【保存版】写真サイズ一覧の早見表|L判・2L判・六切・A4の違いと必要画素数

【保存版】写真サイズ一覧の早見表|L判・2L判・六切・A4の違いと必要画素数

写真をプリントしようとしたとき、「L判ってどのくらい?」「この解像度でA4まで伸ばして大丈夫?」と迷ったことはないでしょうか。さらに最近はSNS用の画像サイズも気になるところですよね。このページでは、定番プリントからSNS投稿まで、写真サイズ一覧を一度で整理できるようにまとめました。用途別の選び方や失敗を防ぐポイントも合わせてチェックして、撮った写真を気持ちよく活かしていきましょう。

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筆者
みんカメ編集部
みんなのカメラ編集部によるカメラに関する最新情報・レビューなどを毎日配信しています!ためになるプロのテクニックもご紹介。

この記事のサマリー

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プリントとデジタルの「写真サイズ一覧」を整理し、よく使う規格を一気に確認できる

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L判・2L判・六切・四切・A判など代表的な写真サイズと、おおよその必要ピクセル数が分かる

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Instagram・X・LINEなどSNS向けの実用的な写真サイズの目安を押さえられる

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用途別に「どのサイズを選べば失敗しないか」を具体的な事例とともに整理できる

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プリント注文やフォトブック作成で迷わないためのサイズ選びのコツが身につく

目次

写真サイズ一覧の基本を押さえる|単位と考え方の土台づくり

写真サイズの全容を把握する際に、いきなり細かな数字を覚えようとすると混乱しがちです。まずは「どんな単位があり、何を基準に考えるか」を整理しておくと、あとから出てくるL判やA4といった名称もすっきり頭に入ります。ここでは、写真サイズを見るときに欠かせない基本の考え方をまとめていきます。

写真サイズ一覧でよく見る単位と呼び方

写真屋さんの店頭やオンラインプリントの画面を見ると、「L判」「2L判」「A4」「六切」など、似たような記号がずらっと並んでいます。よく目にするのは、写真プリント用の「L判系」のサイズと、書類やポスターにも使われる「A判」の用紙サイズです。L判系はスナップ写真向きの小さめプリント、A判はポスターやフォトブックのページでもよく利用されます。

例えばL判は89×127mm、2L判は127×178mmほどで、手に取りやすいサイズ感が特徴です。A4は210×297mmで、雑誌や資料でもよく使われるためイメージしやすいでしょう。数字が増えるほど大きくなるのではなく、A3よりA4のほうが小さいなど、少しクセのある並び方もあります。この記事では混乱しやすい部分を都度整理しながら進めていきます。

プリントサイズとピクセルサイズは別物と考える

写真サイズ一覧を見るとき、混同しやすいのが紙のサイズとデジタルのピクセル数です。L判の大きさはミリ単位で決まっていますが、同じL判でも元画像の解像度が低ければ、仕上がりはどうしても粗くなります。逆に、5000ピクセル以上ある大きなデータでも、L判にプリントすれば非常に精細に見えるというわけです。

この違いを理解しておくと、「この写真はA4まで伸ばせるか」「SNS用ならここまでリサイズして大丈夫か」といった判断がしやすくなります。以降のセクションでは、紙サイズとピクセル数の関係を踏まえながら、用途ごとに安心して選べる写真サイズ一覧を作っていきましょう。

写真サイズ一覧早見表

まず写真サイズの種類の一覧を紹介します。小さい順に並べています。

印画紙サイズ名称

サイズ(mm)

主な用途 / 特徴

ましかく(正方形)89×89

89 × 89

スクエア写真用。SNS(Instagram)と相性良い。コラージュや飾りつけに人気。

L判(サービス判)

89 × 127

最も一般的。日常スナップ、子ども写真、アルバム整理の基本サイズ。

DSCサイズ

89 × 119

デジカメ・スマホ(4:3比率)対応。L判より上下のカットが少ない。

はがき/KG判

102 × 152

年賀状・ポストカード。家族写真を渡す用途にも多い。

HVサイズ

89 × 158

ワイド写真対応(16:9)。パノラマの簡易プリントに適する。

ましかく(正方形)127×127

127 × 127

大きめのスクエア。ギフト・飾り付けにバランスが良い。

2L判

127 × 178

L判の約2倍。集合写真やお気に入りの一枚向け。祖父母への写真渡しの定番。

八切(八つ切)

