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11/10発売 7Artisans AF 10mm f/2.8(APS-C)の予約開始日・発売日・価格・比較最新情報まとめ
APS-C専用の超広角オートフォーカスとして注目の「7Artisans AF 10mm f/2.8」が登場しました。手頃な販売価格で、105.3°の画角と62mmねじ込みフィルター対応を両立。この記事では予約開始日や発売日、価格、主要スペックを事実ベースで整理し、ソニーE/ニコンZ/富士フイルムXの競合超広角との比較や、風景・建築・星空・Vlogでの使い所まで深掘りします。
この記事のサマリー

価格は$199(約30,780円)。E/Z/Xの各マウントで順次流通し、主要販路で予約受付が始動。

105.3°の超広角と62mmフィルター、約232gの軽量設計で携行性良好。

10群11枚・2枚の非球面/3枚のED/2枚のHRによる光学構成、最短0.3m、7枚羽根(14光条)。

競合はSony E 11mm F1.8/Samyang AF 12mm F2/XF 8mm F3.5など。画角・明るさ・価格で選び分け。
7Artisans AF 10mm f/2.8が11月10日発売と正式発表
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七工匠(7Artisans)がAF 10mm f/2.8(APS-C)を発売しました。中国では2025年9月29日に公式発表が確認されており、11月10日に正式発売となりました。対応レンズは3種類あり、公式サイト・B&Hでの予約受付も開始しています。
商品名 | AF 10mm F2.8 Ultra Wide-angle APS-C |
|---|---|
対応マウント | Eマウント / Xマウント / Zマウント |
販売価格 | $199(約30,780円) |
発売日 | 2025年11月21日 |
予約開始日 | 2025年10月21日 |
予約・販売URL | TTArtisan公式(更新済) B&H(更新済) ※予約・販売URLは随時更新していきます(11/13更新済) |
公式商品ページURL |
主要スペック総覧:105.3°の超広角と62mmフィルターを両立
スペックの核は 「焦点距離10mm・開放F2.8・APS-C専用・105.3°の画角」 という組み合わせです。光学系は 10群11枚(非球面2枚・ED3枚・HR2枚) の構成で、収差を抑えつつ軽量化を図っています。
項目 | 内容 |
|---|---|
対応マウント | Sony E / Nikon Z / FUJIFILM X(APS-C専用) |
焦点距離 | 10mm(35mm判換算 15mm相当) |
絞り範囲 | F2.8〜F16 |
光学構成 | 10群11枚(非球面2枚・ED3枚・HR2枚) |
画角 | 105.3°(対角) |
最短撮影距離 | 0.3m |
フィルター径 | 62mm(ねじ込み式) |
絞り羽根 | 7枚(14本の光条) |
重量 | 約232g |
AF | ステッピングモーター(AF/MFスイッチ搭載) |
電子接点 | 対応(EXIF連携) |
ファーム更新 | USB-C端子によるアップデート |
光学構成・最短撮影距離・羽根枚数
レンズ構成は10群11枚。公表値では非球面2、ED3、HR2を採用し、開放からの収差バランスを意識した設計です。最短撮影距離は0.3mで、超広角らしい誇張表現と前景の入れ込みがしやすい距離感。絞り羽根は7枚で、夜景の点光源では14本の光条が得られます。
超広角の実用性は、コマ収差や周辺減光、像面湾曲の扱いで決まります。本レンズはねじ込みフィルター装着が可能な点が大きく、NDで長時間露光や、PLでガラス・水面の反射抑制が現実的。前玉が出目金ではないため、装備全体のコスト面でも有利です。
サイズ・重量・操作系とファーム更新
重量は約232gで、フィルター径は62mm。鏡筒は金属製で、AF/MF切替スイッチとUSB-C端子を備え、ファームウェア更新に対応します。マウント部にはシーリングが採用され、小雨や砂塵の屋外スナップでも取り回せます。小型ボディに載せてもバランスが取りやすいのも利点です。
旅行用の超広角を一本に集約したい場合に有効な選択肢となります。
実写で強いのはどこ?風景・建築・星空・Vlogの使いどころ
10mm相当の画角は、肉眼の感覚を超えて世界を広げます。屋内や路地の狭い空間でも、前景と背景を大胆に入れ込めるのが長所。構図が散らかりやすい超広角こそ、線と面を意識して要素を整理すると、情報量の多いシーンでも主役が明確になります。用途別の勘所を押さえると歩留まりが安定します。
都市景観・建築を真っ直ぐ写す
レクチリニア(直線を直線として保つ)タイプは、建築の直線や垂直をきれいに再現できます。水平・垂直の基準線を先に決め、画面端の収まりで微調整するのがコツ。カメラをわずかに上振りすると遠近感が強調され、構造物の存在感が増します。歪みの出やすい端部は重要な文字や顔を避け、面の連なりで見せると破綻を抑えられます。
