
NIKKOR Z 26mm f/2.8のレビュー比較まとめ 23.5mm・125gの携帯性と画質を検証



NIKKOR Z 26mm f/2.8は、サイズを全長約23.5mm・重量約125gに抑えた、フルサイズ対応の広角単焦点レンズです。携帯性に優れており、カメラをできるだけ軽く持ち歩きたい人に向いています。一方で、画面周辺の解像性能やAFの駆動音、価格については、用途によって評価が分かれます。この記事では、複数メディアの実機レビューをもとに、画質や操作性、AF性能、動画撮影での使いやすさ、競合レンズとの違いまで詳しく解説します。
この記事のサマリー

全長約23.5mm・約125gの薄型・軽量設計が最大の特徴。旅行や街歩きでも持ち運びやすいレンズ。

画面中央は開放f/2.8から実用的な解像性能がある一方、周辺は像面湾曲やピント位置の影響を受けやすい。

最短撮影距離0.2m・最大撮影倍率0.19倍に対応し、料理や小物にも近づいて撮影可能。

AFは静止画のスナップ撮影では実用的だが、駆動音が聞こえやすいため、静かな室内や動画撮影では注意が必要。

NIKKOR Z 28mm f/2.8やNIKKOR Z 40mm f/2とも比較。それぞれのメリット・デメリットを解説。
NIKKOR Z 26mm f/2.8のレビュー要点

レンズを選ぶ際は、画質だけでなく携帯性も注目したいポイントです。レンズが小さく軽いほどカメラを持ち出しやすくなり、旅行や街歩きでも首や肩への負担を抑えられます。一方で、画面周辺まで高い解像性能を求める風景撮影や、静かなAFが必要な動画撮影を重視する場合は、ほかのレンズも含めて検討したほうがよいでしょう。
おすすめな人
NIKKOR Z 26mm f/2.8は、フルサイズのZシリーズをできるだけ軽快に持ち歩きたい人に向いています。全長約23.5mmと薄いため、カメラバッグへの収納もしやすく、通勤や旅行などでボディごと持ち歩く場合にも負担を抑えられます。
26mmは広角ですが、24mmほど画角が広すぎないため、街角スナップや旅行撮影でも扱いやすい焦点距離です。歩道や建物など周囲の情報を広く入れながら撮影できる一方、被写体に近づきすぎなければ、人物の形が不自然に強調されるのも抑えやすいでしょう。
また、最短撮影距離は0.2mで、料理や雑貨などの小物にも近づいて撮影できます。大きなボケを作ることには向いていませんが、被写体に近づき、背景との距離を取ることで適度なボケを加えられます。旅行先の食事や身の回りの小物を、周囲の雰囲気も含めて撮りたい人にも使いやすいレンズです。
不向きな人
画面の四隅まで高い解像性能を求める人には、慎重な検討が必要です。NIKKOR Z 26mm f/2.8は中央部では良好な解像が期待できますが、周辺部はピント位置や絞り値によって見え方が変わりやすいため、風景や建築を画面全体で細かく描写したい用途では不満が出る可能性があります。大判プリントや高画素機でのトリミングを前提にする場合も、周辺画質を重視した別のレンズと比較したほうがよいでしょう。
また、AFの静音性を重視する人にも向いていません。静止画では撮影結果への影響はありませんが、静かな室内ではAF駆動音が気になる場合があります。動画でボディ内蔵マイクを使用すると、AFの作動音を収録する可能性があるため注意が必要です。携帯性を最優先する人には魅力がありますが、周辺画質や静音性、価格とのバランスを重視する場合は、ほかのレンズも含めて検討するのがおすすめです。
