国指定重要文化財 中村家住宅

国指定重要文化財 中村家住宅は赤瓦とヒンプン、フクギ並木が典型的な琉球の農家建築を今に伝える場所で、どこを切っても“沖縄の原風景”になります。広角で門から主屋、庭のシーサーまでをゆったり入れ、縁側からは畳と庭木、石垣を額縁構図で。中望遠で赤瓦の目地や屋根の曲線、柱の風化を寄りで狙うと質感豊かなカットに。順光では色を素直に、逆光ではシルエット気味に撮り分ければ、光と影が織りなす南国の暮らしが写真に立ち上がります。フクギ並木の陰影やヒンプン越しの覗き構図、縁側に座る人の後ろ姿なども織り交ぜて撮ると、“風と光と暮らし”が溶け合う一冊のフォトエッセイのようなシリーズになります。