光を受けても直線が澄んで見え、建築の平面や稜線を歪ませずに整理しながら、空間の奥行きを清潔感のある描写で捉える。シャープな解像とメリハリある階調が基調で、伸びやかな色乗りが陰影を整え、とろけるボケが背景の情報をほどよく和らげる。シフトやティルトでパースを追い込み、周辺まで均質感を保てるので、ファサードの連続線や格子の精度が気持ちよく揃う。MFリングはしっとりした抵抗で微調整が効き、合焦面はシャープに立ち上がり、近接の素材や立体エッジも狙い通りに決まる。携行性は良好で、手持ちでも構図の微調整がしやすく、現場の判断を支えつつ、動画でも構図変化を穏やかに制御できる。
