キヤノン PowerShot G7 X Mark III / PowerShot SX740 HSの受注生産を再開!

キヤノン PowerShot G7 X Mark III / PowerShot SX740 HSの受注生産を再開!

長らく品薄で“幻の高級コンデジ”とさえ呼ばれていたPowerShot G7 X Mark IIIPowerShot SX740 HSが、ついに2025年8月1日から正式に受注再開となりました。半導体不足や物流遅延が落ち着き、店頭でも予約受付が始まった今こそ買い時。この記事では再販の背景からモデルごとの魅力、競合比較、賢い購入術まで掘り下げます。

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みんカメ編集部
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この記事のサマリー

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半導体不足を乗り越え、キヤノンがPowerShot G7 X Mark IIIとSX740 HSの受注生産を再開。

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G7 X Mark IIIは、1型センサー×F1.8 レンズ&外部マイクで“ポケット Vlog機”として再評価。

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SX740 HSは、24–960 mm 光学 40 倍ズームが武器、超望遠でも300g台の軽量ボディ。

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再販直後は新品がお得:量販店ポイント還元+中古相場20 %下落で狙い目。

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迷ったら用途別シミュレーション&必須アクセサリーをチェックして、在庫があるうちに確保しよう!

PowerShot G7 X Mark IIIの予約/販売サイト

PowerShot SX740 HSの予約/販売サイト

受注再開の背景と市場インパクト

キヤノン PowerShot G7 X Mark III / PowerShot SX740 HSの受注生産を再開!

キヤノンが2023年から続く受注停止を解除した最大の要因は、半導体供給の正常化と国内工場ラインの再編成が予想されます。さらにインバウンド需要の高まりで「小さくても高画質な旅行カメラ」が再評価され、販売店からの強い要望が後押しした形です。予約開始日にはオンラインショップのアクセスが一時集中し、キタムラやヨドバシでは上限数に即日到達しました。

生産体制を立て直したキヤノンの舞台裏

2022〜24年は主要部品の調達が遅れ、PowerShot系列は出荷見込みすら公表できませんでした。今回の再販では、部品メーカーとの長期契約だけでなくライン切り替えの自動化も進んだことが予想されます。人員の多能工化も図られ、EOS Rシリーズと同じクリーンルームで組み立てを共有することで品質基準を統一。こうした裏側の改革が安定供給を支えています。

消費者にとってのメリットは、納期の短縮と価格の平準化です。プレミア価格で高騰していた中古相場は再販発表後に平均20 %下落し、正規品へのアクセスが改善。保証付き新品を選びやすくなったことで、サブカメラとして検討していたハイアマ層の注文も増加しています。

販売チャネル別の在庫傾向

家電量販店は予約上限を設ける代わりにポイント還元率を高め、ビックカメラ、ヨドバシカメラがともに10%で競合しています。狙い目は平日午前中の入荷タイミングで、公式 X(旧 Twitter) の入荷速報をフォローしておくと取り逃しを防げるでしょう。

PowerShot G7 X Mark III──ポケットに収まる“動画特化”コンデジ

1 型センサー搭載でポケットサイズという希少な立ち位置は今も健在。ライブ配信対応USB端子や3.5 mmマイクジャックを有し、Vlogブームの中心にいたモデルが再び店頭に並ぶのは朗報です。

主なスペック

こだわりポイント

1 型 2010 万画素 積層 CMOS

夜カフェ ISO6400でも破綻しない粘り

24–100 mm F1.8–2.8

APS‑Cも真っ青のボケ × ND フィルター内蔵

4K30P & 外部マイク端子

ASMRもライブ配信もワンオペでOK

USB‑C 給電撮影

バッテリー残量アラートとサヨナラ

1インチセンサーとF1.8レンズの描写力

有効2,010万画素の積層CMOSは高感度耐性が強く、ISO 6400でもディテールが粘る印象です。開放 F1.8–2.8の24–100mm相当ズームと組み合わせれば、薄暗いカフェでも手持ち撮影が可能。背景をふんわり溶かしたポートレートはAPS‑Cに迫るボケ量で、スマホとの差を一発で実感できます。

RAW 12bit記録に対応しており、Lightroomでハイライトを1.5 EV程度戻しても破綻しにくいのが嬉しいところ。JPEG直出し派にも「ポートレートモード」が新搭載され、肌の階調を自然に整えつつ彩度を落ち着かせた仕上がりが好評です。

