
【2026年版】Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sレビュー比較まとめ|野鳥・航空機・スポーツ向け望遠ズーム





Nikon(ニコン) NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sは、Zマウントで野鳥・航空機・鉄道・屋外スポーツを撮る人に向けたS-Lineの超望遠ズームです。100-400mmを1本でカバーし、開放からのシャープな描写、最短撮影距離0.75m(100mm時)/最大撮影倍率0.38倍(400mm時)の近接性能、レンズ内VRを備えています。ただし、三脚座込み約1435gの重量、385,000円(税込)という価格、望遠端F5.6の明るさは購入前に確認したいポイントです。この記事では、画質・AF・VR・テレコン運用まで、向いている撮影シーンと注意点を整理します。
この記事のサマリー

100-400mm域で解像・AF・VR・操作性をまとめたZマウントの本格望遠ズーム。野鳥・航空機・鉄道・屋外スポーツで、距離に合わせて画角を変えたい人に向く

最短撮影距離は0.75m(100mm時)、最大撮影倍率は0.38倍(400mm時)。花・昆虫・機材のディテールまで、望遠らしい圧縮感を活かして大きく写せる

開放F値はF4.5-5.6。屋内競技や夕方以降の撮影では、シャッター速度を保つためにISO感度が上がりやすい

重量は約1435g(三脚座込み)/約1355g(三脚座なし)、価格は385,000円(税込)。長時間の手持ち撮影や持ち歩きの負担、予算を含めて検討したい

Z TELECONVERTER TC-1.4x使用時は140-560mm、TC-2.0x使用時は200-800mmまで対応。装着時は開放F値が暗くなるため、明るさや被写体の動きに合わせて使い分けたい
Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sのレビュー要点

Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sを選ぶポイントは、100mmから400mmまでのズーム幅、400mm側でも寄れる近接性能、純正テレコン対応の3つです。広めに状況を入れたい場面では100mm側、被写体の表情やディテールを切り取りたい場面では400mm側を使えるため、距離が変わる撮影で構図を作りやすくなります。
反対に、屋内競技や夕方以降の撮影では、望遠端F5.6で必要なシャッター速度を保てるか、ISO感度をどこまで上げられるかが判断材料になります。
おすすめな人
野鳥や野生動物、航空機、鉄道、屋外スポーツなど、撮影中に被写体との距離が変わるジャンルに向いています。たとえば、100mm側では周辺の状況まで入れた記録写真、400mm側では羽毛・機体のマーキング・選手の表情といった細部の切り取りが狙えます。
近接性能も見どころです。花壇の花を背景ごと圧縮して見せる、昆虫を離れた位置から大きく写す、スポーツ会場で用具やエンブレムを切り取るなど、望遠マクロに近い使い方もできます。DPReviewも、野生動物・スポーツ向けの望遠ズームとして紹介しながら、近接撮影性能にも触れています。
不向きな人
暗い体育館の競技や舞台撮影など、光量が少ない環境で高速シャッターを多用する人は慎重に選びたいレンズです。400mm側では開放F5.6になるため、動きを止めるシャッター速度を保つにはISO感度を上げる場面が増えやすくなります。さらに、背景を大きくぼかしたい撮影では、F2.8クラスの望遠ズームや明るい単焦点とは写り方が異なります。
軽さを重視する旅行や登山でも、約1435g(三脚座込み)の重量は持ち歩きの負担になりやすいポイントです。撮影地まで長く歩く場合は、一脚、ショルダーストラップ、レンズサポートなどを含めて、携行方法まで考えておきたいところ。超望遠を使う機会が少ない人なら、より軽い望遠ズームやレンタルも比較候補に入ります。
要素別レビュー早見表
NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sの特徴を、画質・AF・VR・近接性能・携行性・価格に分けて整理します。強みと注意点を確認しておきましょう。
項目 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
解像力 | 100-400mm全域で開放からシャープな描写を狙える。野鳥の羽毛、航空機のリベット、競技者の表情など、細部を写したい場面に向く | 高画素機では、手ブレや大気の揺らぎも写りに影響する |
色収差 | EDレンズ6枚、スーパーEDレンズ2枚を採用。枝と空、白い鳥、金属反射などで出やすい色にじみを抑える設計 | 極端な逆光や強い反射では、後処理で補正したい場面もある |
逆光耐性 | ナノクリスタルコートとアルネオコートを採用。画面内に強い光源が入る場面でもコントラストを保ちやすい | フレア・ゴーストが完全になくなるわけではない |
ボケ | 400mm側では背景を大きく整理できる。屋外スポーツや野鳥で、被写体を背景から分離したい場面に向く | F2.8ズームや大口径単焦点ほどのボケ量は得られない |
AF | STMによるマルチフォーカス方式を採用。静止画と動画の両方で、静かなAF駆動と追従性を重視した設計 | AFの反応は、ボディ、被写体、明るさ、背景条件で変わる |
手ブレ補正(VR) | メーカー発表の手ブレ補正効果は5.5段。超望遠域の構図安定や、静止被写体の撮影で役立つ | 動体ブレはVRでは止まらないため、被写体に合わせたシャッター速度が必要 |
近接性能 | 最短撮影距離0.75m(100mm時)、最大撮影倍率0.38倍(400mm時)。花・昆虫・小物の切り取りにも使える | 近接時は被写界深度が浅くなり、ピント合わせが難しくなる場合がある |
重量バランス | 約1435g(三脚座込み)/約1355g(三脚座なし)。重心移動を抑える設計で、ズーム操作中も構えを保ちやすい | 長距離移動や長時間の手持ち撮影では、ストラップや一脚も検討したい |
価格 | ニコンダイレクト販売価格は385,000円(税込)。S-Lineの100-400mmズームとして、本格志向の価格帯 | 使用頻度が低い場合は、レンタルや中古、別レンズの予算も含めて検討したい |
Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sの基本情報

