レンズ清掃の基本|道具・方法・アルコール・料金目安を解説

レンズ清掃の基本|道具・方法・アルコール・料金目安を解説

レンズに指紋や白い曇りが付くと、写真がぼんやり見えたり逆光で白っぽくにじんだりして不安になります。とはいえ、強くこすったり合わない液剤を使ったりすると、コーティングや外装を傷める可能性もあります。この記事では、レンズ清掃を安全に進める基本手順、揃えるべき道具、アルコールを使う場合の考え方、汚れの種類別の対処、そしてプロに依頼するときの料金目安までを解説します。基本は「メーカーの取扱説明書を優先し、必要以上に触らない」こと。自宅で対応できる範囲と、プロに任せたほうがよい範囲を切り分けながら確認しましょう。

みんカメ編集部
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みんカメ編集部
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この記事のサマリー

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レンズ清掃は「まずホコリを飛ばす」が基本で、ホコリや砂が残ったまま拭くのが一番危険です。

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道具はブロワー、清掃紙(または専用クロス)、レンズ用クリーニング液が基本。防汚コートやフッ素コートの有無は取扱説明書で確認しましょう。

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アルコールはメーカー手順を確認し、使う場合もレンズ面だけに少量使いましょう。

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指紋・水滴・潮風・花粉・黄砂・カビ疑いでは、同じ「汚れ」でも対応を変える必要があります。

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センサー汚れや内部のカビ・曇り、動作の違和感があるときはプロに相談しましょう。

目次

レンズ清掃が必要な理由:汚れで写真はどう変わる?

レンズ清掃の基本|道具・方法・アルコール・料金目安を解説

レンズの汚れは、いつも写真に大きく写るわけではありません。指紋や油分のように光をにじませやすい汚れもあれば、ホコリや砂のように、写真への影響よりも「拭いたときの傷」が問題になりやすい汚れもあります。まずは、汚れの種類ごとに、写真への影響と注意点を分けて見ていきましょう。

指紋や油分は、写真を白っぽく見せることがある

レンズに指紋や皮脂が付いていると、写真が白っぽく見えたり、全体がぼんやりした印象になったりすることがあります。特に、太陽や夜の街灯、室内照明などの強い光がレンズに入る場面では、光が白っぽくにじむ「フレア」が出やすくなることもあります。

指紋は小さく見えても、油分が光を受けると目立ちやすいです。撮影前に気づいたときは、いきなりこすらず、あとで紹介する基本手順に沿って、まずホコリを飛ばしてから必要な範囲だけ軽く拭きましょう。

ホコリや砂は、写真よりも拭き傷に注意する

レンズに少しホコリが付いているだけなら、写真に大きく写り込まないことも多いです。ただし、ホコリの中に砂や硬い粒が混じっている場合は注意が必要です。

そのままクロスで拭くと、砂粒をレンズ表面に押し付けることになり、細かな傷の原因になることがあります。ホコリが見えるときほど、先にブロワーで飛ばしてから次の清掃に進むのが安全です。

白い曇りや点状の汚れは、原因を見分ける

レンズが白っぽく見える原因は、表面の指紋や拭きムラだけとは限りません。水滴の跡、潮風に含まれる塩分、花粉や黄砂、レンズ内部の曇りやカビなどでも、似たように見えることがあります。

表面に付いた軽い汚れなら自宅で対応できることがありますが、光を当てたときに白い糸のような跡が見える、レンズの内側が曇って見える、拭いてもモヤが残る場合は、無理にこすらない方が安全です。次の章で、自分で清掃できる汚れと、プロに相談したい症状を分けられるように確認しましょう。

レンズ清掃の道具:必須アイテムとあると便利なもの

レンズ清掃の道具:最低限と、あると快適なもの

レンズ清掃の道具は、たくさん揃えればよいわけではありません。まずは、ホコリを飛ばすブロワー、汚れを拭き取る清掃紙や専用クロス、油分を落とすレンズ用クリーニング液があれば十分です。

大切なのは、道具を清潔に保つことです。なぜなら汚れたクロスや、砂が付いたブラシを使うと、かえってレンズを傷つける原因になるからです。

日常の汚れは、基本の3点があれば対処しやすい

日常的なレンズ清掃なら、手動ブロワー、清掃紙または専用クロス、レンズ用クリーニング液の3点が基本です。指紋や軽い油分、ホコリ程度であれば、この3点で対処しやすくなります。

