
タムロン 25-200mm F2.8-5.6 G2の発売日はいつ?価格予想・比較・予約まとめ
高倍率ズームのど真ん中に、タムロンの新作「25-200mm F2.8-5.6 Di III VXD G2(A075)」が開発発表されました。広角25mmスタートのF2.8はじまり、最大1:1.9のハーフマクロ、VXD搭載のAF、そしてφ67mm。秋発売予定という公式情報をベースに、実用目線で「買うべき人」「向くシーン」「競合との違い」を整理しました。

この記事のサマリー

発売は「2025年秋頃」予定。ソニーEマウント用の高倍率ズームとして開発発表

広角25mm F2.8はじまり×最大1:1.9の近接性能×VXD採用

フィルター径はφ67mm。TAMRON Lens Utility対応が公表

純正FE 24-240mmはレンジ広・OSS、シグマ20-200mmは超広角・軽量が強み

旅行・日常・Vlog・簡易マクロまで一本でカバー可能
公式発表の要点:発売時期・仕様ハイライトを短時間で把握

まず押さえるべきは「いつ」「どこまで分かっているか」。本レンズはフルサイズ対応のソニーEマウント用で、発売は2025年秋頃。名称は25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2(A075)。価格は未定ですが、開発発表段階で公開された情報は撮影計画の判断材料として有用です。
発売時期と対応マウントの確定情報
公式のニュースリリースでは「2025年秋頃発売予定」「ソニーEマウント用」と明記。マウント追加に関する記載は現時点でありません。予約開始日や市場価格は未公表です。
スペックの核:25mm F2.8はじまり、VXD、1:1.9、φ67mm
広角端25mmでF2.8スタート、望遠端200mmでF5.6というレンジは、旅行・日常の実用域を広くカバーします。AFはリニアモーターのVXDを採用。広角端で最大撮影倍率1:1.9(ハーフマクロ相当)に対応し、フィルター径はφ67mm。TAMRON Lens Utility対応が公表されています。
高倍率ズームにおける「寄れて・明るく・素早く合焦する」という実用性を押さえた設計です。一本勝負の携行性と、被写体・シーンの幅広さへの対応力を両立する構成と言えます。
【開発発表】広角端25mm・F2.8はじまりで、光学性能・AF性能・最大撮影倍率も向上した、高倍率ズームレンズ「25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2 (Model A075) ソニー Eマウント用」の開発を発表します。
— 株式会社タムロン【公式】 (@TamronJP) September 9, 2025
■発売日:2025年秋頃
▶詳細はこちらhttps://t.co/ZF5fQVAqTi#タムロン#tamron… pic.twitter.com/PR8yKopzLX
25mmスタートの恩恵:室内・風景・街歩きで構図の自由度が増す
28mm→25mmの差は数字以上に効きます。狭い室内、混雑した街角、手すりのある展望台など、後ろに下がれない場面でフレーミングの自由度が上がります。20mm級の超広角ほど誇張的にならず、自然な遠近感を保ちやすいのも特徴です。
室内・風景での「あと一歩入る」安心感
被写体との距離を保ちながら、テーブル全体や室内の雰囲気を収めやすくなります。建物の軸や水平を意識しやすい焦点域のため、三脚なしでも整った画をまとめやすいのが25mmの利点です。観光地の展望台でも欄干や人波を避けて構図を組みやすくなります。
風景では前景を少し大きめに入れ、遠景の山並みを重ねると奥行きが出ます。超広角ほどパースが強くならないため、歪みの印象も抑えめ。レンズ補正をONにし、周辺の解像感や光量を管理すると歩留まりが上がります。
街歩き・旅行でのカバー力とテンポ
路地の看板、足元の花、遠くのランドマーク。25mmスタートなら同じ立ち位置から素早く対処できます。ズームの回転角を大きく戻さず広角側へ切り替えられるため、瞬間の切り取りに強く、スナップのテンポを崩しにくいのが利点です。
人混みの観光地では被写体との距離を取りづらいことが多いもの。25mmの余裕は、背景や状況描写を一緒に見せたいときに有効で、旅の記録写真で「情景が伝わる」カットが増やせます。
F2.8-5.6の明るさを活かす:夜景・室内・ボケ表現の実践セッティング
広角端F2.8は夜や屋内で露出を稼ぐのに有効です。ISOを上げすぎずにシャッター速度を確保でき、手持ちでのブレ・ノイズを同時に抑制しやすくなります。望遠端F5.6も、近年の高感度耐性やボディ内手ブレ補正と組み合わせれば多くの場面で実用域です。
室内・夜景の初期値の目安
室内スナップは25mm・F2.8・1/60秒・ISO1600あたりから。被写体の動きに応じて1/80〜1/125秒へ調整を。夜景はF2.8・1/50秒・ISO3200付近から始め、明るい看板がある場所はISOを一段下げられます。露出はヒストグラムの山が中央やや右にかかる程度を目安にします。
望遠側は200mm・F5.6で1/250秒から。動体は1/500秒へ上げ、ISOで合わせます。絞り優先+オートISOにして最小シャッター速度を設定しておくと、被写体次第で外しにくい運用が可能です。
ボケ表現と被写界深度のコントロール
25mm F2.8は近距離で背景との距離を取ると雰囲気のある後ボケが得やすく、200mm側では背景が大きく溶けます。ポートレートの寄りやディテールの切り取りに有効です。
焦点距離が伸びるほど被写界深度は浅くなります。200mmでは数センチの前後差で印象が変わるため、拡大再生でピント確認し、必要に応じてAF枠を小さめに。動く被写体はAF-C+トラッキングを基本にします。
VXDの実力:高速・高精度AFは人物・動物・動画に効く