165 × 216

台紙付き写真、小規模展示。作品として扱いやすい。

六切(六つ切)

203 × 254

ポートレートや記念写真の定番。存在感があり、額装もしやすい。

スクエア(210×210)

210 × 210

フォトブック作成と合わせやすい。インテリア向け。

四切(四つ切)

254 × 305

写真展サイズの入口。大きく見せたい作品向け。

ワイド四切

254 × 366

横長風景を大きく飾りたいときに最適。パノラマ写真にも。

A4

210 × 297

ポートフォリオ標準。家庭用プリンターで最も印刷しやすい作品サイズ。

A3

297 × 420

写真展や壁掛けインテリアのメインサイズ。迫力が出る。

A3ノビ

329 × 483

プロ向け。展示作品に使われることが多い。プリンター対応幅が広い。

半切

356 × 432

大きな作品プリントの定番。風景・ポートレート展示に強い。

ワイド半切

356 × 508

より横長の作品向け。ギャラリーでの展示の定番。

全紙

457 × 560

大型展示作品。美術館・ギャラリーでの存在感が大きい。

ワイド全紙

457 × 680

横長の大判展示に最適。風景写真家に人気。

A2

420 × 594

大判ポスターサイズ。壁に飾ると強いインパクト。

A1

594 × 841

本格的な展示や広告レベルの大判。高画素カメラ向け。

A0

841 × 1189

巨大ポスターサイズ。遠距離鑑賞向け。

サイズが多く見えますが、基本は「L判」「2L判」「四切」「A4」「A3」を押さえておけば十分です。用途に応じて大きさを使い分けるだけで、仕上がりの満足度が驚くほど変わります。ここからはよく使われる写真サイズについての用途や注意点などを詳しく説明していきます。

よく使うプリント写真サイズ一覧|L判・2L判・KG判を整理

家庭や写真店で最もよく使われるのが、L判や2L判、KG判といった小〜中サイズのプリントです。アルバムに入れたり、手軽に配ったりする用途にぴったりで、コストも控えめ。ここでは、まず押さえておきたい小さめプリントのサイズ感と、その写真をどんな場面で活かしやすいかを整理します。

L判・2L判・KG判の寸法と目安ピクセル

代表的なプリントサイズをひと目で確認できるように、よく使う3種類を簡単な表にまとめます。ピクセル数は300dpi前後でプリントすることを想定したおおよその目安です。

サイズ名

寸法(mm)

縦横比のイメージ

推奨ピクセル数の目安

L判

89 × 127

3:2に近い

約 1050 × 1500 px

KG判(はがき)

102 × 152

2:3に近い

約 1200 × 1800 px

2L判

127 × 178

5:7に近い

約 1500 × 2100 px

L判はスナップ写真や日常の記録に最適で、枚数を多くプリントしたいときに向いています。KG判は年賀状サイズに近く、ポストカードとして送ったり、少し余裕のあるアルバムに入れたりすると見やすい大きさです。2L判はL判の2倍程度の面積があり、メインショットをしっかり見せたいときに重宝します。

最近のスマホやエントリー機でも1200万画素以上のものが多いため、これらのサイズなら画質面で大きく困ることはありません。2〜300万画素台の古いコンデジでも、L判〜KG判くらいまでなら十分実用的です。古い写真のデータを掘り起こしてプリントしてみるのもおすすめです。

手札プリントを選ぶときのポイント

手札サイズのプリントでは、「枚数をどれくらい出すか」と「どこで見るか」をイメージしてサイズを決めると迷いにくくなります。アルバムで大量に管理したいならL判中心にそろえたほうがページあたりの情報量を増やせます。一方、お気に入りのカットだけを少数精鋭で楽しむなら、2L判に絞ってプリントするのも良い選択です。

