
【2026年版】OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISレビュー比較まとめ 画質・AF・手ぶれ補正・競合レンズを解説





OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISは、マイクロフォーサーズで35mm判換算200-800mm相当をカバーするOLYMPUSの超望遠ズームです。防塵・防滴に対応し、レンズ内手ぶれ補正も搭載。遠くの被写体を狙う野鳥や野生動物、航空機などの撮影に向いています。一方、望遠端では開放F6.3となるため、動体撮影で速いシャッター速度を使うとISO感度が上がりやすく、初代は5軸シンクロ手ぶれ補正にも対応していません。この記事では、レビューで評価が分かれやすい400mm側の描写、AF、近接撮影、手ぶれ補正を中心に、向いている撮影と競合レンズとの違いを紹介します。
この記事のサマリー

M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISは、35mm判換算200-800mm相当をカバーし、野鳥や野生動物、航空機など、近づきにくい被写体を大きく撮影したい人に向いています

400mm側まで撮影に使える描写力がありますが、実機レビューでは望遠端の解像について評価が分かれており、撮影距離や陽炎など大気の状態によっても細部の見え方が変わります

ズーム全域で最短撮影距離1.3m、400mm時の最大撮影倍率0.29倍、35mm判換算0.57倍相当となり、花や昆虫などを少し離れた位置から大きく撮影できます

MSC機構による静かなAFと最大3段のレンズ内手ぶれ補正を搭載していますが、初代は5軸シンクロ手ぶれ補正に非対応で、動体撮影ではボディのAF性能やシャッター速度も重要です

現在は5軸シンクロ手ぶれ補正に対応した後継のM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS IIもあるため、初代を選ぶ場合は手ぶれ補正の違いと中古・残存在庫の条件を確認して比較すると選びやすいです
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISのレビュー要点

(Via:Imaging Resource)
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISの大きな特徴は、35mm判換算200-800mm相当という長い焦点域と、超望遠として持ち出しやすいサイズを両立していることです。400mm側まで使えば遠くの野鳥や航空機を大きく写せる一方、望遠端では開放F6.3になるため、光量が少ない状況ではISO感度とのバランスを考える必要があります。
Imaging Resourceの実機テストでは、野鳥の羽毛や動物の毛を細かく描写できる点が高く評価されています。その一方で、森の中や朝夕など光量が少ない場面ではF5.0-6.3が撮影条件を厳しくすることにも触れており、明るい屋外と薄暗い環境で使いやすさが変わるレンズと考えたほうが実態に近いでしょう。
おすすめな人
野鳥や野生動物、航空機、屋外スポーツなど、近づきにくい被写体をできるだけ大きく写したい人に向いています。100-400mmがマイクロフォーサーズでは35mm判換算200-800mm相当になるため、河川敷の鳥や干潟のシギ・チドリ、離れた場所を走る車両など、撮影位置を自由に変えられない場面でも構図を調整しやすいレンズです。
ズーム全域で最短撮影距離1.3mを維持するため、トンボや小さな花などの近接撮影にも使えます。400mm側では最大撮影倍率0.29倍、35mm判換算では0.57倍相当となり、被写体からある程度距離を取りながら大きく写せるのも特徴です。Imaging Resourceも、自然・野生動物撮影に持ち出しやすい超望遠ズームとして評価しています。
不向きな人
室内競技や夕方の野生動物など、光量が少ない状況で動く被写体を撮る機会が多い人は注意が必要です。望遠端は開放F6.3なので、被写体の動きを止めるために速いシャッター速度を選ぶとISO感度が上がりやすくなります。高感度でどこまで画質を保てるかは、組み合わせるカメラによっても変わります。
また、初代のレンズ内手ぶれ補正は最大3段で、5軸シンクロ手ぶれ補正には非対応です。ただし、対応するOM SYSTEM/OLYMPUSボディでは、カメラとレンズの手ぶれ補正を両方ONにすると、レンズ側の補正に加えてボディ側で回転ぶれも補正します。「Sync IS非対応だからボディ側の補正がまったく使えない」という意味ではありません。
DPReview Forumsでも、超望遠域では構え方やシャッター速度などによって手持ち撮影の結果が変わるというユーザーの体験が見られます。フォーラム投稿は個人の使用例ではありますが、800mm相当の狭い画角では小さな手の揺れでもファインダー像が動きやすいことを考えると、支持方法まで含めて考えたいレンズです。
要素別レビュー早見表
要素 | 評価まとめ |
|---|---|
解像力 | 400mm側も十分使える描写。レビュー媒体によって望遠端の評価には差があり、撮影距離や大気の揺らぎにも左右される |
ボケ | 大口径レンズではないものの、長い焦点距離と撮影距離を利用して背景を整理しやすい |
AF | MSC機構を採用し、静かで素早いAFが特徴。動体追従はボディや被写体によって差が出る |
手ぶれ補正 | レンズ内補正は最大3段。5軸シンクロ手ぶれ補正には非対応 |
近接撮影 | 最短1.3m、最大撮影倍率0.29倍。35mm判換算では0.57倍相当 |
逆光・収差 | ZEROコーティングを採用。強い逆光ではゴーストやフレアの出方を確認しながら撮影したい |
携行性 | 約1,120g(三脚座除く)、約1,325g(三脚座含む)。200-800mm相当をカバーするレンズとしては持ち歩ける範囲 |
防塵・防滴 | 防塵機構を搭載。防滴は対応する防滴ボディとの組み合わせでIPX1 |
テレコン対応 | MC-14、MC-20に対応。MC-20使用時は最大1600mm相当、望遠端F13 |
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISの基本情報