ここでは、Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sの発売日、レンズ構成、サイズ、重量、価格など、購入前に見ておきたい基本情報を整理します。
発売状況と立ち位置
このレンズは、2022年2月4日に発売されたS-Lineの超望遠ズームです。Zマウントで100-400mmをカバーし、画質だけでなく操作部やテレコン対応まで含めて設計された上位クラスに位置づけられます。
光学系は20群25枚で、EDレンズ6枚、スーパーEDレンズ2枚を採用。さらに、ナノクリスタルコート、アルネオコート、最前面のフッ素コートも備えています。メーカー発表の手ブレ補正効果は5.5段で、FXフォーマット機、VR[NORMAL]、望遠端、CIPA規格準拠での測定値です。ニコンダイレクト販売価格は385,000円(税込)となっています。
後継機の有無
2026年6月29日時点では、Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sの直接の後継機は登場していません。Zマウントで100-400mmをカバーするS-Lineズームとして継続販売されているため、購入時は新型待ちよりも、撮影距離・重量・価格・テレコン運用を基準に比較すると判断しやすくなります。
主なスペック要点
Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sの基本仕様を一覧で整理します。焦点距離や重量だけでなく、近接性能、テレコン対応、価格も購入前に見ておきたい項目です。
項目 | 値 |
|---|---|
製品名 | NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S |
マウント | Nikon Z マウント |
対応フォーマット | FX / DX |
焦点距離 | 100-400mm(DX時は35mm判換算で約150-600mm相当の画角) |
開放F値 | F4.5-5.6 |
レンズ構成 | 20群25枚(EDレンズ6枚、スーパーEDレンズ2枚、ナノクリスタルコート、アルネオコート、最前面のフッ素コート) |
最短撮影距離 | 0.75m(100mm時)、0.78m(135mm時)、0.8m(200mm時)、0.87m(300mm時)、0.98m(400mm時) |
最大撮影倍率 | 0.38倍(400mm時) |
手ブレ補正 | VR搭載(メーカー発表:5.5段補正、CIPA規格準拠) |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
フィルター径 | 77mm |
寸法 | 約98mm(最大径)×222mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
重量 | 約1435g(三脚座込み) / 約1355g(三脚座なし) |
テレコン対応 | Z TELECONVERTER TC-1.4x / Z TELECONVERTER TC-2.0x |
発売日 | 2022年2月4日 |
価格 | 385,000円(税込) |
※価格は、2026年6月29日時点の公式通販サイトでの販売価格です。
Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sのデザインと操作性のレビュー

