
Nikon Z6IIIの最新ファームウェアVer.2.00|更新内容・変更履歴・アップデート方法
Nikon Z6IIIの最新ファームウェアはC:Ver.2.00です(2026年9月現在)。2025年8月27日に公開され、静止画・動画の撮影機能から再生、カスタム設定、ネットワークまで幅広く更新されました。この記事では、Ver.2.00で追加・変更された内容を整理したうえで、現在のバージョン確認方法、3種類のアップデート方法、更新時の注意事項を紹介します。
この記事のサマリー

Nikon Z6IIIの最新ファームウェアはC:Ver.2.00(2026年9月現在)で、2025年8月27日に公開

被写体検出の[鳥]、[オートキャプチャー]、来歴記録機能などを新たに追加

USBストリーミング(UVC/UAC)のほか、再生・カスタム設定・ネットワーク関連も更新

現在のバージョンは[セットアップメニュー]→[ファームウェアバージョン]から確認可能

アップデートはPC+メモリーカード、SnapBridge、Nikon Imaging Cloudの3種類に対応
Nikon Z6IIIの最新ファームウェア:撮影機能の変更点

Nikon Z6IIIの最新ファームウェア C:Ver.2.00では、被写体検出や自動撮影、高速連写をはじめ、静止画・動画の撮影機能が追加・変更されています。主な変更点は以下のとおりです。
被写体検出に[鳥]を追加
静止画撮影メニューの[AF/MFの被写体検出設定]に[鳥]が加わりました。動画では[AF/MFの被写体検出設定]→[被写体検出]から[鳥]を選択できます。
これにより、野鳥などを撮影するときは、検出対象を鳥に指定した被写体検出を利用できるようになりました。
オートキャプチャーを追加
さらに、静止画撮影メニューと動画撮影メニューには[オートキャプチャー]が追加されました。設定した条件に合う被写体をカメラが認識すると、静止画の連続撮影や動画記録を自動で開始する機能です。
条件 | 設定内容 |
|---|---|
[モーション] | 被写体の移動方向を撮影開始の条件に設定 |
[被写体検出] | 指定した種類や大きさの被写体を検出したことを撮影開始の条件に設定 |
[距離] | 被写体が指定した距離の範囲内にいることを撮影開始の条件に設定 |
複数の条件を有効にした場合は、設定したすべての条件を満たしたときにオートキャプチャーが開始されます。
なお、[距離]はNIKKOR Zレンズ装着時に使用する機能で、NIKKOR Zレンズ以外では動作しない場合があります。また、オートキャプチャーで選択できる撮像範囲はFXまたはDXのみです。
そのほかの撮影関連機能も追加・変更
C:Ver.2.00では、連写やピクセルシフト撮影、撮影画面の表示などにも変更が加えられています。主な内容は以下のとおりです。
項目 | 主な変更内容 |
|---|---|
ハイスピードフレームキャプチャー+ | レリーズモード[C15]を追加。使用時の画質を、ほかのレリーズモードとは別に設定可能 |
フォーカスシフト撮影 | [オプション]を追加し、ピクセルシフト撮影との併用に対応 |
ピクセルシフト撮影 | [オプション]を追加し、AEブラケティングとの併用に対応。[撮影開始時の記録フォルダー]も追加 |
セルフタイマー | セルフタイマー設定時でもピクセルシフト撮影を設定可能 |
拡大表示 | 静止画・動画ともに撮影画面を最大400%まで拡大可能 |
Profoto A10 | LED定常光をAF補助光として使用可能。利用にはProfoto A10側のファームウェアを最新版に更新する必要あり |
動画のハイレゾズーム関連を更新
動画撮影では、ハイレゾズーム使用時の操作方法や撮影画面の表示も変更されました。
項目 | 変更内容 |
|---|---|
合焦時の表示 | ハイレゾズーム使用時にピントが合った際の表示色を変更 |
ズーム操作 | サブセレクターからハイレゾズームを操作可能 |
被写体検出枠 | ハイレゾズームをONにして被写体を検出した場合、撮影画面に被写体検出枠を表示 |
HDMIファイル名送信 | 対応する外部レコーダーへの動画記録時に、レコーダー側のファイル名へカメラで使用しているファイル名を含める機能を追加 |
HDMIのファイル名送信に対応するATOMOS製レコーダーとして、Ninja V、Ninja V+、Ninja(2023年発売モデル)、Ninja Ultra、Shogun(2023年発売モデル)、Shogun Ultra、Shogun Connectが案内されています(2025年8月時点)。
ただし、一部のレコーダーではATOMOS OSのアップグレードや有償アクティベーションが必要です。
Nikon Z6IIIの最新ファームウェア:再生・操作・ネットワークなどの変更点

