
【リーク】Canon 20-40mm F2.8の発売日はいつ?価格予想・比較・予約まとめ
キヤノンの「20-40mm F2.8」について、公開特許を軸に情報の確度を確認していき、スペックや価格予想、競合との比較までをまとめて解説します。結論として、公開特許は製品化を保証するものではなく、時期や仕様は未確定です。事実と予想を明確に分け、今後の検討に繋がりやすい内容を紹介していきます。

この記事のサマリー

公開特許(公開番号:P2025-148062A)には20-40mm F2.8相当のインナーズーム設計案が含まれる

製品化は未決定だが、動画ニーズとの適合性は高い設計思想と評価できる

価格・発売時期は未定(最短でも2026年以降の可能性となるるが確証なし)

比較軸はタムロン20-40 F2.8/ソニー20-70 F4/RF 15-35・24-70
今回の20-40mm F2.8は「公開特許」ベースのリーク

まず押さえたいのは、今回20-40mm F2.8の情報源が「公開特許」である点です。2025年10月7日公開のキヤノンの特許出願情報(特開2025-148062、公開番号:P2025-148062A)にて、20-40mm F2.8相当の実施例が確認できます。
「特許=発売確定」ではない
特許は防衛・牽制・検証の意図も含むため、すべてが製品化されるわけではありません。広角大口径ズームの特許は過去にも複数公開され、製品化されたもの・見送られたものが混在します。
今回の20-40mm F2.8案は、市場適合性(動画・Vlogの需要、広角始まりの価値)と量産難易度の両面での可能性を考えていくことがポイントとなります。インナーズームは動画機材との親和性が高く、RFの選択肢を広げるという観点で注目に値します。
特許情報の中身:焦点域・F値・インナーズーム構成の要点
同公報には20-50mm F4、20-40mm F2.8、10-30mm F4(APS-C想定)など複数案が併記されています。特に実施例の一つでは焦点距離20.61–38.72mm・開放F2.90一定という数値が示され、20-40mm F2.8相当の思想が読み取れます。全長変化がないインナーズームの構成図・数値もあり、動画適性を意識した設計意図がうかがえます。
項目 | 値 |
---|---|
焦点距離 | 20.63–38.74mm |
F値 | F2.90 |
半画角 | 43.64-29.19° |
全長 | 130.70mm |
像高 | 19.65-21.64mm |
バックフォーカス | 31.45-40.28mm |
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焦点域と開放F:なぜ20-40mm F2.8なのか
定番の24-70mmに対し、20mm始まりはVlog・風景・室内で余裕が生まれます。F2.8一定は暗所でのシャッター速度確保や被写界深度コントロールに有利です。
40mm止まりは変倍比を抑え、光学性能や小型化のバランスを取りやすい狙いと予想できます。広角寄り標準域にフォーカスした割り切りが特徴です。
実施例の数値は製品仕様の確定値ではないものの、RFラインナップの「広角寄り標準」の空白を埋める設計案として注目されます。
インナーズームの示唆と設計上の含意
全長が変わらない構造は重心変化が小さく、ジンバル運用に有利です。ズーミングに伴う外装伸長が少ないほど、防塵面でも相対的メリットがあります。
一方で内部構造が複雑化しやすく、重量やコストの増加につながる可能性があります。フォーカス群の軽量化や駆動系の最適化が鍵です。
APS-C想定を含む複数の実施例が示されており、用途や価格帯に応じた選定余地の広さもうかがえます。
インナーズームがもたらす実益:動画・静止画の両面から
動画撮影では、ズーム操作で重心が大きく動かない構成が好まれます。インナーズームはジンバルの再バランス頻度を減らしやすく、収録効率の向上につながります。防塵性の観点でも、空気の出入りが相対的に抑えられる構造は現場での安心感に寄与します。
重心変化の小ささが生む効果
外装の伸縮が無ければ、ズーミング時にジンバル設定が崩れにくく、リグ全体の安定性を保ちやすくなります。
静止画でも、前群繰り出しが少ない構造は操作感の安定につながります。スチル&ムービー併用の撮影でも扱いやすさが増します。
一方、内部ユニットの高精度化が必要になり、製造コストに跳ね返る可能性があります。ここは価格設定にも影響し得る要素です。
レンズ呼吸(ブリージング)や防塵性への期待