望遠ズームは、画質だけでなく、構えたときのバランスや操作部の配置も撮影結果に関わります。このレンズはズームリング、コントロールリング、レンズ情報パネル、L-Fnボタンを備えており、画角変更や設定確認をレンズ側でも行える構成です。
リング配置とカスタム操作が、動体撮影の切り替えに向く
ズームリングは100mmから400mmまで約80度の回転角で操作できます。たとえばサッカーやモータースポーツでは、近い被写体を100〜200mm側で追い、遠い被写体を300〜400mm側で切り取る場面があります。少ない回転量で画角を変えられるため、被写体との距離が変わる撮影でも構図を調整しやすいレンズです。
また、レンズ情報パネルでは、絞り値、焦点距離、撮影距離、被写界深度(ピントが合って見える範囲)を確認できます。L-FnボタンやコントロールリングにAFエリア、露出補正、フォーカス関連機能などを割り当てれば、ボディ側の操作回数を抑えながら撮影できます。
重心移動を抑える設計は、手持ち・一脚・ジンバル撮影で安定感につながる
ズーミングで鏡筒は伸びますが、重心位置をほぼ一定に保つ「重心移動レス機構」を採用しています。400mm側へズームしながら被写体を追う場面でも、前側に荷重が寄りすぎにくい構造です。手持ちや一脚で構えるときはもちろん、ジンバル雲台に載せる場合も、ズーム操作中のバランス変化を抑えられます。
Photography Blogも、プロ向けレンズとして作りの良さを評価しています。防塵・防滴に配慮した設計と最前面のフッ素コートを備えているため、屋外撮影でも扱いやすい仕様です。ただし、すべての条件で完全な防塵・防滴を保証するものではありません。雨天や海辺で使う場合は、レインカバーの使用や撮影後の清掃まで考えておきたいところです。
Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sの画質評価(解像・収差・逆光)

Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sは、望遠ズームで気になりやすい解像力、色収差、逆光耐性をバランスよくまとめたレンズです。野鳥や航空機、屋外スポーツでは絞り込めない場面も多いため、開放付近でどこまで細部を残せるかが画質評価のポイントになります。
100-400mm全域で細部を描写しやすい
枝の一本一本、競技者のユニフォーム、航空機のパネルラインなど、望遠域では細部の再現性が写真の印象を左右します。本レンズは中心だけでなく周辺まで高い解像性能を狙った設計で、被写体を画面端に置く構図でも描写の崩れが目立ちにくいタイプです。そのため、野鳥撮影でトリミングを前提にする場合も、羽毛や目元の情報を残しやすくなります。
PetaPixelは、さまざまな光条件で高品質な画像を作れる光学性能を評価しています。海外レビューでも、開放付近の描写やS-Lineらしい画質に触れる声が見られます。
色収差と逆光耐性は、白い被写体や金属の撮影で違いが出る
望遠撮影では、白い鳥の羽の縁、金属フェンスの反射、電車のパンタグラフ周りなどに色にじみが出る場合があります。本レンズはEDレンズ6枚、スーパーEDレンズ2枚を採用し、軸上色収差と倍率色収差を抑える設計です。輪郭まわりの色づきが少ないほど、白い被写体や金属の質感をすっきり写せます。
また、逆光撮影ではフレアやゴーストが完全になくなるわけではありません。それでも、ナノクリスタルコートとアルネオコートにより、強い光源を含む構図でもコントラストを保ちやすいレンズです。夕方の競技場、低い太陽を入れた航空機、反射の多い鉄道撮影では、黒の締まりや輪郭の見え方に違いが出ます。
Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sのボケと近接撮影のレビュー