C:Ver.2.00では、撮影機能に加えて、画像や動画の再生、カスタム設定、ネットワーク関連にも変更が加えられました。ここでは、撮影後の確認やカメラの設定、外部機器との接続に関係する主な更新内容を紹介します。
再生・画像管理機能を拡張
再生関連では、動画の確認方法や画像の選別、PC・FTPへの送信に関する機能が追加・変更されました。
項目 | 主な変更内容 |
|---|---|
動画再生 | 動画一時停止時のiメニューに[ループ再生]を追加。動画再生時には[再生の速度]も追加 |
縦横位置・画面表示 | [縦横位置情報の記録]と[再生中の画面自動回転]を追加 |
グループ再生 | [グループ再生の設定]に[自動連続再生の設定]を追加 |
PC・FTP送信 | [送信指定(PC)]と[送信指定(FTP)]の機能を変更し、[優先送信指定(PC)]と[優先送信指定(FTP)]を追加 |
フィルター再生 | [フィルター再生の条件設定]に[日付]を追加 |
画像編集 | 再生時のiメニューの[画像編集]に[画像編集機能のカスタマイズ]を追加 |
[ループ再生]では動画内で始点と終点を指定して繰り返し再生でき、[再生の速度]は等倍、1/2倍、1/4倍から選択できます。
来歴記録機能とニコン真正性サービスに対応
C:Ver.2.00では、セットアップメニューに[C2PA/Content Credentials]が追加され、来歴記録機能に対応しました。
C2PAは、画像などのデジタルコンテンツについて、作成元や編集履歴などの来歴情報を扱うための規格です。C2PA規格に準拠した電子証明書をカメラへ読み込むと、使用したカメラ、撮影日時、撮影者などの情報を改ざんが困難な形式で静止画に記録できます。
記録した来歴情報は、Nikon Imaging Cloudで提供される「ニコン真正性サービス」で確認可能です。ただし、利用にはNikon Imaging Cloudへの登録と利用申請が必要で、国・地域によってはサービスを利用できません。
なお、来歴情報を記録できるのは、静止画撮影メニューの[階調モード]を[SDR]に設定して撮影した静止画のみです。
操作・カスタム設定を拡張
カスタムメニューやセットアップメニューでは、フォーカスや表示、セルフタイマーに関する設定が追加されました。
項目 | 主な変更内容 |
|---|---|
a10[フォーカスポイント表示] | [フォーカスポイントの太さ]を追加 |
a13[絞り開放Lv] | 新しいカスタムメニューとして追加 |
a15[フォーカスリミッター設定] | ピント合わせを行う範囲を設定する機能を追加 |
c2[セルフタイマー] | [連続撮影間隔]に[最短]を追加 |
d19・g18 | [半押し拡大解除(MF)]を追加 |
f1・g1[iメニューのカスタマイズ] | iメニューへ割り当てられる機能に[オートキャプチャー]を追加 |
セットアップメニュー | [モニター表示の自動切り換え]を追加 |
フォーカスリミッター設定は、すべてのNIKKOR Zレンズに対応しているわけではありません。Nikon公式では、2025年11月時点で一部のNIKKOR Zレンズが非対応として案内されています。
また、Ver.2.00ではメニュー項目の追加や入れ替えに伴い、一部のカスタムメニュー番号も変更されました。設定番号を手順書などに記載している場合は、アップデート後の番号と内容を確認しておきましょう。
USBストリーミングやネットワーク機能を更新
ネットワークメニューの[USB]には、USBストリーミング(UVC/UAC)が追加されました。
付属のUSBケーブルでカメラとパソコンまたはスマートフォンを接続すると、Z6IIIで撮影している映像と音声をライブ配信ソフトやWeb会議アプリなどで利用できます。
そのほかの主なネットワーク関連の変更は、以下のとおりです。
項目 | 主な変更内容 |
|---|---|
ATOMOS AirGlu BT | 接続が切断された場合や不安定な場合に警告を表示 |
Nikon Imaging Cloud | 関連するメッセージや初期設定を変更し、ピクチャーコントロールの登録方法にも機能を追加 |
