カメラレンズの水滴を除去する方法まとめ 結露・水濡れの対処法も解説

カメラレンズの水滴を除去する方法まとめ 結露・水濡れの対処法も解説

カメラのレンズに水滴が付いたとき、「すぐに拭いても大丈夫?」「レンズの中まで曇っているけれど、どうすればいい?」と迷う人も多いのではないでしょうか。レンズ表面の水滴であれば適切に拭き取ることで対処できますが、内部の結露や浸水は対処方法が異なります。この記事では、レンズの水濡れを、表面の水滴・内部の結露・水没や浸水の3つに分け、初心者にもわかりやすく対処方法を解説します。デジタルカメラだけでなく、スマホ(iPhoneを含む)が濡れた場合の対処法や、避けたい行動、結露や水濡れを防ぐための対策も紹介します。

みんカメ編集部
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この記事のサマリー

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レンズ表面の水滴・内部結露・浸水では、それぞれ対処方法が異なる

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水没や浸水が疑われる場合は、電源を切り、充電や動作確認を避けることが重要

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レンズ表面の水滴は、ブロワーで砂やほこりを除去してから、柔らかいクロスで拭き取る

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内部の結露は急激に温めず、時間をかけて乾燥させ、改善しない場合は点検を検討

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生米やドライヤーによる乾燥は避け、メーカーの案内に従って対処する

目次

カメラレンズが濡れたときの対処法:水滴・結露・水没の違い

カメラレンズが濡れたときの対処法:水滴・結露・水没の違い

カメラやレンズが濡れたときは、まず水分が「表面だけに付いているのか」「結露によって内部に発生しているのか」「内部まで浸水しているのか」を確認しましょう。状態によって対処方法が異なります。

状態

主な見極め方

起こりやすい状況

最初に行うこと

レンズ表面の水滴

前玉の表面に水滴が見え、外側から拭き取れる

雨天撮影、滝や海辺での撮影、水しぶき

砂やほこりをブロワーで取り除いてから、水分をやさしく拭き取る

結露

レンズを拭いても曇りが取れない、前玉の内側などに曇りや細かな水滴が見える

寒い屋外から暖かい室内への移動、冷房の効いた室内から高温多湿の屋外への移動

電源を切り、急激に温めず、機材を周囲の温度になじませる

水没・浸水

レンズやボディ内部に明確な水滴がある、水に落とした・大量の水をかぶった

水中への落下、豪雨、大量の波しぶきなど

電源を切り、充電や動作確認を避ける。取り外せる場合はバッテリーなどを外し、修理窓口へ相談する

レンズ表面の水滴:汚れを取り除いてからやさしく拭き取る

レンズ表面に水滴が付くと、逆光ではフレアが発生しやすくなり、夜景では街灯などの点光源がにじんで写ることがあります。ただし、前玉(レンズの最前面)の表面に水滴が付いているだけであれば、砂ほこりをブロワーで取り除いてから、水分をやさしく拭き取れば問題ありません。

ただし、いきなり布で強く拭くことは避けましょう。そのままクロスで擦るとレンズ表面を傷つける原因になるため、異物を取り除いてから水分を拭き取るようにしてください。

結露(内部の曇り):機材を周囲の温度になじませる

結露は、冷えたカメラやレンズに暖かく湿った空気が触れたときに、水分が水滴となって付着する現象です。特に寒い屋外から暖房の効いた室内へ移動したときは発生しやすく、レンズ表面だけでなく内部が曇ることもあります。

室内へ移動するときは、カメラをバッグや密閉できる袋に入れたまま、機材の温度が周囲になじむまで待つと結露を抑えやすくなります。すでに内部が曇っている場合は、ドライヤーなどで急激に温めず、電源を切って温度がゆっくり戻るのを待ちましょう。曇りや水滴が長時間残る場合は、内部に湿気が残っている可能性があるため、乾燥や点検が必要です。

