
【2026年版】Nikon D5300のレビュー比較まとめ 静止画重視の初中級者に最適





Nikon D5300は、有効約2416万画素のローパスフィルターレスDXセンサー、39点AF、バリアングル液晶、Wi-Fi/GPSを搭載したニコンのDX一眼レフです。入門機に近い操作性ながら、画質や機能面には余裕があり、写真をしっかり楽しみたい人にも使いやすいモデルです。中古では手に取りやすい価格になっていますが、ライブビューや動画撮影時のAFは現代のミラーレスほど快適ではありません。また、4K動画には非対応です。この記事では、画質・操作性・AF/連写・動画・スマホ連携まで整理し、D5300がどんな人に向いているのか、どこに注意して選ぶべきかを解説します。
この記事のサマリー

D5300は、入門機に近い操作性と、24MPローパスレスDXセンサーによる高い解像感を両立した一眼レフです。写真をメインに楽しみたい人ほど、満足しやすいボディといえます。

弱点は、ライブビューや動画撮影時のAFが遅めなことです。フォーカスピーキングやゼブラ表示のような動画支援機能も充実していないため、動画を主目的にするなら新しいミラーレス機も比較したほうがよいでしょう。

24MPローパスレスDXセンサーは、風景や物撮りのように細部をしっかり残したい撮影と相性が良好です。明暗差のある場面でもRAW現像で調整しやすく、星景撮影にも使いやすいセンサーです。ただし、本格的な天体撮影ではレンズや三脚、赤道儀、後処理の影響も大きくなります。

ファインダー撮影では39点位相差AFを使えます。連写はJPEGまたは12bit RAW時で最高約5コマ/秒、14bit RAW時は最高約4コマ/秒です。運動会やペットのような日常的な動体撮影には対応できますが、高速スポーツや野鳥の飛翔を高い成功率で狙うなら、上位機のほうが安心です。

Wi-Fi/GPS内蔵とバリアングル液晶は、旅行や日常撮影で便利です。一方で、D5300にはボディ内AFモーターがないため、AFで使えるレンズはAF-S/AF-P/AF-Iなどのレンズ内モーター搭載レンズが基本になります。
Nikon D5300のレビュー要点