100-400mmという焦点距離はフルサイズ用レンズでも一般的ですが、マイクロフォーサーズでは35mm判換算200-800mm相当の画角になります。遠くの被写体を大きく写せるだけでなく、100mm側まで戻せるので、被写体が近づいてきたときにも構図を調整しやすいのがズームレンズの利点です。
Amateur Photographerは、シャープな描写、防塵・防滴に配慮した構造、1.3mまで近づける近接性能を評価しています。一方、Panasonicの100-400mmより大きく重いことや、望遠端F6.3でISO感度が上がりやすい点を注意点として挙げています。
主なスペック要点
項目 | 値 |
|---|---|
対応規格 | マイクロフォーサーズ |
焦点距離 | 100-400mm |
35mm判換算 | 200-800mm相当 |
開放F値 | F5.0-6.3 |
レンズ構成 | 15群21枚 |
最短撮影距離 | 1.3m(ズーム全域) |
最大撮影倍率 | 0.09倍(100mm)/0.29倍(400mm)、35mm判換算0.17倍/0.57倍相当 |
フィルター径 | 72mm |
レンズ内手ぶれ補正 | 最大3.0段 |
5軸シンクロ手ぶれ補正 | 非対応 |
防塵・防滴 | 防塵機構搭載、防滴IPX1(対応する防滴ボディとの組み合わせ時) |
外形寸法 | 最大径86.4×全長205.7mm |
質量 | 約1,120g(三脚座・レンズキャップ・リアキャップ・レンズフードを除く)/約1,325g(三脚座含む、各キャップ・レンズフードを除く) |
メーカー希望小売価格 | |
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後継のOM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS IIはどう違う?
2025年3月1日に発売されたM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS IIは、15群21枚のレンズ構成や100-400mmの焦点距離、最短撮影距離1.3mといった基本仕様を初代から引き継ぎながら、5軸シンクロ手ぶれ補正に対応しました。レンズ単体の手ぶれ補正は100mm時、400mm時ともに4.5段で、OM-1 Mark IIとの組み合わせでは100mm時7.0段、400mm時5.5段の5軸シンクロ手ぶれ補正に対応します。前玉にはフッ素コーティングも追加されています。
初代から光学構成を大きく変更したモデルではなく、手ぶれ補正や屋外での扱いやすさを改良した後継機と考えると違いが分かりやすいでしょう。
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISのデザインと操作性レビュー

(Via:ePHOTOzine)
超望遠ズームは、画質だけでなくレンズを構えたときの重量バランスやズームリングの操作感も撮りやすさに関係します。100-400mmは三脚座を備え、AF/MF、フォーカスリミッター、ISの各スイッチを鏡筒側面に配置。100mm位置で固定できるズームロックスイッチもあります。
作りの良さとフィールドでの扱いやすさ
ePHOTOzineは、外装の仕上がりや作りを高く評価しています。防塵機構を備え、防滴性能は対応ボディとの組み合わせでIPX1。雨や水しぶきに配慮された設計ですが、防滴は完全防水を意味しないため、強い雨の中で無理に使うものではありません。
質量は約1,120gで、この数値は三脚座、レンズキャップ、リアキャップ、レンズフードを除いた状態です。三脚座を含めると約1,325gとなります。マイクロフォーサーズ用レンズとして特別に軽いわけではありませんが、35mm判換算800mm相当までを1本でカバーできます。Amateur Photographerの実写レビューでも、フードなどを装着した状態では重量を感じるものの、超望遠域をカバーするレンズとしては持ち運びやすいサイズにまとめられていると評価されています。
ズーム操作・スイッチ類で撮影しやすくする
鏡筒には1.3-6m、6m-∞、FULLの3段階で切り替えられるフォーカスリミッターがあります。撮影する被写体のおおよその距離が決まっている場合はAFの探索範囲を限定できるため、背景へピントが移ったあとに近距離から遠距離まで探し直す動きを抑えやすくなります。
Amateur Photographerでは、ズームリングは約90度の回転角で滑らかに動き、細かな画角調整がしやすいと評価されています。一方、三脚座を縦位置方向へ回したときに側面スイッチへ手を伸ばしにくくなる点は注意点です。
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISの画質レビュー