フォーカス時の画角変化(ブリージング)を抑える設計は動画で有利です。インナーズーム構成はその実現と親和性があると考えられます。
粉塵環境での運用リスクは構造で差が出ます。内部気流が少ない構造は相対的に有利です。
スペック予想:サイズ・重量・AF駆動・フィルター径
ここからのスペック情報は確定ではなく予想となります。インナーズーム×F2.8一定は小型化に不利ですが、20-40mmという控えめな変倍比は有利に働く可能性があります。重量は500〜700g、全長120〜135mm、フィルター径77〜82mm程度が現実的なレンジと予想します。AFは静粛・高速・高精度の駆動方式(例:Nano USM系)と予想します。
サイズ/重量レンジの考え方
参考として、RF 24-70mm F2.8 L IS USMは質量約900g・長さ約125.7mmです。これより軽量化しつつ、インナーズーム機構を成立させるには設計上の工夫が必要になります。
同じF2.8通しでも20-40mmは変倍比が小さく、群構成の最適化余地があります。500〜700gのレンジであれば、携行性と耐久性のバランスが取りやすいと考えます。
防塵防滴を意識した構造とした場合、最軽量クラスを狙うのは難しく、現実的なバランスに落ち着く見立てです。
AF駆動・IS・フィルター径
動画適性を前提に、駆動音の小ささと合焦スピードを重視した駆動方式が望まれます。手ブレ補正はボディIBIS主体、レンズ内ISは有れば歓迎という位置付けが想定されます。
フィルター径は77〜82mm帯が想定され、既存のND(可変含む)との互換性を確保しやすいでしょう。
競合比較①:タムロン 20-40mm F2.8(Eマウント)
タムロン20-40mm F2.8 Di III VXDは長さ約86.5mm・質量約365gと軽量です。Eマウントで高評価を得ており、「広角寄り標準×F2.8」の市場受容性を実証した例といえます。RF版20-40mm F2.8が登場すれば、用途は非常に近似します。
携行性と実運用の指標
約365gという軽さは「つけっぱなし運用」を可能にします。旅・スナップ・Vlogで機動力を確保できます。
RFのインナーズーム案は最軽量を狙うよりも、重心安定という別軸の価値を提示できる可能性があります。設計思想の違いが活きる部分です。
結果として、「軽量」対「ジンバル親和性」という差別化が考えられます。
画質傾向と価格帯の読み
タムロンは解像性能とAFの俊敏さで好評です。RF案がL級チューニングで来れば、周辺収差や逆光耐性の作り込みで差別化が可能と考えられます。
価格はブランド戦略に依存します。RFがL級ならプレミアム、非Lなら軽量・価格重視など、狙う層が分かれる想定です。
いずれにせよ、20-40mm F2.8という画角設計の有用性は市場で一定の実績があります。
競合比較②:ソニー FE 20-70mm F4 G(広角拡張)
ソニーは「20mm始まり」をF4通しで実現。質量約488g・長さ約99mm・フィルター径72mmと携行性に優れます。F2.8ではない代わりに変倍比を拡大し、一本勝負の機動力を高める路線です。RF 20-40mm F2.8案は「明るさ」と「動画適性」で別軸の価値を提案する形になります。
画角設計の思想差
ソニーは70mmまで伸ばして「一本完結」を志向。対して20-40mmは40mmで切り、F2.8の明るさと光学的余力を確保する思想です。
暗所や被写界深度コントロールの自由度はF2.8側に分があります。望遠側の汎用性は20-70mm側が優位です。ユーザーは「暗所・ボケ重視」か「一本完結の利便性」かで選び分けるのが現実的です。
動画適性の比較視点
インナーズームが実装されれば、RF案はジンバル親和性で優位に立ち得ます。ソニーは軽量・広範囲ズームによる手持ち動画の自由度が魅力です。
AF駆動音・ブリージング・クリックレス絞りなど、運用直結の要素も比較軸になります。いずれも「20mm始まり」による室内・自撮り・狭所での扱いやすさは共通の強みです。
RFの既存標準ズームとどう棲み分ける?(15-35/2.8・24-70/2.8)
RF 15-35mm F2.8 L(質量約840g)とRF 24-70mm F2.8 L(質量約900g)が現行の二枚看板です。仮に20-40mm F2.8が出るなら、広角寄り・軽量寄り・動画適性という観点で差別化できます。価格・重量・機能の三軸で並べると、ユーザーの選択が明確になります。
15-35/2.8との住み分け
15mmの超広角が必要な用途では15-35mmが最適です。20-40mmは標準寄りでスナップ適性が高く、室内・自撮りでも取り回しが良い構成が想定されます。
