11/24発売 LAOWA TS 35mm F2.8 C-Dreamer Macro 0.5Xの予約開始日・発売日・価格・比較最新情報まとめ

11/24発売 LAOWA TS 35mm F2.8 C-Dreamer Macro 0.5Xの予約開始日・発売日・価格・比較最新情報まとめ

建築や物撮りが好きな人にとって、「ティルトシフトで標準域を使いたい」という願いは根強くあります。そのピンポイントなニーズに応えられるレンズの1つが、「LAOWA TS 35mm F2.8 Macro 0.5X(FF II TS 35mm F2.8 C-Dreamer Macro 0.5x)」です。ついに公式から11月24日の発売が正式発表されました。この記事では、TS 35mm F2.8のスペックや価格情報・競合との比較までを整理します。

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みんカメ編集部
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この記事のサマリー

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LAOWA TS 35mm F2.8 Macro 0.5Xは、フルサイズ〜一部中判に対応する35mm域のティルトシフトレンズ、最大0.5倍マクロとパース補正機能を併せ持つ見込み。

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Venus OpticsはTS 17mm F4とTS 35mm F2.8 Macro 0.5Xを2025年11月24日に発売と正式発表。正式な出荷日・価格などは未発表。

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既存のLaowa 55mm/100mm Tilt-Shift 1X Macro(約19.4万円)を基準に、TS 35mm F2.8も同程度の価格帯と可動域になる可能性が高いと予想。

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Canon TS-E 45mm F2.8やNikon PC-E Micro 45mm F2.8Dと比べると、35mmという広めの画角と0.5倍マクロ、複数マウント展開が特徴。

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建築・風景・物撮り・商品撮影・ミニチュア風表現など、標準域TSマクロ1本で幅広くカバーしたいユーザーにとって、有力な選択肢になる存在。

LAOWA TS 35mm F2.8 C-Dreamer Macro 0.5Xが11月24日発売と正式発表

via: LAOWA公式Weibo

Weibo上で、LAOWA公式からTS 35mm F2.8 C-Dreamer Macro 0.5Xが11月24日にリリースされる予告が正式発表されました。11月24日に公式ライブ配信が行われる予定です。まだ11月24日が発表・受注開始を指すのか、出荷開始を指すのかは不明なため、その日以降に順次マウントごとの予約情報が出てくると受け止めておくのが妥当です。

商品名

LAOWA TS 35mm F2.8 C-Dreamer Macro 0.5X

メーカー販売価格

未発表

発売日

2025年11月24日
※正式な出荷日は未定

予約開始日

2025年11月24日

予約・販売URL

LAOWA

焦点工房
※予約・販売URLは随時更新していきます(11/18更新済)

同時にLAOWA TS/S 17mm F4 C-Dreamerも発表される予定です。新しい2本のティルトシフトレンズがまとめてお披露目となります。

LAOWA TS 35mm F2.8のスペック整理

フルサイズ対応をうたうティルトシフトレンズ(TSレンズ)でありつつ、最大0.5倍のマクロ撮影に対応するレンズとして言及されています。パース補正と近接撮影を一本でこなす構成はまだ数が少なく、既存のTSレンズの延長というより「TSマクロ専用レンズ」の流れに連なる位置づけと考えられます。

TS 35mm F2.8 Macro 0.5Xとはどんなレンズか

35mmという焦点距離は、フルサイズでは「広すぎず狭すぎない」標準寄りの画角です。建築やインテリアでは室内全体を自然なパースで収めやすく、人物や商品撮影でも距離感を保ちやすい焦点域とされています。そこにティルトシフト機構が組み合わさることで、垂直線の補正(シフト)と被写界深度コントロール(ティルト)を1本で担えるポジションになります。

Macro 0.5Xという表記は、最大撮影倍率が0.5倍、つまりハーフマクロまで寄れることを意味します。一般的な標準レンズの最大倍率が0.15〜0.2倍程度であることを踏まえると、かなり本格的なクローズアップ撮影に踏み込んだ設計です。商品撮影やフードフォトで被写体にぐっと近づき、細部まで写し込みながら、ティルトで被写界面をコントロールする、といった使い方が現実的に想像できます。

既に発売されているLaowa 55mm f/2.8 Tilt-Shift 1X Macroは、大きなイメージサークルを活かしてFUJIFILM GFX向けやHasselblad XCD向けのバリエーションも用意されており、フルサイズを超えるフォーマットでも利用可能とされています。TS 35mm F2.8 Macro 0.5Xも同様の思想で設計されていると見られ、フルサイズ機だけでなく一部の中判ミラーレスでも活用できる可能性が高いレンズです。

予想価格とコスパ:純正ティルトシフトとの比較

現時点でTS 35mm F2.8 Tilt-Shift 0.5X Macroの価格は公表されていませんが、Laowaの既存TSマクロレンズや純正TSレンズの価格帯から、ある程度のレンジを推測することはできます。ここでは、事実として確認できる価格情報をベースに、「このくらいのゾーンに収まりそうだ」という目安を整理します。