MC-N10 | リモートグリップMC-N10とATOMOS AirGlu BT対応機器の併用に対応 |
FTP | [FTPサーバーと接続]の機能を追加・変更 |
連動レリーズ | 登録できるグループ数を20に拡張。1グループにつき最大16台のリモートカメラをマスターカメラから制御可能 |
カメラ間接続 | [カメラと接続]に[グループ設定]と[著作権情報の上書き]を追加 |
そのほかの変更
そのほか、外部モニターなどのHDMI機器と接続している場合は、動画撮影終了時に映像出力が途切れない仕様へ変更されました。加えて、動画撮影中はiメニューからヘッドホン音量を調整できます。
Nikon Z6IIIのファームウェア変更履歴
Nikon Z6IIIでは、発売時のC:Ver.1.00以降、機能追加や不具合修正を含むアップデートが行われてきました。以下は、Nikon公式のファームウェア変更履歴をもとに整理した一覧です。
バージョン | 公開日 | 主な内容 |
|---|---|---|
2025年8月27日 | 鳥の被写体検出、オートキャプチャー、来歴記録機能、USBストリーミングなどを追加。再生、操作、ネットワーク関連も更新 | |
2025年6月24日 | Nikon Imaging Cloud接続時にカメラへ表示される説明文の一部を変更。接続手順自体に変更はなし | |
- | DX撮像範囲でのハイレゾズーム、PZレンズ関連機能、シャッターモード、ゼブラ表示の設定などを追加。複数の不具合も修正 | |
- | 一部のCFexpressカードで動画を正常に記録できない現象と、有線LANで画像転送時にエラーが発生する現象を修正 | |
- | 中国大陸でNikon Imaging Cloudを利用できるように対応 | |
- | 発売時の初期ファームウェア |
C:Ver.2.00には、Ver.1.11以前のファームウェアで行われた変更内容も含まれています。そのため、C:Ver.1.00〜1.11のいずれかを使用しているZ6IIIは、途中のバージョンを順番に適用する必要はありません。C:Ver.2.00へ直接更新できます。
Nikon Z6IIIの現在のファームウェアバージョン確認方法
現在使用しているファームウェアは、セットアップメニューのファームウェアバージョンから確認できます。
確認手順は以下のとおりです。
- Z6IIIの電源を入れる
- MENUボタンを押す
- [セットアップメニュー]を開く
- [ファームウェアバージョン]を選択する
- 「C」の横に表示されるバージョンを確認する
「C」はカメラ本体のファームウェアを示します。C:2.00と表示されていれば、2026年9月現在の最新バージョンです。
また、レンズや対応アクセサリーを接続している場合は、それぞれのファームウェアバージョンも同じ画面に表示されます。
記号 | 対象機器 |
|---|---|
C | カメラ本体 |
LF/MA | レンズ(LF)/マウントアダプター(MA) |
S | スピードライト |
W | ワイヤレスリモートコントローラー |
TC | テレコンバーター |
RG | リモートグリップ |
接続していないレンズやアクセサリーのファームウェア情報は、この画面には表示されません。
Nikon Z6IIIのファームウェアは更新した方がいい?
鳥の被写体検出やオートキャプチャー、来歴記録機能、USBストリーミングなど、C:Ver.2.00で追加された機能を使用する場合は、C:Ver.2.00への更新が必要です。
すでにC:2.00がインストールされている場合は、再度アップデートする必要はありません。それ以前のバージョンを使用している場合は、前述の変更履歴を確認し、追加機能や不具合修正の内容を踏まえて更新を検討してください。
ただし、業務や複数人で共通の設定を使用している場合は、アップデートによるメニュー構成の変更が既存の運用に影響することがあります。カスタム設定の変更内容も確認したうえで、更新作業を進めましょう。
Nikon Z6IIIのファームウェアのアップデート方法

