石垣島鍾乳洞

亜熱帯の湿度をまとった洞内は、鍾乳石のツヤと影が濃く写る“質感勝負”の鍾乳洞。照明の色が強いので白飛びを避けて少しアンダー、WBは固定すると編集が安定する。広角で通路の曲線と奥行きを作り、望遠で石灰の層や滴を寄って“濡れ”を描写したい。人影を入れるならシルエットが最適で、スケール感も伝わる。外は強い日差しなので入洞前後の露出差に注意し、出口で緑と光を入れると南国らしい物語が締まる。雨の日は洞外の色が深く、洞口のコントラストも落ち着いて撮りやすい。レンズ曇り対策の拭き取りは必携。仕上げに鍾乳石の先端をマクロ寄りで一本押さえると説得力が増す。