12/17発売 VILTROX 35mm F1.2 LAB Zマウント版の予約開始日・発売日・価格・比較最新情報まとめ

12/17発売 VILTROX 35mm F1.2 LAB Zマウント版の予約開始日・発売日・価格・比較最新情報まとめ

大口径単焦点のVILTROX 35mm F1.2 LABが、新たにフルサイズZユーザー向けに「35mm・F1.2・AF」という組み合わせを約1,000ドル(約15.5万円)で提示しました。大口径ゆえの重量(約970g級)や、開放時の周辺減光が大きいとするテスト結果も踏まえつつ、予約開始日・発売日、価格、主要スペック、純正レンズや軽量単焦点との違いを整理します。

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筆者
みんカメ編集部
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この記事のサマリー

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VILTROXが既存Eマウント版にくわえ、35mm F1.2 LABのZマウント版を12月17日から予約受付を開始

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海外では$999(約155,700円)で掲載され、国内サイトでは169,200円(税込)にて発売開始

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10群15枚(ED5・HR3・UA2)・最短0.34m・最大0.17倍・77mmフィルターなどが主要スペック

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メーカーは「開放から高解像」をうたい、テストでは高解像の評価がある一方、周辺減光は大きいとされる

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重量(約970g級)に加え、保証条件と「ボディ更新時はサードパーティレンズを外す」注意まで確認が必要

目次

VILTROX 35mm F1.2 LAB Zマウント版が12月17日発売と正式発表

VILTROX 35mm F1.2 LABが既存Eマウント版にくわえ、Zマウント版を2025年12月17日付で発売開始しました。各種予約サイトでの予約受付も実際に開始しています。海外では$999(約155,700円)で掲載され、国内サイトでは169,200円(税込)にて販売されています。

商品名

VILTROX 35mm F1.2 LAB

対応マウント

Zマウント

メーカー販売価格

$999(約155,700円)

販売価格

国内:169,200円(税込)

発売日

2025年12月17日発売

予約開始日

2025年12月17日発売

予約・販売URL

VILTROX公式

B&H

Amazon

スペック総覧:15枚10群、最短0.34m、77mm…「何ができる」を数値で把握

大口径レンズは、スペックの数字が運用に直結します。Viltrox 35mm F1.2 LABは、光学性能を狙った構成と引き換えにサイズ・重量が大きいタイプです。フィルター径や重量はアクセサリー費や持ち運びに影響するため、先に把握しておくと計画が立てやすくなります。

スペック項目

レンズ構成

10群15枚

特殊レンズ構成(内訳)

ED 5枚/HR 3枚/UA(非球面)2枚

絞り羽根枚数

11枚

最短撮影距離

0.34m

最大撮影倍率

0.17倍

フィルター径

77mm

最大径

約89.2mm

全長(マウント部除く)

約123.5mm

質量

約970g

光学設計と絞り:15枚10群+特殊レンズ構成、11枚羽根

Zマウント版がEマウント版と同等仕様として、10群15枚構成で、特殊ガラスはED 5枚、HR 3枚、UA 2枚を含むと伝えています。Viltrox公式ストアの製品ページも同じ構成(15/10)と、HyperVCMオートフォーカス、最短0.34mなどを掲げています。またVILTROX公式ストアはマルチレイヤーのナノコーティングや、耐候性を意識した金属外装・シーリングをうたっています。逆光や悪天候で使う頻度が高い人は、こうした仕様も確認ポイントになります。

絞り羽根は11枚です。点光源のボケ(いわゆる玉ボケ)は、絞ったときに形が変わりやすいため、羽根枚数は見た目に影響します。35mmは背景の情報量が多くなりやすい焦点距離なので、ボケの輪郭が気になる人ほど仕様を把握しておくと比較がしやすくなります。

