
次のPixiiカメラは2026年夏登場へ? Pixii Maxのその先をメーカー自身が語る
フランス発のレンジファインダーカメラメーカーPixii が、自社の次期カメラについて「発売は早くても2026年夏ごろになる」との見通しを示したことが海外のLeica Rumorsで報じられました。2020年から毎年新モデルを出してきたPixiiですが、2025年だけはあえて新機種を出さず、Pixii Maxを軸に次世代機の開発に集中する方針のようです。
この記事のサマリー

Pixiiは2025年の新モデル投入を見送り、次期カメラを2026年夏のリリースにすると正式に示した。

Pixii Maxを「現代レンジファインダーの完成形」と位置付け、次の革新機の開発に時間を充てる方針が明確になった。

2020年以降続いた“毎年新モデル”の流れを止め、Pixiiが2026年夏に向けて大型プロジェクトを進めていることが判明した。
Pixiiってどんなメーカー?

Pixiiは、フルサイズ機「Pixii Max」とAPS-C機「Pixii+」を展開する、比較的新しいデジタルレンジファインダーメーカーです。どちらもライカMマウント互換のバヨネットを採用し、クラシカルなレンジファインダーの操作感と、スマホ連携や内蔵ストレージなど“現代的なデジタル体験”を組み合わせた独特の立ち位置が特徴です。
なかでもPixii Maxは、24.5MPのフルサイズBSIセンサーと新設計の広角ビューファインダーを備えたフラッグシップ機で、レンジファインダーとしてはコンパクトなボディに、フルサイズ+Mマウントという組み合わせを詰め込んだ“尖った一台”。メーカー自身も「Pixii Maxは、Pixiiにとって現代レンジファインダーのデザインを完成させた転換点」と位置付けています。
2020年から毎年新モデル → 2025年は“あえて出さない”
Pixiiが公開したコメントによると、開発プロジェクト向けのFAQをまとめている最中に「自分たちは2020年以降、毎年欠かさず新しいカメラモデルをリリースしてきた」とあらためて気づいたといいます。そのペースは、Appleのように毎年新しいiPhoneを出すスタイルと重なるため、「自分たちはすでに“写真界のApple”になりつつあるのでは? 」と少し考えたとも冗談めかして述べています。
ただしPixiiは、今年(2025年)だけは例外的に新モデルを出さないことも明言しました。その理由として挙げられているのが、フルサイズ機Pixii Maxの存在です。Pixii Maxは同社にとって大きなターニングポイントであり、レンジファインダーというコンセプトを現代版としてどう完成させるか、という問いに対するひとつの答えになった、というニュアンスが読み取れます。
次のPixiiカメラは「2026年夏ごろ」
では、次のPixiiはいつ出るのか。メーカーのコメントでは、「未来を発明するには時間がかかる」としたうえで、次の新モデルが形になる時期について「おそらく次の夏ごろ(2026年夏)」としています。
Pixiiは「新しいものを“発明”すること」と「それを実際の製品として量産し、見込んでいる需要の規模で供給すること」は別物だとしたうえで、次期モデルにふさわしい生産体制を整える必要があると説明。単なるマイナーチェンジではなく、同社の路線をもう一段階引き上げるようなプロジェクトに取り組んでいることをほのめかしています。
Pixiiが守りたい「レンジファインダーの見え方」
コメントの中で、Pixiiは自社の「DNA」についても触れています。キーワードは、
- ファインダーの視界をピクセル(ディスプレイ表示)で覆い尽くさないこと
- かといって、何も見えない“ブラインドカメラ”にもしたくないこと
の2点です。Pixiiシリーズは、光学レンジファインダーのクリアな視野を維持しつつ、必要な情報だけを小さな表示でビューファインダー内に重ねる「インタラクティブ・ビューファインダー」を採用しています。これは、フルタイムEVFでもなければ、完全に光学だけの昔ながらのレンジファインダーでもない、Pixiiならではの折衷案と言える部分。メーカーは「市場にはすでにピクセルだらけのカメラや、逆に何も見えないカメラが溢れているので、そこにもう1台を追加する必要はない」としており、レンジファインダーの“見え方”を守りながら未来を設計したいというスタンスがはっきり示されています。
まとめ
「ライカMマウントのデジタルレンジファインダー」と聞くと、どうしてもライカ本家のイメージが強いですが、Pixiiはそこに真っ向から挑んでいる数少ないメーカーのひとつです。フルサイズのPixii MaxとAPS-CのPixii+という2ラインを揃えたうえで、「ここから先はじっくり時間をかけて、Pixiiらしい次の一台を作る」と宣言しているのは、かなり誠実なやり方にも見えます。
2026年夏というスケジュール感は、ユーザーからすると「まだだいぶ先」に感じる一方で、Mマウント好きにとっては「その間にレンズを揃えたり、現行Pixiiで慣れておいたりする時間」と捉えることもできそうです。ライカとはまた違う方向でレンジファインダーの未来を模索しているPixiiが、次にどんなカメラを出してくるのか―2026年夏まで、ゆるく期待しながら待ちたいところです。
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