
【2026年版】COOLPIX B500のレビュー比較まとめ。超望遠を気軽に楽しみたい人向け





NikonのCOOLPIX B500は、35mm判換算22.5〜900mm相当をカバーする光学40倍ズームを搭載した高倍率コンパクトカメラです。単三電池4本で使用できるほか、上下に動かせるチルト液晶やスマートフォンとの連携機能も備えており、旅行や運動会、野鳥撮影などで遠くの被写体を手軽に撮りたい人に向いています。一方で、EVF(電子ビューファインダー)やRAW記録には対応せず、1/2.3型センサーのため暗所や高感度撮影では画質に限界があります。この記事では、複数メディアのレビューなどをもとに、COOLPIX B500の特徴や得意な撮影シーン、注意点などを解説します。
この記事のサマリー

光学40倍ズームで、35mm判換算22.5〜900mm相当を1台でカバー。旅行や運動会、野鳥など遠くの被写体を手軽に大きく撮影できる

EVF(電子ビューファインダー)、RAW記録、4K動画には非対応。暗所撮影や本格的な編集、動画性能を重視する人には不向き

単三電池4本で動作するため、旅行先や屋外イベントでも予備電池を用意しやすい

コントラストAFを採用し、広角側では比較的スムーズに合焦する一方、最大望遠付近ではピント合わせに時間がかかることがある

中古で購入する場合は、ズーム鏡筒の動作、液晶やチルト機構、電池室の端子や液漏れ跡を重点的に確認したい
COOLPIX B500のレビュー要点

COOLPIX B500は、レンズ交換をせずに超望遠撮影を楽しみたい人に向いた高倍率コンパクトカメラです。35mm判換算900mm相当までカバーできるため、旅行先の遠景や運動会、野鳥など、離れた被写体を大きく撮影できます。一方で、EVF(電子ビューファインダー)やRAW記録、4K動画には対応していないため、撮影機能を重視する場合は上位機種のほうが適しています。ここでは、COOLPIX B500がおすすめな人と不向きな人を整理し、購入前に確認したいポイントを解説します。
おすすめな人
COOLPIX B500は、旅行先の遠景や運動会、野鳥など、離れた被写体を手軽に大きく撮りたい人に向いています。35mm判換算22.5〜900mm相当をカバーする光学40倍ズームを搭載しているため、広角で風景を撮影してから、そのまま超望遠で遠くの被写体を狙えます。交換レンズを持ち歩く必要がなく、1台で幅広い撮影に対応できる点が特徴です。
また、単三電池4本で使用できるため、専用バッテリーの充電が難しい旅行先や屋外イベントでも予備電池を用意しやすいのがメリットです。Wi-FiやBluetoothを利用したスマートフォン連携にも対応しているため、撮影した写真をスマートフォンへ転送して共有したい人にも使いやすいでしょう。交換レンズや細かな撮影設定を重視せず、超望遠撮影と扱いやすさを優先したい初心者に適したカメラです。
不向きな人
COOLPIX B500は、暗い場所で動く被写体を撮影したい人には向いていません。1/2.3型センサーを採用しているため、高感度ではノイズが増えやすく、望遠端の開放F値もF6.5と暗めです。夕方のスポーツやライブ会場などでシャッタースピードを速くするとISO感度を上げる必要があり、画質が低下しやすくなります。
また、RAW記録には対応していないため、撮影後に明るさや色を大きく調整したい人にも不向きです。さらに、EVF(電子ビューファインダー)を搭載しておらず、構図確認は背面液晶のみとなります。晴天の屋外では液晶が見えにくくなることがあるため、ファインダーを使って安定して撮影したい場合は、COOLPIX B700などEVFを搭載した機種のほうが適しています。
要素別レビュー早見表
要素 | 評価まとめ |
|---|---|
ズーム(22.5〜900mm相当) | 光学40倍ズームが最大の特徴。広角から超望遠まで1台で対応できる一方、900mm相当では手ブレや陽炎などの影響を受けやすい |
手ブレ補正(レンズシフト式VR) | 手持ち撮影時のブレを抑えやすい。特に望遠撮影では有効だが、被写体ブレは補正できないため、必要に応じてシャッタースピードを速くする必要がある |