要素別レビュー早見表
要素 | 評価まとめ |
|---|---|
携帯性・取り回し | 最大の強み。全長約23.5mm・約125gと小型軽量で、日常的に持ち歩きやすい。 |
中央の解像 | 開放f/2.8から実用的な解像性能があり、スナップの主被写体を細かく描写しやすい。 |
周辺の解像 | ピント位置や絞り値によって甘く見えることがある。画面全体の均一な解像を重視する用途では注意が必要。 |
近接性能 | 最短撮影距離0.2m・最大撮影倍率0.19倍で、料理や小物にも近づいて撮影できる。 |
ボケの質 | 26mm f/2.8のためボケ量は大きくないが、被写体に近づき、背景との距離を取れば適度なボケを作れる。 |
逆光耐性 | フレアやゴーストを抑えやすい点を評価するレビューもある。逆光を取り入れたスナップにも使いやすい。 |
AF速度・静粛性 | 静止画では実用的だが、AFの駆動音が気になるという指摘がある。静かな室内や動画撮影では注意が必要。 |
フィルター運用 | 52mmフィルターは付属フードを介して装着するため、一般的なレンズとは取り付け方法が異なる。 |
価格 | 携帯性を重視する人には魅力がある一方、価格を重視する場合はZ 28mm f/2.8なども比較したい。 |
NIKKOR Z 26mm f/2.8の販売状況・後継機
NIKKOR Z 26mm f/2.8は、2026年9月時点でもニコンの現行製品として販売されています。2026年9月1日現在、ニコンダイレクトでは72,600円(税込)で取り扱われています。
また、現時点でNIKKOR Z 26mm f/2.8の後継モデルにあたる「II型」などは、ニコンから正式発表されていません。販売価格や在庫状況は時期によって変わるため、購入前に最新情報を確認することをおすすめします。
NIKKOR Z 26mm f/2.8の基本情報
NIKKOR Z 26mm f/2.8は、発表時に「フルサイズ/FXフォーマット対応ミラーレスカメラ用AFレンズとして最薄」(2023年2月7日時点、ニコン調べ)とされた、薄型の広角単焦点レンズです。国内では2023年3月3日に発売されました。焦点距離は26mmで、FXフォーマットではスナップや旅行、風景撮影などに使いやすい画角です。DXフォーマットのカメラに装着すると、35mm判換算で約39mm相当となり、標準域に近い画角で使用できます。
レンズ本体にはVR(手ブレ補正機構)を搭載していませんが、ボディ内手ブレ補正に対応したZシリーズと組み合わせると、カメラ側の手ブレ補正を利用できます。
主なスペック要点
項目 | 値 |
|---|---|
マウント | Nikon Z |
対応フォーマット | FX / DX |
焦点距離 | 26mm(DX時は約39mm相当の画角) |
開放絞り / 最小絞り | f/2.8 / f/16 |
レンズ構成 | 8枚6群(非球面レンズ3枚) |
最短撮影距離 | 0.2m |
最大撮影倍率 | 0.19倍 |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
フィルター径 | 52mm(フード経由で装着) |
外形寸法 | 約70mm(最大径)×約23.5mm(長さ) |
質量 | 約125g |
NIKKOR Z 26mm f/2.8のデザインと操作性のレビュー

