
フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WRのレビュー比較まとめ 15-36mm相当の超広角ズームを徹底評価








フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WRは、APS-CサイズのXマウント用レンズで、35mm判換算15-36mm相当をカバーする超広角ズームです。防塵防滴構造(WR)と光学式手ブレ補正(OIS)を備えており、風景や建築、室内撮影に加え、雨天時や薄暗い場所でも使いやすい設計です。一方、24mm側では周辺部の解像力が低下しやすく、開放F値もF4のため、暗所でシャッタースピードを確保したい撮影ではF2.8ズームのほうが有利です。この記事では、複数メディアの実機レビューなどをもとに、画質、操作性、手ブレ補正、動画撮影での使いやすさを確認しながら、どのような撮影に向いているレンズなのかを解説します。
この記事のサマリー

35mm判換算15-36mm相当をF4通しでカバー。風景・建築・室内から街歩きまで1本で対応しやすい超広角ズーム

防塵防滴構造(WR)と3.5段分の光学式手ブレ補正(OIS)を備え、屋外や薄暗い場所での手持ち撮影に対応しやすい

24mm側では周辺部の解像力が低下しやすく、画面四隅まで高い解像力を求める場合は絞り値や焦点距離に注意が必要

絞りリングにはF値表示とAポジションロックを備え、静音性を重視したステッピングモーターAFとOISにより動画撮影にも使いやすい設計

明るさを優先するならSIGMA 10-18mm F2.8やTAMRON 11-20mm F2.8、さらに広い画角とF2.8を求めるならXF8-16mmF2.8 R LM WRが候補
フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WRのレビュー要点