屋内では窓の白飛びに注意。ハイライト重視で-0.3〜-0.7EVに振り、暗部はRAW現像で持ち上げると質感が残りやすいです。PLフィルターは外光の反射制御に有効。62mm規格ならステップアップで共用もしやすいでしょう。
星空・風景をドラマチックに
星景ではF2.8でも十分な露光が得られます。ISO3200〜6400で地上と星の明暗を見極め、露光は「500ルール(500÷実焦点距離×APS-C係数)」を上限に設定。静かな空なら15〜20秒、星の動きを強調するなら30秒以上に伸ばして流れを表現する手もあります。前景に岩や木を近接配置すると奥行きが生まれます。
日の出前後のブルーアワーは、空の階調が滑らかで広角の広がりが活きます。三脚+セルフタイマーでブレを止め、現像はハイライト抑えめに。点光源の光条を狙う場合はF8〜F11まで絞ってみましょう。
Vlog・動画でのワイド活用
自撮りVlogでは、10mm相当の広さが背景環境までしっかり映し込みます。歩き撮り時はボディの電子手ブレ補正と組み合わせ、シャッター角180°目安(例:30pなら1/60秒)で動きを自然に。近距離では顔がフレーム端に寄ると歪みが強く見えるため、カメラは目線の高さ・やや中央寄りに構えると違和感を抑えられます。
屋内動画ではNDでシャッターを固定し、照明のフリッカー対策として地域電源の倍数に合わせたシャッター速度を選ぶのも有効。62mmねじ込みなら可変NDの選択肢も豊富です。
歪曲と描写傾向:“魚眼ではない”直線志向の超広角
本レンズはレクチリニア設計の超広角で、魚眼のような強い樽型歪曲を狙うタイプではありません。建築・インテリア・直線の多い工業被写体を狙う際に、後処理での歪み補正量を最小限にしやすい特性です。
周辺減光・コマ収差の向き合い方
F2.8の超広角では、周辺減光やコマ(点像の流れ)が出るのは一般的な挙動です。星景で点像の肥大が気になる場合はF3.5〜F4へ一段ほど絞ると改善しやすく、端の解像が欲しい建築ではF5.6付近が安定。前景を大きく入れるときはピント位置をわずかに手前へ置くと全体の合焦感が得やすいです。
フィルターを重ねると周辺ケラレの原因になります。ステップアップで径を大きくし、フレーム薄型のPLや角型ホルダーの最小構成を使うと安全域が広がります。
レンズプロファイルと現像の小技
RAW現像時は歪曲・周辺光量のプロファイル適用で素早く整えつつ、直線が交差する建築はグリッドを表示して手動微調整まで行うと仕上がりが安定します。周辺減光は+10〜20程度に留め、中心だけが浮く“のっぺり”を避けるのがポイントです。
比較①:Sony E 11mm F1.8 vs 7Artisans 10mm F2.8
ソニーAPS-Cの広角単焦点「E 11mm F1.8」との比較が定番です。明るさ優先のF1.8に対し、7ArtisansはF2.8と一段暗い一方、仕様上は10mmの方がわずかに広い画角です。
価格はソニーが69,300円(税込)と7Artisansが約30,780円(税込)で差が大きく、動画・写真で明るさを優先するか、低価格と広い画角を優先するかで選び分けられます。
明るさと画角のトレードオフ
低照度ではF1.8がF2.8より約1段有利で、シャッター速度やISOに余裕が生まれます。人物を背景ごと入れるVlogや星景の短秒露光では効きやすい指標です。一方、10mmは11mmに比べ端の入り込みがわずかに広く、狭所や高天井の建築で構図の自由度が増します。
用途が決まっていれば、どちらの数値を重視すべきかは自ずと定まります。静止画主体で暗所に強さが欲しければF1.8、空間の広がりを優先するなら10mmです。
重量・操作・価格差の整理
重量はソニーが約181g、7Artisansは約232g。7Artisansは62mmフィルター対応・AF/MFスイッチ・USB-C更新に対応します。ボディ側の手ブレ補正の有無や手持ちのフィルター資産まで含め、装備全体で比較すると判断が早くなります。
比較②:Samyang(Rokinon)AF 12mm F2 vs 7Artisans 10mm F2.8
星景の定番として支持のあるSamyang AF 12mm F2は、開放F2で露光を約1段稼げます。対して7Artisansは10mmという広さが強み。画角の余裕で長秒・低ISOや前景の入れ込みがしやすく、動画の自撮りでも周辺までの見せ場を確保できます。
夜景・星景の露出設計
等条件でF2→F2.8にするとISOは約2倍必要になります。最新APS-Cなら実用域に収まる場面も多く、10mmの広さによる前景表現は見逃せません。星の流れを避けるなら露光は短め、拡散フィルターで星の見え方を穏やかにすると街灯のハイライトとも馴染みます。ねじ込みフィルター運用の自由度は7Artisansに利点があります。
価格・マウント・AF挙動
SamyangはソニーE向けが主力で、本レンズは52,800円(税込)で日本向けに販売されており、ソニーよりは下がりますが価格差はあります。7ArtisansはE/X/Zの3系統に対応し、USB-C更新・AF/MFスイッチなど装備が共通。複数マウントを跨ぐ場合は操作感の共通化がメリットです。