水没・浸水:まず通電を止めて内部への被害を防ぐ

カメラやスマホが水没したり、内部まで浸水した可能性がある場合は、乾燥させる前に通電を止めることが重要です。内部に水分が残った状態で電源を入れたり充電したりすると、ショートや部品の故障につながるおそれがあります。

まず電源を切り、充電をしていればやめて接続しているケーブルも外します。バッテリーやメモリーカードを取り外せる機種では、外側の水分を拭き取ってから取り外してください。その後は無理に動作確認をせず、できるだけ早くメーカーや修理窓口へ相談するのが安全です。

なお、「防塵防滴」と表示されているカメラやレンズでも、水没まで対応しているとは限りません。耐水性能の範囲は製品ごとに異なるため、使用前にメーカーの仕様や取扱説明書を確認しておきましょう。

濡れた直後に行うべき対処

カメラやスマホが濡れたときは、乾燥させることよりも、まず内部への被害を広げないことが重要です。特に浸水の可能性がある状態で電源を入れたり充電したりすると、内部の電子部品が故障するおそれがあります。慌ててドライヤーで急激に乾かしたりせず、状態に応じた対応を心がけましょう。

応急処置:電源を切り、外側の水分を取り除く

カメラやスマホが濡れた場合は、まず電源を切り、充電をやめて接続しているケーブルも外します。バッテリーやメモリーカードを取り外せる機種であれば、それらも外しましょう。スマホはケースを外し、端子や本体表面に付いた水分を乾いた柔らかい布で軽く押さえるように拭き取ります。このとき、水分を強く擦ったり、端子や隙間の奥へ押し込んだりしないことが大切です。

外側の水分を取り除いた後は、風通しのよい乾燥した場所で十分に乾かします。カメラや交換レンズでは、必要に応じてドライボックスや乾燥剤を使って湿度を下げる方法もあります。

避けたい対処:ドライヤー・振動・分解は故障につながるおそれがある

濡れたカメラやスマホを早く乾かそうとして、ドライヤーの熱風を当てるのは避けましょう。高温によって内部の部品や接着剤に影響が出る可能性があるほか、水分が内部の別の場所へ移動し、再び結露することもあります。

また、本体を強く振って水を出そうとすると、隙間に入った水分がさらに内部へ移動するおそれがあります。さらに、交換レンズを自分で分解することもおすすめできません。レンズの位置がずれて画質に影響したり、防塵防滴性能が損なわれたりする可能性があります。

水分が内部まで入り込んでいる疑いがある場合は、無理に乾燥や分解を行わず、電源を切った状態でメーカーや修理窓口へ相談しましょう。

カメラレンズ表面の水滴を安全に除去する方法

レンズ表面に付いた水滴は、単に拭き取るだけでは水跡や拭きムラが残ることがあります。また、水滴と一緒に砂やほこりが付着している状態で擦ると、レンズ表面を傷つける原因になります。

特に雨天や海辺などで撮影した後は、レンズ面だけでなくフィルター枠や鏡筒(レンズ本体の筒状の部分)にも水分や汚れが残っていることがあります。そのため、撮影中は必要最低限の応急処置にとどめ、帰宅後にレンズ全体の水分や汚れを確認して清掃しましょう。

撮影中:ブロワーで異物を取り除いてから拭く

撮影中にレンズへ水滴が付いた場合は、いきなりクロスで拭かず、まずブロワーで砂やほこりなどの異物を取り除きます。異物が付いたまま何度も拭くと、レンズ表面やフィルターを傷つける原因になるためです。

ブロワーで異物を取り除いた後も水滴が残っている場合は、レンズ用クロスなどで軽く押さえるように拭き取ります。レンズ前面に保護フィルターを装着している場合も、基本的な手順は同じです。

霧雨のように細かな水滴が広がっているときは、何度も拭くと水分が薄く広がり、かえって見えにくくなることがあります。その場合は一度撮影を止め、雨や風が直接当たらない場所で水分を取り除いてから撮影を再開しましょう。