ただし、清掃紙やクロスは、常にきれいな面を使うことが大切です。一度汚れを拭き取った面で何度もこすると、油分を広げてしまうことがあるので注意しましょう。

道具の役割が一目で分かる早見表

清掃用の道具は同じ「拭く」でも得意分野が違います。携行性や再利用の可否も含め、レンズ清掃の道具を使いどころ別にまとめました。

道具

得意な汚れ

使いどころ

注意点

手動ブロワー

ホコリ、砂ぼこり

清掃の最初に使う

先端をガラスに当てない。スプレー缶タイプは液化ガスが付着することがあるため注意

レンズ用ブラシ

ブロワー後に残る細かな粉じん

ブロワーだけで落ちない軽い付着物の補助

毛先を清潔に保つ。砂や油分が付いたブラシでレンズ面を払わない

清掃紙(シルボン紙など)

指紋、油膜、水滴跡

クリーニング液と併用する使い捨て清掃

再使用しない。毎回新しい紙やきれいな面を使う

マイクロファイバークロス

薄い油膜、仕上げ拭き

乾拭きや仕上げ、外装の軽い清掃

砂が付くと傷の原因になる。ポケットに直入れせず、袋やケースで清潔に保管する

レンズ用クリーニング液

皮脂、曇り、軽い付着物

取扱説明書で使用できる場合に、紙やクロスへ少量含ませて使う

レンズへ直接垂らさない。防汚コートやフッ素コートでは使用可否を事前に確認する

毛羽の少ない綿棒

縁の汚れ、溝の汚れ

ガラス周辺や外装の細部

繊維残りに注意。ガラス面や電子接点を強くこすらない。液体を染み込ませすぎない

表の通り、ブロワーは擦らずに異物を減らす道具で、清掃紙やクロスは油分や拭きムラを拭き取る道具です。そのため、役割が重複する道具を増やすより、清潔な面を確保できる消耗品を揃えるほうが、安定してきれいにできます。なお、防汚コートやフッ素コートのあるレンズでは、クリーナー液の使用可否もあわせて確認しましょう。

持ち歩き用は、道具を汚さない収納が大切

清掃道具を屋外に持ち歩く場合は、ブロワーと個包装の清掃紙、または小さなクロスを分けて入れておくと安心です。クロスをポケットに直接入れると、砂や繊維が付いてしまい、レンズを拭くときに傷の原因になることがあるからです。

また、液体ボトルを持ち歩く場合は、漏れにも注意しましょう。外出先で使う頻度が少ないなら、個包装タイプのクリーニングシートを用意する方法もあります。大切なのは、道具を増やすことよりも、道具そのものを汚さないことです。

自分で清掃できる汚れと、プロに相談したい症状

自分で清掃できる汚れと、プロに相談したい症状

レンズの一番前の面、つまり前玉に付いた指紋や軽いホコリなら、自宅で対応できることが多いです。一方で、内部のカビや曇り、センサーの汚れ、動作の違和感は、無理に触ると悪化することがあります。

まずは、どこまで自分で清掃してよいのかを把握しておきましょう。

状態

自宅で対応できる目安

対処法

注意点

前玉の軽いホコリ

対応しやすい

ブロワーで飛ばす

いきなりクロスで拭かない

前玉の指紋・皮脂

対応しやすい

ブロワー後、レンズ用クリーニング液を少量使う

液体をレンズへ直接付けない

水滴跡・潮風の跡

慎重に対応

こすらず吸い取り、必要に応じてレンズ用クリーニング液を使う

砂や塩分を引きずらない

花粉・黄砂

慎重に対応

ブロワーとブラシで落とし、無理にこすらない

粒子が残ったまま拭かない

カビの疑い

プロ相談がおすすめ

メーカーや修理店に点検を依頼する

通常の汚れと同じように拭かない

レンズ内部の曇り・異物

プロ相談がおすすめ

分解清掃や修理の見積もりを取る

自宅清掃では改善しにくい

センサーの黒点

プロ相談がおすすめ

まずカメラの自動クリーニング機能を使う

布や綿棒でこすらない

AF不調・異音・操作感の違和感

プロ相談がおすすめ

清掃ではなく点検・修理として対処する

無理に使い続けない

自宅でできるレンズ清掃方法:基本の手順

自宅でできるレンズ清掃方法:基本の手順

レンズ清掃の基本は「ホコリを飛ばす」「必要な汚れだけを軽く拭く」「乾いたきれいな面で仕上げる」の3段階です。この順番を守るだけでも、傷や拭きムラのリスクを減らせます。慣れてきても、いきなり拭き始めないことが大切です。

