
Nikon Z50IIとZ5の比較まとめ 画質・AF・動画・手ブレ補正・価格の違いを解説


Z50IIとZ5は、センサーサイズやAF、連写、手ブレ補正、動画性能などに違いがあります。Z50IIはDX(APS-C)センサーを採用し、被写体検出AFや高速連写、動画機能が充実しています。一方のZ5はフルサイズセンサーと5軸ボディ内手ブレ補正を備えており、画質や撮影機能の方向性が異なります。どちらもZマウントを採用していますが、ボディの性能だけでなく、組み合わせるレンズや持ち運びやすさ、価格にも違いがあります。この記事では、Z50IIとZ5のスペックや画質、AF・連写、動画性能、携帯性、価格などを比較し、それぞれの違いをわかりやすく紹介します。
この記事のサマリー

Z50IIはDX(APS-C)センサーを採用し、9種類の被写体検出や高速連写、4K/60p・10bit動画に対応しています

Z5はフルサイズセンサーと5軸ボディ内手ブレ補正を備え、背景を大きくぼかした撮影や夜景・静物の手持ち撮影に向いています

動体撮影ではZ50II、手ブレ補正やフルサイズならではのボケを重視する場合はZ5という違いがあります

Z50IIは約550g、Z5は約675gで、カードスロット数やバッテリー持ちにも違いがあるため、旅行や長時間撮影では運用面の比較も必要です

価格やレンズ選びまで含め、画質・AF・連写・動画・携帯性・用途別にZ50IIとZ5の違いを比較します
Nikon Z50IIとNikon Z5はどちらを選ぶべきか|違いと選び方

Z50IIとZ5は、センサーサイズだけでなく、搭載しているAFや動画機能にも大きな違いがあります。動く被写体を撮る機会が多く、動画機能も重視するならZ50IIが候補になります。暗い場所での静止画や背景のボケ、ボディ内手ブレ補正を重視するならZ5が選びやすいでしょう。
Z50IIはAF・動画、Z5はフルサイズと手ブレ補正が特徴
Z50IIはDX(APS-C)フォーマットのミラーレスカメラで、画像処理エンジンにEXPEED 7を採用しています。人物や犬、猫、鳥、車、列車など9種類の被写体を検出できるほか、高速連続撮影(拡張)では約11コマ/秒、動画では4K UHD 60pに対応しています。
Z5はFX(フルサイズ)フォーマットを採用し、5軸のボディ内手ブレ補正やSDカードのダブルスロットを備えています。高速連続撮影は約4.5コマ/秒、動画は4K UHD 30pまでとなっており、機能構成は静止画を中心に撮る人に向いています。
迷ったときに確認したい3つのポイント
夜景や静物を手持ちで撮ることが多い場合は、Z5の5軸ボディ内手ブレ補正が役立ちます。カメラの揺れを抑えられるため、撮影状況によってはシャッタースピードを遅くし、ISO感度を抑えて撮影できます。ただし、人物や動物が動くことで発生する被写体ブレは、ボディ内手ブレ補正では防げません。
子ども・ペット・鳥・乗り物など、動く被写体を撮る機会が多いならZ50IIが使いやすいでしょう。9種類の被写体検出に対応しているほか、「ハイスピードフレームキャプチャー+」のC30では約30コマ/秒で撮影でき、プリキャプチャーも利用できます。なお、C30は通常の連写とは異なる撮影モードで、画質モードはNORMAL、記録形式はJPEGに固定されます。
動画を撮る場合は、編集をどこまで行うかも確認したいところです。Z50IIはH.265 10bitの内部記録に加えてN-LogやHLGに対応しているため、撮影後に色や明るさを細かく調整したい人に向いています。Z5は4K UHD 30pまでなので、静止画が中心で、ときどき動画も撮りたい人なら選択肢に入ります。
詳しいレビューはこちら
Nikon Z50IIとNikon Z5の比較早見表
項目 | Nikon Z50II | Nikon Z5 | 比較ポイント |
|---|---|---|---|
画質の特徴 | DX(APS-C)、約20.9MP | FX(フルサイズ)、約24.3MP | 背景を大きくぼかしたい場合はZ5が選びやすい |
AF・連写 | 9種類の被写体検出、高速連続撮影(拡張)約11コマ/秒、C30約30コマ/秒※ | 高速連続撮影 約4.5コマ/秒 | 動く被写体を撮る機会が多いならZ50II |