100-400mmズームは、遠い被写体を大きく写すだけでなく、背景との距離感を整理して主題を見せるレンズでもあります。Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR SはF2.8クラスほど明るくないものの、400mm側の圧縮感と近接性能を組み合わせることで、望遠らしい立体感を出せます。
ボケは「背景整理」を重視した写り
大きなボケ量を求めるポートレートでは、F2.8ズームや大口径単焦点が候補になります。ただし、屋外スポーツや野鳥では、被写体を背景から分離しながら、撮影場所の状況も少し残したい場面があります。400mm側で距離を取って撮ると、F5.6でも背景を大きくぼかせるため、主役を見せる構図を作りやすいレンズです。
点光源のボケは、構図や撮影距離によって周辺で形が崩れる場合があります。夜の競技場やイルミネーションを背景にするなら、主役を中央寄りに配置する、背景の強い光源を避けるなど、構図側で調整すると画面がまとまりやすくなります。
最短0.75m/最大0.38倍で、望遠マクロ的にも使える
このレンズは近接性能も大きな特徴です。100mm時の最短撮影距離は0.75m、400mm時の最大撮影倍率は0.38倍で、花を大きく写しながら背景を圧縮したり、昆虫を少し離れた位置から狙ったりできます。さらに、レース会場ではマシンのロゴやパーツ、スポーツ会場では用具やエンブレムなど、細部の切り取りにも向いています。
Imaging Resourceは、望遠のリーチ、ズームの柔軟性、プロ向けの作り、画質をまとめたレンズとして評価しています。近接性能まで備えていることで、野鳥やスポーツだけでなく、花・昆虫・小物撮影にも使いやすい1本になっています。
Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR SのAF性能と手ブレ補正のレビュー

動体撮影では、解像力だけでなく、狙った位置にピントを合わせ続けられるかも重要です。本レンズはSTMによるマルチフォーカス方式を採用しており、静止画と動画のどちらでも静かなAF駆動と追従性を重視した設計になっています。
AFはボディ側の被写体検出とあわせて見たい
野鳥の飛翔、鉄道の接近、スポーツのダッシュなど、距離変化が大きい被写体では、レンズ単体のAF性能だけでなく、使用するボディの被写体検出やAF設定も結果に関わります。たとえばZ 9やZ 8などの被写体検出に対応したボディと組み合わせると、鳥・車・人物を追う撮影でレンズのAF性能を活かせます。
Digital Camera Worldは、高速AF、VR、画質のバランスを評価しています。AFの反応が安定していれば、鳥が飛び立つ瞬間や選手が切り返す場面でも、構図とシャッタータイミングに意識を向けやすくなります。
VRは静止被写体とフレーミングの安定に使いやすい
メーカー発表の手ブレ補正効果は5.5段です。夕方のフィールド、森の中、日陰の動物撮影などで、止まりものの鳥や動きの少ない被写体を撮る場合は、シャッター速度を低めにしてISO感度を抑える選択ができます。ただし、補正量は構え方、焦点距離、被写体の動きで変わるため、5.5段は目安として見ておきたい数値です。
飛翔や競技では、被写体ブレを止めるために速いシャッター速度が必要です。この場合のVRは、被写体の動きを止める機能ではなく、超望遠の揺れを抑えて構図を安定させる機能として考えると分かりやすくなります。流し撮りでは、パン方向以外の揺れを抑えることで、狙った軌道に沿って被写体を追いやすくなります。
Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sのテレコン運用とシステム拡張のレビュー
100-400mmは幅広い撮影に使いやすい焦点距離ですが、野鳥や航空機では400mmでも短く感じる場面があります。Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR SはZ TELECONVERTER TC-1.4xとZ TELECONVERTER TC-2.0xに対応しており、被写体までの距離に合わせて焦点距離を伸ばせるレンズです。
TC-1.4xは140-560mm、開放F6.3-8で使える
Z TELECONVERTER TC-1.4xを装着すると、焦点距離は140-560mm相当、開放F値はF6.3-8です。干潟や湖面の水鳥、滑走路の航空機など、400mmでは少し届かない被写体を撮るときに候補になります。
CameraLabsは、開放や1.4倍テレコン併用時の描写も評価しています。TC-2.0xより明るさを保ちやすいため、動く被写体を撮るなら、まずTC-1.4xから検討すると使い分けやすくなります。
TC-2.0xは200-800mm、開放F9-11になる
Z TELECONVERTER TC-2.0xを装着すると、焦点距離は200-800mm相当、開放F値はF9-11です。約2段暗くなるため、日中の止まりもの、遠距離の記録、風景の一部を大きく切り取る撮影では選択肢に入ります。ただし、薄暗い森や夕方の動体撮影ではISO感度が上がりやすく、AFの速度や精度も条件に左右されます。
ニコン公式でも、テレコン使用時は被写体、明るさ、フォーカス位置によって、AF性能が低下する場合があると案内されています。そのため、TC-2.0xは常時装着するより、800mmが必要な場面で追加する使い方が向いています。100-400mm単体で撮れる距離なら、明るさとAFの余裕を残せる点も判断材料です。
Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sの動画撮影のレビュー