最初はブロワーでホコリを飛ばす

最初に手動ブロワーで、前玉(レンズの一番前の面)や後玉(カメラ側に近いレンズ面)のホコリを吹き飛ばします。なお、ブロワーの先端がレンズ面に触れないように距離を取り、レンズをやや下向きにすると、落ちたゴミが戻りにくくなります。

ただし缶のエアダスターは、近距離で噴射すると液化ガスが付着することがあるため、レンズ清掃では避けた方が無難です。屋外で砂ぼこりを浴びた後ほど、まずブロワーでホコリを飛ばすことが重要になります。

クリーニング液は「紙やクロスに少量」

クリーニング液を使うときは、レンズに直接垂らしたりスプレーしたりしないようにしましょう。なぜなら液体がレンズの端に流れると、内側に入り込んだり、乾いたあとに跡が残ったりすることがあるからです。

使う場合は、清掃紙やクロスに少量だけ含ませます。レンズ面を軽い力で拭き、中心から外側へ円を描くように動かすと、拭きムラを抑えやすくなります。汚れが残る場合でも、同じ面でこすり続けるのは避けましょう。清掃紙なら新しい紙に替え、クロスならきれいな面に替えてから、軽い力で少しずつ拭き取ります。

最後は乾いたきれいな面で仕上げる

クリーニング液で拭いたあとは、乾いた清掃紙やクロスのきれいな面で軽く仕上げます。ここで力を入れて磨く必要はありません。同じ面で何度も拭くと、一度取った油分をまた広げてしまうことがあるので注意しましょう。汚れが残るときは、力を入れるよりも、清掃紙やクロスの面を替える方が安全です。

頻度は「汚れが見えたら」が基本で、毎回の撮影後に必ず拭く必要はありません。ホコリだけならブロワーで済ませ、指紋や水滴の跡が残ったときだけ拭くくらいが、傷リスクを増やしにくいでしょう。

アルコールでのレンズ清掃:使う前に確認したい条件と避けたい場所

アルコールでのレンズ清掃:使う前に確認したい条件と避けたい場所

レンズ清掃でアルコールを使うかどうかは、メーカーやレンズ仕様によって扱いが分かれる部分です。無水エタノールやIPA(イソプロピルアルコール)がレンズ面の油分清掃に使われる例はありますが、すべてのレンズや外装に安全とは言い切れません。

そのため、まずは取扱説明書とレンズ専用クリーナーを優先し、アルコールを使う場合も「清掃紙やクロスにごく少量」「レンズ面だけ」「外装や電子接点には触れさせない」を徹底するのが安全です。

アルコールの種類より、使い方に注意する

アルコール系としてよく話題に上がるのは、無水エタノールとIPA(イソプロピルアルコール)です。どちらも乾きやすく、指紋などの油分を落とす目的で使われることがあります。

ただし、市販の消毒用アルコールには水分や添加物が含まれるものもあり、拭きムラの原因になることがあります。また、レンズのコーティングや外装素材によっては、アルコールの使用を避けたほうがよい場合もあるので事前に確認しましょう。

初めて清掃する場合は、まずレンズ用として販売されているクリーニング液を選び、メーカーが案内している手順に従うのが無難です。アルコールを使うとしても、清掃紙やクロスにごく少量を含ませ、レンズ面を軽い力で拭く範囲に留めましょう。

アルコールはレンズ面以外に付けない

アルコールで特に注意したいのは、レンズ面以外の部分です。レンズの外側の筒部分、ゴムリング、樹脂部分、塗装、印字などに付くと、白っぽく変色したり、文字が薄くなったりすることがあります。

また、カメラとレンズが通信する金属部分を電子接点と呼びます。ここに液体を付けるのも避けましょう。アルコールを使う場合は、清掃紙やクロスに少量だけ含ませ、レンズ面だけに使うのが基本です。