外部マイク & 4K30PでVlogに最適

内蔵NDフィルターと4K30Pの組み合わせは、屋外でも1/60 秒のシャッター設定がしやすく、映画的な動きを実現。ステレオマイクでは拾いきれなかった自分の声も、外部マイクを使えば輪郭が明瞭になり編集の手間が減ります。USB‑C給電しながら録画できるため、長時間ライブ配信でもバッテリー切れの心配はありません。

自撮り時はフリップアップ液晶でフレーミングを確認でき、顔追尾AFが画面端まで粘るので歩き撮りでも安心。夜の街歩きを撮りつつ食レポを挟む“ゆるVlog”に挑戦するなら、これほど手軽な選択肢は少ないでしょう。

PowerShot SX740 HS、光学40倍ズームで旅先のディテールを狙う

SX740 HSの真骨頂は、24–960 mm相当を300g台で持ち歩ける圧倒的フットワーク。初めての海外旅行や家族の運動会などレンズ交換が難しいシチュエーションで威力を発揮します。遠景を 4K30Pで記録できるため、動画クロップを使った“なんちゃって80倍”も可能。DIGIC 8プロセッサー搭載で起動から撮影までのレスポンスも良好です。

  • 24–960 mm/300 g台:レンズ交換禁止の美術館でも大活躍。
  • 5軸ダイナミックIS:手持ち1/60秒、月のクレーターもクッキリ。
  • Wi‑Fi & Bluetooth LE:撮ったそばからスマホへ飛ばし、旅vlogを即アップ。

光学40倍ズームの実用性

超望遠端でも開放F6.9と健闘し、晴天なら感度をISO400以内に収められます。5軸ダイナミックISが電子手ブレ補正と協調し、手持ち1/60秒でも歩留まりは高め。月面撮影や離れた舞台の表情アップなど「撮れたら面白い」を気軽に実現してくれます。

一方、室内スポーツでは高感度ノイズが気になる場面も。ノイズリダクションを弱めてLightroomで後処理するか、Full HD 60pに切り替えて感度を稼ぐテクニックが有効です。

自分撮り対応でSNS連携がスムーズ

180°チルト液晶は自撮りだけでなくハイアングルにも重宝します。Wi‑Fi & Bluetooth LEにより、撮影後すぐスマホへ自動転送できるので、旅行中のインスタ更新が途切れません。Canon Camera Connectの「位置情報付与」をオンにすれば、後からLightroom Mapで軌跡を可視化する楽しみも広がります。

旅行動画を編集するときは、長尺ファイルをカメラ内でショートクリップに切り出す「トリミング分割機能」が時短に役立ちます。余分な部分を現場で間引いておくと、帰宅後の編集が驚くほど楽になりますよ。

再販直後の価格動向とお得な購入ルート

8月1日時点での実売価格はG7 X Mark IIIが税込121,000円、SX740 HSが税込77,000円。ただし量販店のポイント還元を加味すると新品でも実質1万円近い差が出るケースがあります。中古は急落中とはいえ、バッテリー劣化を考えると新品+長期保証が安心という声が多数。

モデル

価格(8/1 時点)

PowerShot G7 X III

121,000円

PowerShot SX740 HS

77,000円

オンラインショップと実店舗の比較

オンラインは在庫変動が激しい一方、クレカ分割キャンペーンや下取りアップを実施しており総支払額を抑えやすいのが利点。実店舗は即日受け渡しが魅力で、スタッフによるファーム更新やフィルム貼付サービスを無料で受けられるケースも。ライフスタイルに合わせて選択しましょう。

中古市場の注意点

再販前に13 万円台まで高騰したG7 X Mark IIIは、現在92,000円前後で推移。新品との差が縮まったことで保証や外装状態を重視する層は新品へ流れる傾向です。中古を選ぶなら3万ショット以下・液晶保護フィルム貼付済み・付属品完備を目安に。ファームが古い個体はAF精度が低下していることがあるので、店舗でバージョンを確認すると安心です。

SX740 HSはズーム機構の摩耗が画質に直結するため、レンズ伸縮時の異音やガタつきは要注意。返品保証のある店舗を選び、初日に全域で試写しておくとトラブルを回避できます。

競合モデルと画質・機能を比較検証

G7 X Mark IIIのライバル筆頭はSony ZV‑1 II。どちらも1 型センサーで動画向きですが、ZV‑1 IIは18–50mm相当の広角寄りレンズが特徴です。一方G7 X IIIは24–100mmと望遠側が長く、静止画ポートレートで被写体との距離を取りやすい点が優勢。外部マイク端子は両機に装備されますが、バリアングル方向が異なるため三脚併用時の配置で好みが分かれます。