帰宅後:水跡や汚れを残さないように清掃する

雨水や水しぶきには、ほこりやミネラル分などが含まれていることがあります。そのため、そのまま置いておくと輪ジミのような水跡が残る場合があります。帰宅後は、まずブロワーで砂やほこりを取り除き、その後にレンズ用のクリーニングペーパーやマイクロファイバークロスで水分や汚れを拭き取ります。

拭くときは強く押し付けず、レンズの中心から外側へ向かってやさしく動かすのが基本です。汚れが落ちにくい場合も無理に何度も擦らず、レンズ用として指定されたクリーニング用品を使いましょう。レンズ表面のコーティングを傷めるリスクを抑えやすくなります。

撥水剤はレンズ対応製品か確認して使用する

レンズ表面には、反射を抑えたり汚れを付きにくくしたりするコーティングが施されていることがあります。そのため、水滴対策として撥水剤を使用する場合は、レンズへの使用が認められている製品かどうかを事前に確認することが重要です。

特に自動車用のガラス撥水剤など、レンズ用ではない薬剤は避けましょう。成分によってはコーティングへ影響したり、被膜や拭きムラが残って写りに影響したりする可能性があります。

交換レンズ内部の結露・水滴は乾燥で改善する場合がある

交換レンズ内部の結露・水滴は乾燥で改善する場合がある

レンズ内部に結露や水滴が発生した場合は、外側を拭いても症状は改善しません。ただし、温度差によって一時的に発生した軽い曇りであれば、機材を乾燥した環境に置き、時間をかけて湿気を抜くことで改善する場合があります。なお、乾燥させても曇りが改善しない場合は、浸水や内部の汚れが考えられるため、メーカーや修理窓口への相談を検討してください。

また、雨天撮影の後は、カメラやレンズだけでなく、湿ったバッグやストラップを乾かすことも忘れないようにしましょう。

内部結露が起きたら、まず温度をなじませて乾燥させる

レンズ内部の結露が疑われる場合は、まずカメラの電源を切り、バッグや密閉できる袋に入れたまま周囲の温度になじませます。温度差による一時的な結露であれば、急いでレンズを外したりマウントを開けたりせず、周囲の温度になじませながら曇りが消えるのを待ちましょう。

外装やマウント周辺まで実際に濡れている場合は、取扱説明書を確認したうえで、取り外せる機種ではバッテリーやメモリーカードを外し、表面の水分をやさしく拭き取ります。その後はドライボックスなど湿度を管理できる場所で乾燥させましょう。

数日たっても曇りや水滴が残る場合は点検を検討する

乾燥させても数日間ほとんど変化がなく、同じ位置に白い曇りや跡が残る場合は、単なる結露ではなく、水分が乾いた跡や内部の汚れが残っている可能性があります。点状の跡が増える、曇りの輪郭が残る、光を当てたときにムラが見えるといった症状がある場合も注意が必要です。数日たっても症状が改善しない場合は、メーカーや修理窓口での点検・清掃を検討してください。

また、レンズ内部に大きな水滴が見える場合は、内部まで浸水している可能性があります。そのまま放置するとカビや金属部品の腐食につながるおそれがあるため、できるだけ早くメーカー等に問い合わせましょう。

スマホ・iPhoneのカメラレンズ水滴除去:外側と内部で対処方法が異なる

スマホやiPhoneのカメラ部分に水滴が付いた場合は、まずレンズ表面に付着しているだけなのか、内部まで水分が入り込んでいるのかを確認します。外側の水滴であれば、柔らかいクロスで拭き取れば対処できます。

一方、カメラレンズの内側が曇っている場合や、内部に水滴が見える場合は、端末内部に湿気や水分が残っている可能性があります。耐水性能を備えたスマホでも、温度差による結露は起こりうるほか、経年劣化や破損によって耐水性能が低下している場合もあります。内部の曇りが確認できたときは、充電や急激な加熱を避け、十分に乾燥させることが重要です。

