【リーク】Canon 300mm F2 ISの発売日はいつ？価格予想・比較・予約まとめ

300mm F2 IS リークの一次情報：特許公開が示す“確定点”

まず押さえるべきは「公開特許＝発売決定ではない」ことです。キヤノンの特許出願情報（公開番号：P2025-179579A）にて公開された、28–400mm F3.2–6.3相当の実施例から読み取れる“事実”と予想を分けて理解すると、適切な判断がしやすいです。

リーク元は特許と記事、公式発表はまだ

2025年12月10日に公開された特許出願として特開2025-179579（P2025-179579A）の実施例の数値が参照元となります。Canon Rumorsも同じ特許（2025-179579）を参照し、RF 300mm f/2.0L ISなどの可能性について論じています。とはいえ、特許公開は製品発表ではないため、現時点で“発売確定”と扱うことはできません。

確定情報と予想を線引きするコツ

事実として扱えるのは、公開番号・公開日・出願日といった書誌情報、そして実施例として記載された焦点距離やF値、像高、全長、バックフォーカスなどの数値です。一方で、「RFマウントで出る」「製品名がどうなる」「いつ発売する」などは、公開公報だけでは確定できない領域です。ここを混ぜると、情報としての精度が一気に落ちます。

この記事では、確定できる項目はそのまま記し、予想になる部分は予想と明示したうえで、購入検討の判断材料に落とし込みます。

実施例4のスペックを読み解く：焦点距離294.95mm・F2.06・全長330.02mm

注目点は、実施例として具体的な数値が提示されていることです。ここは印象論ではなく、まず数字を起点に読み解くのが安全です。とくに300mm F2級のポイントは、開放F値（明るさ）と全長、バックフォーカスの関係です。実施例の数値を踏まえると、運用イメージがかなり具体化します。

数字が意味する撮影上の利点：F2.06はF2.8より約0.9段明るい

実施例4では、焦点距離294.95mm、F値2.06、全長330.02mm、バックフォーカス47.82mmが示されています。いずれも特許公報に記載された実施例の値です。

明るさの差を単純計算すると、F2.06はF2.8より約1.85倍の光量（約0.9段）を確保できます。暗所でシャッター速度を上げたい、あるいはISOを抑えたい場面で、設定の自由度が増える計算です。スポーツや舞台などの撮影では、高速シャッターを維持するためにISOを上げざるを得ないことがあります。開放F値が明るいレンズは、そうした場面での露出設計に余裕を作りやすいという点がメリットです。

像高21.64mmと半画角4.20°：フルサイズ相当の像高を想定した数値

実施例4には像高21.64mm、半画角4.20°という数値も示されています。像高21.64mmは、35mmフルサイズの対角（約43.3mm）の半分に近い値で、フルサイズ相当の像高を前提にした実施例と解釈できます。

特許公報の数値だけで「どのセンサーサイズ向け製品になるか」を断定することはできませんが、今回の「300mm F2 IS」リークは、フルサイズ相当の像高を想定した300mm F2級光学系の研究として整理するのが妥当です。

軽量化と収差補正が主題：レンズ構成の狙いを推定する

特許公報の「課題」には、長焦点距離の光学系が大型・重量化しやすいこと、そして軽量化と諸収差補正の両立が求められることが記載されています。超望遠レンズの設計で繰り返し出てくるテーマです。今回の出願でも、単に開放F値を大きくするだけでなく、「軽量」「収差補正」を同時に狙った設計の方向性が示唆されます。

課題文に書かれていること＝設計目標の明文化

長焦点距離であるほど大型・重量化しやすいため、軽量で諸収差が良好に補正された光学系が求められている旨が抜き出されています。これは設計目標を直接示す情報です。

ここから読み取れるのは、「大口径化＝重量増」という弱点をどこまで抑えられるかが焦点になっていることです。超望遠は画質だけでなく、運用負担（移動・保持・振り回し）も撮影結果に影響します。現場での運用を考えると、鏡筒バランスや疲労の軽減は、数字で表れにくい一方で重要な要素です。特許の課題設定は、その方向に目を向けていることを示しています。

前群の大型要素を減らし、中央〜後方に寄せる考え方

Canon Rumorsは、特許の300mm f/2L相当の実施例について、前方の大きなレンズ要素が少なく、要素を中央〜後方に寄せることでバランスや製造面の利点がある可能性を述べています。一般論として、前群が重くなると重心が前寄りになり、一脚・手持ち運用での負担が増えがちです。要素の配置を見直して重心を後ろに寄せられるなら、操作性の改善が期待できます。