動画 | 4K/60p、H.265 10bit、N-Log/HLG対応 | 4K/30p、H.264/MPEG-4 AVC | 撮影後に色を細かく調整するならZ50II |
携帯性 | 約550g | 約675g | ボディはZ50IIが約125g軽い |
価格 | どちらもニコンダイレクト販売価格 | ||
おすすめの人 | 動体・動画・新しいAF機能を重視する人 | 暗い場所での静止画・ボケ・手ブレ補正を重視する人 | よく撮る被写体や撮影環境から選ぶ |
※C30は「ハイスピードフレームキャプチャー+」使用時の約30コマ/秒です。通常の高速連続撮影は約5.6コマ/秒、高速連続撮影(拡張)は約11コマ/秒となります。C30ではJPEGのNORMAL、サイズLに固定されます。
価格は2026年8月時点のニコンダイレクト販売価格です。
主要スペック比較|Z50IIとZ5の違いを確認
Z50IIとZ5は、センサーサイズ、ボディ内手ブレ補正、連写、動画、カードスロットなどに違いがあります。数字の大きさだけを見るのではなく、自分の撮影で使う機能かどうかを確認しておきましょう。
Z50IIとZ5の主要スペック比較表
項目 | Nikon Z50II | Nikon Z5 |
|---|---|---|
センサー / 有効画素数 | DX(APS-C) 約20.9MP | FX(フルサイズ) 約24.3MP |
画像処理エンジン | EXPEED 7 | EXPEED 6 |
ボディ内手ブレ補正 | 非搭載 | 5軸ボディ内手ブレ補正 |
連写(静止画) | 高速連続撮影 約5.6コマ/秒、高速連続撮影(拡張)約11コマ/秒、C30約30コマ/秒※ | 高速連続撮影 約4.5コマ/秒 |
動画(4K) | 4K/60p※ | 4K/30p※ |
動画記録 | H.265 10bit、N-Log/HLG対応 | H.264/MPEG-4 AVC |
フルHD | 最大120p | 最大60p |
カードスロット | SD(UHS-II)×1 | SD(UHS-II)×2 |
質量(バッテリー・カード含む) | 約550g | 約675g |
モニター | 3.2型 バリアングル | 3.2型 チルト |
バッテリー(CIPA目安) | 約240枚(EVF)/約250枚(背面モニター)※パワーセーブON時 | 約390枚(EVF)/約470枚(背面モニター) |
※Z50IIのC30は「ハイスピードフレームキャプチャー+」使用時の数値で、通常の連写とは条件が異なります。
※4K動画の画角にも注意が必要です。Z50IIの4K/60p・50pは、通常のDXフォーマット動画に対して約1.5倍相当の画角になります。一方、Z5は4K撮影時に撮像範囲が1.7倍に固定されます。「1.5倍」と「1.7倍」では基準が異なるため、数字だけでクロップの大きさを比較することはできません。
スペック表で確認したい3つの違い
まず確認したいのがボディ内手ブレ補正です。Z5は5軸のボディ内手ブレ補正を備えているため、VRを搭載していないレンズでもカメラの揺れを抑えられます。夜景や静物など動きの少ない被写体では、状況に応じてシャッタースピードを遅くし、ISO感度を抑えて撮影できる場合があります。
動画機能はZ50IIのほうが選択肢が多く、4K UHD 60pやH.265 10bit、N-Log、HLGに対応しています。撮影した動画の色や明るさを編集する場合は、Z50IIの機能を活用しやすいでしょう。Z5は4K UHD 30pまでとなるため、静止画を中心に使いながら動画も撮りたい人に向いています。
カードスロットとバッテリーにも違いがあります。Z5はSDカードを2枚使用でき、バックアップ記録にも対応しています。CIPA基準の撮影可能枚数は、Z50IIがパワーセーブON時でEVF約240枚・背面モニター約250枚、Z5はEVF約390枚・背面モニター約470枚です。旅行やイベントなど長時間撮影する場合は、カードの運用方法や予備バッテリーの必要数も含めて比較するとよいでしょう。
画質・暗所・ボケを比較|Z5はフルサイズと手ブレ補正が特徴