超広角ズームを選ぶ際は、最広角の画角だけでなく、携行性、防塵防滴性能、手ブレ補正、周辺部の画質まで確認することが重要です。XF10-24mmF4 R OIS WRは、旧型XF10-24mmF4 R OISと同じ10-24mm・F4の基本仕様を引き継ぎながら、防塵防滴に対応し、重量も410gから385gへ軽量化されています。
さらに、光学式手ブレ補正(OIS)の強化や絞りリングの改良によって、屋外撮影や手持ち撮影で使いやすくなった点が特徴です。風景や建築、室内撮影を中心に、超広角から35mm判換算36mm相当まで1本で対応したい人に適したレンズです。
おすすめな人
風景や建築、旅行撮影で、超広角からスナップ向けの画角まで1本で対応したい人におすすめです。10mmでは35mm判換算15mm相当の広い画角を使えるため、山岳風景で手前の岩や草花を大きく入れたり、狭い路地や室内を広く写したりする撮影に向いています。さらに24mmまでズームすると35mm判換算36mm相当になるため、街歩きのスナップや日常撮影にも使いやすくなります。
また、防塵防滴構造(WR)を採用しているため、雨や雪など天候が変わりやすい場所でも使用しやすい点が特徴です。光学式手ブレ補正(OIS)も搭載しており、夕景や美術館など三脚を使いにくい場面では、シャッタースピードを遅くしてISO感度の上昇を抑えやすくなります。ただし、手ブレ補正はカメラの揺れを抑える機能であり、被写体そのものの動きを止めることはできません。そのため、動きの速い人物や動物を鮮明に写すには、シャッタースピードを速く設定する必要があります。
不向きな人
星景撮影や暗所での手持ち撮影を重視する人には、開放F4が不利になる場合があります。XF10-24mmF4 R OIS WRは光学式手ブレ補正(OIS)を備えていますが、人物や木々の揺れなど、被写体そのものの動きによるブレは補正できません。また、F2.8のレンズと比べると取り込める光の量が少ないため、暗所でシャッタースピードを速くしたい場合や、ISO感度を抑えたい場合はF2.8ズームのほうが有利です。
また、画面の四隅まで高い解像力を重視する人も注意が必要です。XF10-24mmF4 R OIS WRは24mm側で周辺部の解像力が低下しやすいという評価があり、建築写真や星景写真のように画面端まで細部を確認する撮影では気になる場合があります。周辺画質を最優先する場合は、より高い解像性能を重視した超広角ズームも比較したほうがよいでしょう。
要素別レビュー早見表
要素 | 評価まとめ |
|---|---|
焦点距離レンジ | 35mm判換算15-36mm相当を1本でカバー。風景、建築、室内撮影から街歩きのスナップまで対応しやすい |
解像力(中央) | ズーム全域で中央部は良好という評価が多い。画面中央から中間部の解像力を重視する風景撮影に向いている |
周辺画質(特に24mm側) | 24mm側では絞っても周辺部の解像力が十分に改善しない場合があるため、画面四隅まで高い解像力を求める撮影では注意が必要 |
歪曲・補正 | 歪曲は比較的よく抑えられている。建築撮影ではレンズ補正に加え、水平・垂直の補正やトリミングも考慮したい |
手ブレ補正(OIS) | メーカー公称で3.5段分の光学式手ブレ補正を搭載。夕景や室内など、シャッタースピードを遅くしたい手持ち撮影で有効 |
操作性(絞りリング) | 絞りリングにF値表示を備え、Aポジションにはロック機構を搭載。絞り値をレンズ側で確認・変更しやすい |
携行性・バランス | 重量は約385g。F2.8の大型超広角ズームより持ち運びやすいが、小型ボディとの組み合わせではレンズ側に重量を感じやすい |
動画運用 | ズーム全域でF4を維持でき、静音性を重視したAFとOISも搭載。室内撮影やVlogなど、手持ちの広角動画に使いやすい |
フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WRの基本情報
フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WRは、2020年11月26日に発売された富士フイルムXマウント用の超広角ズームレンズです。旧型XF10-24mmF4 R OISと同じ10群14枚の光学系を採用しながら、防塵防滴構造(WR)を追加し、光学式手ブレ補正(OIS)も従来より1段強化された3.5段分となっています。さらに、重量は旧型の約410gから約385gへ軽量化されました。
操作面では、絞りリングにF値表示が追加され、Aポジションには誤操作を防ぐロック機構を搭載しています。中古で旧型XF10-24mmF4 R OISと比較する場合は、画質そのものよりも、防塵防滴の有無、手ブレ補正性能、約25gの重量差、絞りリングの操作性を基準に選ぶと違いが分かりやすいでしょう。
主なスペック要点
項目 | 値 |
|---|---|
マウント | 富士フイルムXマウント(APS-C) |
焦点距離 | 10-24mm |
35mm判換算 | 15-36mm相当 |
開放F値 | F4(ズーム全域で一定) |
手ブレ補正 | 光学式(メーカー発表で3.5段分) |
防塵防滴 | 対応(-10℃動作) |
最短撮影距離 | 約24cm |
最大撮影倍率 | 0.16倍 |
フィルター径 | 72mm |
質量 | 約385g |
発売日 | 2020年11月26日 |
2026年9月3日現在、フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WRは現行製品として販売されています。フジフイルムモールでの価格は、157,300円(税込)です。
XF10-24mmF4 R OIS WRの後継機はある?立ち位置は?
2026年9月3日時点で、XF10-24mmF4 R OIS WRの後継機は発表されていません。
XF10-24mmF4 R OIS WR自体は、2014年発売の旧型XF10-24mmF4 R OISを改良したモデルです。光学系は旧型を引き継ぎながら、防塵防滴構造(WR)への対応、光学式手ブレ補正(OIS)の強化、絞りリングへのF値表示とAポジションロックの追加などが行われています。
なお、より広角で明るいXF8-16mmF2.8 R LM WRもラインアップされていますが、こちらはXF10-24mmF4 R OIS WRの後継機ではありません。焦点距離や開放F値、重量が異なる別モデルのため、携行性や24mm側までのズームレンジを重視する場合は、引き続きXF10-24mmF4 R OIS WRが選択肢になります。
フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WRの画質レビュー