一方で、前群の大型要素を減らすことは収差補正の難度が上がる場合もあります。実際の製品化では、硝材や研磨精度、コーティングなど総合的な設計力が問われる領域です。

テレコン運用が鍵：焦点距離を伸ばすと何が変わるか

300mm F2級の超望遠は、単体で使うだけでなく、テレコンバーターを前提に運用を組み立てられる点が注目されます。焦点距離を伸ばせれば、撮影距離や被写体のサイズに合わせた選択肢が増えます。

ここで鍵になるのがバックフォーカスです。実施例4ではバックフォーカス47.82mmが示されており、Canon Rumorsはこの値を根拠にテレコン運用を取り上げています。

バックフォーカス47mm台とテレコン運用の示唆

Canon Rumorsは、バックフォーカスが47mmと“relaxed”で、Canonのテレコンバーターに対応できる余地があると述べています。ただし、特許の実施例がそのままテレコン対応製品になるとは限らない点は押さえておくべきです。

数値だけで計算すると、実施例4（294.95mm／F2.06）は、1.4×で約413mm／F2.9、2×で約590mm／F4.1相当になります。一般的に「300mm F2」として考える場合は、420mm F2.8／600mm F4相当という整理になります。テレコンで焦点距離を伸ばせると、レンズ交換の回数を減らしつつ画角を変えられる可能性があります。スポーツや野鳥など、距離変動のある被写体では運用上のメリットになり得ます。

テレコン使用で変化しやすいポイントと対策

テレコンは便利ですが、一般にAF速度やコントラストが低下しやすく、被写体が小さいほど影響が目立ちます。特に高速度で動く被写体では、追従性能の余裕が減ります。

運用としては、まず1.4×を基準に考え、光量が足りない条件や逆光が強い条件では2×の常用を避ける判断が有効です。AFの誤作動が増える場面では、倍率を下げた方が結果的に歩留まりが上がることがあります。事前にAFリミッターや被写体検出の設定を詰め、テレコン装着時に迷わない状態を作っておくと、撮影現場での失敗を減らせます。

AFと手ブレ補正の実戦ポイント：大口径を安定して使うための準備

開放F値が明るい望遠は、被写界深度が浅くなりやすく、ピント精度が結果を左右します。機材の性能だけでなく、設定と運用でミスを減らす視点が重要です。

デュアルフォーカスやIS群は“示唆”に留める

Canon Rumorsは、同特許内の200mm f/1.8L相当の実施例について、デュアルフォーカスモーターやIS（手ブレ補正）群に触れています。ただし、特許の実施例がそのまま製品仕様になるとは限りません。

とくにAF駆動方式やISの有無・補正段数は、製品発表や公式仕様で確認するべき項目です。特許段階で断定すると誤情報になりやすいため、現時点では「可能性が示された」程度に留めるのが妥当です。また、近年は静止画だけでなく動画対応の要求も高まっています。超望遠でも、静粛性や追従性などの設計要件が増えている点は、製品化の方向性を考える際の背景になります。

歩留まりを上げるカメラ設定の考え方

大口径望遠で失敗を減らす基本は、シャッター速度を確保することです。被写体ブレと手ブレの両方を避けるため、まず速度の下限を決めてから露出を組みます。次に、AFエリアの選択です。広域エリアは便利ですが、背景が複雑な場面では意図しない位置に合焦することがあります。被写体の動きが読める場合は、ゾーンや小さめのエリアを使う方が狙いを固定しやすくなります。

連写の使い方も重要です。長押しで枚数を稼ぐより、動きの山に合わせて短いバーストで刻む方が、ピントが乗ったカットを残しやすい傾向があります。

サイズ感・重量感の整理：RF400mm F2.8／RF600mm F4と比べて見えること

300mmという数字だけを見るとコンパクトに感じるかもしれませんが、開放F値が明るい超望遠は口径が大きくなりやすく、サイズ・重量は別軸で考える必要があります。ここでは、現行の超望遠レンズの公表スペックと、特許の実施例数値を並べて、現実的なイメージを作ります。

特許の「全長330.02mm」は光学系の値で、鏡筒サイズとは一致しない

実施例4の全長は330.02mmと示されています。ただし、この全長は特許公報に記載された光学系（実施例）のパラメータであり、製品としての鏡筒外形寸法と一致するとは限りません。