特に子どもの写真やペット写真は、表情の変化を並べて見たくなるもの。似たようなカットをL判に多めにプリントし、ベストショットを2L判で大きく残すとメリハリがつきます。家族に配る場合も2L判は存在感が高く、「しっかりした写真をもらった」という満足感につながりやすいでしょう。

大きく見せるプリント写真サイズ一覧|六切・四切・A判で飾る

せっかくの一枚だから、しっかり大きく飾りたい。そんなときに頼りになるのが、六切や四切、A4〜A3といったサイズです。普段から頻繁にプリントするものではないですが、写真展や贈り物、部屋のインテリアとしては主役級の存在感があります。ここでは、よく選ばれる大きめの写真サイズ一覧と、どのくらいの場面で使いやすいかを整理します。

六切・四切・A4・A3の寸法と印象

大きめの写真サイズをまとめると、六切は203×254mm、四切は254×305mmほどの大きさになります。六切はB5より少し大きいくらいで、手に持ってじっくり見るのにちょうど良いサイズ感です。四切はA4より一回り大きく、額に入れて壁に飾ったときも存在感があります。

サイズ名

寸法(mm)

縦横比

推奨ピクセル(300dpi目安)

六切(6切)

203 × 254

約 4:5

2400 × 3000 px

四切(4切)

254 × 305

約 5:6

3000 × 3600 px

A4

210 × 297

約 1:1.414

2480 × 3508 px

A3

297 × 420

約 1:1.414

3508 × 4961 px

A4(210×297mm)は書類でおなじみの規格なので、フォトコンテストや作品提出で指定されることも多いです。A3(297×420mm)はさらに大きな画面が取れるため、風景写真やポートレート作品を迫力あるサイズで見せたいときに向いています。写真サイズ一覧の中でも、これらは「作品として仕上げたい」場面で選ばれることが多いラインです。

部屋に飾るときのサイズ感の選び方

部屋に写真を飾るとき、「どのサイズがちょうどいいか」は壁の広さや家具のレイアウトにも左右されます。一人暮らしのワンルームやデスク上ならA4〜六切くらいが扱いやすく、視線を少し動かせば全体を見渡せるサイズです。リビングのソファ上やダイニングの壁には、四切〜A3あたりをメインに据えるとバランスが取りやすくなります。

複数枚を組み合わせるギャラリーウォールを作る場合は、A4や六切を数枚並べる方法も人気です。大きな一枚でインパクトを出すか、小さめを複数でリズムを作るかで印象が変わるので、部屋の雰囲気に合わせて選びましょう。大判プリントはコストがかかる分、じっくり選んで一枚を仕上げる楽しさがあります。

デジタル写真のピクセルとプリントサイズの関係

写真サイズ一覧を見るとき、紙の寸法だけでなく「自分の画像データがどこまで対応できるか」も重要です。スマホやカメラのスペック表には画素数が書かれていますが、そこからプリント可能なサイズをイメージしにくい人も多いでしょう。このセクションでは、ピクセル数とプリントサイズの関係をシンプルな考え方で整理していきます。

ピクセル数からおおよその最大プリントサイズを決める

プリントの仕上がりを左右する要素のひとつが解像度、いわゆるdpiです。一般的な写真プリントでは300dpi前後がひとつの目安で、これを基準にすると「必要ピクセル数=紙サイズ(インチ)×300」という計算がざっくり成り立ちます。例えばL判(3.5×5インチ程度)なら、3.5×300で約1050ピクセル、5×300で1500ピクセルほどあれば十分です。

1200万画素クラスのカメラなら、4000×3000ピクセル前後のデータが得られます。この解像度があれば、L判や2L判はもちろん、A4でも余裕を持ってプリントできます。逆に200万画素程度の古いデジカメでは、大きくしてもKG判くらいまでに抑えておくと安心です。写真サイズ一覧を眺めるときは、「自分のデータが300dpi付近で足りるか」をざっくり計算してみると判断が早くなります。

ピクセル数から分かる「おおよその最大プリントサイズ」早見表(300dpi基準)

画素数(MP)

代表ピクセル数(例)

