塚原古墳群(熊本市南区城南町塚原)

水田の縁に小さな円墳が連なる古墳群。夏は青々とした稲、秋は黄金色の反射が墳丘の丸みを引き立て、雨上がりは土が黒く締まって陰影が出ます。夕方の斜光で影が伸びる瞬間が撮りどき。広角で畦道や用水路を導線にして複数基を重ね、中望遠で背景の家並みをぼかして古代の形だけを残すと上品。早朝の薄霧や冬の霜も狙い目で、前景にススキや草穂を入れると奥行きが伸びます。石材や周溝の段差は70〜200mmで圧縮すると形が読みやすく、寄りでは苔や露の粒を拾って“時間”を足したい。人物や自転車を小さく入れるとスケールが伝わり、彩度を抑えた現像やモノクロも相性抜群です。