汚れの種類別:水滴・潮風・花粉・カビ疑いの判断

汚れの種類別:水滴・潮風・花粉・カビ疑いの判断

指紋や皮脂は基本手順どおりに「ホコリを飛ばしてから、必要に応じてレンズ用クリーニング液を少量使う」ことで対応しやすい汚れです。一方で、水滴跡、潮風、花粉、黄砂、カビ疑いは、見た目が似ていても対処を間違えると傷や再付着の原因になることがあります。ここでは、自宅で対応しやすい汚れと、プロに相談した方がよい症状を分けて解説します。

水滴跡・潮風:こすらず吸い取り、塩分や砂に注意する

水滴は、乾くと丸い跡が残ることがあります。撮影中に水滴が付いた場合は、こすって広げるのではなく、清潔な清掃紙やクロスで軽く吸い取るようにしましょう。

特に海辺で撮影したあとは、潮風に含まれる塩分や細かな砂がレンズに付くことがあります。そのまま強く拭くと、砂や塩分を引きずって傷の原因になるので注意が必要です。まずはブロワーでホコリや砂を飛ばし、必要に応じてレンズ用クリーニング液を少量使って、清掃紙やクロスのきれいな面で少しずつ拭き取りましょう。

花粉・黄砂:力で落とさず、先に粒を減らす

花粉や黄砂は、細かな粒としてレンズ表面に残ることがあります。見た目は軽い汚れでも、粒が残ったまま拭くとレンズ表面をこする原因になります。

ブロワーだけで落ちない場合でも、力を入れてこするのは避けましょう。レンズ用ブラシを軽く使うか、取扱説明書で問題ない場合は、レンズ用クリーニング液を少量使って、汚れを浮かせるように拭き取ります。それでも落ちない場合は、同じ場所を何度もこすらず、清掃紙やクロスの面を替えてください。無理に磨くより、清掃面を替える方が安全です。

カビ疑い:通常の汚れと同じように拭かない

カビが疑われる場合は、通常のホコリや指紋と同じように拭かない方が安全です。表面の汚れに見えても、レンズ内部に広がっている可能性があるからです。

光を当てたときに白い糸のような跡が見える、レンズの内側が曇って見える、前玉を拭いてもモヤが残るといった場合は、自分で落とそうとせず、メーカーや修理店に相談しましょう。カビは発生してから落とすより、発生させない保管の方が大切です。湿度の高い時期は、防湿庫や密閉ケースと乾燥剤を使い、レンズを濡れたまましまわない日ごろの扱いが大切です。

センサーやマウント周りは、レンズ清掃と分けて考える

センサーやマウント周りは、レンズ清掃と分けて考える

センサーは写真への影響が分かりやすい一方で、触り方の難易度が一気に上がります。そのため、清掃方法もレンズとは別カテゴリーとして、無理をしないのが安全です。

センサーの黒点:自動クリーニングで取れなければプロに相談する

絞って撮った写真に、同じ場所へ黒い点が写る場合は、カメラ内部のセンサーまわりにゴミが付いている可能性があります。まずは、カメラに搭載されているセンサークリーニング機能を使いましょう。

それでも取れない場合は、取扱説明書で認められている範囲で、ブラシの付いていないブロワーを使う方法があります。ただし、布や綿棒でセンサーまわりをこするのは避けてください。センサーまわりは傷が付くと修理費が高くなることがあるため、初心者の場合は無理に自分で触らず、メーカーや修理店のクリーニングサービスを利用するのが安心です。

マウント面・電子接点:液体で拭き過ぎない

レンズのカメラ側には、カメラ本体と情報をやり取りする金属部分があります。これを電子接点と呼びます。ここに液体を付けたり、強くこすったりするのは避けましょう。

ホコリが気になる場合は、ブロワーで軽く飛ばす程度に留めます。レンズを付けても認識しない、AFが動かないなどの不具合がある場合は、清掃で直そうとせず、メーカーや修理店に相談しましょう。

外装清掃:アルコールや強い洗剤は使わない

ボディやレンズの外側の筒部分、ゴムリング、樹脂部分、塗装面は、アルコールで白っぽく変色したり、印字や塗装が傷んだりすることがあります。外装清掃は、まず乾いた柔らかいクロスで軽く拭くのが基本です。

海辺で使った後など、塩分や砂が気になる場合は、メーカーの取扱説明書を確認したうえで、固く絞った柔らかい布で外装を軽く拭き、最後に乾いた布で水分を残さないようにします。なお、ロゴ印字やゴム部分は、強くこするとテカリや剥げにつながるため、頻繁に磨きすぎないようにしましょう。