画質(低感度) | 明るい屋外では旅行や日常記録に十分な画質を得やすい。超望遠では撮影距離や大気の状態によって解像感が低下することがある |
画質(高感度) | 暗所撮影は得意ではない。ISO感度を上げるとノイズが増え、ノイズ低減処理によって細部が失われやすい |
AF(コントラストAF) | 広角側では比較的スムーズに合焦するが、最大望遠付近ではピント合わせに時間がかかることがある。背景が複雑な場面ではAFが迷う場合もある |
連写 | 短時間の高速連写には対応するが、連続撮影できる枚数は少ない。運動会などで決定的な瞬間を短く狙う使い方に適している |
動画(フルHDまで) | 家族イベントや旅行の記録には使いやすい。一方、4K動画には対応しておらず、本格的な動画撮影を重視する人には不向き |
操作性・携帯性 | 深めのグリップで望遠撮影時も構えやすい。ただしEVF(電子ビューファインダー)がないため、晴天の屋外では背面液晶が見えにくい場合がある |
電源(単三電池4本) | 専用バッテリーを充電できない場所でも電池を入手しやすいのがメリット。使用する電池の種類によって撮影可能枚数が大きく変わる |
COOLPIX B500の基本情報
COOLPIX B500は、2016年に発売されたエントリー向けの高倍率コンパクトカメラです。2026年現在はニコン公式サイトで旧製品として掲載されており、新品の流通は限られるため、中古品が主な購入候補となります。光学40倍ズームに加え、上下に動かせるチルト液晶、Wi-Fi・Bluetoothによるスマートフォン連携、単三電池4本で使用できる点が特徴です。
EVF(電子ビューファインダー)やRAW記録には対応していませんが、レンズ交換なしで幅広い焦点距離をカバーできる扱いやすさは、現在でもB500を選ぶ理由になります。
発売からの立ち位置と、上位機との関係
COOLPIX B500より撮影機能を充実させた同世代のモデルには、COOLPIX B700があります。B700はEVF(電子ビューファインダー)、RAW記録、光学60倍ズーム、4K動画に対応しており、撮影機能を重視する人に向いたモデルです。一方、B500はEVFやRAW、4K動画を省き、光学40倍ズームと分かりやすい操作性、単三電池で使える手軽さを重視しています。
中古で選ぶ場合も、この違いを基準にすると判断しやすくなります。できるだけ低予算で超望遠撮影を始めたい人にはB500が適しています。一方、晴天時にファインダーを使いたい人や、撮影後にRAW現像をしたい人、4K動画を撮りたい人にはB700のほうが向いています。ただしB700も現在は旧製品のため、中古で購入する場合は本体やズーム、EVF、バッテリーの状態を確認する必要があります。
なお、さらに望遠性能を重視する場合はP900などのPシリーズが選択肢になります。
主なスペック要点
項目 | 値 |
|---|---|
センサー | 1/2.3型CMOS、有効約1600万画素 |
ISO感度 | ISO 125–1600(条件によりISO 3200/6400相当まで拡張) |
レンズ(焦点距離) | 4.0–160mm(35mm判換算22.5–900mm相当) |
開放F値 | F3–6.5 |
手ブレ補正 | レンズシフト式VR |
AF | コントラストAF |
連写 | 約9コマ/秒・約7コマまで(16M時) |
動画 | 動画はフルHDまで対応(※) |
モニター | 3.0型チルト液晶(約92万ドット)、タッチ非対応 |
メディア | SD/SDHC/SDXC(スロット1) |
通信 | Wi-Fi、Bluetooth(BLE) |
(※)通常記録は1080/30p・25pに加え、1080/60i・50iも選択可能。1回の記録はファイルサイズ4GBまで、または最長29分まで。
中古購入時に見るべきポイント
