首里森御嶽

首里森御嶽は、首里城の一角にある琉球王国ゆかりの御嶽で、城郭の喧騒から一歩入ると空気が変わる“森そのものが社殿”のような場所です。石畳と石垣、ガジュマルやフクギが作る陰影を広角で素直に押さえ、中望遠で石祠や香炉、拝所の石段を寄りで撮ると、祈りの密度が写真ににじみます。強い日差しの日はコントラストを抑え、PLで葉の照り返しを整えると、深い緑と石の階調がバランス良く収まります。観光客の多い時間帯でも、ローアングルで葉を前ボケに使えば、首里の街を見下ろす静かな聖域として切り取ることができ、南風の気配まで感じる一枚になります。