超望遠の動画では、わずかな揺れ、AF駆動音、ズーム時のバランス変化が目立ちます。Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sは、STMによる静かなAF駆動、レンズ内VR、重心移動を抑える設計を備えており、静止画だけでなく動画でも使いやすい要素があります。
静音AFとVRで、望遠動画の揺れや音を抑えやすい
STMはAF駆動音が目立ちにくい方式で、競技の表情カット、野鳥の動画、インタビュー背景の望遠切り取りなどに向いています。ただし、AFの速度や追従感はボディ設定にも左右されます。フォーカス速度やAF追従感度を撮影内容に合わせて調整すると、ピント移動が急になりすぎず、映像の印象も自然にまとまります。
TechRadarは、本レンズが静止画と動画の両方に向く点や、シャープな描写を評価しています。望遠動画は解像が高いほど揺れも目立つため、VRだけに頼らず、一脚や三脚、構え方も合わせて考えたいところです。
ズーム時のバランスと可変F値に注意する
動画でズーム操作を多用する場合は、重心移動による構図のズレと、可変F値による明るさの変化に注意が必要です。本レンズは重心移動を抑える設計ですが、ジンバルや雲台に載せる場合は、事前にパン・チルトの動きやバランスを確認しておきましょう。
また、100mmではF4.5、400mmではF5.6になるため、マニュアル露出で開放のままズームすると明るさが変わります。露出を一定にしたい場合は、あらかじめF5.6以上に設定して撮る、またはオートISOを使うなど、ズーム中の露出変化を抑える設定が向いています。
Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR SとZマウント機で使える競合レンズの比較
ここでは、Nikon Zマウント機で使える望遠レンズに絞り、NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sの立ち位置を整理します。比較対象は、600mmまで届く純正ズーム、400mm単焦点、Zマウント対応のサードパーティズーム、FTZ/FTZ II経由で装着できるFマウントの定番望遠です。焦点距離、開放F値、重量、価格、使い方の違いを見ることで、自分の撮影スタイルに合う候補を判断しやすくなります。
機種 | Zマウント機での使い方 | 立ち位置 | 比較ポイント |
|---|---|---|---|
Zマウントで直接装着 | この記事のメイン製品。S-Lineの100-400mm望遠ズーム | 100mmから400mmまでを1本でカバーし、近接性能やテレコン対応も備える。野鳥・航空機・鉄道・屋外スポーツを幅広く撮りたい人に向く | |
Zマウントで直接装着 | 600mmまで届く純正超望遠ズーム | 遠い野鳥や航空機を大きく写したい人向け。100mm側は使えないため、近い被写体や引きの構図ではNIKKOR Z 100-400mmと使い分けたい | |
Zマウントで直接装着 | 400mm中心の軽量S-Line単焦点 | 約1245g(三脚座込み)で、400mm付近を中心に撮る人向け。ズームはできないため、距離が変わる被写体では100-400mmズームのほうが構図を作りやすい | |
Zマウントで直接装着 | 500mmまで届くサードパーティ望遠ズーム | 400mmでは少し短いと感じる野鳥・航空機撮影で候補になる。広角端が150mmなので、近い被写体や周辺状況を入れたい場面では、100mm始まりのNIKKOR Z 100-400mmのほうが構図を作りやすい | |
FTZ/FTZ II経由で装着 | 中古価格を含めて比較したいFマウント定番ズーム | 200-500mmをF5.6通しで使える。重量は約2300gあり、Z機ではマウントアダプター分も加わるため、価格、携行性、AFの操作感を含めて比較したい |
NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR:600mmまで必要な人向け