プロに頼むレンズ清掃料金の目安と依頼タイミング

プロに頼むレンズ清掃料金の目安と依頼タイミング

プロに頼むメリットは、自分では触りにくい場所の清掃や、動作確認までまとめて任せられることです。料金は内容によって幅があり、外側の簡単な清掃と、内部点検や調整込みのメンテナンスでは別物です。ここでは、費用感と依頼すべき症状を説明します。

メーカーのメンテナンスは点検込み:状態を確認したいときに向いている

メーカーのメンテナンスは、単なる清掃ではなく、点検とセットで依頼できるのが利点です。たとえばキヤノンの「あんしんメンテ スタンダード」は、カメラとレンズ1本の点検・清掃を組み合わせたメニューで、追加レンズの扱いも明確に案内されています。

「動作も含めて一度見てほしい」「最近AFが不安定に感じる」「大事な撮影前に状態を確認したい」といった場合は、店頭の簡易清掃よりも、メーカーの点検付きメニューのほうが向いています。ただし、配送や預かり期間もあるため、撮影予定が近い場合は余裕を持って依頼しましょう。

清掃・点検・修理で料金は変わる

プロに依頼する場合、料金はどこまで見てもらうかで変わります。外側の簡単な清掃だけなのか、センサー清掃まで含むのか、レンズ内部のカビや曇りを確認するのかで、必要な作業が変わるためです。

依頼内容

料金の目安(税込)

所要期間の目安

向いているケース

注意点

店舗の外観清掃・簡易クリーニング

1,100円前後/点〜

最短10分〜当日

レンズ外装、フィルター、前玉まわりの軽い汚れ

修理ではなく清掃サービス。実施店舗や対応範囲は事前確認が必要

店舗のセンサークリーニング

3,300円前後/台〜

最短当日

絞った写真に同じ位置の黒点が写る場合

センサーに傷がある場合や中判以上などは、店舗対応できない場合がある

メーカーの点検+清掃(キヤノンの例:スタンダード)

5,500円

引取は10〜14日程度、持込は当日または翌営業日の例あり

カメラとレンズをまとめて点検したい、大事な撮影前に状態を見たい

追加レンズは1本2,200円。料金や期間はメーカー・受付方法・混雑状況で変わる

メーカーの精密点検(キヤノンの例:プレミアム)

カメラ 11,000円〜/交換レンズ 8,800円〜

引取は10〜14日程度の例あり

AF、解像力、手ブレ補正、露出など画質や動作まで確認したい

基本料金に加え、部品交換が必要な場合は部品代が発生する

カビ・内部曇り・分解清掃/修理

要見積もり

依頼先・状態で変動

内部にカビ、曇り、異物、異音、操作感の違和感がある

状態・部品の有無・機種で大きく変わる。買い替え検討が必要な場合もある

なお、前玉の軽い汚れなら店舗の簡易清掃で済むこともあります。一方で、内部のカビや曇り、AFやズームの違和感がある場合は、清掃ではなく点検や修理として考えるのがおすすめです。また、上記料金表はあくまでも目安のため詳細は各メーカーおよび店舗に確認しましょう。

プロに依頼した方がよい症状

依頼したほうがよい典型例は、内部のカビ疑い、強い曇り、ズームやフォーカスの操作感の違和感、落下後の異音、センサーの黒点がブロワーで取れない場合などです。これらは清掃というより、点検・修理に近い領域です。

一方、単なる指紋や前玉の軽い汚れなら、道具と手順を守れば自宅で対応できることが多いです。料金を払うべきか迷ったときは、「外側のレンズ面だけの問題か」「内部・センサー・機構まで関わる問題か」で切り分けると判断しやすくなります。

やってはいけない清掃と、レンズを汚しにくくする習慣

やってはいけない清掃と、レンズを汚しにくくする習慣

レンズ清掃で多い失敗は、難しい作業をしたときよりも、焦って手順を飛ばしたときに起こりやすいです。特に、ホコリや砂が残ったまま拭く、液体をレンズへ直接付ける、同じクロス面で何度もこするといった行為は避けましょう。汚れを落とすことも大切ですが、それ以上に大切なのは、レンズに傷や跡を残さないことです。

やってはいけない清掃(NG行動)リスト

レンズ清掃で大切なのは、汚れを無理に落とすことではなく、傷や跡を残さないことです。下の表では、初心者がやりがちなNG行動と、安全な代替方法を整理します。

NG行動

なぜ危ない?