(Via:DPReview)
D5300は、写真の基本操作を覚えながら、画質にもこだわりたい人に向いた一眼レフです。有効約2416万画素のローパスレスDXセンサー、39点AF、バリアングル液晶、Wi-Fi/GPSを搭載しており、同世代の入門機より撮影の幅を広げやすいモデルです。
一方で、ライブビューや動画撮影時はコントラストAFが中心になります。ファインダー撮影時のAFに比べると合焦に時間がかかる場面があり、現代のミラーレス機と比べるとテンポよく撮りにくい場面もあります。
おすすめな人
旅行や家族イベントで、あとからトリミングして使いやすい写真を残したい人には、D5300の24MPクラスの解像度が役立ちます。画像サイズは最大6000×4000ピクセルなので、少し遠い位置から撮った写真でも、仕上げ時に画角を切り出しやすいのが利点です。
風景や夜景、物撮りのように、静止画の画質を重視する撮影にも向いています。ダイナミックレンジ(明るい部分から暗い部分まで記録できる幅)に余裕があるため、RAW現像(撮影後に明るさや色を調整する作業)で空や暗部の階調を整えやすいです。
また、バリアングル液晶はローアングルの花、テーブル上の料理、三脚を低く構えた夜景撮影などで便利です。無理な姿勢を取らずに構図を確認しやすく、ファインダーだけでは撮りにくい角度でも撮影しやすくなります。
不向きな人
動画をメインに撮りたい人には、D5300はあまり向きません。フルHD 1080/60pには対応していますが、ライブビューや動画撮影時のAFは速いとはいえず、被写体が動く場面ではピント合わせに迷うことがあります。
また、フォーカスピーキング(ピントが合った部分を色で表示する機能)やゼブラ表示(白飛びしそうな部分を縞模様で知らせる機能)など、動画撮影を助ける機能も充実していません。イベント撮影やVlogのように、カメラ任せでピントを合わせ続けたい用途では、より新しいミラーレス機のほうが使いやすいでしょう。
古いAF-Dレンズをオートフォーカスで使いたい人にも注意が必要です。D5300にはボディ内AFモーターがないため、AFで使えるのはAF-S/AF-P/AF-Iなど、レンズ側にAFモーターを搭載したレンズが基本です。AF-Dレンズは基本的にマニュアルフォーカスで使うことになります。
中古でAF-Pレンズを組み合わせる場合は、D5300本体のファームウェアが古い可能性もあります。購入後は、レンズの対応状況とカメラ本体のファームウェアを確認しておくと安心です。
要素別レビュー早見表
要素 | 評価まとめ |
|---|---|
画質(低感度) | 有効約2416万画素のローパスレスDXセンサーにより、風景や物撮りで細部を写し取りやすいです。レンズの性能や手ブレの影響も出やすいため、丁寧に撮るほど画質を活かせます。 |
画質(高感度) | ISO1600前後までは比較的扱いやすく、RAW現像で明るさや暗部を調整しやすいです。ISO6400以上はノイズが目立ちやすくなるため、用途や仕上げサイズに合わせて判断したいところです。 |
AF(ファインダー撮影) | 39点AF(うちクロス9点)を搭載し、同世代の入門機としては余裕があります。運動会やペット撮影にも使えますが、被写体をAFエリア内に入れ続ける撮り方が重要です。 |
連写・バッファ | JPEGまたは12bit RAW時は最高約5コマ/秒、14bit RAW時は最高約4コマ/秒です。短い連写をこまめに使うイベント撮影には対応できますが、RAW連写や遅いSDカードではバッファ待ちが出ることがあります。 |
動画 | フルHD 1080/60pに対応しており、記録動画や短いクリップ撮影には使えます。一方で、動画AFやフォーカスピーキングなどの動画支援機能は現代機ほど充実していません。 |
操作性 | 物理ボタン中心で、基本操作を覚えやすい構成です。タッチ操作には対応していないため、スマホ感覚で素早く操作したい人にはやや古さを感じる場面があります。 |
モニター | 3.2型バリアングル液晶を搭載し、ローアングルやハイアングル、三脚使用時の構図確認に便利です。自撮り構図も作れますが、動画AFの弱さは考慮が必要です。 |
連携(Wi-Fi/GPS) | Wi-Fi転送や位置情報記録に対応しており、旅行写真の整理に役立ちます。ただし、転送速度や接続の安定性は現代のスマホ連携機能ほど期待しないほうがよいでしょう。 |
コスパ | 中古価格を考えると、静止画の画質や基本性能は十分に魅力があります。ボディを安く抑え、その分をAF-S/AF-Pレンズや予備バッテリーに回しやすい点もメリットです。 |
Nikon D5300の基本情報

D5300は、2013年10月に発表されたニコンDXフォーマットの一眼レフです。有効約2416万画素のローパスレスCMOSセンサー、画像処理エンジンEXPEED 4、バリアングル液晶、Wi-Fi/GPS内蔵を特徴としています。
現在は中古で検討されることが多い機種なので、購入時は本体の状態や付属品の有無を確認しておきたいところです。静止画の画質を重視するなら、今でも十分に検討しやすい一台です。一方で、ライブビューや動画AF、スマホ連携の快適さは現代のミラーレス機ほどではありません。
発売時期と現在の立ち位置
D5300は、D5000シリーズの中でもWi-Fi/GPSを内蔵した初期のモデルです。中古で選ぶ際は、シャッター回数だけでなく、ダイヤルやボタンの反応、カードスロットの接触、バリアングル液晶のヒンジのガタつき、端子カバーの劣化なども確認したいポイントです。外観がきれいでも、可動部や端子まわりに使用感が出ている場合があります。
連写や動画を多く使う場合は、SDカードの容量だけでなく書き込み速度も重要です。D5300はSD/SDHC/SDXCカードに対応し、SDHC/SDXCではUHS-I規格にも対応しています。
後継機種との違い(D5500・D5600)
Nikon D5300の後継にあたるD5500とD5600は、24MPクラスのDXセンサーや39点AFといった基本部分は近いモデルです。大きな違いは、操作性とスマホ連携の快適さにあります。
D5500とD5600はタッチパネルに対応しており、ライブビュー時のピント位置指定やメニュー操作、再生時の操作がしやすくなっています。さらにD5600はSnapBridgeに対応し、Bluetoothを使ってスマホとの接続を維持しやすい点も特徴です。
ただし、D5300の魅力は、中古で手に取りやすく、静止画の基本性能がしっかりしていることです。ファインダー撮影が中心で、タッチ操作や最新のスマホ連携に強いこだわりがなければ、D5300でも満足しやすいでしょう。反対に、撮った写真をすぐスマホへ送りたい人や、タッチ操作の快適さを重視する人は、D5600を選ぶ理由が出てきます。
主なスペック要点
D5300の要点を以下の表にまとめました。
項目 | 値 |
|---|---|
センサー | DXフォーマットCMOS、有効約2416万画素、光学ローパスフィルターなし |
ISO | ISO100〜12800、拡張でISO25600相当 |
AF | ファインダー撮影時:39点AF(うちクロス9点) |
連写 | JPEGまたは12bit RAW時:最高約5コマ/秒、14bit RAW時:最高約4コマ/秒 |
動画 | フルHD 1920×1080、最大60p |
手ブレ補正 | ボディ内手ブレ補正なし。VR対応レンズ使用時はレンズ側で補正 |
ファインダー | 光学ファインダー。EVFは非搭載 |
モニター | 3.2型 約103.7万ドット、バリアングル式、タッチ非対応 |
メディア | SD/SDHC/SDXC、シングルスロット、SDHC/SDXCはUHS-I対応 |
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Nikon D5300のデザインと操作性のレビュー