XF10-24mmF4 R OIS WRの画質を確認する際は、中央部の解像力だけでなく、画面周辺の描写や焦点距離による変化も見る必要があります。実機レビューでは、10mm側を中心に良好な解像力が評価される一方、24mm側では周辺部の解像力が低下しやすい傾向が指摘されています。
そのため、風景や建築で画面全体の細部を重視する場合は、使用する焦点距離や絞り値を意識することが重要です。特に24mm側では周辺部の解像力が低下しやすいため、画面四隅まで高い解像力を求める撮影では、この傾向を踏まえて使用する必要があります。
24mm側は中央部に比べて周辺の解像力が低下しやすい
Digital Camera Worldは、XF10-24mmF4 R OIS WRについて、10mm側の描写を高く評価する一方、24mm側では画面周辺の解像力が中央部より低下すると指摘しています。特に、建築や風景のように画面の四隅まで細部を見せたい撮影では、この傾向を確認しやすくなります。
24mm側を使う場合は、中央から中間部の描写を重視した構図のほうが、このレンズの特徴を活かしやすいでしょう。また、24mm側では絞っても周辺部の解像力が十分に改善しない場合があるため、四隅まで高い解像力が必要な撮影では注意が必要です。ただし24mm側でも中央部の解像力は比較的良好なため、街歩きのスナップや人物を中央寄りに配置する撮影では使いやすい焦点距離です。
X-T5との組み合わせでは24mm側の四隅の甘さを指摘する評価もある
約40MPのセンサーを搭載するX-T5との組み合わせでは、24mm側の周辺画質をより厳しく評価するレビューもあります。Digital Camera Worldでは、XF10-24mmF4 R OIS WRをX-T5で使用した際、以前から見られた24mm側の四隅の甘さが、高画素センサーではより目立ったと報告しています。
約40MPのセンサーは細部まで記録できる一方、レンズ側の解像力の不足も確認しやすくなります。そのため、高画素機で画面四隅まで細部を重視する場合は、24mm側の描写を確認したうえで使用するのがよいでしょう。一方、写真を大きく拡大して確認しない用途や、中央から中間部の描写を重視する撮影では、40MP機でも周辺部の甘さが大きな問題にならない場合があります。
フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WRの収差レビュー
超広角レンズでは、解像力だけでなく、歪曲収差(直線が曲がって写る現象)や色収差(輪郭部分に色がにじむ現象)、周辺減光も画質を左右します。XF10-24mmF4 R OIS WRは、4枚の非球面レンズと4枚のEDレンズ(特殊低分散レンズ)を採用し、こうした収差を抑える光学設計を採用しています。
一方、超広角域ではカメラ内やRAW現像ソフトによるデジタル補正も画質に関わります。特に建築や室内撮影では歪曲の補正が重要になります。
建築撮影では歪曲補正とトリミングを前提にする
歪曲収差は比較的よく抑えられており、Photography Blogの実機レビューでは、10mm側でも目立つ樽型歪曲はほとんど確認されなかったと評価されています。建築や内観撮影では、レンズ由来の歪曲だけでなく、カメラを上下に傾けた際に生じるパースによる傾きにも注意が必要です。
一方、建築や内観撮影で直線を正確に見せたい場合は、歪曲補正に加えて水平・垂直の補正やトリミングが必要になることがあります。撮影時は画面端ぎりぎりまで被写体を入れず、補正後に切り取られる範囲を見込んで少し広めに構図を取ると扱いやすくなります。
周辺減光は広角側や開放付近で目立つ場合があります。画面全体の明るさを均一にしたい内観や商品撮影では、少し絞るか、RAW現像時に周辺光量を補正する方法が有効です。
色収差は少なく、逆光ではフレアに注意
Photography Blogの実機レビューでは、色収差について「問題になるレベルではない」と評価されています。特に高コントラスト部分で出やすい紫や青の色にじみが目立ちにくく、風景や建築など細い輪郭が多い被写体でも扱いやすい傾向です。
一方、逆光では太陽を直接画面内に入れた際にフレアが発生することがあり、付属フードを装着していても完全には防げないと指摘されています。ただし、全体としては比較的よく抑えられているため、太陽の位置を少しずらしたり、構図を調整したりすることで影響を抑えやすいでしょう。なお、F16まで絞ると光条も出しやすく、逆光を活かした風景撮影にも使えます。
フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WRのデザインと操作性のレビュー