それでも比較の足がかりとして、現行のRF超望遠を見ておくと基準ができます。例えばRF400mm F2.8L IS USMは最大径×長さが約φ163mm×367mm、質量は約2890gです。RF600mm F4L IS USMは約φ168mm×472mm、質量約3090gが公表されています。300mm F2級が製品化される場合、どのクラスに近いサイズ・重量になるかを考える目安になります。

入口瞳から見た口径の目安：実施例値は400/2.8級に近い

口径の目安として使われるのが入口瞳径で、概算では「焦点距離÷F値」で求められます。実施例4の値（294.95mm／F2.06）で計算すると、約143mmとなります。参考として、400mm F2.8は400÷2.8で約143mmです。入口瞳の目安が近いという点では、300mm F2級は400mm F2.8級に近い口径感になり得ます。

もちろん入口瞳径は前玉径そのものではなく、実際の外径・重量は鏡筒設計や材料で変わります。ただ、口径が近いなら、価格帯も同程度になり得るため、比較の視点としては有効です。

競合比較：Nikon Z 400mm f/2.8 TC VR S と Sony FE 400mm F2.8 GM OSS

主要メーカーの現行ラインアップで「300mm F2」を前面に出した市販レンズは多くありません。比較の目安として、同クラスのフラッグシップ超望遠（400mm F2.8）を取り上げます。

ニコンとソニーの超望遠は、テレコン運用やバランス設計など、運用思想の違いがスペックに現れやすい点が参考になります。

ニコン：内蔵テレコンで「2つの焦点距離」を素早く切り替える

NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR Sは、1.4×の内蔵テレコンバーターを搭載することが大きな特徴です。寸法は約156mm（最大径）×380mm、質量は約2950gが公表されています。

外付けテレコンと比べて切り替えが速く、撮影中に焦点距離を変える運用を想定した設計と言えます。スポーツや野鳥など、距離が変わりやすい被写体では実務的なメリットになります。もし300mm F2級がテレコン運用を主戦場に据えるなら、運用コンセプトとして近い方向に並ぶ可能性があります。

ソニー：比較的軽量な400mm F2.8で機動性を高める

FE 400mm F2.8 GM OSSは、外形寸法158.1mm×359mm、質量約2895gが公表されています。フラッグシップ超望遠としては比較的軽量な部類です。

超望遠は「持てるか」だけでなく、パン・チルトのしやすさや持続的な運用が効きます。重量と重心の設計は、手持ちや一脚運用の幅を決める要素になります。キヤノンが「要素を中央〜後方に寄せる」方向を強めるなら、操作性とバランスの領域での比較がポイントになりそうです。

スポーツ撮影での使いどころ：屋内・ナイターで明るさが効く場面

スポーツや舞台などの撮影では、照明条件が厳しく、高速シャッターを維持するために露出の余裕が必要になることが多いです。ここで開放F値の差が効いてきます。具体的な撮影条件を想定しながら、300mm F2級の超望遠がどんな場面で役立つかを整理します。

具体的な設定例：シャッター速度とISOの考え方

屋内競技やナイターで人物を止める場合、目安として1/1000〜1/2000秒程度のシャッター速度を使うことが多くなります。競技や演出によってはさらに速い設定が必要です。

同じシャッター速度を確保する場合、開放F値が明るいほどISOを下げられる可能性があります。結果としてノイズが減り、肌の階調やユニフォームの質感を保ちやすくなります。逆に動感表現を狙う場合は、あえてシャッター速度を落とす選択もあります。重要なのは、意図した表現として設定しているかどうかです。

300mmがハマる競技と撮影ポジション

300mmは、ピッチやコートの中距離を切り取るのに向いた焦点距離です。スタンド席からのサッカー、バスケのサイドライン、陸上の中距離レーンなど、距離が大きく変わらない場面で使いやすいことがあります。一方で単焦点は画角の融通が利きません。立ち位置の調整、テレコン、あるいはサブ機材（別焦点距離）との役割分担が必要になります。

撮影ポジションが固定される現場では、事前に必要な画角を見積もっておくと、現場での迷いが減ります。

野鳥・動物撮影での立ち回り：300mm F2級は「明るさ」と「背景処理」のレンズ

野鳥や動物撮影では、長い焦点距離が有利な場面が多い一方で、環境や距離条件によって最適な焦点距離は変わります。300mmという焦点距離にも役割があります。

もし300mm F2級のレンズが製品化されるなら、明るさを生かしてシャッター速度を確保しつつ、背景を大きくぼかして被写体を浮かび上がらせる表現がしやすくなる点が特徴になります。