L判(89×127mm)

KG判(102×152mm)

2L判(127×178mm)

A4(210×297mm)

A3(297×420mm)

200万画素

1600×1200

◎ 十分

○ ぎりぎり

△ やや粗い

× 不足

× 不足

400万画素

2300×1700

×

600万画素

3000×2000

△(近距離だと粗め)

1200万画素

4000×3000

2400万画素

6000×4000

◎(展示も可)

4000万画素以上

7000〜8000px級

◎(A2も可能)

アスペクト比とトリミングの影響を意識する

ピクセル数が足りていても、縦横比が合わないとプリント時に端が切れたり余白が出たりします。スマホの写真は4:3や19:9、カメラは3:2や16:9など、機種によって比率がさまざまです。一方、L判やA4といった紙は固定の比率で作られているため、ぴったり一致しないケースがほとんどです。

撮影アスペクト比

主なカメラ機種・設定

L判(89×127mm / 約1.43)

KG判(102×152mm / 約1.49)

2L判(127×178mm / 約1.40)

A4(210×297mm / 約1.41)

備考・注意点

3:2(約1.50)

Sony / Nikon / Canonの標準比率

△(左右が少し切れやすい)

◎(ほぼ一致)

△(わずかに調整あり)

△(軽微なトリミング)

KG判と最も相性が良い

4:3(約1.33)

iPhone / MFT(オリンパス・パナ)

△(上下が切れやすい)

△(上下が軽く切れる)

○(比較的近い)

○(近くて扱いやすい)

L判は特に上下トリミング注意

16:9(約1.77)

スマホ横長 / 動画フレーム

×(大きく切れる)

×(大幅に切れる)

×

△(大幅トリミング)

プリントには基本不向き

1:1(正方形)

Instagram用など

×(大きく余白 or カット)

×

×

×

プリントは余白付きが現実的

5:4(約1.25)

中判・一部カメラ設定

六切(4:5)と最も相性が良い

7:5(1.40)

一部スマホ設定 / カスタム

○(近い)

◎(非常に近い)

◎(近い)

2L判・A4と高相性

プリントするときに「必要な部分が切れてしまった」という失敗を避けるには、まず撮影時からフレーミングを少し広めに取るのが有効です。さらに、注文画面でトリミング範囲のプレビューを必ず確認し、顔や重要な被写体が端に寄りすぎていないかチェックしましょう。写真サイズ一覧だけでなく、横縦比の相性にも気を配ると、完成イメージに近いプリントを得やすくなります。

SNS向け写真サイズ一覧|Instagram・X・LINEの目安

プリントだけでなく、今はSNSに写真を載せる機会も多いはずです。タイムラインで綺麗に見せるには、各サービスごとの推奨サイズをざっくり押さえておくと安心です。ここでは細かな仕様変更に振り回されないよう、「このくらいを意識しておけば困らない」という実用的な写真サイズ一覧を整理します。

InstagramとXで使いやすい画像サイズの目安

Instagramのフィード投稿では、正方形・縦長・横長の3パターンがよく使われます。正方形なら1080×1080ピクセル、縦長なら1080×1350ピクセル付近を基準に用意しておくと、多くの端末で綺麗に表示されます。横長の場合も幅を1080ピクセル前後にしておけば、極端に粗くなる心配は少ないでしょう。

X(旧Twitter)のタイムライン画像も、横幅1000〜1200ピクセル程度を目安にリサイズすると扱いやすくなります。オリジナルの巨大な画像をそのまま投稿すると、読み込みが重くなり、表示もサービス側で自動圧縮されてしまいます。写真サイズ一覧の中から「横1000〜1200ピクセル前後」をSNS用の基準として覚えておくと、ほとんどのプラットフォームで共通して使い回せます。

LINEやブログ用の写真サイズを決めるコツ

LINEのトークで画像をやりとりする場合、標準設定のまま送るとアプリ側で自動的に圧縮されるため、そこまで厳密なサイズ管理は必要ありません。ただ、アルバム機能で共有したり、トーク上で拡大して見てもらったりするなら、長辺を1600〜2000ピクセル程度にそろえておくと見栄えと容量のバランスが取りやすくなります。