(Via:Amateur Photographer作例)
このレンズの画質は、400mm側までどの程度細部を残せるかが気になるところです。複数の実機レビューを見ると、十分なシャープさを評価する媒体がある一方、「400mmはズーム全域の中で最も良い焦点域ではない」とする評価もあります。撮影距離や光量、大気の状態まで含めて判断したほうが実写に近いでしょう。
400mm側も実用的だが、レビューによって評価には差がある
Photography Blogは、OLYMPUS OM-D E-M1Xにレンズを装着して三脚に固定し、実際の被写体を撮影して中央部と周辺部のシャープさを比較しています。400mmではF6.3〜F8で中央・周辺ともにExcellentと評価しました。
DPReviewもE-M1 Mark IIIとの組み合わせで撮影したサンプルギャラリーを公開しており、ズーム全域のシャープさに好印象を示しています。
一方、Digital Camera Worldのラボテストでは、長焦点側ほど中央・周辺の解像力が低下し、400mm側はこのレンズで最もシャープな焦点域ではないと評価しています。Amateur Photographerも、400mmでは100mm側よりわずかに描写が低下し、周辺部はF8まで絞ると改善するとしています。
400mm側でも十分に撮影できますが、レビューによって評価には差があります。また、遠くの被写体では陽炎や大気の揺らぎによって細部がぼんやり見えることもあるため、レンズの解像力だけでなく撮影距離や天候も写りに影響します。
ボケと逆光は被写体との距離を見ながら使いたい
F5.0-6.3のズームなので大口径望遠レンズのような明るさではありませんが、400mm(35mm判換算800mm相当)の狭い画角と撮影距離を利用すると、背景を整理した写真を作りやすくなります。近接撮影では被写体と背景の距離を取ることで、主題を見せやすいボケも得られるでしょう。Photography Blogは9枚の円形絞りによるボケを好意的に評価しています。
光学系は15群21枚で、4枚のEDレンズ、2枚のスーパーHRレンズ、2枚のHRレンズを使用。レンズ面にはZEROコーティングが採用され、ゴーストやフレアの低減が図られています。Digital Camera Worldのテストでも色収差はよく抑えられていると評価されました。強い光源を画面内やフレーム近くに置く場面では、付属フードを使いながら写りを確認するとよいでしょう。
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISのAF性能レビュー
AF性能はレンズだけで決まるものではなく、組み合わせるカメラのAF方式や被写体認識、AFエリア設定などにも左右されます。100-400mmはMSC(Movie and Still Compatible)機構を採用し、軽量なフォーカスレンズを動かすリアフォーカス方式を採用しています。
静かなAFで、野鳥や自然撮影にも使いやすい
Photography BlogはOM-D E-M1Xとの組み合わせでAFが非常に速く、動く被写体の追従も良好だったとしています。また、フォーカシングはほぼ無音と評価されており、静かな場所で撮る静止画だけでなく、動画撮影でも使いやすい特性です。
枝や草が被写体の前後に重なる場面では、カメラが背景へピントを移すことがあります。被写体までの距離がある程度決まっている場合は、3段階のフォーカスリミッターを使ってAFの探索範囲を狭める方法があります。常に使う必要はなく、撮影距離に合わせて選ぶのが分かりやすいでしょう。
動体追従はボディと被写体によって差が出る
飛んでいる鳥や速度の高いスポーツでは、カメラ側のAF性能も重要です。Amateur Photographerは、位相差AFを搭載するOM-D E-M1 Mark IIIとの組み合わせでは列車や航空機のような比較的大きく動きが読みやすい被写体を追従できた一方、小さく不規則に動く野生動物では難しい場面があったとしています。古いコントラストAF方式のボディでは、さらに追従性能が下がったという結果でした。
高速動体を中心に撮るなら、レンズだけでなく使用するボディのAF性能も合わせて確認しておきたいところです。
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISの手ぶれ補正レビュー
初代100-400mmにはレンズ内手ぶれ補正が搭載され、CIPA規格準拠で100mm時、400mm時とも最大3.0段とされています。一方、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROなどで利用できる5軸シンクロ手ぶれ補正には対応していません。
最大3段のレンズ内補正を搭載
400mm(35mm判換算800mm相当)では、小さな手の動きでもファインダー内の被写体が大きく移動します。レンズ内手ぶれ補正は構図を安定させるためにも使えますが、動いている被写体そのものを止める機能ではありません。野鳥やスポーツでは被写体の速度に合わせたシャッター速度も必要です。
Imaging Resourceの実写テストでは、手ぶれ補正があることで手持ち撮影の幅は広がるものの、300mm F4 IS PROの補正と比べるとファインダー像の安定感は低いと評価されています。特にMC-20を装着して35mm判換算1600mm相当まで伸ばすと、構図を保つ難しさが増したとしています。
Sync IS非対応でも、対応ボディでは回転ぶれ補正を併用できる
初代は5軸シンクロ手ぶれ補正には対応していません。ただしOM-1 Mark II、OM-1、OM-3、OM-5シリーズ、E-M1X、E-M1 Mark IIIなどの対応機種では、カメラ側とレンズ側の手ぶれ補正を両方ONにすると、レンズ内補正とともにカメラ側で回転ぶれも補正します。5軸シンクロ手ぶれ補正と同じ動作ではありませんが、「レンズISしか使えない」というわけではありません。
超望遠の手持ち撮影ではレンズ内手ぶれ補正を利用し、長時間同じ場所から撮る場合や構図を固定したい場合は一脚や三脚も選択肢になります。支持具を使う場合の手ぶれ補正設定はボディによって異なることがあるため、使用するカメラの説明書も確認しておくと安心です。
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISの近接撮影・テレコンレビュー