代わりにどうする?

ホコリや砂が付いたまま拭く

砂粒がレンズ表面をこすり、細かな傷の原因になる

先にブロワーでホコリを飛ばす

レンズに液体を直接垂らす

レンズの端から内側に入り込んだり、乾いたあとに跡が残ったりすることがある

清掃紙やクロスに少量だけ含ませる

同じクロス面で何度もこする

一度取った油分や汚れを広げてしまう

清掃紙を替える、またはクロスのきれいな面を使う

強い力で磨く

レンズ表面の薄い膜や外装を傷める可能性がある

軽い力で、少しずつ拭き取る

アルコールを外装やゴム部分に付ける

白っぽく変色したり、印字が薄くなったりすることがある

レンズ面以外には使わない

センサーを布や綿棒でこする

傷が付くと修理費が高くなることがある

自動クリーニング機能やブロワーで取れなければプロに依頼する

カビらしき汚れを無理に拭く

表面汚れではなく、内部に広がっている可能性がある

メーカーや修理店に点検を依頼する

落ちにくい汚れがあるときは、力を入れて磨くのではなく、まず清掃紙やクロスの面を替えましょう。それでも取れない場合は、レンズ用クリーニング液を少量使うか、無理をせずプロに相談する方が安全です。

使っていないときは、前後のキャップを付ける

レンズを汚しにくくするには、清掃方法だけでなく、普段の扱い方も大切です。使っていないときは、レンズの前側にフロントキャップ、カメラ側にリアキャップを付けておきましょう。

特にリアキャップ側が汚れていると、カメラに取り付けるときに後玉(カメラ側に近いレンズ面)やマウント周りへホコリが移ることがあります。キャップの内側も、ときどきブロワーで軽くホコリを飛ばしておくと安心です。

保護フィルターは、前玉を拭く回数を減らしたいときに役立つ

レンズフィルターには賛否がありますが、前玉(レンズの一番前の面)を直接拭く回数を減らしたい場合には有益です。屋外撮影が多い人や、海辺・砂ぼこりのある場所で撮ることが多い人は、保護フィルターを付けておくと安心感があります。

ただし、フィルターを付ければ清掃が不要になるわけではありません。汚れる場所が前玉からフィルターに変わるだけなので、フィルター自体の清掃は必要です。また、逆光ではフィルターの汚れや反射が写りに影響することもあるため、汚れていたら早めに確認しましょう。

濡れたまましまわず、湿気をためない

雨や結露のあとに、レンズを濡れたままバッグへしまうのは避けましょう。外装に水分が残ったままだと、バッグやケースの中に湿気がこもり、カビの原因になることがあります。

撮影後にレンズが濡れている場合は、外装の水分を柔らかい布で軽く拭き取り、しばらく乾かしてから収納します。レンズ面に水滴がある場合も、こすって広げるのではなく、清潔な清掃紙やクロスで軽く吸い取るようにしましょう。

長く使うレンズは、防湿庫(カメラ用の湿度管理ケース)や、密閉ケースと乾燥剤を使って保管すると安心です。特に梅雨時期や湿度の高い部屋では、清掃よりも「カビを発生させない保管」を意識することが大切です。

レンズの清掃方法 まとめ

レンズ清掃は、ホコリをブロワーで飛ばしてから、必要な汚れだけを軽く拭き、最後に乾いた清掃紙やクロスのきれいな面で仕上げるのが基本です。ホコリや砂を残したままこすらない、液体をレンズへ直接付けない、同じ面で何度も拭かない。この3点を守るだけでも、傷や拭きムラを防ぎやすくなります。アルコールはレンズ面の油分清掃に使われることがありますが、メーカーやレンズ仕様によって扱いが異なります。そのため、まずは取扱説明書とレンズ専用クリーナーを優先し、使う場合もレンズ面だけに少量使いましょう。なお、センサー汚れ、内部のカビや曇り、ズームやフォーカスの違和感は、自力清掃にこだわらずメーカーや修理店に相談するほうが安全です。料金は簡易清掃、センサー清掃、点検付きメンテナンス、分解修理で変わるため、症状に合わせて依頼先を選びましょう。


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