NIKKOR Z 26mm f/2.8は、薄型・軽量設計を優先しながら、日常撮影で扱いやすい操作性も備えています。操作系はシンプルで、街歩きや旅行でも素早く撮影に移りやすい設計です。一方で、フィルターはフードを介して装着します。一般的なレンズとは装着方法が異なるため、注意しましょう。
外装:軽量ながら金属製マウントを採用
NIKKOR Z 26mm f/2.8は約125gと軽量ですが、マウントには金属を採用しています。Digital Camera Worldも、軽量ながら作りがしっかりしている点や、金属製マウントを採用し、防塵・防滴に配慮した設計となっている点を評価しています。
また、全長約23.5mmと鏡筒が短いため、ボディに装着した状態でもレンズが大きく前方へ張り出しません。旅行や街歩きなど、長時間カメラを持ち歩く場面では取り回しやすく、薄型・軽量という特徴を生かしやすい設計です。
フィルターは付属フードを介して装着
NIKKOR Z 26mm f/2.8は、レンズ本体にフィルターネジを備えていません。52mm径のフィルターを使用する場合は、付属のHB-111フードを装着し、フード側のネジに取り付けます。Digital Camera Worldも、このフィルター装着方法を本レンズの注意点として挙げています。
一般的なレンズのように本体へ直接フィルターを取り付けることはできないため、NDフィルターやPLフィルターを頻繁に着脱する人は注意が必要です。一方で、普段使うフィルターをフード側に装着したまま運用するのであれば、大きな手間にはなりにくいでしょう。フィルターを多用する人は、この装着方法が自分の撮影スタイルに合うか確認しておくことをおすすめします。
NIKKOR Z 26mm f/2.8の携帯性・重量バランスのレビュー
NIKKOR Z 26mm f/2.8の大きな強みは、全長約23.5mm・約125gという薄型・軽量設計です。カメラに装着したままでも持ち運びやすく、旅行や街歩きなど、長時間カメラを携帯する場面で負担を抑えられます。
一方で、NIKKOR Z 28mm f/2.8など、より価格を抑えた軽量単焦点レンズもあります。そのため、購入時は単純な軽さだけでなく、約23.5mmという薄さをどこまで重視するかがポイントです。できるだけコンパクトな状態でZシリーズを持ち歩きたい人ほど、本レンズのメリットを感じやすいでしょう。
フルサイズZをコンパクトに持ち歩きやすい
全長約23.5mmと薄いため、ボディに装着したままでもかさばりにくく、旅行や街歩きで長時間持ち歩く場合にも負担を抑えやすいのが特徴です。
また、鏡筒が短いため、カメラバッグから出し入れしやすく、移動中でも素早く撮影に移れます。画質だけでなく、カメラを持ち歩きやすくすること自体に価値を感じる人に向いたレンズです。
26mmは旅行やスナップで使いやすい画角
26mmは広角域にあたりますが、24mmほど画角が広すぎないため、旅行や街歩きで扱いやすい焦点距離です。風景や建物だけでなく、周囲の雰囲気を含めた人物撮影にも使いやすく、被写体に近づきすぎなければ顔や手足の形が大きく変形するのも抑えやすいでしょう。
また、DXフォーマットのカメラに装着すると、35mm判換算で約39mm相当の画角になります。街角のスナップや料理、人物など幅広い被写体に使いやすく、FXとDXでは異なる画角を楽しめるレンズです。
NIKKOR Z 26mm f/2.8の画質レビュー