(Via:Amateur Photographer作例)
100-400mmは遠くの被写体だけでなく、近距離の花や昆虫、小動物にも使いやすいレンズです。最短撮影距離はズーム全域で1.3m。400mmでは最大撮影倍率0.29倍となり、35mm判換算では0.57倍相当の画角で撮影できます。
最短1.3mと400mmを組み合わせた近接撮影
Photography Blogは1.3mの最短撮影距離と35mm判換算0.57倍相当の撮影倍率を、このレンズの特徴のひとつとして紹介しています。昆虫など近づきすぎると逃げやすい被写体を、距離を保ちながら画面内に大きく入れられる点は、一般的な標準ズームとは大きく異なります。
近距離の400mmではピントが合って見える前後の範囲が狭くなるため、被写体の目や模様など、見せたい場所にピントを合わせる必要があります。風で揺れる花や動く昆虫では、AFだけでなくMFを使ったほうが撮りやすい場面もあるでしょう。
MC-14/MC-20対応。MC-20では最大1600mm相当
1.4倍のMC-14と2倍のMC-20に対応しており、MC-14装着時は35mm判換算280-1120mm相当、MC-20では400-1600mm相当まで焦点域を広げられます。MC-20装着時の開放F値はF10-13となり、400mm側ではF13です。OM SYSTEMは、MC-20使用時のC-AFについて、AF動作に時間がかかったりピントが合わない場合があると案内しています。
Amateur PhotographerはMC-14については明るい条件なら実用的な結果を得られる一方、MC-20ではF10-13になることや回折の影響から細部を残す難しさが増すと評価しています。
1600mm相当という数字だけでMC-20を常用するより、光量や被写体までの距離を見ながら、レンズ単体やMC-14、トリミングとの使い分けを考えたほうが扱いやすいでしょう。
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISの動画レビュー
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動画でも35mm判換算200-800mm相当の画角を使えるため、野鳥や航空機など遠くの被写体を大きく捉えられます。ただし静止画以上にファインダー内の揺れやピント移動がそのまま記録されるため、望遠端ではカメラの支え方が重要です。
MSC機構による静かなAFは動画でも使いやすい
このレンズはMSC機構を採用しており、Photography Blogでもフォーカシングの静かさが高く評価されています。カメラ内蔵マイクで環境音を収録する場合、AF駆動音が目立ちにくい点は動画でも扱いやすい部分です。
ただし、400mm側では画角が非常に狭いため、被写体が前後左右へ動く場面ではフレーム内に収め続けること自体が難しくなります。AF性能だけで解決できる問題ではないため、撮る被写体や動きに合わせて焦点距離を少し短くする方法もあります。
400mm側の動画では一脚や三脚も選択肢
Digital Camera Worldは、静止画だけでなく動画にも使いやすい超望遠ズームとしてこのレンズを評価しています。ただし初代は5軸シンクロ手ぶれ補正に対応しておらず、レンズ単体の補正性能は最大3段です。800mm相当の画角で安定した定点映像を撮るなら、手持ちだけに限定せず、一脚や三脚を使うほうが構図を維持しやすくなります。
パン撮影などカメラを動かす撮影では、使用する雲台やボディの手ぶれ補正設定によっても動き方が変わります。撮影前に短いテストを行い、ファインダーやモニターで動きを確認してから本番に入ると失敗を減らせるでしょう。
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISと競合機の比較
機種 | 立ち位置 |
|---|---|
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS | 200-800mm相当。最短1.3mの近接性能とMC-14/MC-20対応が特徴。初代は5軸シンクロ手ぶれ補正非対応 |
Panasonic LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S. | 同じ200-800mm相当で約985g。対応LUMIXボディではDual I.S.2を利用可能 |
OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO | 通常時は150-400mm F4.5。内蔵1.25倍テレコン使用時は187.5-500mm F5.6となる上位モデル |
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II | 150-600mm相当、約423g。軽さを重視して超望遠を使いたい人向け |
OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS II | 初代と同じ200-800mm相当。5軸シンクロ手ぶれ補正と前玉フッ素コーティングに対応 |
Panasonic LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm IIは軽さと手ぶれ補正が特徴