Laowa既存TSマクロから見る価格レンジ

Laowa公式オンラインショップでは、55mm f/2.8 Tilt‑Shift 1X Macroと100mm f/2.8 Tilt‑Shift 1X MacroはいずれもUS価格1,249ドル(税込約193,600円)でスタートしており、ティルト±10°・シフト±12mm・1:1マクロという構成を考えると、純正TSレンズよりも価格を抑えた設定になっています。

TS 35mm F2.8 Tilt-Shift 0.5X Macroも同じFF II TSシリーズとして案内されており、CP+の展示でも55mm/100mmと共通する設計思想がうかがえます。そのため、価格帯も大きく離れず、同程度かやや上下する程度に落ち着く可能性が高いと考えられますが、現時点でメーカーから公式価格は発表されていません。

仮に55mm/100mmと同水準(おおむね20万円前後)に設定されれば、Canon TS-EやNikon PC-Eと比べて「最新のミラーレスマウント対応TSレンズとしては比較的手の届きやすい価格帯」と評価できる余地があります。

Canon TS-E/Nikon PC-Eとの価格・コスパ比較

項目

Canon TS-E 45mm F2.8

Nikon PC-E Micro 45mm F2.8D

LAOWA TS 35mm F2.8 0.5X Macro

焦点距離

45mm

45mm

35mm

最大撮影倍率

0.16倍

0.5倍(1:2)

0.5倍(1:2)

ティルト量

±8°

±8.5°

※未発表(TS 55/100基準なら±10°想定)

シフト量

±11mm

±11.5mm

※未発表(TS 55/100基準なら±12mm想定)

マウント

Canon EF

Nikon F

E / Z / RF / L / GFX(想定)

設計世代

一世代前

一世代前

最新設計

主な特徴

標準画角のTS、使いやすい操作性

ハーフマクロ対応、柔軟な撮影距離

広角35mm+0.5Xマクロ+複数マウント展開

比較対象として分かりやすいのが、Canon TS-E 45mm F2.8とNikon PC-E Micro 45mm F2.8Dです。どちらも一世代前の設計ですが、35〜45mmクラスのTSレンズとして長くスタンダード的な位置を占めてきました。TS-E 45mm F2.8は最大撮影倍率0.16倍、ティルト±8°、シフト±11mmというスペックで、現在の販売価格は中古も含めると20万円前後から、それ以上のレンジで推移しています。

Nikon PC-E Micro 45mm F2.8Dは最大撮影倍率0.5倍(1:2マクロ)、ティルト±8.5°、シフト±11.5mmという構成で、製品名どおりマイクロ(ハーフマクロ)撮影まで対応できる点が特徴です。こちらも新品・中古ともに20万円台前後〜それ以上の価格帯で取引されるケースが多く、特に新品に近い状態の個体は希少になりつつあります。

TS 35mm F2.8 Tilt-Shift 0.5X Macroが、55mm/100mmと同水準の価格に落ち着いた場合、35mmというより広い画角と0.5倍マクロ、複数マウント展開を備えつつ、純正45mmクラスTSレンズと同程度か、場合によってはやや低い価格帯で入手できる可能性があります。この場合、「最新設計の標準域TSマクロを比較的抑えた投資額で導入できる選択肢」として、コストパフォーマンスの面でも注目されるでしょう。

スペック比較:焦点距離・マクロ倍率・ティルト/シフト量

スペック面では、TS 35mm F2.8 Tilt-Shift 0.5X Macroが既存の標準域TSレンズ群の中でどの位置に入ってくるのかが気になるところです。ここでは、CP+2025で報じられた参考スペックと、Canon TS-E 45mm/Nikon PC-E 45mmの公表スペックを並べ、焦点距離・マクロ倍率・ティルト/シフト量の違いを俯瞰してみます。

TS 35mm F2.8の想定スペックとポイント

各種レポートで共通しているのは、焦点距離35mm・開放F2.8・フルサイズ対応・最大撮影倍率0.5倍という点です。CP+2025の現地記事では、最短撮影距離は約22.8cmとされており、55mm Tilt-Shift 1X Macro(最短約27cm)以上に寄れる設計と紹介されています。いずれもマニュアルフォーカス専用で、近接撮影とパースコントロールを両立させることを狙ったレンズであることが分かります。

ティルト/シフト量については、CP+レポートで「ティルト±10°」「シフト±12mm」と記載されており、55mm/100mm Tilt-Shift 1X Macroと同一の可動域が想定されています。絞りは15枚羽根、レンズ構成は14群12枚とされ、ボケの形状や点光源の光芒描写にも配慮した設計であることがうかがえます。重量は約1350gとされており、TSレンズとしては大型・高剛性な部類に入るレンズになる見込みです。

Canon TS-E 45mm/Nikon PC-E 45mmとの仕様比較

主要ポイントを表形式で整理すると、おおよそ次のようなイメージになります(Laowa 35mmの数値はCP+2025での参考スペック)。

レンズ名

焦点距離

最大倍率

ティルト

シフト

LAOWA TS 35mm F2.8 Tilt-Shift 0.5X Macro

35mm

0.5倍(参考値)