NIKKOR Z 26mm f/2.8は、薄型・軽量設計ながら、画面中央では高い解像性能を期待できるレンズです。開放f/2.8から実用的な描写が得られる一方、画面周辺はピント位置や絞り値によって見え方が変わりやすい傾向があります。
そのため、スナップや旅行撮影では使いやすい一方、風景や建築などで画面全体を均一に細かく描写したい場合は、絞り値やピント位置を意識して撮影する必要があります。
中央は開放f/2.8から高い解像性能
Photography Lifeは、NIKKOR Z 26mm f/2.8について、開放f/2.8でも画面中央の解像性能が高いと評価しています。人物や看板、料理など、主な被写体を中央付近に配置するスナップ撮影では、絞り込まなくても細部をしっかり描写しやすいのが特徴です。
また、26mmの広角レンズは被写界深度(ピントが合って見える範囲)を確保しやすいため、街歩きや旅行でも扱いやすい画角です。暗い場所では開放f/2.8を使うことでシャッタースピードを確保しやすく、夜のスナップでも手ブレや被写体ブレを抑えるのに役立ちます。
周辺画質は像面湾曲やピント位置の影響を受けやすい
CameraLabsは、NIKKOR Z 26mm f/2.8について、像面湾曲(ピントが合う面が平面ではなく湾曲する現象)やフォーカスシフトが見られると評価しています。たとえば建物の外壁や壁面など、平らな被写体を正面から撮影した場合、中央にピントを合わせると四隅がやや甘く見えることがあります。
画面全体の解像を重視する場合は、少し絞って撮影したり、主な被写体が周辺にある場合はその位置でピントを合わせたりするのが有効です。風景や建築で四隅まで均一な解像性能を重視する場合は、周辺画質に優れた別のレンズも比較したほうがよいでしょう。
NIKKOR Z 26mm f/2.8のボケ味・近接撮影のレビュー
NIKKOR Z 26mm f/2.8は、26mmという広角の焦点距離と開放f/2.8のため、大きなボケを作ることを得意とするレンズではありません。一方で、最短撮影距離0.2mまで被写体に近づけるため、料理や雑貨などの小物撮影では背景を適度にぼかしながら、周囲の雰囲気も残した写真を撮りやすいのが特徴です。
被写体に近づき、背景との距離を取ることでボケを作りやすくなるため、旅行先のテーブルフォトや日常のスナップにも使いやすいでしょう。大きなボケよりも、被写体と背景の両方を生かした自然な描写を重視する人に向いています。
最短0.2m・最大撮影倍率0.19倍で小物撮影にも対応
NIKKOR Z 26mm f/2.8は、最短撮影距離0.2m・最大撮影倍率0.19倍に対応しており、料理や雑貨などの小物にも近づいて撮影できます。広角レンズのため、被写体だけでなく周囲の景色も取り込みやすく、旅行先のテーブルフォトや日常のスナップにも使いやすいのが特徴です。
一方で、被写体に近づきすぎると広角特有の遠近感が強くなり、料理や小物の形が実際より大きく見えることがあります。自然な形で写したい場合は少し距離を取り、必要に応じて焦点距離の長いレンズを使うとよいでしょう。
また、近接撮影では手ブレや被写体ブレの影響が出やすくなります。暗い場所ではISO感度を上げたり、カメラを安定させたりして、十分なシャッタースピードを確保することが重要です。レンズ本体にVRはありませんが、ボディ内手ブレ補正に対応したZシリーズではカメラ側の補正を利用できます。
ボケは滑らか。大きくぼかすには撮影距離の工夫が必要
Alik Griffinは、NIKKOR Z 26mm f/2.8のボケについて、滑らかで自然な描写を評価しています。26mm・f/2.8という仕様上、大きなボケを作りやすいレンズではありませんが、被写体に近づき、背景との距離を取ることでボケを大きくできます。
人物撮影では、顔だけを大きく写すよりも、周囲の風景や建物を取り入れた環境ポートレートに向いています。旅行先の路地やカフェなどを背景に入れながら人物を撮ると、場所の雰囲気を残しつつ背景を適度にぼかせます。一方、人物を背景から大きく浮かび上がらせたい場合は、より焦点距離が長く開放F値の小さいNIKKOR Z 40mm f/2などのほうがボケを作りやすいでしょう。
NIKKOR Z 26mm f/2.8の逆光耐性・サンスターのレビュー