中古のCOOLPIX B500を選ぶ場合は、外観だけでなく、ズームや液晶、電池室など実際の使用に関わる部分を確認することが重要です。まず確認したいのは、ズーム操作時に鏡筒の引っかかりや異音がないか、広角側から望遠側までスムーズに動作するかという点です。あわせて、望遠側でAF(オートフォーカス)が極端に迷わないかも確認しておくと安心です。
次に、背面液晶の黄ばみや表示不良、チルト機構のガタつきも確認したいポイントです。B500は単三電池4本で動作するため、電池室の端子に腐食や液漏れ跡がないかも重要です。端子の劣化は通電不良につながる可能性があります。可能であれば購入前に実機で各機能を確認しておくとよいでしょう。
COOLPIX B500のデザインと操作性のレビュー

COOLPIX B500は、一般的なコンパクトカメラよりもグリップが深く、超望遠撮影でも構えやすい形状です。右手でしっかり握りやすいため、900mm相当までズームしたときもカメラを安定させやすくなっています。一方、RAW記録や高度なカスタマイズ機能には対応していないため、B500ではズームや露出補正など基本的な操作を中心に撮影することになります。複雑な設定を使わず、構図やズーム倍率を調整しながら手軽に撮影したい人に向いた操作性です。
グリップとボタン配置:長い望遠を支える設計
35mm判換算900mm相当の超望遠では、わずかな手の動きでも画面上のブレが大きくなります。COOLPIX B500は深めのグリップを備えており、右手でしっかり握りやすい形状です。さらに左手でレンズ部分を支えることで、望遠側でもカメラを安定させやすくなります。
一方、操作系はシンプルで、細かな設定を頻繁に変更する撮影には向いていません。ボタン配置は分かりやすく、家族で共有して使う場合や、複雑な操作を避けたい初心者には扱いやすい設計です。反対に、露出や各種設定を細かく調整しながら撮影したい人には、B700など上位機種のほうが適しています。
チルト液晶の使いやすさとEVF非搭載の注意点
COOLPIX B500の背面モニターは上下に角度を変えられるチルト式です。運動会で前の人を避けて高い位置から撮影したい場面や、花や小動物を低い位置から撮る場面では、無理な姿勢を取らずに構図を確認できます。背面液晶を見ながら撮影するため、スマートフォンに近い感覚で構図を決めやすい点も特徴です。
ただし、B500はEVF(電子ビューファインダー)を搭載していません。晴天の屋外では背面液晶が見えにくくなることがあり、特に900mm相当の超望遠では被写体を画面内に捉えるまでに時間がかかる場合があります。その場合は、まず広角側で被写体を画面内に入れ、位置を確認してから望遠側へズームすると構図を合わせやすくなります。晴天時の屋外撮影や超望遠撮影を頻繁に行う人は、EVFを搭載するCOOLPIX B700などのほうが使いやすいでしょう。
COOLPIX B500のズーム性能と手ブレ補正のレビュー

COOLPIX B500の大きな特徴は、35mm判換算22.5〜900mm相当をカバーする光学40倍ズームです。旅行先の遠景や野鳥、運動会など、離れた被写体をレンズ交換なしで大きく撮影できます。一方、900mm相当の超望遠では手ブレの影響が大きくなり、AF(オートフォーカス)の合わせにくさや、陽炎など大気の揺らぎによる解像感の低下も起こりやすくなります。ここでは、ズーム性能と手ブレ補正の特徴に加え、超望遠を安定して使うためのポイントを解説します。
22.5〜900mm相当の使い分け:広角と超望遠で用途が変わる
22.5mm相当の広角側は、集合写真や旅行先の街並み、風景などを広く写したい場面に向いています。一般的な高倍率コンパクトの広角端よりやや広めですが、スマートフォンの超広角カメラほど広い範囲を写せるわけではありません。建築物や狭い室内では画角が足りない場合もあるため、撮影位置を調整しながら構図を決める必要があります。Digital Camera Worldも、B500の22.5mm相当は多くのブリッジカメラより広い一方、都市の建築物などでは十分に広く感じない場合があると評価しています。