最も直接比較しやすいのは、Panasonic LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 II ASPH. / POWER O.I.S.です。同じ35mm判換算200-800mm相当をカバーしながら質量は約985gで、初代OLYMPUS 100-400mmの約1,120gより軽量です。対応するLUMIXボディではDual I.S.2も利用できます。
別売のテレコンバーターにも対応していますが、使用できるズーム範囲は210-400mmです。100-400mmの全域で使用できるわけではないため、テレコンを使う予定がある場合は確認しておきたい違いです。
OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PROは性能を重視する上位モデル

OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PROは、内蔵テレコンを使用しない状態では150-400mm F4.5で、35mm判換算300-800mm相当をカバーします。内蔵1.25倍テレコンを使用すると187.5-500mm F5.6となり、35mm判換算では375-1000mm相当まで撮影できます。
質量は約1,875gで、5軸シンクロ手ぶれ補正にも対応します。より明るい開放F値や手ぶれ補正、内蔵テレコンを重視する人向けの上位モデルです。
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 IIは軽さを重視したい人向け

軽さを優先するなら、OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 IIも候補です。35mm判換算150-600mm相当で、質量は約423g。レンズ内手ぶれ補正や防塵・防滴には対応していないため100-400mmとは装備に差がありますが、持ち歩く機材をできるだけ軽くしたい人には選びやすいレンズです。
OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS IIは手ぶれ補正を強化

初代をこれから購入する際に必ず比較したいのが、OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS IIです。焦点距離、レンズ構成、最短撮影距離などは初代とほぼ共通ですが、5軸シンクロ手ぶれ補正への対応が大きな違いです。
レンズ単体の手ぶれ補正も最大4.5段に向上しているため、手持ちで超望遠を使う機会が多い人はIS IIも比較しておきたいところです。初代はOM SYSTEM STOREで販売終了となっているため、中古や残存在庫を検討する場合は価格や状態も確認しましょう。
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISのレビュー比較まとめ
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISは、35mm判換算200-800mm相当をカバーし、野鳥や野生動物、航空機など遠くの被写体を撮りたい人に向いた超望遠ズームです。ズーム全域で最短撮影距離1.3m、400mm時の最大撮影倍率0.29倍、35mm判換算0.57倍相当の近接性能も備えています。
400mm側まで撮影に使える描写力があり、MSC機構による静かなAFも特徴です。一方、望遠端はF6.3で、初代は5軸シンクロ手ぶれ補正に対応していません。MC-14/MC-20に対応し、MC-20装着時は35mm判換算最大1600mm相当まで焦点距離を拡張できます。
現在は5軸シンクロ手ぶれ補正に対応した後継のIS IIも発売されています。新品ならIS II、初代は中古や残存在庫の価格・状態も確認しながら比較すると選びやすいでしょう。
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