via:Alik Griffin(作例)
NIKKOR Z 26mm f/2.8は、逆光時のフレアやゴーストを比較的抑えやすく、夕景や街灯を画面内に入れるスナップでも使いやすいレンズです。旅行や街歩きでは光の向きを選べない場面も多いため、逆光への強さは実用面で重要なポイントになります。
また、絞り込むことでサンスター(点光源から放射状に伸びる光条)も表現できます。
フレア・ゴーストを抑えやすく、逆光でも使いやすい
Photography Lifeは、NIKKOR Z 26mm f/2.8の長所としてフレア耐性を挙げています。太陽や強い光源を画面内に入れた場合でも、フレアやゴーストの発生を比較的抑えやすく、夕景や逆光を生かしたスナップ撮影にも使いやすいのが特徴です。
もちろん、光源の位置や撮影条件によってはフレアやゴーストが発生することもあります。ただし、旅行や街歩きなど光の向きを選びにくい場面でも、逆光を避けずに撮影しやすい点はメリットです。
サンスターは絞り込むことで表現しやすい
NIKKOR Z 26mm f/2.8は、絞り込むことで点光源から放射状に伸びるサンスターを表現できます。ただし、Alik Griffinはサンスターの描写を本レンズの弱点の一つとして挙げています。サンスターを重視する場合は、作例を確認して好みの描写か判断するとよいでしょう。
また、サンスターの形や見え方は、絞り値や光源の大きさ、位置によって変わります。よりはっきりした光条を出したい場合は、数段ずつ絞りながら好みの描写を確認するのがおすすめです。
一方で、絞り込みすぎると回折(絞りを小さくすることで細部の解像感が低下する現象)の影響が出やすくなります。細部の解像を重視する場合は、必要以上に絞り込まず、サンスターの見え方とのバランスを調整するとよいでしょう。
NIKKOR Z 26mm f/2.8のAF性能(速度・駆動音)のレビュー
NIKKOR Z 26mm f/2.8のAFは、街歩きや旅行などのスナップ撮影では実用的な性能です。一方で、Digital Camera WorldはAFについて、動作速度が比較的ゆっくりで、駆動音も聞こえやすいと指摘しています。
そのため、静止画を中心に使う場合は大きな問題になりにくい一方、静かな室内や動画撮影ではAF駆動音に注意が必要です。AF速度だけでなく、静音性まで含めて撮影スタイルに合うか確認しておきたいレンズです。
静止画では実用的だが、高速AFを重視する用途には不向き
Digital Camera Worldは、NIKKOR Z 26mm f/2.8のAFについて、速度と静音性の両面で改善の余地があると指摘しています。街歩きや旅行などのスナップ撮影では実用的ですが、近距離から遠距離へ大きくピントを移動する場面では、合焦までに少し時間がかかることがあります。
そのため、一般的な人物撮影やスナップでは使えるものの、近距離から遠距離へ大きくピントを移す場面や、素早く変化する被写体ではAF速度が気になる可能性があります。スポーツや野鳥など、高速AFを重視する用途にはほかのレンズが適しています。
AF駆動音は動画や静かな室内で注意が必要
Digital Camera Worldは、NIKKOR Z 26mm f/2.8のAFについて、動作速度が比較的ゆっくりで、駆動音も聞こえやすいと指摘しています。特に、近距離から遠距離へ大きくピントを移動する場面では、AFの作動音が目立ちやすい傾向があります。
静止画では大きな問題になりにくい一方、静かな室内や動画撮影では注意が必要です。特にボディ内蔵マイクを使用する場合は、AF駆動音を拾う可能性があります。音を重視する動画では、外部マイクを使用したり、マニュアルフォーカスに切り替えたりすることで影響を抑えやすくなります。
NIKKOR Z 26mm f/2.8の動画適性レビュー