駆動はVXD(Voice‑coil eXtreme‑torque Drive)。立ち上がりの速さと静粛性が特長で、人物・動物の瞳AFや動画のワンオペ収録との相性が良好です。被写体認識AFが強いボディほど恩恵が期待できます。
人物・動物の追従性を安定させる
動きの初動と追従が歩留まりを左右します。AF-Cと瞳AF、最小シャッター速度の適正化で失敗を抑止しやすくなります。フレーミングの変化にも追随しやすい駆動特性が、室内ポートレートや子ども撮影などで有効です。
動物園・水族館の薄暗い場面でも、静かな駆動は収音への影響を抑えます。音を立てにくい環境ほど静粛性のメリットが生きます。
動画運用:ブリージングと操作系の配慮
TAMRON Lens Utility対応が公表されています(AF/MF切替など)。A-Bフォーカスやフォーカスリミットについては開発発表資料に記載がないため、対応可否は未公表です。ズーミング時の焦点移動を抑えるには、必要に応じてMF併用で狙いの距離に素早く合わせる運用が有効です。
ズーム操作はゆっくり、AF感度は一段落として“粘り”を優先すると画が落ち着きます。ジンバル併用時も同様で、ワンマンオペレーションの安定性が向上します。
最大1:1.9のハーフマクロ:テーブルフォトも作品狙いもこれ一本
広角端25mmで最大撮影倍率1:1.9。小物、料理、花といった近接撮影で被写体に寄った表現が可能です。寄るほど手ブレの影響は出やすいため、肘当て・壁当て・連写の併用が有効です。
テーブル・プロダクト撮影の基本セット
料理は25〜35mm・F2.8〜4・1/80秒・ISO800から。斜め45度の定番に加え、俯瞰は椅子に座った高さで手持ちも行えます。PLフィルターで反射を軽く整え、露出補正−0.3EVで質感をコントロールしましょう。
小物は35〜70mmへ振るとパースの誇張を抑えつつディテールを拾えます。背景紙やクロスで色の印象を調整し、光が一灯ならレフで陰影をやわらげます。
花・自然のクローズアップで歩留まりを高める
花弁の縁や葉脈などはハーフマクロ域で解像感が出ます。風がある日はSSを1/250秒以上に設定し、連写で山を拾うと成功率が上がります。
ピントが浅くなるため、置きピン+体の前後移動も効果的。同構図で露出違い・ピント違いの保険カットを残すとミスを回避できます。
φ67mm“統一”の利点:フィルターワークと機材ミニマム化
本レンズのフィルター径はφ67mm。同社のフルサイズミラーレス用レンズと共通化されており、ND・PL・拡散系の共用や、ステップアップリングの簡素化に役立ちます。旅支度の軽量化にも寄与します。
PL・ND・拡散系の使いどころ
PLは反射を整え、空や水面のコントラストを適度に引き締めます。開放スナップや動画ではNDでSSをコントロール。拡散系は肌の質感を和らげ、強いLEDの硬さを抑えられます。67mm統一なら携行フィルターを最小構成で回しやすくなります。
67→72/77mmのステップアップリングをひとつ持つと、大口径フィルターの流用が可能。広角域は薄枠タイプを選ぶとケラレの回避に有効です。
荷物最適化:一本+2フィルターで遠征仕様
旅行では「レンズ一本+PL/ND」で多くのシーンに対応可能。広角の情景、近接の質感、夜の雰囲気までミニマムな道具でカバーできます。予備バッテリーと小型ブロアーを添えると運用の停滞を防げます。
可変NDとPLはねじ込み順で効きが変化します。落下防止の観点から、必要カットをまとめ撮りしてから付け替えると安全です。
Lens Utility対応で拡張:AF/MF切り替えなど基本設定を最適化
TAMRON Lens Utility対応が公表されており、AF/MF切り替え等の設定に対応と示されています。これにより写真・動画の操作を一定化しやすくなり、現場での再現性を高められます。詳細の拡張機能については今後の続報を確認してください。