重量差が出せれば、イベントや長時間の手持ちでの負担軽減が期待できます。動画主体の場合は、インナーズームの安定性が決め手になる可能性があります。
24-70/2.8との住み分け
24-70mmは万能でプロ定番です。70mmの圧縮表現やポートレート適性は強みです。20-40mmは広角側の快適さと軽快さを提供します。
15-35mm+24-70mmの二本運用を完全に置き換えるのは難しいですが、動画中心なら20-40mmをハブに単焦点を足す構成が合理的です。24mmで狭いと感じるケースでは、20mmスタートの恩恵が体感しやすいでしょう。
価格レンジは?
現時点で公式情報はなく、価格は未定です。仮にL級相当の仕様(頑丈なインナーズーム、防塵防滴、高品位コーティング等)であればプレミアム帯、非Lなら普及帯に振る可能性がありますが、いずれも予想の域を出ません。為替や部材コスト、歩留まりで上下し得ます。
プレミアム路線
インナーズームの耐久性確保や高性能設計を詰めるほど、コストは上振れします。その場合は既存のF2.8ズームの価格帯と同等〜前後での設定が考えられます。
動画適性(重心安定・ブリージング低減の設計)を訴求するなら、プロ市場の受容性は期待できます。
普及価格帯
非Lとして軽量・価格重視に振る設計もあり得ます。並行して示されている20-50mm F4案は、普及帯の受け皿として合理的です。
F2.8通し×インナーズームを普及価格に落とすには、部材・工程の最適化が不可欠です。複数案の特許を押さえている点は、市場変化に応じた柔軟性の確保とも解釈できます。
発売時期は?
公報の出願日(2024-03-25)と公開日(2025-10-07)は確認できますが、製品化時期は不明です。光学設計から量産までのリードタイムを考えると、最短でも2026年以降と考えることが妥当です。あくまでの現段階では発売自体は未確定なので、過度な期待は避けましょう。
技術的な裏付け:実施例が語る物理パラメータ
実施例の一つでは、焦点距離20.61–38.72mm、F値2.90一定、バックフォーカス31.45–40.28mmなどのパラメータ(20-40mm F2.8級)が示されています。像高や半画角の記載もあり、狙いは明確です。ただし、あくまで設計案であり製品仕様ではありません。
バックフォーカスと駆動系の示唆
バックフォーカスが長い構成は後群の自由度が高く、AFユニット配置や動画向けの高速・静粛駆動と親和性があると考えられます。
一方で、後群が重い場合は動体AFや近接補正の最適化が課題になります。群分割や軽量部材の採用などが検討要素です。
結果として、フォーカスユニットの軽量化と演算系の強化が重要になります。
像高・半画角が意味する運用の現実
フルサイズ像高(約21.64mm)の設計では、センサー周辺の光量と収差の両立が課題です。周辺のコマ・歪曲・減光をどこまで抑えるかが評価のポイントになります。
量産チューニングではコーティング、非球面、特殊低分散材の配合が効いてきます。L級か否かで最終解は変わり得ます。
市場動向の文脈:なぜ今「20始まり」なのか
ソニーの20-70 F4やタムロンの20-40 F2.8など、広角始まりの標準ズームは増えています。Vlogや自撮り、インテリア・建築、狭小スペースでの撮影で20mm始まりの実利は大きく、採用の合理性があります。キヤノンがこのゾーンを検討していることは、複数の実施例からも読み取れます。
ユーザーベネフィットの変化
静止画と動画の両立が一般化し、標準ズームにも動画運用のしやすさが求められています。
20mm始まりは画角の自由度とテンポを両立し、F2.8の明るさは低照度でも有効です。こうしたメリットが、広角寄り標準の需要を押し上げています。
RFラインアップのポジショニング
RFの現行定番は15-35/2.8と24-70/2.8です。20-40/2.8はその間を埋め、動画に振った価値で棲み分け可能と考えられます。
20-50mm F4案の存在は、普及価格帯の受け皿としても整合的です。複数案の特許出願は、将来の需要変化に備える布石と捉えられます。
まとめ
「20-40mm F2.8」は、公開特許で具体的な実施例が確認できる段階です。動画運用に親和的なインナーズームと20mm始まりの標準域は、RFの選択肢を拡張する設計案になり得ます。発売時期と価格はいずれも未定で、確証ある情報が出るまでは仮説に留めるのが妥当です。必要な撮影要件を既存レンズで検証しつつ、公式アナウンスを待ち、入荷通知や店頭での実機確認の準備を進めておきましょう。
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