一方、900mm相当の超望遠側は、運動会で離れた場所にいる人物を大きく写したり、野鳥や遠景を撮影したりする用途に適しています。ただし、焦点距離が長くなるほど手ブレの影響が目立ちやすく、遠距離では陽炎など大気の揺らぎによって細部の解像感が低下することもあります。超望遠を手軽に使えることを重視しつつ、画質や撮影機能は上位機種と同等ではない点を理解して選ぶことが重要です。
Dynamic Fine Zoomの考え方:光学ズームとの違いを理解する
COOLPIX B500の光学ズームは40倍で、35mm判換算22.5〜900mm相当をカバーします。さらに、Dynamic Fine Zoomを使うと約1800mm相当まで拡大できます。ただし、これは光学ズームではなく、画像処理を利用して拡大する機能です。電子ズームでは最大約4倍、約3600mm相当まで拡大できますが、倍率を上げるほど細部の描写は低下しやすくなります。
そのため、画質を重視する場合は光学ズームの900mm相当までを基本とし、Dynamic Fine Zoomや電子ズームは遠くの被写体をさらに大きく写したい場面で補助的に使うのが適しています。SNSなど小さい表示サイズでは使いやすい一方、等倍表示や大きなプリントでは画質低下が目立つ場合があります。
また、B500はレンズシフト式VR(手ブレ補正)を搭載していますが、900mm相当の超望遠では手ブレの影響が大きくなります。手ブレ補正だけに頼らず、カメラを両手で安定して構え、必要に応じてシャッタースピードを速くすることが重要です。壁や手すりなど安全に使える支えがある場合は、体やカメラを安定させることで撮影しやすくなります。
COOLPIX B500の画質レビュー

via:ePHOTOzine(作例)
COOLPIX B500は、1/2.3型CMOSセンサーと有効約1600万画素を採用しています。明るい屋外では旅行や日常記録に十分な画質を得やすい一方、暗所や高感度撮影ではノイズが増え、細部の描写も低下しやすくなります。また、RAW記録には対応していないため、撮影後に大きく補正するよりも、撮影時の露出やホワイトバランスを適切に設定することが重要です。ここでは、低感度と高感度での画質の違いや、ズーム域による描写の特徴を解説します。
低感度の色と解像:日中は扱いやすいが、超望遠では条件の影響を受けやすい
明るい屋外では、COOLPIX B500は旅行や日常記録に十分な画質を得やすいカメラです。低感度では発色も安定しやすく、風景や街並み、人物撮影など幅広い用途に対応できます。ただし、1/2.3型センサーを採用しているため、細部の解像感や階調表現は大型センサーを搭載した一眼カメラほど高くありません。小さめのプリントやフォトブック、SNSでの共有を中心に使うなら、実用上は十分な場面が多いでしょう。
一方、900mm相当の超望遠では、カメラ本体の性能だけでなく、撮影距離や陽炎など大気の状態によって解像感が低下しやすくなります。野鳥撮影では羽毛の細部まで高精細に残すことより、離れた被写体を大きく写して姿や行動を記録する用途のほうがB500には向いています。ePHOTOzineもB500を、手軽に超望遠撮影を楽しめるエントリー向けモデルとして評価しています。
高感度とノイズ低減:暗所では細部が失われやすい
夕方や室内など光量が少ない場面ではISO感度が上がりやすく、ノイズや細部の描写低下が目立ってきます。ePHOTOzineの実写評価では、ISO800までは比較的良好ですが、ISO1600以上では細部が失われやすくなり、ISO3200・6400では画質低下がさらに大きくなると評価されています。B500はRAW記録に対応していないため、高感度撮影後にRAW現像でノイズ低減や細部の残し方を細かく調整することもできません。特に大きな画面で表示したり、写真を拡大したりすると画質低下が目立ちやすくなります。
暗所で少しでも画質を保ちたい場合は、900mm相当の望遠端だけに頼らず、少し広角側へ戻して開放F値が明るい焦点距離を使う方法が有効です。安全に近づける被写体であれば、撮影距離を縮めることでもISO感度を抑えやすくなります。B500は暗所画質を重視するカメラではないため、夕方や室内で高画質を求める場合は、より大きなセンサーや明るいレンズを搭載した機種のほうが適しています。