公式に明示された機能範囲の活用
AF/MF切替など、現時点で明記された項目を中心に運用設計を行うのが確実です。将来的に機能追加がある場合でも、基本操作が一貫していればワークフローへの影響は抑えられます。
定常カットではMF併用で狙い距離に素早く合わせ、可変シーンではAF-C+トラッキングを基本に据えると安定します。
MF操作と操作系の最適化
MFで置きピン→AFで微調整といったハイブリッド運用は静物・商品撮影で有効です。リング操作のトルク感に慣れておくと、再現性の高い操作が行えます。
ズームとフォーカス操作は一定の速さで行うと、ショット間の一貫性が上がり編集も効率化します。
28-200mm(A071)からの乗り換え判断:違いは“25mm・VXD・近接”
前作28-200mmの後継に位置づけられるG2は、広角端を25mmへ拡大し、AF駆動をVXDへ刷新。最大撮影倍率は広角端で1:1.9に向上しました。運用面ではφ67mmの共通化やLens Utility対応が示されています。
25mm&ハーフマクロの実効メリット
28→25mmの広がりは室内や街角の「あと半歩」を救いやすく、1:1.9の近接はテーブルフォトや小物の作例幅を押し広げます。短距離でも前ボケを作りやすく、表現の自由度が増します。
旅行一本勝負でも、広角・標準・望遠・近接の切り替えを同一レンズ内で完結でき、撮影テンポを維持しやすくなります。
VXDのAFと運用・67mm継承の安心
静粛かつ応答性の高いVXDは人物・動物・動画で有効です。Lens Utility対応により基本操作の一貫性を確保しやすく、67mm共通化はフィルター資産の流用に寄与します。
サイズ感は「コンパクトさを維持」とされており、旅用セットでも置き換えが容易と考えられます。
純正FE 24-240mmとの比較:レンジの広さか、F2.8はじまりか
ソニーFE 24-240mm F3.5-6.3 OSSは24mm始まり・240mmまでのレンジとOSS内蔵が強み。一方、タムロンG2は25-200mmながら広角F2.8はじまりで差別化し、開発発表では「コンパクトなサイズ感を維持」と示されています。
レンジ広・OSSの安心 vs F2.8はじまりの余裕
純正はOSSで手ブレに強く、24mmスタートの余裕があります。G2は広角F2.8が暗所や屋内で有利で、広角端1:1.9の近接対応が示されています。
240mmと200mmの差は遠景の引き寄せで現れますが、暗所耐性や近接性能、携行性を含めて用途に応じて選択すると合理的です(純正:レンジとOSS、G2:F2.8はじまりと近接)。
重量・携帯性・フィルター径の差
FE 24-240mmは約780g、フィルター径72mm。G2は具体重量未公表ながら「コンパクト維持」とされています。バッグ容量や歩行距離を考慮し、OSSの要否と24/25mm始まり・テレ端200/240mmの優先度で判断すると良いでしょう。
どちらも一本完結を志向しますが、レンズ内ISを重視するならFE 24-240mm、暗所や近接の運用幅を重視するならG2が有力です。
シグマ20-200mmとの比較:超広角のインパクトか、F2.8はじまりの実用か
シグマ20-200mm F3.5-6.3 DG|Contemporaryは20mm始まり×10倍ズーム×約550gの軽量設計で、E/Lマウント用をラインアップ。発売は2025年9月25日、予約は9月11日10時、オンライン直販価格は税込143,000円(オープンプライス)です。
20mmの超広角 vs 25mm F2.8はじまり