外側の水滴は柔らかいクロスでやさしく拭き取る

スマホのカメラ部分には皮脂やほこりが付きやすく、水滴と混ざると拭きムラが残ることがあります。まずケースを外し、レンズ周辺や段差にたまった水分を取り除きます。その後、レンズ面をマイクロファイバークロスなどの柔らかい布で軽く押さえるように拭き取りましょう。

なお、強く擦ると、付着していた砂やほこりを引きずり、レンズ表面を傷つける原因になります。また、服の裾や硬い紙で拭くのも避けたほうが安全です。雨天時の撮影が多い場合は、スマホにも使えるカメラ用クロスを携帯しておくと、外出先でも水滴を取り除きやすくなります。

内部の曇りがある場合は充電を避けて自然乾燥させる

スマホのカメラが白く曇っている場合や、レンズ内部に水滴が見える場合は、端末内部に水分が残っている可能性があります。まずケーブルを外し、濡れた状態での充電やアクセサリの接続は避けましょう。

外側の水分は柔らかい布で拭き取り、充電端子(LightningまたはUSB-Cコネクタ)を下向きにして余分な水分を取り除きます。その後は、風通しのよい乾燥した場所で自然乾燥させるのが基本です。Appleも、高温の熱源や圧縮空気を使って乾かさないよう案内しています。

また、生米の中にiPhoneなどのスマートフォンを入れて乾燥させる方法も避けましょう。Appleは、米の細かな粒子によってiPhoneが損傷する可能性があると案内しています。動画再生などで本体を意図的に温める方法も、内部温度が上がるためおすすめできません。自然乾燥させてもカメラ内部の曇りや水滴が消えない場合は、修理窓口への相談を検討してください。

乾燥後も曇りやピント不良が残る場合は点検を検討する

水滴が消えた後も、写真が白っぽい、光がにじむ、ピントが合いにくいといった症状が残る場合は、カメラ内部に水分や汚れの影響が残っている可能性があります。レンズ内側に水跡が残っていたり、カメラユニット内部の部品が影響を受けていたりすると、外側を清掃しても改善しません。

特に水没や浸水の後に症状が続く場合は、自身で内部を清掃するのは避けましょう。十分に乾燥させても改善しない場合は、メーカーや修理窓口で点検を受けることをおすすめします。

カメラやスマホの主な乾燥方法を比較

カメラやスマホの主な乾燥方法を比較

カメラやスマホが濡れたときの乾燥方法には、シリカゲルなどの乾燥剤、ドライボックス、自然乾燥などがあります。乾燥方法を選ぶときは、早く水分を飛ばすことよりも、機材に余計な負担をかけずに乾燥させることが重要です。ここでは、それぞれの方法の特徴と注意点を比較します。

手段

特徴

向いているケース

注意点

乾燥剤+密閉容器

容器内の湿度を下げ、時間をかけて水分を抜く

カメラやレンズの軽い結露、湿気対策

浸水が疑われる場合は、修理窓口への相談も検討する

ドライボックス/防湿庫

湿度を管理しながら機材を保管できる

交換レンズの乾燥、結露後の保管、日常のカビ対策

長期間の過度な乾燥は避け、通常は適切な湿度に調整する

自然乾燥

風通しのよい場所で水分が蒸発するのを待つ

スマホの水濡れ、外装の軽い濡れ

濡れた状態で充電しない

米で乾燥

生米の中に機器を入れて乾燥させる方法として知られている

推奨しない

米の細かな粒子や異物が端子などに入り込む可能性があるため避ける

ドライヤーなどでの加熱

熱によって水分を早く蒸発させようとする

推奨しない

高温によって部品や接着部を傷める可能性があるため、急激な加熱は行わない

真空容器

減圧して乾燥を促す方法

推奨しない

カメラやスマホの一般的なメーカー推奨方法ではなく、シールや部品への影響も判断しにくい

乾燥剤やドライボックスはカメラ・レンズの乾燥に使いやすい

カメラや交換レンズの軽い結露や湿気対策には、シリカゲルなどの乾燥剤と密閉容器を使う方法があります。容器内の湿度を下げることで、機材に強い熱を加えず、時間をかけて乾燥させられるのが特徴です。