(Via:DPReview)
D5300は、ニコンのエントリー〜中級寄り一眼レフらしい、シンプルで扱いやすいボディです。上位機のような防塵防滴構造や前後ダイヤルはありませんが、バリアングル液晶と基本を押さえたボタン配置により、初めて一眼レフを使う人でも操作を覚えやすい構成になっています。
撮影モード、露出補正、ISO感度、AFエリアの変更など、写真の基本操作を段階的に覚えたい人には扱いやすいボディです。一方で、タッチ操作や被写体認識AFに慣れている人は、操作に少し古さを感じる場面があります。
握りやすさとバリアングル液晶の実用度
D5300は比較的軽量なボディで、標準ズームや小型の単焦点レンズと組み合わせると、手持ちでも扱いやすいサイズ感です。グリップも指をかけやすく、旅行や家族イベントのように長時間持ち歩く撮影にも向いています。
特に便利なのがバリアングル液晶です。地面に近い位置から花を撮る、テーブル上の料理を上から撮る、人混み越しに少し高い位置から構図を確認する、といった場面で役立ちます。三脚使用時も、カメラを低い位置に置いたまま画面を見やすい角度に調整できます。
自撮り構図も作れますが、D5300の動画AFは現代のミラーレス機ほど速くありません。自撮り動画やVlogのように、被写体との距離が変わりやすい撮影では、事前にピントを合わせる、動く範囲を小さくするなどの工夫が必要です。
DPReviewのレビューでも、D5300の可動液晶は動画とライブビュー撮影の構図作りに有用だと触れられています。光学ファインダーを中心に撮り、必要なときだけライブビューを使うスタイルなら、バッテリー消費も抑えやすいでしょう。
タッチ非対応と物理操作のメリット・デメリット
D5300はタッチパネル非対応です。スマホのように画面をタップしてピント位置を指定したり、再生画像を指で拡大したりする操作はできません。ライブビュー撮影を多用する人や、直感的な操作を重視する人には、やや不便に感じる場面があります。
一方で、物理ボタンと十字キーで操作が完結するため、慣れると手元を見なくても設定を変えやすくなります。薄手の手袋をした撮影や、ファインダーをのぞいたままAFポイントを動かしたい場面では、ボタン操作のほうが使いやすいと感じる人もいるでしょう。
ファインダー撮影では、AFポイントを自分で選ぶ操作に慣れておくと撮影しやすくなります。ポートレートでは目に近いAFポイントを選ぶ、動く被写体では中央付近のAFポイントで追う、といった使い方が基本です。最新ミラーレスのようにカメラ任せで被写体を認識するタイプではありませんが、自分でピント位置を決めて撮る練習には向いています。
Nikon D5300の画質レビュー