Z50IIとZ5はセンサーサイズが異なるため、背景のボケ方や暗い場所での撮影に違いがあります。Z50IIはDX(APS-C)センサーとEXPEED 7を搭載している一方、Z5はFX(フルサイズ)センサーと5軸のボディ内手ブレ補正を備えています。特に背景を大きくぼかしたい場合や、夜景など動きの少ない被写体を手持ちで撮る場合は、Z5の特徴を活かしやすいでしょう。
背景のボケ方と手ブレ補正に違いがある

(Via:Nikon公式 Z5撮影サンプル)
フルサイズのZ5は、同じ画角とF値で撮影する場合、DXのZ50IIより被写界深度(ピントが合って見える範囲)を浅くしやすく、背景を大きくぼかした写真を撮りやすいのが特徴です。ポートレートなどで人物と背景を分けて見せたい場合にも適しています。
Z50IIはDXフォーマットのため、同じ画角とF値で比較するとZ5よりピントが合って見える範囲を広く取りやすくなります。背景を大きくぼかすことを優先する場合はZ5が選びやすいものの、スナップや動画など、被写体の前後にもある程度ピントが合って見えるように撮りたい場面ではZ50IIも使いやすいでしょう。
暗い場所ではセンサーサイズだけでなく被写体の動きも確認

(Via:Nikon公式 Z50II撮影サンプル)
Z5は35.9×23.9mmのFXフォーマットセンサーを採用し、ISO 100~51200に対応しています。さらに5軸のボディ内手ブレ補正を備えているため、夜景や建物、料理など動きの少ない被写体では、状況に応じてシャッタースピードを遅くして撮影できます。
ただし、ボディ内手ブレ補正で抑えられるのはカメラの揺れによる手ブレです。人物やペットなど被写体が動いている場合は、シャッタースピードを遅くすると被写体ブレが発生するため、Z5だから常にISO感度を低くできるわけではありません。
Z50IIには静止画撮影用のボディ内手ブレ補正がないため、暗い場所で手持ち撮影をする場合は、VR(レンズ内手ブレ補正)を搭載したレンズや明るいレンズを選ぶ方法があります。夜景などシャッタースピードを遅くして撮れる被写体では、三脚を使うのも選択肢です。
画質・暗所・ボケの違いを比較
画質に関わる項目 | Nikon Z50II | Nikon Z5 | 違い |
|---|---|---|---|
センサー | DX(APS-C) | FX(フルサイズ) | 同じ画角・F値ならZ5のほうが背景を大きくぼかしやすい |
画像処理エンジン | EXPEED 7 | EXPEED 6 | 画像処理エンジンはZ50IIのほうが新しい世代 |
手ブレ補正 | ボディ内手ブレ補正なし | 5軸ボディ内手ブレ補正 | 夜景や静物など、動きの少ない被写体の手持ち撮影はZ5が使いやすい |
ボケの出しやすさ | 同じ画角・F値なら控えめ | 同じ画角・F値なら大きくぼかしやすい | ポートレートなど背景をぼかしたい場合はZ5が選びやすい |
AFと連写を比較|動く被写体はZ50IIが撮りやすい
子どもやペット、鳥、乗り物などを撮る場合は、AFの被写体検出と連写性能を確認しておきたいところです。Z50IIはEXPEED 7を搭載し、9種類の被写体検出や3D-トラッキングに対応しています。Z5にも人物の瞳AFや犬・猫に対応した動物AFがありますが、検出できる被写体の種類はZ50IIのほうが多くなっています。
Z50IIは9種類の被写体を検出
Z50IIは、人物・犬・猫・鳥・飛行機・車・バイク・自転車・列車の9種類を検出します。静止画では3D-トラッキングにも対応しており、画面内を移動する被写体を追いながらピントを合わせられます。子どもやペット、鳥、鉄道など、動きのある被写体を撮る機会が多い人に使いやすい機能です。
Z5は人物の顔・瞳に加え、犬や猫の顔・瞳を認識する動物AFに対応しています。一方、Z50IIのように鳥や飛行機、車、列車などを種類ごとに検出する機能はありません。人物や犬・猫を中心に撮る場合にはZ5のAFも利用できますが、さまざまな動体を撮影するならZ50IIのほうが対応できる被写体の種類が豊富です。
連写とプリキャプチャーを使うならZ50II
