大村横穴群

人吉駅裏の崖面に横穴墓が連なる国指定史跡。斜面に口を開ける横穴がリズムを作り、望遠で並びを圧縮すると“穴の列”がグッと効きます。8基には動物・武器・幾何学文様などの装飾が残るので、標準〜望遠で一つを丁寧に狙うと図鑑的な強さも出る。春〜夏は緑が濃く遺構が森に溶け、秋は落葉で輪郭が読みやすい。午後の斜光は穴の奥が黒く締まり立体感が増す。柵の位置からの撮影になるため、開放気味で前ボケを作ると視線が横穴に集中。人物を小さく入れると崖のスケールも伝わる。雨上がりは岩肌の色が深くなり、古代の墓の気配が濃く写ります。