(Via:Imaging Resource作例)
D5300の大きな魅力は、有効約2416万画素のローパスレスDXセンサーによる解像感です。中古で手に取りやすい価格帯のボディですが、レンズや撮影方法を工夫すれば、風景や物撮りでも細部をしっかり写し取りやすい画質が得られます。
RAWで撮影すれば、撮影後に明るさや色を調整しやすい点もメリットです。特に風景、物撮り、夜景、星景のように、細部や明暗差を丁寧に扱いたい撮影では、D5300のセンサー性能を活かしやすいでしょう。
ローパスレス24MPが活きるシーン(風景・物撮り)
Imaging Resourceは、D5300が光学ローパスフィルターを省くことで解像力を最大化すると述べています。実写で分かりやすいのは、木々の枝、建物の細部、布や木材の質感などです。細かい部分まで写し取りたい撮影では、24MPローパスレスセンサーの強みが出やすくなります。
例えば旅行先の街並みを広角で撮り、あとから看板や窓まわりのディテールを残したい場合にも、画素数の余裕が役立ちます。物撮りでは、器の質感、布の織り目、木目などを見せたい場面で使いやすいでしょう。
ただし、解像感はセンサーだけで決まるものではありません。レンズの性能、ピント精度、手ブレの有無でも大きく変わります。手持ち撮影ではシャッタースピードに余裕を持たせる、同じ構図で複数枚撮ってブレの少ないカットを選ぶ、といった工夫をすると画質を活かしやすくなります。
高感度とRAW現像の耐性(暗所・夜景・星景)
高感度画質は、被写体や仕上げサイズによって許容範囲が変わります。D5300はISO1600前後までを目安にすると扱いやすく、RAWで撮影しておけば、撮影後に暗部を少し明るくする調整もしやすいです。
室内撮影や夜のスナップでは、シャッタースピードを確保するためにISO感度を上げる場面があります。ISO6400以上ではノイズが目立ちやすくなるため、大きくプリントする写真や細部を重視する写真では注意が必要です。一方、SNS投稿や小さめの表示であれば、現像時のノイズ処理で十分使える場面もあります。
D5300は星景撮影にも使いやすい一眼レフです。24MPのローパスレスセンサーは、星や夜景の細部を写し取りやすく、Cloudy Nightsの天体写真コミュニティでも撮影用途として取り上げられています。
ただし、星景写真ではカメラ本体だけでなく、明るい広角レンズや安定した三脚、暗い撮影場所、正確なピント合わせも重要です。撮影後にRAW現像でノイズを整える前提で考えると、D5300の画質を活かしやすくなります。
Nikon D5300のAF・連写性能のレビュー
D5300は、ファインダー撮影時に39点位相差AFを使える一眼レフです。ライブビュー撮影に切り替えるとコントラストAF中心になるため、ファインダー撮影時とはAFの速度や使い勝手が変わります。
連写性能は、JPEGまたは12bit RAW時で最高約5コマ/秒、14bit RAW時で最高約4コマ/秒です。最新の高速連写機と比べると控えめですが、運動会やペット、家族イベントのように短い連写をこまめに使う撮影には対応しやすい性能です。
39点AFは中央付近を使うと狙いやすい
D5300の39点AFは、同世代の入門機としては測距点が多く、ファインダー撮影で構図を調整しやすいのが特徴です。特に動く被写体を撮る場合は、中央付近のAFポイントを使い、被写体をAFエリア内に入れ続けるとピントを合わせやすくなります。
たとえば子どもがこちらに向かって走ってくる場面では、中央付近のAFポイントを使い、被写体を大きく外さないように追うのが基本です。ダイナミックAFを使えば、選んだAFポイント周辺も補助的に使えるため、動きのある被写体を追いやすくなります。
DPReviewは、D5300を上位エントリークラスの一眼レフとして評価し、高解像センサーやAF測距点の多さなどを長所として挙げています。最新ミラーレスのようにカメラが被写体を自動認識して追い続けるタイプではありませんが、撮影者がAFポイントを選びながら撮る練習には向いています。
連写は短いシーンを区切って使うのが現実的
D5300の連写は、JPEGまたは12bit RAW時で最高約5コマ/秒、14bit RAW時で最高約4コマ/秒です。表情が変わる瞬間、ジャンプの頂点、ボールを投げる瞬間など、短い場面を数枚ずつ撮る使い方に向いています。
ただし、RAWで長く連写したり、書き込み速度の遅いSDカードを使ったりすると、バッファ待ちが出ることがあります。運動会やイベントで連写を使うなら、JPEGまたは12bit RAWを選び、書き込み速度に余裕のあるSDカードを使うと扱いやすくなります。Imaging Resourceの実測でも、14bit RAWでは連写速度やバッファ枚数が落ちる傾向が示されています。
本格的なスポーツや野鳥の飛翔を高い成功率で撮りたい場合は、AF追従性能、連写速度、バッファ容量のすべてに余裕が必要です。その用途では、D500やZシリーズの上位機のほうが撮影しやすいでしょう。D5300は、日常的な動体撮影やイベント撮影を中心に使うと、性能を活かしやすい一眼レフです。
Nikon D5300の動画性能のレビュー