Z50IIの通常の高速連続撮影は約5.6コマ/秒、高速連続撮影(拡張)は約11コマ/秒です。さらに「ハイスピードフレームキャプチャー+」ではC30の約30コマ/秒に対応し、シャッターボタンを全押しする前の画像を記録できるプリキャプチャーも利用できます。鳥が飛び立つ瞬間や子どものジャンプなど、シャッターを押すタイミングを合わせにくい場面で使いやすい機能です。
ただし、C30は通常の連写とは撮影条件が異なります。画質モードはNORMAL、記録形式はJPEG、画像サイズはLに固定されるため、RAWで約30コマ/秒撮影できるわけではありません。
Z5の高速連続撮影は約4.5コマ/秒です。風景や静物、ポートレートなど連写をあまり使わない撮影では大きな問題になりにくいものの、短い時間に多くの写真を撮りたいスポーツや野鳥撮影では、Z50IIとの差が大きくなります。
AF・連写性能の違いを比較
項目 | Nikon Z50II | Nikon Z5 | 違い |
|---|---|---|---|
AF検出範囲 | −9~19EV※1 | −3~19EV※2 | 測定に使用するレンズなどの条件が異なるため、数値だけでは直接比較できない |
被写体検出 | 9種類(人物・犬・猫・鳥・飛行機・車・バイク・自転車・列車) | 人物の顔・瞳、犬・猫の顔・瞳 | 撮影する被写体の種類が多い場合はZ50IIが使いやすい |
連写 | 約5.6コマ/秒、高速連続撮影(拡張)約11コマ/秒、C30約30コマ/秒※3 | 高速連続撮影 約4.5コマ/秒 | スポーツや野鳥など連写を多用する場合はZ50IIが選びやすい |
※1 Z50IIは静止画モード、AF-S、ISO 100相当、F1.2レンズ、20℃で測定。
※2 Z5はローライトAF使用時。静止画モード、AF-S、ISO 100、F2.0レンズ、20℃で測定。ローライトAF無効時は−2~19EVです。
※3 C30は「ハイスピードフレームキャプチャー+」使用時。JPEG・NORMAL・サイズLに固定されます。
動画性能を比較|4K/60p・10bitに対応するZ50II
動画性能は、対応するフレームレートや記録形式、4K撮影時の画角に違いがあります。Z50IIは4K UHD 60pやH.265 10bit、N-Log、HLGに対応しており、撮影後に色や明るさを調整したい場合にも使いやすいモデルです。一方、Z5は4K UHD 30pまでの対応となるため、静止画を中心に使いながら動画も撮りたい人に向いています。
4K撮影ではフレームレートと画角が異なる
Z50IIは4K UHD 60pに対応しているため、動きのある被写体を滑らかに記録したり、撮影した60pの映像を24pなどで編集してスローモーションにしたりできます。ただし、4K UHD 60p・50pでは通常のDXフォーマット動画に対して約1.5倍相当の画角になるため、30p・25p・24pよりも写る範囲が狭くなります。
Z5は4K UHD 30pまで対応しています。4K撮影時は撮像範囲が1.7倍に固定されるため、フルHD撮影時より画角が狭くなります。室内や自分を撮影する動画など、広い範囲を写したい場合は、使用するレンズの焦点距離も確認しておきましょう。
なお、Z50IIの「約1.5倍」とZ5の「1.7倍」では基準となる撮像範囲が異なります。Z50IIはDXフォーマットを基準とした画角の変化、Z5はFX機の4K撮影時の撮像範囲を示しているため、数字だけを見てクロップの大小を比較することはできません。
10bit・N-Log・HLGを使うならZ50II
Z50IIはH.265/HEVCの10bit記録に対応し、階調モードからN-LogやHLGを選択できます。N-Logは撮影後にカラーグレーディング(映像の色や明るさを調整する作業)を行いたい場合に利用でき、映像を細かく仕上げたい人に向いています。N-LogとHLGはH.265 10bit(MOV)で撮影する場合に選択できます。
Z5の動画はH.264/MPEG-4 AVCで記録し、4K UHDは30pまで対応しています。Z50IIのようにN-LogやHLGを使って撮影後の色調整まで行いたい人よりも、撮影した動画をそのまま使う場合や、カット編集などを中心に仕上げたい人のほうが選びやすいでしょう。
Z50IIとZ5の動画性能を比較
