
RICOH GR IV Monochrome ファームウェアVer.1.10公開 ソラリゼーション調 3タイプを追加


RICOH GR IV Monochrome向けのファームウェア Ver.1.10が公開され、白黒表現を拡張する「ソラリゼーション調」の追加や、測距点のモードメモリ対応、電源オフ時の無線接続設定などが加わりました。新製品の発表ではなく、既存ボディを機能面と操作面で磨くアップデートです。
この記事のサマリー

RICOH GR IV Monochrome用ファームウェアVer.1.10が公開

イメージコントロールに白黒の「ソラリゼーション調」(タイプ1/2/3)を追加

「測距点」をモードメモリに追加し、電源OFF/ON時のAFポイント挙動を選べる

USERモードの「設定の復元」、無線通信の「電源オフ時の接続」など運用面も改善

更新はGR WORLD(1.4.0以降)/PC+microSD/修理係への送付の3通り
Ver.1.10で追加・変更されたこと

リコーイメージング公式サポートでは、RICOH GR IV Monochrome向けファームウェア Ver.1.10を10月21日付で案内しています。目玉は「ソラリゼーション調」の追加ですが、加えて電源を入れ直したときの測距点やUSERモードの設定を、撮影スタイルに合わせて選べるようになりました。
ファイルはZip形式で、登録名はgr4_mono_v110.zip、容量は33,890KB。更新後は「全体的な動作の安定性を向上」とされ、細かな改善も含めたメンテナンス更新として受け止めてよいでしょう。なお、ファームウェアはGR IV Monochrome専用で、他機種には使用できません。
項目 | Ver.1.10(公式の案内) |
|---|---|
対象機種 | RICOH GR IV Monochrome |
公開日 | 2026年10月21日 |
登録名/容量 | gr4_mono_v110.zip/33,890KB |
主な機能拡張 | ソラリゼーション調、測距点のモードメモリ、USERモード設定の復元、電源オフ時の接続ほか |
更新手段 | GR WORLD(1.4.0以降)/PC+microSD/修理係への送付 |
新イメージコントロール「ソラリゼーション調」の狙い
Ver.1.10で追加された「ソラリゼーション調」は、白黒の階調や輪郭の反転を含む描写で、幻想的・非現実的な雰囲気を狙う白黒モードです。暗室作業やPC編集に頼らず、背面液晶で効果を見ながら撮れる、という位置づけが明確に書かれています。
タイプ1/2/3の違い:どんな画作りに向く?
ソラリゼーション調はタイプ1/2/3の3種類から選択でき、デフォルトはタイプ1。タイプ1は中間輝度域を大胆に反転させつつ、ハイライトとシャドーの関係を維持する設計で、効果の“分かりやすさ”を優先したいときに試しやすいはずです。
タイプ2は明部と暗部の2か所に反転領域を設け、写真らしさを残しつつ輪郭にソラリゼーション特有の味を乗せやすい方向。タイプ3はハイライトを反転させず控えめで、シャドー側の反転で暗部が浮き上がる質感を狙う、と整理できます。
露出補正と併用できる:白黒の“明暗設計”がやりやすい
公式の案内では、ソラリゼーション調は露出補正と併用可能です。反転を含む表現は、わずかな露出差で見え方が変わりやすいので、撮影時点で明暗差の狙いを追い込みたい人には実用的でしょう。
[イメージコントロール]で[ソラリゼーション調]を選択し、Fnボタンを押すと、タイプ1・2・3を切り替えられます。背面モニターで効果を確認しながら、露出補正で好みの明暗表現に調整できます。
操作・運用の改善:測距点メモリ、USER復元、電源オフ接続
ソラリゼーション調の追加に目が行きますが、日常の撮影テンポに効くのが、測距点(AFポイント)やUSERモード、無線通信まわりの更新です。電源のON/OFFが多いスナップでは、再起動のたびに設定を作り直す手間が積み重なりがちなので、今回の改善は地味に見えて効きます。
モードメモリに「測距点」追加:起動時のAFポイントを選べる
モードメモリに「測距点」項目が追加され、チェックを外す(オフ)と、電源オフ→オンで測距点が中央に戻ります。ゾーンセレクトAF/セレクトAF/ピンポイントAF/追尾AF/コンティニュアスAFの場合、と条件も明記されています。
一方で、チェックを入れておくと、電源オフ直前に選んでいた測距点の位置を保持します。人物を画面端に置いた構図を繰り返す、看板の一部にピント位置を固定して撮る、といった撮り方では、保持設定が合う場面も多いでしょう。
USERモードに「USERモード設定の復元」:起動後の状態を統一できる
USERモードには「USERモード設定の復元」が追加され、「電源オフ時に復元する」を選ぶと、電源オフ→オンでUSERモード登録内容が復元します。毎回同じ“基準の設定”から撮り始めたい人に向く挙動です。
逆に「電源オフ時に復元しない」を選ぶと、電源オフ直前の撮影設定を保持します。短い間隔で撮影を再開し、直前の露出やAFモードをそのまま引き継ぎたい運用では、こちらが便利になる可能性があります。
無線通信「電源オフ時の接続」:アプリ運用と電池持ちを両立しやすく
無線通信設定に「電源オフ時の接続」が追加され、オン/オフを選択できます。オンでは、電源オフ中もGR WORLDからの信号受信を待機し、アプリ側から電源オン操作が可能になります。
オフでは信号を受け付けず、バッテリー消費を抑える挙動です。撮影の合間にスマホ連携を頻繁に使う日と、できるだけ電池を温存したい日で切り替えられるようになり、実用性が上がったといえます。
アップデート方法と注意点
更新方法は3通りで、GR WORLD(1.4.0以降)からのアップデート、PCでファイルをmicroSDカードへ書き込みカメラ本体で更新、そしてリコーイメージング修理係へ送付してアップデートを依頼する方法が案内されています。自分の環境に合わせて選べるのは安心材料です。
更新前にカメラのバッテリーを満充電にしてください。パソコン経由で更新する場合は、GR IV Monochrome専用のZIPファイルを展開し、取り出したファームウェアファイルをmicroSDカードの最上位階層にコピーします。詳しい操作は、公式サポートページの導入手順に従ってください。更新中はカメラの電源を切らないでください。GR WORLDを利用する場合も、カメラとスマートフォンのバッテリー残量を確認し、更新完了までアプリやカメラを操作せずに待ちます。
RICOH GR IV MonochromeのファームウェアVer.1.10更新内容まとめ
RICOH GR IV Monochromeのファームウェア Ver.1.10は、白黒の新表現「ソラリゼーション調」を追加しつつ、測距点のモードメモリ対応やUSERモード復元、電源オフ時の無線接続など、日々の撮影で効く改善がまとまった更新です。反転表現は露出で見え方が変わりやすいため、まずはタイプ違いを試し、露出補正も含めて“狙いの明暗”に寄せる使い方が合うでしょう。アップデートは対象機種専用なので、機種名とバージョンを確認したうえで進めてください。
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