サイズ・重量・最短撮影距離:Zマウント版は約970g級、最短0.34m、フィルター77mm

最短撮影距離は0.34m、最大撮影倍率は0.17倍とされています。フィルター径は77mmです。最大径約89.2mm×全長約123.5mm(マウント部除く)、質量約970gの表記があります。一方、Eマウント版のレビューでは「約920g・全長約121.8mm」といった記載もあり、マウント違い/表記差で数字が揺れて見えることがあります。購入時は、購入先が掲げる「対応マウント」と「寸法・質量」の欄を確認すると、運用イメージのズレを減らせます。

0.34mまで寄れる35mmは、テーブルフォトや小物撮影で背景を大きくぼかしたいときに使い道が広がります。最大倍率0.17倍は等倍マクロではないものの、日常用途の近接撮影としては実用域です。

画質の要点:開放からシャープ、ボケは滑らか。ただし周辺減光は補正前提

VILTROXは「開放からフレーム全体で均一な解像」をうたっています。一方、第三者レビューでは解像の高さが評価される反面、開放F1.2での周辺減光など、補正を前提にした運用が現実的とする指摘もあります。ここでは、メーカー発表とテスト結果を分けて整理します。

解像:開放F1.2でも中心が強く、周辺も実用域とされる

OpticalLimitsのテストでは、開放からセンターが非常に高解像で、周辺も良好で、絞るとさらに改善すると評価されています。同テストでは、解像のピークがF2.8〜F4付近にあるとされ、風景や建築で四隅まで揃えたい場合は絞りを選ぶ根拠になります。高画素ボディほどレンズの性能差が写りに出やすいので、用途に合わせて絞りを固定する運用も有効です。

OpticalLimitsは回折の影響についても言及しており、絞り込みすぎによる解像低下の出方を把握しておくと、F値選びの迷いが減ります。解像優先ならピーク付近、被写界深度優先なら必要な範囲まで絞る、という切り分けがしやすくなります。

ボケ・収差・周辺減光:2.2EV超の落ち込みと、補正の現実

OpticalLimitsは開放時の周辺減光が2.2EVを超えるとし、F2で改善し、F4以降で許容範囲になると記しています。RAW現像での補正や自動補正を前提にすると、開放の描写を使いやすくなります。歪曲は0.7%程度の糸巻き型(ピンクッション)とされ、倍率色収差は非常に低いと報告されています。軸上色収差(LoCA)はF1.2で見える場面があり、F2〜F2.8で改善すると説明されています。逆光や金属のハイライトなど、色にじみが目立ちやすい条件では、絞りや補正の使い分けが必要になります。

ボケについては、11枚羽根と大口径の組み合わせにより、点光源の形が崩れにくいことが期待できます。ただし、ボケの質感は背景の距離や被写体の配置に強く依存するため、作例やレビュー画像で自分の好みに合うかを確認すると確実です。

AFと動画適性:瞳AF対応+デクリック絞りで、Zボディの強みを引き出す

開放F1.2は被写界深度が薄く、AFの精度と再現性が歩留まりに直結します。VILTROX 35mm F1.2 LABは操作系とAF駆動を強化したLABシリーズとして展開され、静止画だけでなく動画用途も想定した機能が盛り込まれています。

AF性能:クイック・静音・正確と評価、瞳・顔検出にも対応

開放F1.2はピント面が浅く、わずかな前後ズレが解像低下につながります。カメラ側の瞳AFや顔検出を使う場合でも、被写体の動きや顔の向きで結果が変わるため、撮影距離と被写体の動きを意識した設定が必要です。

最短0.34mまで寄れるため、顔アップや近距離スナップでもF1.2の浅い被写界深度を使えます。近距離ほどピントの許容範囲が狭くなるため、連写での歩留まり確保や、必要に応じて1〜2段絞る運用が現実的です。