ブログや自社サイトに写真を載せる場合は、ページの横幅に合わせてサイズを決めるのが基本です。WordPressなど一般的なブログテーマでは本文エリアの横幅がおおよそ800〜1200ピクセルの範囲に収まることが多いため、横1000〜1200ピクセル程度で書き出しておくと画質と読み込み速度のバランスがとりやすくなります。プリント用写真サイズ一覧とは別に、「ウェブ用の基準は横1000〜1200ピクセル前後」と考えておくと便利です。

SNS向け写真サイズまとめ(Instagram / X / LINE / ブログ)

サービス

投稿形式

推奨ピクセル

比率

特徴・注意点

Instagram

フィード(正方形)

1080 × 1080 px

1:1

最も安定。サムネ映えしやすい。

フィード(縦)

1080 × 1350 px

4:5

画面占有率が高く“伸びる投稿”で人気。

フィード(横)

1080 × 566 px

1.91:1

風景向き。縦長より表示領域は小さめ。

ストーリーズ

1080 × 1920 px

9:16

画面全体を使える。重要要素は上下に寄せない。

リール

1080 × 1920 px

9:16

サムネは中央1080×1080がトリミング対象。

X(旧Twitter)

画像投稿(横)

1200 × 675 px

16:9

タイムライン表示が最も安定。自動トリミングが少ない。

画像投稿(縦)

1200 × 1600 px 付近

3:4〜4:5

長すぎる縦長は折りたたまれる。

プロフィール画像

400 × 400 px

1:1

円形トリミングされるので四隅に重要要素を置かない。

LINE

トーク画像送信

1600〜2000 px(長辺)

任意

標準設定は自動圧縮。高画質なら[写真→オリジナル]送信。

アルバム共有

2048 px 前後

任意

共有後の閲覧を考えると2000px前後がバランス良い。

ブログ・Web

記事用画像

1000〜1600 px(横)

任意

WordPressの本文幅(800〜1200px)に合わせると最適。

OG画像(SNSシェア)

1200 × 630 px

1.91:1

Facebook/Xで見栄えが良い。SEO的にも推奨。

用途別の写真サイズ一覧|家族写真・風景・作品づくり

同じ写真でも、用途によってベストなサイズは変わります。アルバムに収める家族写真と、壁に飾る風景作品、コンテストに出す一枚では、求める見え方が違って当然です。ここでは、よくあるシーンごとに「これを選んでおけば安心」という目安の写真サイズ一覧を整理していきます。

家族写真やイベント写真で選びやすいサイズ

子どもの成長記録や運動会、旅行のスナップなど、家族写真の中心に置きたいのがL判〜2L判です。アルバムにはL判をメインに、特に気に入ったカットだけ2L判を差し込むとページ構成に強弱がつきます。祖父母に配る用には2L判を選ぶと、「しっかりした写真をもらった」という印象を与えやすくなります。

集合写真など人数が多いカットは、L判だと顔が小さくなりがちです。この場合、最初から2L判や六切を前提に撮影し、プリントするほうが無理なく表情を確認できます。家族写真用の写真サイズ一覧としては、「記録重視はL判、見せる重視は2L判〜六切」というイメージで覚えておくと選びやすいでしょう。

作品づくりやポートフォリオで押さえたいサイズ

自分の作品をじっくり見せたいときは、A4〜A3あたりのサイズが頼りになります。A4は持ち運びもしやすく、ポートフォリオとしてファイルにまとめても扱いやすい大きさです。写真展の展示やコンテスト提出でも指定されることが多く、作品づくりの基準サイズとしておすすめです。

さらにインパクトを出したいときは、A3や四切を検討すると良いでしょう。特に風景やポートレートは、大きく伸ばすことで細部の表情や空気感が伝わりやすくなります。写真サイズ一覧の中で「作品用の軸」を決めておくと、撮影時からそのサイズを意識したフレーミングや解像度管理がしやすくなります。

用途別の写真サイズ一覧・比較表

用途

おすすめサイズ

理由(最適な場面)