項目 | Nikon Z50II | Nikon Z5 | 違い |
|---|---|---|---|
4Kフレームレート | 最大60p※1 | 最大30p※2 | 動きのある映像やスローモーション編集にはZ50IIが使いやすい |
動画記録 | H.265/HEVC 8bit・10bit、H.264/AVC 8bit | H.264/MPEG-4 AVC | 10bitで記録したい場合はZ50II |
N-Log / HLG | 対応※3 | 非対応 | 撮影後に色を細かく調整する場合はZ50II |
フルHD | 最大120p | 最大60p | 高いフレームレートで撮影するならZ50II |
※1 Z50IIの4K UHD 60p・50pは、通常のDXフォーマット動画に対して約1.5倍相当の画角になります。
※2 Z5の4K UHD撮影時は撮像範囲が1.7倍に固定されます。Z50IIとは倍率の基準が異なるため、数字だけでは直接比較できません。
※3 N-Log・HLGはH.265 10bit(MOV)で撮影する場合に選択できます。
携帯性・モニターを比較|Z50IIは約125g軽い

旅行や日常のスナップでは、カメラ本体の重さやモニターの動かし方も使いやすさに関わります。Z50IIはバッテリーとメモリーカードを含めて約550g、Z5は約675gで、ボディの重量には約125gの差があります。Z50IIはバリアングル式、Z5はチルト式の画像モニターを採用しているため、よく使う撮影アングルもあわせて比較しましょう。
Z50IIは約550g、Z5は約675g
Z50IIはバッテリーとメモリーカードを含めて約550gです。Z5の約675gと比べると約125g軽いため、旅行や散歩など長時間カメラを持ち歩く場合はZ50IIを選ぶ理由のひとつになります。
Z5は約675gあり、ボディだけで比べるとZ50IIより重くなります。ただし、実際に持ち歩くときの重量や大きさは装着するレンズによっても変わります。ボディの重さだけで判断せず、使いたい標準ズームや望遠レンズを装着した状態まで考えて選ぶとよいでしょう。
Z50IIはバリアングル式、Z5はチルト式
Z50IIは3.2型のバリアングル式画像モニターを搭載しています。モニターの向きを横に開いて角度を変えられるため、ローアングルやハイアングルに加え、カメラを自分に向けて撮影する場合にも使いやすい構造です。
Z5は3.2型のチルト式画像モニターを採用しています。上下方向に角度を変えられるため、カメラを低い位置や高い位置に構えて撮影するときに便利です。一方、モニターをカメラ前方へ向けることはできないため、自分を画面で確認しながら動画を撮る場合はZ50IIのほうが使いやすいでしょう。
携帯性とモニター・EVFの違いを比較
項目 | Nikon Z50II | Nikon Z5 | 違い |
|---|---|---|---|
質量(バッテリー・カード含む) | 約550g | 約675g | Z50IIが約125g軽い |
画像モニター | 3.2型 バリアングル式、約104万ドット | 3.2型 チルト式、約104万ドット | 自分を確認しながら撮影する場合はZ50IIが使いやすい |
EVF | 約236万ドット、高輝度タイプ | 約369万ドット | Z50IIは明るい場所での見やすさを考えた設計、Z5は表示の細かさで上回る |
記録メディア・バッテリーを比較|Z5はダブルスロットと電池持ちが強み
カードスロットの数とバッテリー持ちは、旅行やイベントなど長時間の撮影で確認しておきたいポイントです。Z50IIはSDカードスロットが1基、Z5は2基を搭載しています。また、CIPA基準の撮影可能枚数にも差があり、長時間撮影ではZ5のほうがバッテリー交換の回数を減らしやすくなります。
Z5はSDカード2枚に同時記録できる
Z5はUHS-II対応のSDカードスロットを2基備えています。2枚のカードへのバックアップ記録に加え、1枚目がいっぱいになったときに2枚目へ切り替える順次記録、RAWとJPEGを別々のカードへ記録する使い方も可能です。撮り直しが難しいイベントなどで、同じ写真を2枚のカードに残したい場合に便利でしょう。
