庭園

沖縄の庭園らしい赤瓦の建物と琉球石灰岩の石橋、池泉がつくる明暗のコントラストが魅力の和琉折衷空間。ガジュマルやクバの葉影、ハイビスカスなど亜熱帯の植栽は逆光に透かすと質感が際立ちます。回遊路の曲線や石畳の目地をリードラインに、白壁と赤瓦、碧い水面の三色を丁寧に配すと画が締まる。曇天は反射が落ち着き色がのるため庭撮影に好適、夕刻は建物のシルエットが美しく抜けます。水面に映る赤瓦をPLで調整し、露出を下げて映り込みを濃くすれば安定感が出る。夏は強い日差しで影がくっきり出るため、回廊や樹陰を額縁に使ってコントラストを制御。雨上がりは苔と石が色を増し、石橋の曲線と波紋を合わせるだけで南島の情緒が香る。