COOLPIX B500のAF性能と連写のレビュー
COOLPIX B500はコントラストAFを採用しており、広角側やズーム倍率が低い状態では比較的スムーズにピントを合わせられます。一方、最大望遠付近では合焦までに時間がかかることがあるため、速く動く被写体を超望遠で追い続ける撮影では余裕を持った操作が必要です。
連写にも対応していますが、高速連写を長時間続けられるカメラではありません。決定的な瞬間の前後を短く連写する使い方に向いています。ここでは、AFが迷いやすい場面や動く被写体を撮影するときのポイント、連写を効果的に使う方法を解説します。
コントラストAFの特徴:迷いやすい場面と対処法
COOLPIX B500のコントラストAFは、被写体の輪郭や明暗差がはっきりしている場面ではピントを合わせやすい一方、逆光や低コントラストの被写体、枝やフェンスが重なる場面では迷いやすくなります。特に900mm相当の超望遠では画角が狭くなるため、被写体を画面内に捉えながら正確にピントを合わせる難易度も高くなります。
AFが迷う場合は、いったん広角側へ戻して被写体の位置を確認し、画面中央付近に捉えてから必要なところまでズームし直すと、被写体を見つけやすくなります。そのうえで、望遠側であらためてAFを合わせると撮影しやすくなります。また、背景が複雑な場面では、できるだけ被写体と背景が重ならない構図を選ぶことも有効です。運動会などでは、まず被写体を中央付近で捉えてAFを合わせ、その後に進行方向へ余白を残して構図を調整すると、ピントを外しにくくなります。
連写は短時間で狙う使い方に向く
COOLPIX B500の高速連写は、運動会のゴールやボールを打つ瞬間など、決定的な場面を短時間で撮影したいときに役立ちます。ただし、連続して撮影できる枚数には上限があるため、競技の最初から最後まで連写し続ける使い方には向いていません。
そのため、被写体が重要な場面に入る少し前から構図を整え、シャッターボタンを半押ししてピントを合わせておき、狙った瞬間に短く連写する方法が適しています。また、連写後はメモリーカードへの書き込みによって次の操作まで時間がかかる場合があるため、連写を使う場面を絞ることも重要です。動きのある被写体を継続的に追い続けたい場合は、より連写性能やAF追従性能に優れた機種のほうが適しています。
COOLPIX B500の動画性能のレビュー

via:ePHOTOzine(作例)
COOLPIX B500の動画記録はフルHDまでで、4K動画には対応していません。そのため、高解像度での撮影や編集時のトリミング耐性を重視する人には不向きです。一方、35mm判換算22.5〜900mm相当の広いズーム域を活かせるため、旅行や家族イベントなどの記録用途では幅広い場面に対応できます。
フルHDの画質とズーム:記録用途には十分
COOLPIX B500はフルHD 30p/25pの動画撮影に対応しており、旅行や家族イベントなどの記録用途であれば十分に使えます。広角側では街歩きや風景を撮りやすく、望遠側では運動会や発表会など、撮影位置を変えにくい場面でも離れた被写体を大きく写せます。
一方で、1/2.3型センサーのため、背景を大きくぼかした映像表現や、暗所でノイズを抑えた動画撮影には向いていません。また、4K動画には対応していないため、撮影後に大きくトリミングしたり、4K映像として仕上げたりする用途にも不向きです。動画編集や画質を重視する場合は、4K撮影に対応したCOOLPIX B700などのほうが適しています。
音と手ブレ:動画撮影では望遠側に注意
動画撮影では、静止画よりも手ブレが目立ちやすくなります。特に900mm相当の超望遠ではわずかな揺れでも画面が大きく動くため、被写体を追う場合は少し広角側へ戻したほうが安定した映像を撮りやすくなります。パン(カメラを左右に振る動き)を行う場合も、急に動かさず、一定の速度でゆっくり動かすことが重要です。