NIKKOR Z 26mm f/2.8は、全長約23.5mm・約125gと小型軽量のため、手持ち撮影や小型ジンバルとの組み合わせでは扱いやすいレンズです。一方で、動画ではAF駆動音が収録される可能性があり、静かな環境やボディ内蔵マイクを使う場合は注意が必要です。
そのため、静止画を中心に使いながら旅行や日常の動画も撮る用途には向いていますが、静音性を重視した本格的な動画撮影では、よりAF音の小さいレンズも比較したほうがよいでしょう。
フォーカスブリージングは評価が分かれる
フォーカスブリージング(ピント移動に伴って画角が変化する現象)については、レビューによって評価が分かれています。CameraLabsは近距離と遠距離の間で画角変化が目立つと評価する一方、Digital Camera Worldは大きな問題ではないとしています。動画で大きくピントを送る撮影をする場合は、作例を確認しておくとよいでしょう。
小型・軽量で手持ち撮影やジンバル運用に向く
NIKKOR Z 26mm f/2.8は、全長約23.5mm・約125gと小型軽量のため、手持ち撮影や小型ジンバルでも扱いやすいレンズです。FXフォーマットでは26mmの広角を生かして、旅行先の風景や街歩きの記録、Vlogなど幅広い動画撮影に使えます。
一方、DXフォーマットでは35mm判換算で約39mm相当となるため、自撮りでは画角がやや狭く感じる場合があります。自分自身を大きく入れるVlogよりも、風景や街並み、同行者を撮る用途に向いています。
最短撮影距離0.2mまで寄れるため、料理や小物を近距離で撮影しやすい点もメリットです。ただし、AF駆動音を収録したくない場合は、外部マイクの使用やマニュアルフォーカスへの切り替えも検討するとよいでしょう。
内蔵マイクを使う動画ではAF駆動音に注意
NIKKOR Z 26mm f/2.8はAF駆動音が聞こえやすいため、静かな室内やボディ内蔵マイクを使った動画撮影では、作動音を拾う可能性があります。被写体との距離が大きく変わらない場面では、マニュアルフォーカスを使ったり、あらかじめピント位置を決めて撮影したりすることで、AFの作動回数を減らせます。
また、音声収録を重視する動画では、外部マイクを使用するか、より静音性に優れたレンズへ切り替える方法もあります。NIKKOR Z 26mm f/2.8は静止画中心の常用レンズとして使い、インタビューや室内収録では別レンズを使い分けると、用途に合わせやすいでしょう。
NIKKOR Z 26mm f/2.8と競合機の比較
NIKKOR Z 26mm f/2.8を選ぶ際は、同じZマウントの軽量単焦点レンズや、同クラスのパンケーキレンズとも一度比較をしてみると良いでしょう。携帯性を最優先するならNIKKOR Z 26mm f/2.8、価格を重視するならNIKKOR Z 28mm f/2.8、ボケや明るさを重視するならNIKKOR Z 40mm f/2が有力です。
ここでは、携帯性・価格・ボケ・操作性の違いを比較しながら、それぞれどのような人に向いているかを解説します。
機種 | 立ち位置 |
|---|---|
NIKKOR Z 26mm f/2.8 | 薄さと携帯性を最優先した純正パンケーキ。中央の解像性能や逆光耐性も重視したい人向け。 |
NIKKOR Z 28mm f/2.8 | 価格を抑えながら軽さと画質のバランスを取りやすい広角単焦点。周辺画質も重視したい人向け。 |
NIKKOR Z 40mm f/2 | 40mmの標準寄りの画角とf/2の明るさを生かし、人物撮影やボケ表現も楽しみたい人向け。 |
NIKKOR Z 28mm f/2.8:価格と周辺画質を重視するなら有力
CameraLabsはNIKKOR Z 28mm f/2.8について、開放F値をf/2.8に抑えたことで、サイズ・重量・価格を小さくできた点を評価しています。26mm f/2.8より全長は長いものの、約157gと軽量で、価格も抑えられているため、携帯性とコストのバランスを重視する人には選びやすいレンズです。
また、CameraLabsは、26mm f/2.8について画面中央では高い解像性能を評価する一方、四隅では絞り込むことで描写が改善するとしています。また、28mm f/2.8は26mmより大きく重いものの、価格を抑えた選択肢として挙げています。そのため、風景や建築などで画面全体の解像性能を重視するなら28mm f/2.8、ボディ装着時の薄さを最優先するなら26mm f/2.8が向いています。
両者は焦点距離が近いため、画角よりも「薄さを優先するか」「価格と周辺画質を優先するか」で選ぶと判断しやすいでしょう。
NIKKOR Z 40mm f/2:ボケと人物撮影を重視するなら有力
NIKKOR Z 40mm f/2は、26mm f/2.8より画角が狭く、人物や日常の被写体を画面内にまとめやすいレンズです。開放F値もf/2と明るいため、被写体を背景から浮かせた写真を撮りやすく、家族や友人のスナップ、料理、小物撮影などに向いています。
一方で、旅行先の風景や狭い室内など、被写体から十分に距離を取れない場面では26mm f/2.8のほうが広い範囲を写しやすくなります。そのため、広角を生かした旅行・街歩きなら26mm、人物撮影やボケ表現を重視するなら40mmが選びやすいでしょう。
Digital Camera Worldは、26mm f/2.8が28mm f/2.8や40mm f/2より高価である点も指摘しています。薄さを最優先しないのであれば、開放f/2で26mm f/2.8より価格を抑えた40mm f/2も有力な選択肢です。
NIKKOR Z 26mm f/2.8のレビュー比較まとめ
NIKKOR Z 26mm f/2.8は、全長約23.5mm・約125gという薄型・軽量設計を最大の特徴とするパンケーキレンズです。中央部は開放f/2.8から実用的な解像性能があり、逆光耐性も比較的良好ですが、画面周辺の解像やAF駆動音、フィルターの装着方法には注意点があります。
そのため、日常のスナップや旅行で携帯性を最優先する人には向いています。一方で、風景や建築で四隅まで高い解像性能を求める人や、動画撮影でAFの静音性を重視する人は、NIKKOR Z 28mm f/2.8などほかのレンズも比較したほうがよいでしょう。
NIKKOR Z 26mm f/2.8は、万能性よりも「できるだけ薄く軽い状態でZシリーズを持ち歩きたい」という用途に適したレンズです。携帯性をどこまで重視するかが、購入を判断するうえで最も重要なポイントになります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
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