比較項目

G7 X III

Sony ZV‑1 II

SX740 HS

Nikon A1000

センサー

1型

1型

1/2.3型

1/2.3型

レンズ域

24–100mm

18–50mm

24–960mm

24–840mm

マイク端子

あり

あり

なし

なし

重量

304g

292g

299g

500g

画質ベンチマークの実測値

RAWをDxO PureRAWで等倍比較したところ、ISO 1600までは差が僅少。ISO 3200以降はZV‑1 IIの裏面照射センサーがノイズで0.3 EV分優勢となりました。とはいえG7 X IIIの色再現はキヤノンらしい中間トーンの滑らかさが光り、肌色を重視するポートレート派には根強い人気があります。

SX740 HSと競合するのはNikon Coolpix A1000。光学35倍ズームでEVFを備える一方、サイズは500g台と重め。EVFを割り切って小型軽量を優先したSX740 HSは「スマホの延長で超望遠を楽しむ」ライトユーザーに適しています。暗所性能はどちらも2/3型センサーの限界こそありますが、DIGIC 8のノイズ処理がわずかにリードしました。

操作性とアクセサリー互換性

G7 X IIIはタッチシャッターが快適で、設定系もEOS譲りのUI。ZV‑1 IIは製品ボタンで動画/静止画モードを即座に切り替えられるので、撮影スタイルに合わせて選ぶと後悔しません。SX740 HSのバッテリーNB‑13Lは流通量が多く、サードパーティ製でもチップ認識エラーが出にくいのが地味な長所です。

一方A1000 用EN‑EL12は純正以外で残量表示が不安定になる報告があり、長期旅行では予備を多めに持つ必要がある点がデメリット。こうしたアクセサリー互換性まで踏まえると、維持コストはSX740 HSに軍配が上がります。

選び方の極意

  • 動画主体 → 広角派ならZV‑1 II、望遠も欲しいならG7 X III。
  • 旅スナップ → 機内持込重量が気になるならSX740 HS一択。
  • EVF 必須 → A1000だが、500gオーバーは覚悟。

買ったらすぐにそろえたい厳選アクセサリー

カメラ本体を活かし切るには周辺機器も重要。まず必須なのがUHS‑I V30対応のSDXC カード。G7 X IIIで4K30Pを長回しするなら128 GB、動画ビットレート130 Mbps設定で約2時間の収録が可能です。SX740 HSでは連写バッファ解放を早めるためにも書き込み速度90 MB/s以上を選ぶと快適。

  • SDXC UHS‑I V30 128GB:G7 X III の 4K30P で 2h 収録。
  • キヤノン HG‑100TBRグリップ:自撮り/リモコン/ミニ三脚 3 役。
  • 超軽量カーボン三脚 (800g):SX740 HS 望遠端でもブレ撃退。
  • 撥水プロテクター 52mm:レンズ一体型の生命保険。
  • 可変色温度LEDパネル:室内レビューが一気に“スタジオ画質”。

三脚・グリップで安定感アップ

自撮りVlogにはキヤノン純正のトライポッドグリップHG‑100TBRが相性抜群。Bluetoothリモコン付きでシャッターやズーム操作を片手で完結できます。望遠撮影を多用するSX740 HSには軽量カーボン三脚が有効。伸長140cmクラスでも800g以下のモデルを選べば、旅行バッグに忍ばせても負担になりません。

室内レビュー撮影には LED パネルライトが重宝します。色温度可変タイプを使い、被写体と背景の色バランスを整えるだけで編集時のカラコレ時間が大幅短縮。G7 X IIIのF1.8を活かせばISO 400以下でノイズレスに仕上がります。

保護フィルターとメンテナンス

レンズ一体型は前玉に傷が付くと修理費が高額になりがち。撥水コート付きプロテクターを常用し、屋外ではレンズバリアを閉じ忘れないよう注意しましょう。センサー面にアクセスできないため、ブロアーで外装をこまめに清掃しホコリ侵入を防ぐことが長寿命化の鍵です。

バッテリー保管は40%充電状態で冷暗所に置くのが理想。USB‑C経由の急速充電器を使う際は20W程度に抑え、発熱を避けるとセル劣化を抑えられます。

まとめ

PowerShot G7 X Mark IIIとSX740 HSの受注再開は、コンパクトカメラ市場復活の象徴的ニュースと言えます。G7 X IIIは1型センサーと外部マイク対応でVlog・スチルの両立性能が高く、SX740 HSは40倍ズームでスマホでは届かない世界を映し出します。再販直後の今なら新品が適正価格で手に入り、長期保証やポイント還元も充実。気になる方は在庫が潤沢なうちにチェックし、アクセサリーを揃えて撮影の幅を一気に広げましょう。


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