比較③:FUJIFILM XF 8mm F3.5 R WR vs 7Artisans 10mm F2.8
Xユーザーの競合は純正のXF 8mm F3.5 R WR。価格125,400円(税込)、画角120°、重量215g、62mmフィルターに対応します。より広い画角と純正連携・耐候性が武器。一方、7ArtisansはF2.8で1段明るく、価格は約1/5。いずれもねじ込みフィルターで角型ホルダーが必須ではない点は共通です。
用途で分ける:建築・インテリアか、汎用の広角か
建築内観や狭小空間では8mmの広さが効き、純正プロファイルの最適化も期待できます。対して10mmは扱いやすい広さと明るさのバランスが良く、屋外の遠近感表現やVlogにも向きます。ボディ側の耐候構造と組み合わせるならXF、コストと明るさ・フィルター運用を重視するなら7Artisansという整理が現実的です。
重量・価格・実装備の差
XF 8mmは約215g、7Artisansは約232gで携行性は近い水準。価格差は大きく、予算配分でボディや三脚、可変NDへ回す余地は7Artisans側が広がります。AF挙動やレンズ補正の効き具合まで含めた作例比較が購入前の検討に有効です。
マウント別の相性と現場セットアップ(E/X/Z)
本レンズはSony E/FUJIFILM X/Nikon Zに対応。どのマウントでも電子接点・AF/MFスイッチ・USB-C更新は共通で、運用感を揃えやすいのが利点です。軽量ボディと組む場合はグリップ感の良いプレートや小型雲台を合わせ、前玉側の荷重を抑えると安定します。動画・静止画の切り替えはフォーカス方式の設定も含め、カスタム登録に入れておくと現場で迷いません。
Sony Eでのポイント
α6000系やZV-E10は電子手ブレ補正の併用で歩き撮りに向きます。FX30のようなシネ寄りボディでも、62mm可変NDによりシャッター角を一定に保ちやすいのが利点。AF-C時は顔・瞳優先やタッチ追尾を使い、近距離では一段絞ると安定します。
FUJIFILM Xでのポイント
X-T5などの高画素機では端部描写が拡大鑑賞で見えやすい傾向。三脚時は電子先幕シャッターで微細ブレを排除。純正XF 8mmと迷う場合は、10mmの構図自由度とF2.8、価格差のバランスで判断するのが現実的です。62mmフィルター共用は運用面のメリットになります。
Nikon Zでのポイント
Z30/Z50/Zfcのような軽量ボディと相性が良く、Vlogと静止画の両方で扱いやすい焦点域です。11月中旬には予約掲載が各所で確認され、在庫の波も生じやすい傾向。広角の寄り構図でも人物検出AFが働くため、歩留まり確保に寄与します。
数値で理解する:画角・被写界深度・星景の露出目安
APS-Cの10mmは対角105.3°。同位置から11mmに替えると端の入り込みがわずかに減り、室内や路地では構図に効く差になります。被写界深度は近接では浅くなるため、前景を寄せるときはF5.6〜F8へ。ハイパーフォーカスを意識し、前景の解像が欲しい場面ではピント位置を手前寄りに置くと安定します。
星景の基本式と現場の定数
星の点像を保つ上限は「500÷(焦点距離×1.5)」が目安。10mmなら約33秒。実写では空の状況に応じて20〜25秒に短め設定し、ISOで調整すると安定します。微ブレ防止に2秒セルフ+三脚は有効。拡散フィルターで星の光芒を整えると、街灯や建物のハイライトと調和します。
超広角の露出運用:動画とスチルの橋渡し
動画はシャッター角180°、静止画は被写界深度優先で絞りを決め、シャッター速度は被写体の動きで調整するのが基本。屋外は可変NDで露出を固定し、屋内は照明のフリッカーに合わせたシャッター分母(1/50・1/60など)を選ぶと安定します。
比較早見:価格レンジと“いま買うならどれ”の指針
価格面では7Artisansが「最初の超広角」に向きます。ソニーE 11mm F1.8は明るさ・AF・動画適性のバランス重視、XF 8mm F3.5は画角・純正統合・耐候性重視、Samyang AF 12mm F2は星景の明るさと値頃感が武器。用途が固まっていれば指標は自ずと定まります。
広さ優先→10mm、明るさ優先→F1.8〜F2、純正連携優先→XF 8mmという整理は実用的。ねじ込みフィルター運用と携帯性を重視する旅行派には、7Artisansの軽快さが適しています。星景でISOを下げたいならSamyangのF2という選択もあります。最終判断は自分の撮影頻度の高いシーンで決めましょう。
7Artisans AF 10mm f/2.8のまとめ
7Artisans AF 10mm f/2.8(APS-C)は、105.3°の広さ・62mmフィルター・約232gの軽さ・約30,780円という価格で、超広角のハードルを下げる一本です。E/X/Zの横展開とAF/MFスイッチ・USB-C更新など、日常の運用で利く装備も備えます。建築・風景・星景・Vlogまで幅広く対応できるため、在庫と納期を確認しつつ、必要なND/PLを62mmで揃えて次の撮影に備えましょう。
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