注意点

家族写真(アルバム)

L判 / 2L判

L判は大量整理に最適。2Lは集合写真やお気に入りカットにちょうど良い存在感。

L判は人数が多いと顔が小さくなりがち。集合写真は2L以上推奨。

家族写真(祖父母に渡す)

2L判 / 六切

大きめで見やすく、プレゼントとしての満足度が高い。

六切はコスト高。台紙付きにするとさらに高品質。

旅行スナップ

L判 / KG判 / A4(ベストショット)

L・KGは日常整理向き。旅のハイライトはA4に伸ばすと良い展示映え。

スマホ比率(4:3)はL判だと上下カットが出やすい。

風景写真(作品)

A4 / A3 / 四切

風景は大きく伸ばすほど迫力が出る。A3・四切は展示にも使いやすい。

高画素が推奨。ピント・解像感の粗が目立ちやすい。

ポートフォリオ(写真家)

A4(標準) / A3(特選)

A4は持ち運び・管理性が抜群。A3は作品の印象が強く残る。

A3はファイル管理の負担が大きい。紙質にもこだわりたい。

作品展示(写真展)

A3 / A2 / 四切 / 半切

ギャラリー展示で最も使われる。A2以上は強いインパクト。

高画素必須。鑑賞距離を考えてサイズを決める。

インテリアとして飾る

A4 / A3 / A2

部屋の壁に飾るときのバランスが良く、フレームも豊富。

小さすぎると壁に負ける。部屋の広さで最適値が変わる。

プレゼント(誕生日・記念日)

2L判 / 六切 / A4

小さすぎず大きすぎず“贈り物らしい”印象が出る。

大きめほどフレ

プリント注文で失敗を防ぐコツ|トリミングとサービス選び

写真サイズ一覧を見ながらプリントを選んだのに、仕上がったら端が切れていたり、思ったより暗かったりすることがあります。そうした残念な仕上がりを避けるには、注文時の設定やサービス選びが意外と重要です。同じL判でも、プリント方法やトリミングの扱いで印象が変わるため、最低限チェックしておきたいポイントを押さえましょう。

トリミング・縦横比の指定を必ず確認する

オンラインプリントサービスでは、注文画面で画像のトリミング範囲をプレビューできることがほとんどです。ここを飛ばしてしまうと、顔や重要な被写体が切れてしまう原因になります。L判にせよA4にせよ、必ず「どこまで印刷されるか」を確認してから決定ボタンを押す習慣をつけると安心です。

サービスによっては「ノートリミング」や「白フチあり」といったオプションも用意されています。元画像を一切切らずにそのまま印刷し、その代わり余白で縦横比の違いを吸収する方式です。構図を崩したくない作品や、ギリギリまで寄って撮影した写真は、ノートリミング+白フチありを選んでプリントするのも賢い選択肢です。

用途に合わせてプリントサービスを使い分ける

同じ写真サイズでも、どのサービスを使うかでコストや仕上がりが変わります。大量にL判を出すときは、ネットプリントサービスのまとめ注文が安く済みやすく、イベント前後のとにかく枚数がほしい場面に向きます。枚数が少なくてもハイクオリティにこだわるなら、写真専門店やプロラボ系のサービスを選ぶと、色の安定感や紙質の選択肢が増えます。

コンビニプリントは、思い立ったときにすぐ出力できるのが強みです。サイズはL判中心ですが、証明写真や分割プリントなど、日常のちょっとした用途には十分頼りになります。場面に応じてサービスを使い分ければ、写真サイズ一覧で選んだスペックを最大限活かしつつ、コストも抑えやすくなります。

写真サイズと画質のバランス|解像度と見る距離の考え方

どこまで大きく伸ばせるかを考えるとき、画素数だけに目が行きがちですが、実際はどの距離から見るかも同じくらい大切です。手に持って見る写真と、壁に掛けて数メートル離れて眺める写真では、求められる解像感が変わります。ここでは、写真サイズ一覧を踏まえながら、画質とサイズの程よいバランスを考えてみます。