XF10-24mmF4 R OIS WRは、旧型から防塵防滴構造(WR)が追加され、絞りリングの操作性も改善されています。風景や建築では屋外で長時間使用することも多いため、雨や砂ぼこり、低温環境に配慮した設計は強みです。
また、絞りリングにはF値表示が追加され、Aポジションにはロック機構を搭載しています。カメラを構えたまま絞り値を確認・変更しやすく、意図しない設定変更も防ぎやすいため、静止画を中心に撮影する人にとって使いやすい操作系です。
絞りリングはF値表示とAポジションロックに対応
DPReviewでは、旧型XF10-24mmF4 R OISからの主な変更点として、防塵防滴への対応、OISの強化、絞りリングの改良を挙げています。WR版では絞りリングにF値表示が追加され、Aポジションにはロック機構も備わりました。
これにより、レンズ側で設定している絞り値を確認しやすくなり、移動中や撮影中に誤ってAポジションへ切り替わるのも防ぎやすくなっています。特に、シャッタースピード、絞り、ISO感度を個別に調整して撮影する人にとっては、設定を直感的に変更しやすい操作系です。
一方、絞りリングはクリック式のため、動画撮影中に連続的かつ無音で絞りを変更したい用途には向きません。静止画中心で、レンズ側から絞り値を素早く確認・変更したい人に適した仕様です。
防塵防滴に対応し、屋外撮影で使いやすくなった
PetaPixelは、旧型からの主な変更点として、防塵防滴への対応に加え、内部構造の見直しによる軽量化や、OISの補正効果が1段分強化されたことを紹介しています。WR版では雨やほこりが入り込みにくい設計になっているため、風景や建築、旅行など屋外で使う機会が多い人にとって扱いやすくなっています。
特に、小雨の中での撮影や、砂ぼこりが舞いやすい場所、雪が降る環境では、旧型よりも安心して使いやすい点がメリットです。ただし、防塵防滴は完全な防水・防塵を保証するものではありません。使用後は水分や砂、汚れを拭き取り、濡れたまま保管しないなど、基本的なメンテナンスは必要です。
フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WRの手ブレ補正(OIS)レビュー
広角レンズは望遠レンズに比べて手ブレの影響が目立ちにくいものの、夕景や室内など光量が少ない場面では、シャッタースピードを遅くしてISO感度を抑えたいことがあります。XF10-24mmF4 R OIS WRは光学式手ブレ補正(OIS)を搭載しており、旧型より補正効果が強化されています。
特に、三脚を使いにくい室内撮影や旅行先の夜景では、手持ちでも遅いシャッタースピードを選びやすくなる点がメリットです。また、IBIS(ボディ内手ブレ補正)を搭載したXシリーズとの組み合わせでは、ボディ側の補正も活用できるため、静止画だけでなく手持ち動画でもブレを抑えやすくなります。
OISは3.5段分の補正効果に対応
富士フイルム公式では、XF10-24mmF4 R OIS WRに新しいジャイロセンサーを採用し、光学式手ブレ補正(OIS)の補正効果を旧型より1段強化した3.5段分としています。これにより、夕景や薄暗い室内などでは、手持ちでもシャッタースピードを遅く設定しやすく、ISO感度の上昇を抑えやすくなります。
特に、展示施設や旅行先の夜景など三脚を使いにくい場面では、OISの効果を活かしやすいでしょう。ただし、3.5段分はメーカー公称値であり、実際の補正効果は焦点距離や撮影姿勢、カメラの構え方によって変わります。また、OISが補正できるのはカメラ側の揺れであり、人物や動物など被写体の動きによるブレは防げません。
X-T4などIBIS搭載ボディとの組み合わせでは最大6.5段・5軸補正に対応
PetaPixelでは、XF10-24mmF4 R OIS WRをIBIS(ボディ内手ブレ補正)搭載のX-T4と組み合わせた場合、レンズ側のOISとボディ側の補正が連携し、約6.5段分の5軸手ブレ補正が得られると紹介されています。レンズ単体の3.5段分より補正効果が高くなるため、夜景や室内など、手持ちでシャッタースピードを遅くしたい静止画撮影で有利です。動画でもOISとIBISを利用できますが、歩行時の大きな揺れを完全に抑えられるわけではありません。
ただし、OISやIBISが補正するのはカメラの揺れであり、人物の動きや風で揺れる木々、水面などの被写体ブレは防げません。動く被写体を鮮明に写したい場合は、手ブレ補正だけに頼らず、シャッタースピードを速くし、必要に応じてISO感度を上げる必要があります。なお、補正効果は使用するボディによって異なるため、6.5段分はX-T4との組み合わせで案内された数値として考えると良いでしょう。
フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WRのAF性能と動画適性レビュー