ドライボックスや防湿庫があれば、湿度を確認しながら保管できるため、結露後の乾燥だけでなく日常のカビ対策にも使えます。ただし、明らかな浸水や大きな水滴が内部に見える場合は、乾燥剤だけで改善を待たず、メーカーや修理窓口への相談も検討しましょう。

なお、スマホはメーカーによって推奨される乾燥方法が異なります。取扱説明書やメーカー公式の案内がある場合は、そちらを優先しましょう。

生米・ドライヤー・真空容器による乾燥は避ける

水濡れしたスマホを生米の中に入れる方法は広く知られていますが、推奨できる乾燥方法ではありません。特にiPhoneについては、Appleが米の細かな粒子によって端末が損傷する可能性があるとして、生米に入れないよう案内しています。

また、ドライヤーなどで熱を加える方法も避けましょう。高温によって内部の部品や接着部分に影響が出る可能性があり、安全に乾燥できるとは限りません。

真空容器を使った減圧乾燥も、カメラやスマホの一般的なメーカー推奨方法ではないためおすすめできません。水濡れや結露が発生した場合は、まず電源や充電を止めて外側の水分を取り除き、それぞれのメーカーが案内する方法に従って乾燥させることが基本です。

結露や水濡れを防ぐための予防策

結露や水濡れを防ぐための予防策

レンズの水滴や結露は、発生した後に対処するだけでなく、できるだけ起こさないようにすることも大切です。特に結露は、寒い場所から暖かい場所へ移動するなど、急な温度変化によって発生しやすくなります。

また、雨天撮影ではレンズ前面だけでなく、ズームリングやスイッチ、マウント周辺などにも水分が付着します。ここでは、結露を防ぐための移動方法と、雨の日に機材を濡らしにくくする対策を紹介します。

急な温度変化を避けると結露を防ぎやすい

寒い屋外から暖房の効いた室内へ入るときや、冷房の効いた室内から高温多湿の屋外へ出るときは、カメラやレンズに結露が発生しやすくなります。移動直後に機材を取り出すのではなく、バッグや密閉できる袋に入れたまま、周囲の温度になじませてから使用すると結露を抑えやすくなります。

また、星景や夜景の撮影では、夜間にレンズ表面の温度が下がり、外気中の水分が付着して曇ることがあります。長時間撮影する場合は、レンズヒーターなどを使って結露を防ぐ方法も有効です。結露が発生してから対処するより、撮影前から温度変化や湿度を意識しておくと、撮影を中断するリスクを減らせます。

雨天撮影では機材をできるだけ濡らさない

雨での撮影は、レンズ前玉の水滴だけでなく、リング部やスイッチ周りに水分が溜まりやすくなります。レインカバーやタオルで覆う、カメラを下向きに保持する時間を増やす、交換レンズはできるだけ屋内や屋根の下で行うなど、撮影中に水濡れを抑えることで、撮影後の清掃や乾燥の負担も減らせます。

また、雨の翌日に機材を使う予定があるときほど、帰宅後の乾燥を先延ばしにしないのが大切です。表面が乾いて見えても内部は湿っていることがあり、翌日に曇りや動作不良として現れることがあります。

防塵防滴と防水は意味が異なる

防塵防滴は、雨滴やほこりが内部に入りにくいよう配慮した設計で、防水と同じ意味ではありません。防塵防滴仕様のカメラやレンズでも、水没や大量の水がかかる状況まで想定されているとは限らないため、雨天時はできるだけ濡らさないことが大切です。一方、スマホなどでは「IP68」のように防塵・耐水性能が規格で示されている製品もあります。いずれの場合も、使用できる環境や条件は製品ごとに確認しましょう。

なお、iPhoneなどの耐水性能を備えたスマホでも、耐水性能は永続的に維持されるものではありません。経年劣化や落下による損傷などで性能が低下する可能性があるほか、温度差による結露は耐水性能とは別に起こることがあります。