D5300は、フルHD 1920×1080/60pの動画撮影に対応しています。バリアングル液晶と外部マイク端子も備えているため、写真を中心に使いながら動画も撮りたい人には便利な機種です。
一方で、動画撮影時のAFは現代のミラーレス機ほど速くありません。フォーカスピーキングやゼブラ表示のような動画支援機能も充実していないため、動画を主目的にする場合は注意が必要です。
1080/60pは記録動画や短いクリップに使いやすい
EOSHDは、D5300の1080/60p動画や画質面を評価しつつ、動画撮影時の操作性やライブビューAFについては厳しめに触れています。1080/60pで撮影できるため、子どもの走る姿やスポーツの一瞬など、動きのある場面をなめらかに記録しやすいのが利点です。編集時に30pの動画として使えば、2倍スローのような表現も作れます。
ただし、D5300は4K動画には対応していません。現在の基準では動画専用機として見るより、写真メインのカメラに動画機能も付いている機種と考えたほうが自然です。
動画AFと操作性は撮り方でカバーする
ライブビューや動画撮影時のAFはコントラスト検出が中心です。被写体や明るさによっては、ピント合わせに時間がかかったり、ピントが前後に迷ったりすることがあります。
被写体があまり動かないトーク動画なら、撮影前にピントを合わせて固定し、被写体の位置を大きく変えないようにすると安定しやすくなります。絞りを少し絞って、ピントが合う範囲を広めに取るのも有効です。
一方で、歩き撮りVlogやイベント撮影のように、被写体との距離が大きく変わる場面では、D5300の動画AFでは追従しきれないことがあります。その場合は、顔認識AFや被写体認識AFが強い新しいミラーレス機のほうが使いやすいでしょう。
EOSHDが操作性を厳しめに評価しているのも、動画撮影を中心に見ると、ミラーレス機との使い勝手の差が出やすいためです。D5300は動画専用機ではなく、写真を中心に使いながら、必要に応じてフルHD動画も撮るカメラとして考えると扱いやすいモデルです。
Nikon D5300の無線・GPSとバッテリーのレビュー