XF10-24mmF4 R OIS WRは、静止画だけでなく、Vlogや室内紹介、建築撮影など広い画角を活かした動画撮影にも使いやすいレンズです。AF性能は組み合わせるカメラボディの世代や設定にも左右されますが、レンズ側は静音性を重視したステッピングモーターを採用しており、動画撮影中のフォーカス駆動音を抑えやすい設計です。
また、ズーム全域で開放F4を維持できるため、焦点距離を変えても最大開放F値が変化しません。ズーム操作による露出変化を避けやすく、動画撮影では明るさを一定に保ちやすい点がメリットです。さらにOISも搭載しているため、手持ちでの広角動画ではカメラの細かな揺れを抑える効果も期待できます。
ステッピングモーター採用でAFは静か
Photography Blogは、XF10-24mmF4 R OIS WRについて、インナーフォーカス(鏡筒内部のレンズ群を動かしてピントを合わせる方式)とステッピングモーターを採用し、実写ではAFが高速で、駆動音もほとんど気にならなかったと評価しています。
広角レンズは被写界深度(ピントが合って見える範囲)が深いため、風景や建築、街歩きのスナップではAFを合わせやすいのも特徴です。看板、建物、人物など被写体を次々に切り替える撮影でも使いやすく、動画撮影ではAF駆動音が収録されにくい点もメリットです。ただし、AF速度や追従性能は組み合わせるカメラボディやAF設定によっても変わります。
通しF4とOISで動画撮影時の露出と手ブレを抑えやすい
XF10-24mmF4 R OIS WRは、10mmから24mmまでズームしても開放F値がF4から変わりません。Digital Camera Worldも、ズーム全域で開放F値が一定である点を、静止画と動画の両方で使いやすい特徴として評価しています。ズーム操作を行っても最大開放F値が変化しないため、室内紹介や街歩きVlog、建築記録などでは露出を一定に保ちやすいのがメリットです。
また、光学式手ブレ補正(OIS)を搭載しているため、手持ち動画ではカメラの細かな揺れを抑える効果も期待できます。特にIBIS(ボディ内手ブレ補正)を搭載したカメラと組み合わせれば、広角を活かした手持ち撮影でより安定した映像を狙いやすくなります。ただし、歩行時の大きな揺れまですべて補正できるわけではないため、必要に応じてジンバルなどを併用するとよいでしょう。
フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WRの近接撮影・ボケ表現レビュー
XF10-24mmF4 R OIS WRは、最短撮影距離は24cm、最大撮影倍率は0.16倍で、被写体に近づきながら周囲の背景も広く取り込んだ撮影ができます。被写体を大きく写しながら背景も広く取り込めるため、料理や小物、旅先のモチーフなどを周囲の風景や室内の雰囲気と一緒に写したい場面に向いています。
一方、開放F値はF4で、焦点距離も10-24mmと広角中心のため、背景を大きくぼかす用途には向きません。ボケ量を重視するよりも、近距離の被写体と周囲の状況を同時に写す使い方に適したレンズです。
料理や小物は周囲の雰囲気まで入れて撮りやすい
XF10-24mmF4 R OIS WRは被写体に比較的近づけるため、料理や小物、展示物を大きく写しながら、店内や展示空間など周囲の様子も一緒に収めやすいレンズです。旅行先の料理や土産物など、その場所の雰囲気まで残したい撮影に向いています。
一方、広角レンズはパース(遠近感)が強く出るため、被写体を画面端に置いたり、近づきすぎたりすると形が大きく伸びて見えることがあります。料理や商品など形を自然に見せたい場合は、被写体を画面中央付近に配置し、必要に応じて24mm側を使うと歪みを抑えやすくなります。商品写真のように形を正確に見せることを優先する場合は、より長い焦点距離のレンズも検討したほうがよいでしょう。
大きなボケより、背景を残した近接撮影に向いている
Exposure Therapyでは、XF10-24mmF4 R OIS WRについて、近距離ではある程度背景をぼかせる一方、ズーム全域で中央部のシャープさが良好と評価されています。
ただし、10-24mmの超広角ズームで開放F値もF4のため、単焦点レンズのように背景を大きくぼかす用途には向きません。被写体に近づいて撮影すると、主題を目立たせながら背景の場所や雰囲気も残しやすいため、旅先の小物や料理、展示物などを周囲の状況と一緒に記録したい撮影に適しています。
フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WRと競合機の比較