画素数からざっくり決める最大プリントサイズ

例えば600万画素(約3000×2000ピクセル)の画像なら、L判〜2L判は余裕があり、A4でも十分なクオリティが期待できます。1200万画素前後なら、A3に伸ばしても多くのシーンで問題なく鑑賞できるレベルです。2400万画素以上の高画素機で撮った写真であれば、A2クラスまで狙うことも現実的になります。

もちろん、元のピントの精度やブレ具合、ノイズの量によっても結果は変わります。ピクセル等倍で見たときに「少し甘いかな」と感じる程度なら、プリントサイズを一段下げるだけで気にならなくなることも多いです。写真サイズ一覧を眺めつつ、「この画素数ならここまで」「これは安全にこのあたりまで」と、自分なりの感覚を養っていきましょう。

閲覧距離を意識してサイズを選ぶ

手帳に挟む写真やアルバムで見るプリントは、30〜50cmほどの距離からじっくり眺めることになります。この距離だと細部まで見えてしまうため、解像度やピントの甘さが目立ちやすくなります。こうした用途には、画素数に余裕を持ったL判〜A4あたりを選ぶと安心です。

反対に、リビングの壁に飾るA2サイズのプリントは、1〜2mほど離れて見ることになるはずです。この距離なら、150〜200dpi程度でも十分な解像感を得られることが多く、多少の粗さは雰囲気として気になりにくくなります。最終的な視聴距離をイメージしながら写真サイズ一覧を使うと、無理に高画素や超大判にこだわる必要がないことが分かってくるでしょう。

アルバム・フォトブックで活きる写真サイズ一覧

ここ数年で、フォトブックやオンラインアルバムのサービスが非常に使いやすくなりました。スマホからそのまま注文できるものも多く、「撮りっぱなしの写真を形にする」手段が増えています。アルバムやフォトブックを前提に写真サイズ一覧を眺めてみると、また違った優先順位が見えてきます。

紙のアルバムとフォトブックでサイズの考え方を変える

ポケットアルバムに差し込むタイプでは、基本的にL判が標準になります。大量にプリントして順番に差していくだけで形になるので、日々の記録をサクサク残したい人には最適です。一方、フォトブックではページサイズ自体がA5やA4、スクエア判などさまざまで、中の写真をどれくらいの比率で使うかを自由に決められます。

フォトブックを作るときは、「表紙と見開き用に大きな一枚」「小さな写真を複数並べるページ」といった構成をあらかじめイメージしておくと、必要な写真サイズが決めやすくなります。見開きに大きく載せたいカットは、A3相当で使っても耐えられる画素数で残しておくと安心です。

レイアウトを意識した写真サイズの選び方

アルバムやフォトブックは、一枚一枚の写真というより「全体の流れ」で印象が決まります。すべて同じサイズで並べると整然とした印象になりますが、重要な場面だけ2L判や六切を混ぜると自然に視線が誘導されます。写真サイズ一覧をレイアウトの道具として見立て、どこで大きく見せるかを考えると構成の幅が広がります。

最近のオンラインフォトブックサービスには、テンプレートに合わせて写真を自動配置する機能もありますが、要所だけでも自分でサイズを調整すると完成度が変わります。特に顔が小さくなりがちな集合写真は、ページ内でも大きめの枠に配置するなど、サイズ選びで見やすさをコントロールしてみてください。

写真サイズ一覧のまとめ

写真サイズ一覧を整理してみると、L判や2L判のような身近なプリントから、六切・四切・A判、SNS向けのピクセルサイズまで、用途に応じて選べる幅がかなりあることが分かります。大切なのは「どこで、誰と、どうやって写真を楽しむか」を先にイメージしておき、そのイメージに合ったサイズを選ぶことです。

まずは手軽なL判から気になるカットをプリントし、特に気に入った一枚は2L判やA4に伸ばしてみてください。アルバムやフォトブック、インテリアとして飾る楽しみも、写真サイズの工夫次第でぐっと広がります。この記事の写真サイズ一覧を参考に、今日撮った一枚をどんな形で残すか、ぜひ具体的に考えてみましょう。


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