300mm単体で有利なシーン、難しいシーン

単体で使いやすいのは、被写体との距離を詰められる環境です。観察小屋や餌場、水辺など、距離が比較的読める場所では300mmでも成立しやすくなります。

逆に広い干潟や草原など、距離が詰まらない条件では300mm単体では足りないことが多いです。その場合はテレコンや高画素ボディのクロップが現実的な選択肢になります。

背景がうるさい場所では、開放F値の明るさを生かして背景を整理できるのが利点です。被写体の輪郭と羽毛の質感を保ちながら背景を落とす、という方向で効果が出やすいです。

テレコン＋高画素ボディの組み合わせは運用の選択肢を増やす

テレコンを前提にすると、300mm F2級を基点にして焦点距離を伸ばす運用が組めます。実施例4の数値（294.95mm／F2.06）を基にした単純計算では、1.4×で約413mm、2×で約590mmの画角になります。さらに高画素ボディでは、少し引きで撮って後からトリミングする運用も現実的です。フレーミングの自由度を残したい場面や、ピント精度を優先したい場面で使い分けができます。

ただし、テレコンとクロップは画質やAFに影響が出る場合があります。倍率を上げるほどリスクも増えるため、撮影条件に応じた使い分けが重要です。

価格予想：RF400mm F2.8（約172万円）とRF600mm F4（約187万円）から逆算

価格は確定情報が出ていない段階では予想になります。ただし、同クラスの現行レンズ価格を基準にすると、極端に外れた想定を避けやすくなります。ここでは、近いクラスの超望遠レンズの掲載価格を参考にしながら、価格帯を推定します。

比較の基準：既存のRF超望遠の掲載価格

メーカー公式サイトではRF400mm F2.8L IS USMが税込1,724,800円、RF600mm F4L IS USMが税込1,867,800円にて販売されています。300mm F2級が製品化される場合、入口瞳径の目安が400mm F2.8級に近いことや、ニッチな製品になる可能性があることを考えると、同等かそれ以上の価格帯になることが想定されます。

予想レンジ：180〜250万円は「根拠を置いた」仮説

以上の比較を踏まえると、仮に製品化される場合の価格レンジとして、180〜250万円程度を想定しておくのが現実的です。これは、既存のRF超望遠の価格帯を起点にした予想であり、確定情報ではありません。

価格を左右する要因としては、口径の大きさ、特殊硝材の使用量、製造歩留まり、供給量などが挙げられます。特にニッチ製品は量産効果が効きにくく、価格が上ぶれしやすい傾向があります。

発売日情報：特許公開（2025年12月10日）からは発売時期を断定できない

結論から言うと、現時点で「300mm F2 ISの発売日」を断定できる情報はありません。特許公開は研究・検討の記録であり、製品化や発売時期を直接示すものではありません。

ただし、公開日や出願日が分かることで、少なくとも情報の時系列は整理できます。過度な期待値で待つのではなく、判断の材料として扱うのが安全です。

スケジュール感：公開日と出願日として確認できること

出願・公開が行われていても、製品化が決まっているとは限りません。特許は実用化されないケースもあり、また製品化される場合でも仕様が変更されることがあります。したがって、発売時期の判断材料としては「公式発表の有無」「認証情報」「信頼できる出荷情報」など、別の根拠が必要になります。

「待つ」か「今買う」かの判断軸

近い時期に撮影予定があり、機材が不足しているなら、待つこと自体がコストになります。現行のレンズで運用を組む、レンタルで補うなど、現実的な選択肢を優先するのが合理的です。一方で、明るさがボトルネックになっていて、既存レンズでは代替しにくい課題がある場合は、続報を待つ価値が出てきます。300mm F2級は代替が少ない領域だからです。

迷う場合は、必要な時期（今シーズンか、来シーズンか）と、撮影条件（照明・距離・被写体）の優先順位を整理すると判断しやすくなります。

まとめ

今回話題になっている「Canon 300mm F2 IS」リークは、特開2025-179579に記載された300mm F2級の光学系に関する実施例（例：実施例4の焦点距離294.95mm、F値2.06、像高21.64mm、全長330.02mm、バックフォーカス47.82mm）を起点とするものです。一方で、発売日がいつか、予約開始時期、正式な製品名や最終スペック、価格などは、現時点では確定情報がありません。特許公開は研究の記録であり、製品化の有無や時期を直接示すものではない点は留意しましょう。

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