カメラやレンズを長く使うための保管とメンテナンス

水滴や結露が解消した後も、保管環境によってはカビや曇りが発生することがあります。一方で、必要以上に乾燥させた状態を長期間続けると、ゴムや樹脂などの部品に影響する可能性があります。

カメラやレンズを保管するときは、適切な湿度を保ちながら、撮影後に残った水分や湿気を十分に取り除くことが大切です。ここでは、日常的に続けやすい保管方法とメンテナンスのポイントを紹介します。

保管時の湿度は40〜50%程度を目安にする

カメラやレンズを普段保管するときは、湿度40〜50%程度をひとつの目安にするとよいでしょう。湿度が高い状態が続くとカビが発生しやすくなるため、防湿庫やドライボックスを使って湿度を管理する方法が有効です。

一方、結露や雨天撮影の直後は、まず機材に残った水分や湿気を十分に取り除くことを優先します。乾燥した後は、必要以上に低い湿度を長期間維持せず、通常の保管に適した湿度へ戻しましょう。

ドライボックスを使う場合は、乾燥剤の量によって湿度が下がりすぎることがあります。湿度計を併用し、数値を確認しながら調整すると管理しやすくなります。

なお、カビが発生する原因や見分け方、適切な保管方法については以下の記事でも解説しています。

雨天撮影後はバッグやストラップも乾燥させる

雨天撮影の後は、カメラ本体やレンズだけでなく、バッグやストラップに残った水分も取り除きましょう。湿ったままのバッグに機材を戻すと、内部の湿度が高い状態が続き、レンズの曇りやカビの原因になることがあります。

帰宅後は、カメラとレンズを乾燥させるとともに、バッグはファスナーを開けて風通しのよい場所で乾かします。ストラップも水分を拭き取り、十分に乾燥させてください。

また、レンズキャップやフィルター枠にも水分や汚れが残りやすいため、乾燥後に確認して清掃しておくと、次回の撮影時にレンズ面へ汚れが移るのを防ぎやすくなります。

長期間使わない機材も定期的に状態を確認する

カメラや交換レンズを長期間保管する場合は、定期的に取り出して状態を確認しましょう。レンズ内部に曇りやカビがないか、ズームリングやフォーカスリングが正常に動くかをチェックしておくと、異常を早めに見つけやすくなります。

特に雨天撮影や結露を経験した機材は、乾燥後すぐに問題がなくても、しばらくしてから曇りや汚れが目立つことがあります。保管中もときどきレンズ内部や撮影画像を確認し、白っぽく写る、光がにじむ、ピントが合いにくいなどの症状がないか確認しましょう。

スマホも、水濡れ後にカメラの曇りやピント不良が再び現れる場合があります。乾燥後も症状が続く、または再発する場合は、メーカーや修理窓口への相談を検討してください。

カメラレンズの水滴除去と結露対策のまとめ

カメラレンズに水滴が付いた場合は、まず表面の水滴なのか、内部の結露や浸水なのかを確認することが大切です。表面の水滴であれば、ブロワーで砂やほこりを取り除いてから、レンズ用クロスなどでやさしく拭き取ります。

一方、レンズ内部に曇りや水滴が見える場合は、急激に温めたり分解したりせず、時間をかけて乾燥させましょう。数日たっても改善しない場合や、大きな水滴が残っている場合は、メーカーや修理窓口への相談を検討してください。

スマホやiPhoneも、外側の水滴は柔らかいクロスで拭き取れますが、内部まで水分が入った可能性がある場合は、充電を避けてメーカーの案内に従って乾燥させます。生米やドライヤーを使った乾燥は避けましょう。

なお、雨天撮影ではレインカバーを使い、急な温度変化がある場所では機材をバッグや袋に入れたまま周囲の温度になじませることで、水濡れや結露を防ぎやすくなります。使用後は機材だけでなくバッグやストラップも乾燥させ、適切な湿度で保管しましょう。


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