また、B500は内蔵マイクで音声を記録するため、風切り音やズーム操作時の音が入り込むことがあります。屋外では強い風を避け、撮影中にカメラへ触れる回数を減らすと、不要な音を抑えやすくなります。音質や手ブレを細かく管理する本格的な動画制作よりも、旅行や家族イベントを手軽に記録する用途に向いたカメラです。
COOLPIX B500のスマホ連携のレビュー
COOLPIX B500は、Wi-FiとBluetooth(BLE:低消費電力で通信できるBluetooth規格)に対応しており、SnapBridgeを利用してスマートフォンと連携できます。撮影した写真をスマートフォンへ転送し、そのままSNSやメッセージアプリで共有できるため、旅行や家族イベントで写真をすぐに共有したい場合に便利です。
一方、スマートフォンとの接続状況や転送速度は、端末やOS、SnapBridgeアプリのバージョンなどによって変わる場合があります。また、多くの写真を転送するとスマートフォンのストレージやバッテリーも消費します。そのため、すべての写真を転送するのではなく、共有したい写真だけを選ぶなど、用途に合わせて転送方法を使い分けると効率的です。
常時接続の便利さ:撮影後すぐに共有しやすい
COOLPIX B500はSnapBridgeに対応しており、Bluetooth Low Energy(BLE:低消費電力で通信できるBluetooth規格)を利用してスマートフォンと常時接続できます。対応するスマートフォンへ写真を自動転送できるため、撮影後にケーブルで取り込む手間を減らせます。家族イベントや旅行で、撮影した写真をその場で共有したい場合に便利な機能です。Imaging Resourceも、B500を手頃なエントリー向け超望遠カメラとして紹介し、光学40倍ズームとSnapBridgeによるスマートデバイス連携を主な特徴として挙げています。
一方、SnapBridgeの接続方法や対応環境は、スマートフォンのOSやアプリのバージョンによって変わる可能性があります。特に旅行やイベントで初めて使用する場合は、事前にペアリングや写真転送が正常に行えるか確認しておくと安心です。
転送・整理のコツ:必要な写真だけ送ると管理しやすい
COOLPIX B500で連写を多用すると、撮影枚数が増えやすくなります。すべての写真をスマートフォンへ転送すると、スマートフォンのストレージ容量やバッテリーを消費しやすくなるため、共有したい写真だけを選んで転送する方法が効率的です。残りの写真はSDカードに保存し、必要に応じてパソコンなどへ取り込むと整理しやすくなります。
また、B500はRAW記録に対応していないため、撮影後に大きく調整するよりも、撮影時の露出補正やホワイトバランスを適切に設定することが重要です。JPEGの色や明るさを撮影時に整えておけば、スマートフォン側での編集作業を減らし、撮影から共有までをスムーズに進められます。
COOLPIX B500の電源と扱いやすさのレビュー
COOLPIX B500は、専用バッテリーではなく単三電池4本で動作します。旅行先や屋外イベントでも予備電池を用意しやすく、充電環境がない場所でも使いやすい点が特徴です。
一方で、使用する電池の種類によって撮影可能枚数が変わるほか、長期間入れたままにすると液漏れによる故障につながる可能性があります。そのため、用途に合った電池を選び、長期間使用しない場合は電池を取り外して保管することが重要です。
電池の種類で変わる撮影可能枚数
COOLPIX B500は、使用する単三電池の種類によって撮影可能枚数が大きく変わります。ニコン公表値では、SnapBridgeを使用しない場合、アルカリ電池で約600コマ、ニッケル水素充電池EN-MH2で約750コマ、リチウム電池で約1240コマの静止画撮影が可能です。長時間の撮影や旅行では、撮影可能枚数が多いリチウム電池や充電して繰り返し使えるEN-MH2が使いやすいでしょう。
また、4本の電池は同じ種類・銘柄・使用状態で揃えて使うことが重要です。新しい電池と使用済みの電池を混ぜると、電池残量を正しく判断できなかったり、動作が不安定になったりする可能性があります。運動会や旅行など撮影を中断したくない場面では、同じ種類の予備電池を1セット以上用意しておくと安心です。