(Via:EOSHD)
D5300は、Wi-FiとGPSを内蔵した点も特徴です。スマホへの画像転送や、写真に位置情報を記録する使い方ができるため、旅行や散歩の写真をあとから整理しやすくなります。Wi-Fiでは、専用アプリを使って写真の転送やリモート撮影が可能です。GPSでは、撮影場所の位置情報を写真や動画に記録できます。
一方で、無線機能は現在のSnapBridge対応機のような常時接続型ではありません。接続や転送の手順はやや古く、スマホのOSやアプリの対応状況によって使い勝手が変わる場合があります。中古で購入する場合は、使いたいスマホで接続できるかも確認しておくと安心です。
Wi-Fi転送とGPS記録:旅行写真の整理に便利
撮った写真をスマホへ転送したり、SNS用に共有したりできる点は、D5300の便利な部分です。What Digital Cameraも内蔵Wi-Fiを長所として挙げており、当時の一眼レフとしてはスマホ連携を意識したモデルだったことがわかります。
GPSを使えば、撮影場所の位置情報を写真に残せます。旅行先で撮った写真をあとから地図上で振り返りたい人には便利です。ただし、SNSやWebに写真を載せる場合は、位置情報から撮影場所や生活圏がわかる可能性があります。公開前に位置情報を削除するなど、扱いには注意しましょう。
転送速度や接続の安定性は、最新機ほど快適ではありません。必要なときだけWi-Fiをオンにし、GPSも旅行や記録撮影のときだけ使うなど、目的に合わせて切り替えるとバッテリー消費を抑えやすくなります。
バッテリーは光学ファインダー中心なら持ちやすい
D5300のバッテリーライフは、CIPA基準で約600コマです。これはライブビューを使わない条件での目安なので、光学ファインダー中心で撮るほど電池を持たせやすくなります。旅行で朝から夕方まで撮り歩く場合でも、撮影枚数が極端に多くなければ安心感があります。
一方で、ライブビュー、Wi-Fi、位置情報機能、VRレンズの手ブレ補正、RAW撮影などを多用すると、バッテリーの減りは早くなります。動画撮影では約50分が目安とされているため、長時間撮影では予備バッテリーを用意しておくと安心です。
D5300は、EN-EL14aバッテリーをMH-24充電器で充電する運用が基本です。カメラ本体でのUSB充電やUSB給電を前提にせず、予備バッテリーを用意しておくほうが現実的です。長時間の固定撮影では、別売のACアダプターとパワーコネクターを使う方法もあります。
Nikon D5300 でレンズ選びと手ブレ対策(VR)のコツ
D5300はニコンFマウントの一眼レフなので、対応する中古レンズの選択肢が多い機種です。ただし、ボディ内AFモーターとボディ内手ブレ補正は搭載していません。そのため、レンズを選ぶときは「オートフォーカスが使えるか」「手ブレ補正がレンズ側にあるか」を確認する必要があります。
ここを理解して選べば、価格を抑えながら標準ズーム、望遠ズーム、単焦点レンズを組み合わせやすくなります。
ボディ内AFモーター非搭載:AF-S/AF-P/AF-Iを選ぶ
D5300でオートフォーカスを使うなら、AF-S/AF-P/AF-Iなど、レンズ内にAFモーターを搭載したレンズを選ぶのが基本です。公式仕様でも、D5300でオートフォーカス可能なレンズはAF-S、AF-P、AF-Iレンズとされています。
標準ズームと望遠ズームを揃えるだけでも、旅行、家族写真、運動会、動物園での撮影などに対応しやすくなります。反対に、古いAF-Dレンズを「オートフォーカスで使うつもり」で購入すると、D5300では基本的にマニュアルフォーカスになるため注意が必要です。
中古でAF-Pレンズを組み合わせる場合は、D5300本体のファームウェアも確認しておくと安心です。ファームウェアが古い個体では、AF-Pレンズとの組み合わせで制限が出る可能性があります。
ポートレートや日常スナップで背景をぼかしたいなら、明るい単焦点レンズを追加するのも有効です。たとえば35mm F1.8クラスのDX用単焦点は、35mm判換算で約52.5mm相当の画角になり、家族写真やスナップで使いやすい標準レンズとして扱えます。ズームレンズより背景をぼかしやすく、ピント位置や構図の練習にも向いています。
VR(手ブレ補正)は状況に合わせて使い分ける
D5300にはボディ内手ブレ補正がないため、手ブレ補正はVR搭載レンズに頼ることになります。望遠撮影や暗い場所でシャッタースピードが遅くなる場面では、VRが手ブレを抑える助けになります。
ただし、VRは常にオンにしておけばよいというものではありません。Photography Lifeは、手ブレ補正は作動が安定してから撮影することが重要で、三脚使用時や十分に速いシャッタースピードでは、状況によってオフにしたほうがよい場合もあると検証しています。
実際の撮影では、手持ちで望遠側を使うときや、暗い場所でシャッタースピードが遅くなりそうなときはVRをオンにすると効果を感じやすいです。シャッターボタンを半押ししてVRの動きが落ち着いてから撮ると、より安定しやすくなります。
三脚を使う場合は、レンズによってVRの扱いが変わります。基本的にはレンズの説明書を確認し、必要に応じてオン/オフを試して、シャープに写る設定を選ぶのが確実です。VRの効果はレンズ、焦点距離、シャッタースピード、三脚の安定性によって変わるため、同じ条件で撮り比べて確認しておくと実用時に迷いにくくなります。
Nikon D5300と競合機の比較
D5300の立ち位置を考えるときは、同じニコンDX一眼レフの後継機・上位機と、同世代のミラーレス機を比べると分かりやすくなります。ここでは、後継機のNikon D5600、上位機のNikon D7100、ミラーレスのSony Alpha a6000を中心に、D5300との違いを整理します。
機種 | 立ち位置 |
|---|---|
Nikon D5300 | 24MPローパスレスセンサー、39点AF、バリアングル液晶、Wi-Fi/GPSを備えたDX一眼レフ。中古で静止画重視のボディを探す人に向きます。 |
Nikon D5600 | D5300の後継機。24MPクラスDXセンサーと39点AFという基本は近く、タッチパネルとSnapBridgeによるスマホ連携が強みです。 |
Nikon D7100 | D5300より上位のDX一眼レフ。51点AF、視野率約100%の光学ファインダー、デュアルSDカードスロット、ボディ内AFモーターを備えます。 |
Sony Alpha a6000 | APS-Cミラーレス。像面位相差179点AFと最高約11コマ/秒連写が特徴で、EVFや背面液晶を見ながら撮るスタイルに向きます。 |
D5600:タッチ操作とスマホ連携を重視するなら候補