動画運用:無段絞りリングと静粛性を“ワークフロー”に組み込む

デクリック(無段)運用は動画で露出を滑らかに変えたい場面に向きます。一方、写真中心の運用では意図せず絞りが動くと露出が変わるため、絞りリングのA位置運用や、クリック側に切り替えるといった整理が有効です。またVILTROX公式ストアはQuad HyperVCMによる静粛性をうたっています。動画収録でAF音が問題になる場合は、外部マイク位置や収音設定も含めて確認すると運用の見通しが立ちます。

比較①:純正NIKKOR Z 35mm f/1.2 S vs VILTROX 35mm F1.2 LAB、選び方の軸

同じ35mm F1.2でも、純正とサードパーティでは価格帯と購入条件が大きく異なります。ここでは、価格と主要仕様の差を中心に、購入前の比較ポイントを整理します。

価格差:VILTROXは$999、純正は$2,596.95

VILTROX 35mm F1.2 LABが$999(約155,500円)で、NIKKOR Z 35mm f/1.2 Sが$2,596.95(約404,000円)とし、差額の大きさに触れています。

差額は約$1,600(約249,000円)規模になり得るため、レンズ以外の周辺機材(フィルター、ストロボ、三脚など)に予算を回す余地が生まれます。反対に純正を選ぶ場合は、メーカー純正のサポートやシステム統一のメリットをどこまで重視するかが比較軸になります。どちらを選んでも、購入先の保証条件とサポート窓口は事前確認が必要です。特にF1.2クラスはサイズと価格が大きく、初期不良時の交換フローが撮影計画に直結します。

スペック差:純正は1060g・82mm・最短0.3m、Viltroxは77mm・最短0.34m

ニコンの仕様表では、NIKKOR Z 35mm f/1.2 Sはフィルター径82mm、全長約150mm、重量約1,060g、最短撮影距離0.3mとされています。最大撮影倍率は0.2倍です。VILTROX 35mm F1.2 LABは、最短撮影距離0.34m、最大撮影倍率0.17倍、フィルター径77mmとされています。

レンズ名

フィルター径

全長

重量

最短撮影距離

最大撮影倍率

NIKKOR Z 35mm f/1.2 S

82mm

約150mm

約1,060g

0.30m

0.20倍

VILTROX 35mm F1.2 LAB(Z)

77mm

約123.5mm

約970g

0.34m

0.17倍

国内販売店の表記では、全長約123.5mm(マウント部除く)、重量約970gです。サイズと重量は純正より小さい/軽い傾向ですが、いずれも大口径クラスのため運用は「大型単焦点」前提になります。フィルター径はランニングコストに直結します。82mmは77mmより高価になりやすいため、NDやPLなどを複数用意する場合は、既存のフィルター資産も含めて比較すると差が見えやすくなります。

比較②:NIKKOR Z 35mm f/1.8 S/40mm f/2/35mm f/1.4と、VILTROXをどう住み分ける?

F1.2の浅い被写界深度が必要な場面がある一方で、日常的に持ち歩く35mm(または近い画角)としては、軽量単焦点のほうが現実的なケースも多いです。ここではZマウントの定番レンズと、VILTROX 35mm F1.2 LABの住み分けを整理します。

軽量・高画質の定番:Z 35mm f/1.8 Sは370g、最短0.25m、フィルター62mm

ニコンの仕様では、NIKKOR Z 35mm f/1.8 Sは重量約370g、最短撮影距離0.25m、フィルター径62mmです。Viltrox(約970g級)と比べると重量差は約600gあり、持ち歩きやすさに直結します。

日常スナップや旅行で機材を軽くしたい場合、35mm f/1.8 Sは画角と明るさのバランスを取りやすい選択肢です。開放F1.8でも十分に背景をぼかせる場面が多く、被写界深度の余裕が増える分、ピントの歩留まりを優先しやすくなります。最短0.25mはテーブルフォトや小物撮影でも使いやすい距離です。F1.2のボケ量が必要な日だけViltroxを持ち出し、普段はf/1.8 Sで運用するといった併用も成立しやすい組み合わせです。