保管時は電池室とSDカードの管理が重要
COOLPIX B500を長期間使用しない場合は、単三電池を本体から取り外して保管するのが基本です。電池を入れたまま長期間放置すると、液漏れによって電池端子や内部が腐食する可能性があります。中古で購入する場合も、電池室の端子に白い付着物や腐食がないか、電池蓋が確実に閉まるかを確認しておきたいところです。
写真や動画の保存にはSDカードを使用します。連写や動画撮影を多用する場合は、対応規格を満たした信頼性の高いSDカードを選ぶことが重要です。新しいカードを使うときはカメラ本体でフォーマット(初期化)し、撮影後はパソコンや外部ストレージへ早めにバックアップしておくと、データ消失のリスクを抑えられます。
COOLPIX B500と競合機の比較

COOLPIX B500は、35mm判換算22.5〜900mm相当の光学40倍ズームを手軽に使えることが最大の特徴です。一方、競合機にはEVF(電子ビューファインダー)やRAW記録、4K動画、より高倍率なズームなどを備えたモデルがあります。
そのため、競合機を選ぶときはズーム倍率だけでなく、晴天時にファインダーを使いたいか、撮影後にRAW現像をしたいか、4K動画が必要かといった用途で比較するのが分かりやすいです。ここでは、COOLPIX B700、LUMIX DC-FZ85D、COOLPIX P900、PowerShot SX70 HSと比較し、B500がどのような人に向いているかを整理します。
機種 | 立ち位置 | ズーム域 | EVF | 連写の目安 |
|---|---|---|---|---|
Nikon COOLPIX B500 | 単三電池で使える入門向け高倍率ズーム | 光学40倍・22.5〜900mm相当 | なし | 連写H 約9コマ/秒・約7コマ |
Nikon COOLPIX B700 | B500よりEVFやRAW、4Kなどを充実させた上位候補 | 光学60倍・24〜1440mm相当 | あり・約92万ドット | 連写H 約5コマ/秒・約5コマ |
Panasonic LUMIX DC-FZ85D | 広角20mm相当と4K、EVFを備えた新しい高倍率モデル | 光学60倍・20〜1200mm相当 | あり・約236万ドットOLED | 約10コマ/秒、AFC時約6コマ/秒 |
Nikon COOLPIX P900 | 2000mm相当までの超望遠性能を重視した上位候補 | 光学83倍・24〜2000mm相当 | あり・約92万ドット | 約7コマ/秒・約7コマ |
Canon PowerShot SX70 HS | EVFやRAW、4Kまで求める人向けのCanon上位候補 | 光学65倍・21〜1365mm相当 | あり・約236万ドット | One-Shot AF時約10コマ/秒、Servo AF時約5.7コマ/秒 |
Nikon COOLPIX B700:EVF・RAW・4Kを備えた上位候補
COOLPIX B700は、B500より撮影機能を重視したい人に向く上位候補です。光学60倍ズームを搭載し、35mm判換算24〜1440mm相当をカバーするため、B500の22.5〜900mm相当より望遠側を大きく伸ばせます。さらに、EVF(電子ビューファインダー)、RAW(NRW)記録、4K UHD動画に対応しており、晴天の屋外でファインダーを使いたい人や、撮影後に明るさや色を細かく調整したい人にはB700のほうが適しています。
一方、B700は単三電池ではなく専用バッテリーを使用し、重量も約570gとB500より重くなります。また、現在は旧製品のため、購入する場合は中古品が中心です。できるだけ手軽に超望遠撮影を楽しみたいならB500、EVF・RAW・4Kや1440mm相当までの望遠性能を重視するならB700を選ぶと分かりやすいでしょう。
Panasonic LUMIX DC-FZ85D:広角20mmと4Kに対応する高倍率モデル