Xマウント用の超広角ズームは、焦点距離、開放F値、重量、手ブレ補正の有無によって適した用途が異なります。XF10-24mmF4 R OIS WRは、35mm判換算15-36mm相当までカバーできるズームレンジに加え、光学式手ブレ補正(OIS)と防塵防滴構造を備えている点が特徴です。超広角の風景や建築だけでなく、24mm側を使った街歩きや日常撮影まで1本で対応したい人に向いています。
レンズ | 35mm判換算 | 開放F値 | 重量 | 特徴・向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WR | 15-36mm相当 | F4 | 約385g | OISと防塵防滴に対応し、24mm側まで使える。風景・建築から街歩きまで1本で対応しやすい |
SIGMA 10-18mm F2.8 DC DN | Contemporary | 15-27mm相当 | F2.8 | 約250g | F2.8通しながら軽量。旅行、Vlog、ジンバル撮影など携行性を重視する用途に向く |
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD | 16.5-30mm相当 | F2.8 | 約335g | F2.8通しで30mm相当まで使える。暗所撮影とズームレンジの両方を重視する人向け |
Tokina atx-m 11-18mm F2.8 X | 約16.5-27mm相当 | F2.8 | 約320g | F2.8通しの比較的コンパクトな超広角ズーム。広角動画やジンバル撮影に組み込みやすい |
フジノンレンズ XF8-16mmF2.8 R LM WR | 12-24mm相当 | F2.8 | 約805g | 5本の中で最も広角まで対応。建築、狭い室内、風景など画角の広さとF2.8を優先する人向け |
開放F2.8を重視するなら、SIGMA 10-18mm F2.8 DC DN | Contemporary、TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD、Tokina atx-m 11-18mm F2.8 Xが比較候補です。いずれもXF10-24mmF4 R OIS WRより1段明るいため、星景や暗い室内、夜の街、動きのある被写体を撮る際は、同じISO感度でも速いシャッタースピードを選びやすくなります。
軽さと10mm始まりを重視するなら:SIGMA 10-18mm F2.8 DC DN | Contemporary
SIGMA 10-18mm F2.8 DC DN | Contemporaryは、XF10-24mmF4 R OIS WRと同じ10mm始まりで、35mm判換算15mm相当の画角を利用できます。重量は約250gと3本の中で最も軽く、旅行やVlog、ジンバル撮影など機材を軽くしたい用途に向いています。一方、望遠端は18mmまでなので、街歩きで標準寄りの画角まで1本で対応したい場合は、24mmまで使えるXF10-24mmF4 R OIS WRのほうが便利です。
F2.8と30mm相当までの使いやすさを重視するなら:TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDは、35mm判換算16.5-30mm相当をカバーします。SIGMAより広角端は1mm狭いものの、望遠端は20mmまで使えるため、風景や室内撮影だけでなく、スナップや動画にも使いやすい焦点距離です。また、フィルター径は67mmで、同径のレンズとフィルターを共用しやすい点もメリットです。
11mm始まりのF2.8ズームを選ぶなら:Tokina atx-m 11-18mm F2.8 X
Tokina atx-m 11-18mm F2.8 Xは、35mm判換算約16.5-27mm相当をカバーするF2.8通しの超広角ズームです。重量は約320g、フィルター径は67mmで、動画やジンバル撮影にも組み込みやすいサイズです。ただし、望遠端は18mmまでと短いため、広角側を中心に使う人に向いています。F2.8の明るさを確保しつつ、SIGMAとは異なる11mm始まりの選択肢として比較できます。
より広い画角とF2.8を重視するなら:XF8-16mmF2.8 R LM WR
純正レンズでXF10-24mmF4 R OIS WRより広い画角を求めるなら、XF8-16mmF2.8 R LM WRが候補です。35mm判換算12-24mm相当をカバーするため、建築や狭い室内、広い風景など、15mm相当では収まりきらない範囲まで写したい撮影に向いています。さらにズーム全域でF2.8を利用できるため、暗所や星景撮影ではXF10-24mmF4 R OIS WRより1段明るい点もメリットです。
一方、重量は約805gとXF10-24mmF4 R OIS WRの約385gより大幅に重く、前玉が張り出した構造のため一般的なねじ込み式フィルターも装着できません。そのため、旅行や登山、街歩きなど携行性と24mm側までのズームレンジを重視するならXF10-24mmF4 R OIS WR、12mm相当までの広い画角とF2.8の明るさを優先するならXF8-16mmF2.8 R LM WRのほうが適しています。
フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WRのレビュー比較まとめ
フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WRは、35mm判換算15-36mm相当の焦点距離に、防塵防滴構造(WR)と3.5段分の光学式手ブレ補正(OIS)を備えた超広角ズームです。風景や建築、室内撮影だけでなく、24mm側を使った街歩きや旅行撮影まで1本で対応しやすい点が大きな強みです。
一方、24mm側では周辺部の解像力が低下しやすく、開放F値もF4のため、星景や暗所でシャッタースピードを確保したい撮影ではF2.8ズームのほうが有利です。携行性、24mm側までのズームレンジ、OIS、防塵防滴を重視し、風景・建築・旅行を1本で幅広く撮りたい人には、XF10-24mmF4 R OIS WRが選びやすいレンズです。
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