気軽さ最優先:Z 40mm f/2は170g、最短0.29mでテーブルフォトも得意

ニコンの仕様(販売店記載を含む)では、NIKKOR Z 40mm f/2は約170g、最短撮影距離0.29m、フィルター径52mm、全長45.5mmとされています。小型ボディとの組み合わせでも前玉の張り出しが少なく、携帯性を最優先したい場合に候補になります。

40mmは35mmより少し狭い画角で、人物や日常スナップで被写体の整理がしやすい場面があります。明るさはF2ですが、レンズが軽い分、持ち出し頻度を確保しやすいのが強みです。さらに、NIKKOR Z 35mm f/1.4(約415g、最短0.27m、フィルター径62mm)も比較対象になります。ViltroxはF1.2の浅い被写界深度を狙える一方、重量とサイズの負担が大きいため、「携帯性重視なら軽量単焦点」「ボケ量と光量重視ならF1.2」という役割分担が整理しやすくなります。

実践:VILTROX 35mm F1.2 LABで失敗しない撮り方(ポートレート・夜景)

F1.2は被写界深度が浅く、狙いどおりに使えると立体感が大きく変わります。反対に、ピント位置や露出がズレると失敗カットが増えやすいので、条件別に運用の目安を持っておくと安定します。ここではポートレートと夜景を中心に、具体的な設定の考え方をまとめます。

ポートレート&スナップ:被写界深度の薄さを数字で理解しておく

35mmをフルサイズで1mに合わせると、F1.2の被写界深度は概算で約5.7cm、F1.8でも約8.5cmです(許容錯乱円0.03mmで計算)。差は約3cmですが、顔アップや近距離スナップではピント面のズレとして体感しやすくなります。

1.5mならF1.2で約13cm、F1.8で約19cm程度です。半身ポートレートではこの差が「背景の溶け方」と「ピントの許容範囲」の両方に出ます。瞳AFを使う場合でも、顔の向きや前後移動で外れることがあるため、連写でカバーする運用が有効です。

被写体が動く場面では、シャッター速度とISOの優先順位が重要になります。例えば軽い動きなら1/250秒前後を起点にし、ISOを上げて露出を確保すると、ブレによる失敗が減ります。背景が整理しづらい場合はF1.8〜F2に絞ると、情報量と歩留まりを両立しやすくなります。

夜景・星景:明るさは武器、でも周辺減光は補正込みで考える

OpticalLimitsは開放で周辺減光が2.2EVを超えるとし、F2で改善すると述べています。夜景で周辺が沈む傾向が気になる場合、RAWで撮影してレンズ補正を適用する前提にすると現像工程が組みやすくなります。星景では、まずF1.2でISOを抑えつつシャッター速度を確保し、周辺の色にじみや像の崩れが気になる場合は1〜2段絞って調整する方法があります。OpticalLimitsはLoCAがF2〜F2.8で改善するとしており、絞り判断の一つの根拠になります。

街中の夜スナップでは、近距離の主役を決めて背景の点光源を配置すると、35mmでもボケを活かした画作りができます。周辺減光を「画面周辺を落とす効果」として使うか、補正で均一化するかを事前に決めておくと、撮影時の迷いが減ります。

VILTROX 35mm F1.2 LAB Zマウント版のまとめ

VILTROX 35mm F1.2 LAB(ニコンZマウント)は、2025年12月17日付でZマウント版の発表・販売開始が発表され、価格は$999(約155,454円)の大口径単焦点です。10群15枚(ED5・HR3・UA2)、最短0.34m、77mmフィルターなどスペックは大口径らしく、OpticalLimitsのテストでは開放から高解像と評価される一方、開放の周辺減光が大きい点は補正前提で考える必要があります。純正35mm f/1.2 Sや軽量な35mm f/1.8 S、40mm f/2、35mm f/1.4と比較して、自分の撮影頻度に合う一本を選んでみてください。


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