LUMIX DC-FZ85Dは、B500と同じ1/2.3型クラスのセンサーを採用した高倍率ズーム機ですが、撮影機能はB500より充実しています。光学60倍ズームは35mm判換算20〜1200mm相当をカバーし、B500の22.5〜900mm相当より広角側・望遠側ともに撮影範囲が広くなります。さらに、RAW記録、4K 30p動画、約236万ドットのOLED EVF(電子ビューファインダー)、タッチ操作対応モニターを備えており、静止画・動画の両方を幅広く撮りたい人に向いています。
特に、晴天の屋外でファインダーを使いたい場合や、4K動画を撮影したい場合はFZ85Dのほうが適しています。一方、FZ85Dは専用バッテリー式で、重量もB500より重くなるため、電池の入手しやすさや扱いやすさではB500が有利です。超望遠をできるだけ手軽に使いたいならB500、EVF・4K・RAW・タッチ操作まで重視するならFZ85Dを選ぶと分かりやすいでしょう。
Nikon COOLPIX P900:2000mm相当までの超望遠性能を重視する人向け
COOLPIX P900は、B500よりも望遠性能を大幅に高めたい人に向いた高倍率ズーム機です。光学83倍ズームを搭載し、35mm判換算24〜2000mm相当をカバーします。B500は22.5〜900mm相当のため、広角側ではB500がわずかに広い一方、望遠側ではP900が2倍以上長く、遠くの野鳥や月、航空機などをより大きく撮影できます。また、P900はEVF(電子ビューファインダー)を搭載しているため、晴天の屋外や超望遠撮影でも被写体を確認しやすい点がB500に対するメリットです。
一方、P900は約899gと、約542gのB500より大幅に重くなります。また、RAW記録や4K動画には対応していないため、B700のように撮影・編集機能を充実させたモデルとは方向性が異なります。単三電池で使える手軽さや携帯性を重視するならB500、2000mm相当までの超望遠性能とEVFを優先するならP900が適しています。
Canon PowerShot SX70 HS:EVF・RAW・4Kを備えた上位候補
PowerShot SX70 HSは、Canonの高倍率ズーム機の中で、PowerShot SX540 HSより撮影機能を充実させたモデルです。光学65倍ズームを搭載し、35mm判換算21〜1365mm相当をカバーするため、COOLPIX B500の22.5〜900mm相当より広角側・望遠側ともに撮影範囲が広くなります。さらに、約236万ドットのEVF(電子ビューファインダー)、3.0型バリアングル液晶、CR3形式のRAW記録、4K動画に対応しており、撮影機能を重視する場合はB500より明確に優れています。
一方、SX70 HSは現在、キヤノン公式通販で販売終了となっており、購入先は中古品や一部の在庫品が中心です。重量も約610gとB500より重く、価格も中古市場ではB500より高くなりやすい傾向があります。できるだけ低予算で900mm相当の超望遠撮影を始めたいならB500、Canon機でEVF・RAW・4Kと1365mm相当までの望遠性能をまとめて求めるならSX70 HSが適しています。
COOLPIX B500のレビュー比較まとめ
NikonのCOOLPIX B500は、35mm判換算22.5〜900mm相当の光学40倍ズームと、単三電池4本で使える手軽さが特徴の高倍率コンパクトカメラです。旅行や運動会、野鳥撮影など、日中に離れた被写体を大きく撮りたい人には使いやすい一方、EVF(電子ビューファインダー)やRAW記録、4K動画には対応していません。また、暗所画質や速い被写体へのAF追従性能を重視する用途にも不向きです。
現在は中古品が主な購入候補となるため、価格だけでなくズームやAF、液晶、電池室の状態まで確認して選ぶことが重要です。できるだけ低予算で超望遠撮影を始めたい人にはB500が適しています。一方、EVF・RAW・4Kや、より長い望遠域を求める場合は、COOLPIX B700やPowerShot SX70 HS、LUMIX DC-FZ85Dなどのほうが適しています。
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