D5600は、D5300と同じく24MPクラスのDXフォーマットセンサーと39点AFを採用した後継モデルです。大きな違いは、タッチパネルとSnapBridgeに対応していることです。D5600は3.2型バリアングル液晶にタッチ操作を採用し、SnapBridgeによるスマホ連携にも対応しています。
ライブビューでピント位置を指定したい人、再生画像をタッチで送ったり確認したりしたい人、撮影後すぐスマホへ共有したい人は、D5600のほうが使いやすいでしょう。
一方で、ファインダー撮影が中心で、タッチ操作や常時接続に強いこだわりがなければ、D5300でも十分に選択肢になります。D5300はGPSを内蔵しているため、旅行写真に位置情報を残したい人にはD5300のほうが合う場合もあります。
中古で選ぶ場合は、「タッチ操作とスマホ連携を重視するならD5600」「価格を抑えて静止画の基本性能を重視するならD5300」と考えると選びやすいです。
D7100:操作性とレンズ資産を重視するなら上位候補

D7100は、D5300より上位に位置するDX一眼レフです。51点AFや視野率約100%の光学ファインダー、デュアルSDカードスロットなど、撮影時の操作性や安心感を重視した仕様になっています。1.3倍クロップ時には高速連続撮影が約7コマ/秒まで使える点も特徴です。
D7100はボディ内AFモーターを搭載しているため、AF-Dレンズをオートフォーカスで使いたい人にも向いています。D5300ではAF-Dレンズは基本的にマニュアルフォーカスになるため、古いFマウントレンズを活用したい場合は大きな違いになります。
また、D7100は上位機らしく、操作ボタンやダイヤルの数もD5300より多めです。設定変更を素早く行いたい人や、SDカードを2枚使って記録を分けたい人にはD7100が扱いやすいでしょう。
一方で、D5300はD7100より軽く、バリアングル液晶を搭載している点が強みです。旅行や街歩きで持ち出しやすさを重視するならD5300、ファインダー撮影の操作性や古いAF-Dレンズの活用を重視するならD7100が候補になります。
a6000:液晶やEVFを見ながら撮るなら比較候補

Sony Alpha a6000は、APS-Cセンサーを搭載したミラーレス機です。像面位相差AFとコントラストAFを組み合わせたファストハイブリッドAFを採用し、最高約11コマ/秒の連写にも対応しています。光学ファインダーを使うD5300に対して、a6000はEVFや背面液晶を見ながら撮るスタイルのカメラです。
D5300は、光学ファインダーで撮る一眼レフらしい操作感、バリアングル液晶、内蔵GPS、Fマウントレンズを使える点が魅力です。一方、a6000は小型ボディとミラーレスならではのAF、連写性能を重視する人に向いています。
ファインダー撮影で写真の基本を覚えたい人や、ニコンFマウントレンズを活用したい人にはD5300が合います。液晶やEVFを見ながらテンポよく撮りたい人、よりコンパクトなシステムを組みたい人は、a6000も比較候補になります。
Nikon D5300のレビュー比較まとめ
D5300 ボディは、中古で手に入れやすいDX一眼レフの中でも、静止画の画質、39点AF、バリアングル液晶、Wi-Fi/GPSをバランスよく備えたモデルです。写真を中心に使うなら、現在でも十分に検討しやすい一台です。
一方で、ライブビューや動画撮影時のAFは現代のミラーレス機ほど速くありません。4K動画にも対応していないため、動画を主目的にするなら、新しいミラーレス機も比較したほうがよいでしょう。
中古で選ぶときは、ボディの状態だけでなく、使いたいレンズがAF-S/AF-P/AF-IなどD5300でオートフォーカス可能なレンズかどうかも確認しておきたいところです。風景、旅行、家族写真、物撮り、星景撮影など、静止画を中心に楽しみたい人に向いた一眼レフです。
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