Z6IIIのファームウェアのアップデートには、PC+メモリーカード、SnapBridge、Nikon Imaging Cloudの3つの方法があります。それぞれ使用する機器や更新の流れが異なるため、自分の環境に合った方法を選んでください。
更新方法 | 使用するもの | 主な特徴 |
|---|---|---|
PC+メモリーカード | PC、カードリーダー、メモリーカード | ダウンロードセンターからファームウェアを取得し、メモリーカードへコピーして更新 |
SnapBridge | スマートフォン、SnapBridge、メモリーカード | スマートフォン経由でファームウェアをカメラ内のメモリーカードへ転送して更新 |
Nikon Imaging Cloud | Wi-Fi、Nikon Imaging Cloud | インターネット経由でファームウェアをカメラへ直接ダウンロードして更新 |
ここからは、PC+メモリーカードを使う方法から順番に説明します。
PCとメモリーカードを使った更新に必要なもの
PCから更新する場合は、次のものを用意します。
- PC
- カードリーダー
- Z6IIIでフォーマットしたメモリーカード
- Z6III本体
C:Ver.2.00のファームウェアファイル名は「Z6_3_0200.bin」です。
なお、メモリーカードをカメラでフォーマットすると、保存されている写真や動画は消去されます。必要なデータが残っている場合は、あらかじめPCや別のストレージへ保存しておきましょう。
PCとメモリーカードを使ったアップデート手順
PCを使う場合の実際のアップデート手順は以下のとおりです。
手順 | 作業内容 |
|---|---|
手順1. | PCに「Z6_3_0200.bin」をダウンロードする |
手順2. | Z6IIIでフォーマットしたメモリーカードをカードリーダーに入れる |
手順3. | メモリーカードのルートディレクトリ(一番上の階層)に「Z6_3_0200.bin」をコピーする。フォルダー内へ入れるとカメラがファームウェアを認識できないため注意 |
手順4. | ファームウェアをコピーしたカードを、Z6IIIで主スロットに設定しているスロットへ入れる |
手順5. | カメラの電源を入れ、[セットアップメニュー]→[ファームウェアバージョン]を開く |
手順6. | 画面の指示に従ってアップデートを実行する |
手順7. | 更新完了のメッセージが表示されたら電源をOFFにし、メモリーカードを取り出す |
手順8. | 再度電源を入れて[ファームウェアバージョン]を開き、C:2.00になっていることを確認する |
SnapBridgeを使って更新する方法
Z6IIIとスマートフォンをSnapBridgeでペアリングしている場合は、PCを使わずにファームウェアを取得できます。
新しいファームウェアが利用可能になるとSnapBridgeに通知が表示され、スマートフォン経由でファームウェアをカメラ内のメモリーカードへ転送する仕組みです。その後、カメラ側でアップデートを実行します。
ただし、SnapBridgeに通知が表示される時期は、Nikonダウンロードセンターでファームウェアが公開されるタイミングと異なる場合があります。
Nikon Imaging Cloudを使って更新する方法
Z6IIIをNikon Imaging Cloudに接続している場合は、Nikon Imaging Cloudからのファームウェア更新を利用できます。
新しいファームウェアの通知をカメラが受信すると、[セットアップメニュー]→[ファームウェアバージョン]に[バージョンアップ(クラウドから)]が表示されます。[する]を選ぶとインターネット経由でダウンロードが始まり、完了後にアップデートが自動で開始される仕組みです。
また、Nikon Imaging Cloudでは自動バージョンアップにも対応しています。[ファームウェアバージョン]→[自動バージョンアップ]で[する]を選択し、実行する時刻を設定してください。
自動バージョンアップを利用するには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
- Nikon Imaging Cloudでカメラとの接続設定がオンになっている
- カメラの電源スイッチがOFFの位置になっている
- 次のいずれかの方法でカメラへ給電している
- ACアダプターEH-8P+付属USBケーブルUC-E25
- パワーコネクターEP-5B+ACアダプターEH-5d/EH-5c/EH-5b
- 市販のモバイルバッテリー
条件を満たしていると、設定した時刻にカメラがNikon Imaging Cloudへ接続し、新しいファームウェアがある場合はダウンロードからアップデートまで自動で行われます。
Nikon Z6IIIのファームウェア更新時の重要な注意事項
Nikonは、更新時の重要な注意事項として、ファームウェア更新時に装着するレンズとマウントアダプターについて案内しています。
アップデートを行う際は、次の機材をカメラに装着しないでください。
- NIKKORレンズ(Zマウント)以外のレンズ
- FTZ II/FTZ以外のマウントアダプター
これらを装着したままファームウェアを更新すると、故障の原因となる可能性があります。そのため、アップデートを始める前に、カメラへ取り付けているレンズやマウントアダプターを確認しましょう。
また、自分で更新作業を行わない場合は、Nikonのサービス機関へファームウェアのアップデートを依頼できます。
Nikon Z6IIIのファームウェア更新内容・変更履歴まとめ
Nikon Z6IIIの最新ファームウェアはC:Ver.2.00です(2026年9月現在)。2025年8月27日に公開され、鳥の被写体検出やオートキャプチャー、来歴記録機能、USBストリーミングなどが追加されました。さらに、再生機能やカスタム設定、ネットワーク関連にも複数の変更が加えられています。現在のバージョンは[セットアップメニュー]→[ファームウェアバージョン]から確認でき、C:2.00と表示されていれば最新です。アップデート方法は、PC+メモリーカード、SnapBridge、Nikon Imaging Cloudの3種類に対応しています。PC方式では「Z6_3_0200.bin」をZ6IIIでフォーマットしたメモリーカードのルートディレクトリへコピーし、主スロットに挿入して更新します。作業を始める前には、装着しているレンズやマウントアダプターも確認しましょう。
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