野鳥や航空機など、被写体へ近づきにくい撮影で600mmまで必要なら、NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRが候補です。100-400mmより望遠側が200mm長く、遠い被写体を大きく写したい場面に向いています。ただし、重量は約2140g(三脚座リング込み)。長時間の手持ち撮影や移動の多い撮影では、機材全体の負担も考えておきたいレンズです。
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S:400mm付近を中心に撮る人向け
400mm付近を中心に撮るなら、NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sも比較対象になります。約1245g(三脚座込み)の軽さと開放F4.5は魅力ですが、100mm・200mm・300mmの画角は使えません。被写体との距離が変わる屋外スポーツや鉄道では、100-400mmズームのほうが構図を作りやすい場面があります。
TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD ニコンZ用:500mmまで伸ばしたい人向け
純正以外も含めて500mmまで欲しいなら、TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD ニコンZ用が選択肢に入ります。400mmでは少し短いと感じる野鳥・航空機撮影で、焦点距離に余裕を持てる点が特徴です。ただし、広角端は150mm。近い被写体や周辺状況を入れたい場面では、100mm始まりのNIKKOR Z 100-400mmのほうが画角を調整しやすくなります。
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR:FTZ経由の中古候補
中古価格を重視するなら、FTZ/FTZ II経由でAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRを使う選択もあります。200-500mmをF5.6通しで使えるため、焦点距離と価格のバランスを見たい人に向いた候補です。ただし、Z機ではマウントアダプター分の重量が加わり、AFや操作感もZレンズとは異なります。購入前に携行性と撮影時のバランスまで確認しておきたいレンズです。
Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sのレビュー比較まとめ
Nikon(ニコン) NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sは、Zマウントで野鳥・航空機・鉄道・屋外スポーツを撮る人に向いたS-Lineの超望遠ズームです。100-400mmのズーム幅、開放からのシャープな描写、色収差の少なさ、AF、VR、最短0.75m(100mm時)/最大0.38倍(400mm時)の近接性能を備え、距離が変わる被写体にも対応しやすい1本といえます。価格は385,000円(税込)、重量は約1435g(三脚座込み)で、400mm側はF5.6です。暗い体育館や夕方以降の動体撮影では、ISO感度やシャッター速度に注意が必要になります。Z TELECONVERTER TC-1.4xなら140-560mm、TC-2.0xなら200-800mmまで焦点距離を伸ばせますが、装着時は開放F値が暗くなり、AFの反応も明るさや被写体条件に左右されます。100-400mmの画角変化を重視するなら本レンズ、600mmまで必要ならNIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR、400mm中心で軽さを求めるならNIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sも候補です。野鳥・航空機・鉄道・屋外スポーツを1本で幅広く撮りたいZユーザーに向いた望遠ズームといえるでしょう。
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