シグマは20mm始まりの画角が魅力で、広い情景を一枚に収めやすい構成。一方、タムロンG2は25mmながらF2.8はじまりで暗所や屋内に強みがあります。どちらを優先するかで選択が分かれます。
近接はシグマが最大1:2、G2は広角端で1:1.9。被写体サイズや作業距離の好みに応じて最適解が変わります。
価格・重量・発売日の具体比較
シグマは約550gで軽量、直販価格も明示済み。G2は「秋頃発売」「価格未定」「コンパクト維持」が現時点の公表内容です。軽快さ・価格の確実性を取るか、F2.8はじまりと近接・AF構成に軸足を置くかが分岐点です。
発売時期が近いため、店頭展示や先行レビューでズームリングのトルクやAF挙動など、実機のフィーリングを確認しやすい点も比較検討に有用です。
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相性の良いボディと手ブレ対策:Eマウントの現実解を整理
Eマウントのボディ内手ブレ補正と組み合わせる前提で、暗所は広角F2.8で速度確保、望遠はシャッター速度優先が基本です。コンパクト系を旅用に、高画素機を作品寄りにといった相性を押さえると一本勝負の満足度を高められます。
旅・街歩きセットの最適化
小型ボディと組むと持ち出し頻度が上がり、撮影機会そのものが増えます。標準域スナップはF2.8を活用し、夕方以降はISO許容値を先に決めてからSSと絞りを調整しましょう。
ズームの定点(25→50→100→200mm)を身体で覚えておくと、瞬間対応が速くなります。RAW現像前提ならニュートラル寄りの絵作りが扱いやすいでしょう。
高画素機・動画重視のポイント
高画素機は微ブレが出やすいため、迷ったらSSを一段速めに。動画は広角でF2.8、望遠でF5.6を目安に、180度ルールでSSを設定しISOは必要最小限に抑えます。
収音面では静粛な駆動が有利です。屋外ではウィンドジャマーを併用し、取り直しを減らす運用が効果的です。
購入前チェックリスト:あなたにG2が“刺さる”かを3分で判断
用途・環境・荷物の三点で適合を素早く判定します。「広角F2.8はじまり」「最大撮影倍率1:1.9」「VXD採用」「φ67mm」の4点に価値を見いだせるなら、候補としての優先度は高いと言えます。
用途・環境・頻度の棚卸し
旅行重視なら一本完結の価値が高まります。室内撮影が多いなら広角F2.8と近接性能の恩恵が大きく、屋外の風景・街歩き中心でも25mmスタートの自由度は有効です。野鳥や競技撮影が主体であれば別系統の装備を検討します。
荷物の重さ、撮影時間、歩行距離、フィルター共用可否まで含めて、撮影機会を増やせる選択かを基準に判断しましょう。67mm共通化は持ち物の最適化に効きます。
アクセサリーと運用の初期セット
PL+可変ND+予備バッテリー+小型ブロアーで多くのロケに対応可能です。マクロ寄りが多いなら小型レフも有用。ジンバル運用はプレート位置をメモ化すると再現性が高まります。
予約開始後は店頭展示でリングトルクやAF挙動を実機確認すると安心です。必要な時期が決まっている場合は早めの確保が安全策になります。
まとめ
タムロン25-200mm F2.8-5.6 G2は、25mm F2.8はじまり、VXD、広角端1:1.9、φ67mm、TAMRON Lens Utility対応という要素を備えた高倍率ズームです。発売は2025年秋頃。比較軸として、レンジとOSSの純正FE 24-240mm、超広角スタート・軽量設計のシグマ20-200mmが並びます。一本完結で旅・日常・近接までをカバーしたい方は、実機のフィーリングを確認しつつ、予約情報の公開を待って判断するとよいでしょう。
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