Z50IIはUHS-II対応のSDカードスロットを1基搭載しています。カメラ内で2枚のカードへ同時にバックアップすることはできないため、長期間の旅行などでデータを残しておきたい場合は、撮影後にパソコンなど別の機器へコピーする方法も考えておきましょう。
バッテリー持ちはZ5のほうが長い
Z50IIの静止画撮影可能枚数は、パワーセーブをONにした場合、ファインダー使用時で約240コマ、画像モニター使用時で約250コマです。動画の撮影可能時間は、ファインダー・画像モニターともに約55分となっています。
Z5はファインダー使用時で約390コマ、画像モニター使用時で約470コマです。動画撮影可能時間もファインダー使用時で約115分、画像モニター使用時で約120分となっており、数値上はZ50IIより長く撮影できます。実際の電池持ちは撮影方法や使用環境によって変わるため、これらの数値は目安として確認しましょう。
カードスロットとバッテリーを比較
項目 | Nikon Z50II | Nikon Z5 | 違い |
|---|---|---|---|
カードスロット | SD(UHS-II)×1 | SD(UHS-II)×2 | 2枚のカードへバックアップ記録したい場合はZ5 |
静止画撮影可能枚数 | 約240コマ(EVF)/約250コマ(モニター)※1 | 約390コマ(EVF)/約470コマ(モニター) | 長時間の撮影ではZ5が使いやすい |
動画撮影可能時間 | 約55分 | 約115分(EVF)/約120分(モニター) | 長時間動画を撮る場合もZ5のほうが長い |
※1 Z50IIはパワーセーブ(静止画モード)ON時。OFF時はファインダー使用時約220コマ、画像モニター使用時約230コマです。各数値はCIPA規格またはガイドラインに基づく目安で、使用する機能や撮影環境によって変わります。
価格とレンズ選びを比較|購入後のレンズまで考える
Z50IIとZ5を選ぶときは、ボディだけでなく、最初に購入するレンズや今後追加したいレンズも含めて考えることが大切です。2026年8月時点のニコンダイレクト販売価格では、Z50II 16-50 VRレンズキットが182,600円、Z5 24-50レンズキットが223,300円となっています。
Z50IIはDXレンズ、Z5はFXレンズを中心に選ぶ
Z50IIはDXフォーマットのため、NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRなどのDX用レンズと組み合わせられます。旅行や日常撮影で機材をできるだけ軽くしたい場合は、ボディだけでなくレンズを含めた大きさと重さも比較するとよいでしょう。
Z5はFXフォーマットなので、フルサイズの画角や背景のボケを活かしたい場合はFX対応レンズを選ぶのが基本です。明るい単焦点レンズや標準ズームなど、撮りたい写真に合わせてレンズを選ぶことで、フルサイズセンサーの特徴を活かしやすくなります。
将来フルサイズへ移行するならレンズ選びにも注意
Z50IIとZ5はどちらもZマウントなので、FX対応のNIKKOR ZレンズはZ50IIでも使用できます。将来Z5やほかのフルサイズZシリーズへ移行する予定があるなら、Z50IIでFX対応レンズをそろえておく方法もあります。
一方、DX専用レンズをZ5で使用すると、撮像範囲はDXに切り替わります。Z5ではDX撮像範囲の画像サイズLが約10.3MPとなるため、将来フルサイズへ移行する予定がある人は、ボディ価格だけでなく購入するレンズも含めて考えておきましょう。
レンズキット価格とシステムの違いを比較
観点 | Nikon Z50II | Nikon Z5 | 違い |
|---|---|---|---|
レンズキット価格 | ニコンダイレクトではZ50IIのほうが低価格 | ||
レンズ選び | DXレンズを中心に小型にまとめやすい | FXレンズを中心に選べる | 携帯性を重視するならZ50IIが選びやすい |
将来のレンズ利用 | FX対応Zレンズも使用可能 | DXレンズ使用時はDX撮像範囲になる | 将来フルサイズへ移行するならFXレンズも候補 |
用途別に比較|Z50IIとZ5はどんな人に向いている?

