TS-E90mm F2.8L マクロ

風景では直線の収まりがよく、画面構成が整えやすく、建築の面や柱もきめ細かいピントで端正に描け、水平垂直の確認がしやすい。ボケは柔らかく背景を整え、主題はきめ細かいエッジで立ち上がり、端正なコントラストと自然な色乗りがバランスよく共存する。周辺までの均質性が高く、画面の四隅までヌケが良い印象で、強い光源に向けてもフレアの制御が効き、透明感ある輪郭を保てる。MFはリングのトルクが安定して微動がつけやすく、近接域でもピントピークを掴みやすく、小物の質感や立体感を丁寧に描ける。取り回しは端正でボディとバランスも良好、手持ちでも構図が安定し、建築やプロダクトの直線表現を狙う撮影に安心感をくれる。