±10°(参考値)

±12mm(参考値)

Canon TS-E 45mm F2.8

45mm

0.16倍

±8°

±11mm

Nikon PC-E Micro 45mm F2.8D

45mm

0.5倍

±8.5°

±11.5mm

Canon TS-E 45mm F2.8は最大倍率0.16倍で、コンパクトさと扱いやすさを重視した設計です。一方、Nikon PC-E Micro 45mm F2.8Dは最大倍率0.5倍(1:2マクロ)で商品撮影にも対応しやすいことが特徴とされています。LAOWA TS 35mm F2.8 Tilt-Shift 0.5X Macroは、Nikon PC-E 45mmと同じ0.5倍マクロ域に対応しつつ、35mmというより広い画角と±10°ティルト/±12mmシフト(いずれもCP+での参考値)を組み合わせた構成と報じられており、標準域のTSマクロとしてはかなり自由度の高いスペックになりそうです。

対応マウントと運用イメージ:どのカメラで使える?

TS 35mm F2.8が注目される理由の一つが「対応マウントの幅広さ」です。Sony E/Lマウント/Canon RF/Nikon Zに加え、FUJIFILM Gマウント(GFX)やHasselblad XCD向けにも展開される見込みです。既に55mm/100mm Tilt-Shift 1X MacroがE・RF・Z・L・GFX・XCD向けに用意されていることを踏まえると、35mmも同様に大きなイメージサークルを活かしたマルチマウント戦略の一環と見ることができます。

E/L/RF/Zマウントでの使い勝手

Sony Eマウントでは、α7Rシリーズなど高画素フルサイズボディと組み合わせた建築・風景・シティスケープ撮影が主な用途として想定されます。ボディ内手ブレ補正を活かせば、条件次第で手持ちTS撮影に挑戦することも可能です。ミラーレスのライブビューと拡大表示を併用すれば、ティルト/シフト量とピント面の変化を画面上で確認しながら追い込めます。

Canon RFやNikon Zマウントでは、現時点で純正のRF/Z用TSレンズが発売されていないため、ネイティブマウントで使用できる数少ないTSオプションとなる可能性があります。EFマウントやFマウントのTSレンズをアダプター経由で使う方法もありますが、マウントアダプターなしで装着できる利点は大きく、特に動画撮影時の取り回しやセッティングのシンプルさにつながります。

Lマウントでは、SIGMA fpシリーズやLUMIX Sシリーズと組み合わせることで、静止画・動画の両方でTS効果を活かした撮影が視野に入ります。コンパクトなボディに対してレンズはかなり大振りになりますが、スタジオや三脚撮影を前提とするなら運用上の問題は小さいでしょう。

GFX/XCDなど中判ボディでの活用イメージ

Laowa 55mm/100mm Tilt-Shift 1X MacroにはFUJIFILM GマウントやHasselblad XCDマウント版が用意されており、「大きなイメージサークルにより一部の中判機でも利用可能」とされています。35mm F2.8 Tilt-Shift 0.5X Macroについても、CP+2025のレポートで「フルサイズおよび中判対応」と紹介されており、中判ボディでも建築やブツ撮りに使えることが想定されています。中判で使用する場合、機種によってはシフト量がフルサイズより制限される可能性がありますが、それでもパースコントロール用途としては十分な可動域が期待できます。

GFXとの組み合わせでは、約28mm相当の広角域でTS撮影が可能になり、超広角寄りの建築・風景撮影に強いセットが組めます。中判のラチチュードの広さとTSによるパースコントロールを組み合わせることで、ダイナミックレンジを生かしつつ自然なパースの建築写真を狙いやすくなります。

ハッセルブラッドXCDマウント版が正式に登場すれば、スタジオワークでの物撮り・広告写真にも選択肢が増えます。中判ボディでTSレンズを使う場合は、三脚・しっかりした雲台・可能であればギア雲台を用意しておくと、微妙なティルト/シフト量の調整が格段にやりやすくなります。

LAOWA TS 35mm F2.8 Macro 0.5Xのまとめ

LAOWA TS 35mm F2.8 Macro 0.5Xは、フルサイズ〜一部中判対応の35mm域でティルトシフト撮影と0.5倍マクロを組み合わせた、珍しい構成のレンズとして各種メディアで紹介されています。2025年11月24日にリリース予定と案内されているものの、出荷開始日や正式価格はまだ公開されていません。CP+2025での参考スペックを見る限りでは、±10°ティルト/±12mmシフト、最短約22.8cm、重量約1350gといった本格的な仕様が示されており、既存の55mm/100mm Tilt-Shift 1X Macroと同程度の価格帯が想定されています。建築・風景・物撮り・ミニチュア風表現などを一つのTSマクロでカバーしたいユーザーにとって、有力な候補となり得るレンズと言えるでしょう。


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