ここまでの違いを踏まえると、よく撮る被写体や撮影環境によって選びやすい機種が変わります。夜景や静物を手持ちで撮ることが多いのか、子どもやペットなど動く被写体が中心なのか、動画編集まで行うのかを考えながら選びましょう。
用途別におすすめのモデルを比較
メイン用途 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
夜景・静物の手持ち撮影 | Nikon Z5 | フルサイズセンサーと5軸ボディ内手ブレ補正を搭載 |
動体撮影(子ども・ペット・鳥・乗り物) | Nikon Z50II | 9種類の被写体検出や高速連写、プリキャプチャーに対応 |
動画(10bit・N-Logを使いたい) | Nikon Z50II | 4K/60p、H.265 10bit、N-Log、HLGに対応 |
旅行・日常撮影 | Nikon Z50II | ボディが約550gと軽く、バリアングル式モニターを搭載 |
購入価格を抑えたい | Nikon Z50II | 比較したレンズキットではニコンダイレクト販売価格が低い |
静止した夜景や室内の小物などを手持ちで撮ることが多いなら、5軸ボディ内手ブレ補正を備えたZ5が使いやすいでしょう。一方、子どもやペットなど動く被写体では、被写体検出の種類や連写性能が充実したZ50IIが候補になります。
動画を撮影後に細かく編集したい場合もZ50IIが選びやすくなります。旅行や日常撮影では、約550gのZ50IIと約675gのZ5というボディ重量の差に加えて、実際に使用するレンズを含めた重さも確認しておきましょう。
購入前に確認しておきたいポイント
Z50IIを選ぶ場合は、静止画撮影用のボディ内手ブレ補正がない点を確認しておきましょう。VRを搭載したレンズや明るい単焦点レンズで対応できる場面もありますが、夜景や静物を手持ちで撮る機会が多い場合は、Z5の5軸ボディ内手ブレ補正との違いが大きくなります。
Z5を選ぶ場合は、連写性能や動画機能をどこまで必要とするか確認したいところです。高速連続撮影は約4.5コマ/秒で、動画は4K/30pまでの対応となります。スポーツや野鳥など連写を多用する場合や、4K/60p、10bit、N-Logを使いたい場合はZ50IIのほうが選びやすいでしょう。
Nikon Z50IIとNikon Z5の比較まとめ
Z50IIとZ5は、センサーサイズだけでなく、AF、連写、手ブレ補正、動画機能にも違いがあります。動く被写体を撮る機会が多い人や、4K/60p・10bit・N-Logを使って動画を撮りたい人にはZ50IIが向いています。
Z5はフルサイズセンサーと5軸ボディ内手ブレ補正を備えているため、背景を大きくぼかした写真や、夜景・静物など動きの少ない被写体を手持ちで撮りたい人に向いています。SDカードのダブルスロットや、Z50IIより長いバッテリー持ちも特徴です。
旅行や日常で持ち歩きやすさを優先するならZ50II、静止画でフルサイズと手ブレ補正を重視するならZ5という選び方ができます。どちらが自分に合うか迷ったときは、普段もっともよく撮る被写体と、今後使いたいレンズを基準に比較してみてください。
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