
Adobe Camera Raw 18.2.2対応 Sony α7 VのRAW現像が可能に
Sony α7 Vで撮ったARWを、Adobeの定番RAW現像フロー(Camera Raw/Photoshop/Lightroom系)へそのまま戻せる環境が整いました。Adobe Camera Raw 18.2.2から対応一覧に追加されましたが、Adobe公式ではSony α7 Vは preliminary support(暫定対応)扱いです。少なくとも公式注記で明示されているのは Compressed / Compressed HQ RAW 対応で、対応状況はアプリごとに確認したほうが安全です。
この記事のサマリー

Adobe公式の対応カメラ一覧に、Sony α7 V(ILCE-7M5)がCamera Raw 18.2.2以降の標準サポートとして掲載

ightroom Classic 15.2.1では、Sony α7 V の Compressed / Compressed HQ RAW 対応が公式に追加されました

ARW対応は進んだ一方で、カメラマッチングプロファイルは用意されていない点に注意

Lightroom系はアップデートでの対応が基本、環境によってはDNG Converter経由が現実的

仕事・共同作業の「RAWが開けない」事故を減らし、納品までの導線が安定する
AdobeがSony α7 VのRAWを正式サポート:何が「解決」した?

今回の要点はSony α7 V(型番表記ではILCE-7M5)のRAW(ARW)が、Adobe Camera Rawの「対応カメラ」として公式に明記されたことです。対応状況はAdobeのサポートページに掲載され、Camera Raw 18.2.2以降で標準サポート対象に追加されています。
公式一覧に載る意味は意外と大きく、現像ソフト側の自動判定が安定しやすくなるのに加えて、案件やチーム運用で「誰の環境で開けるか」を説明しやすくなります。たとえば撮影者は最新環境でも、レタッチ担当が旧環境だとARWを開けず作業が止まることがあり、ここが解消されるだけで運用コストが下がります。
「開ける/開けない」が現場を左右する具体例
具体例を2つ挙げると、まず旅行やイベント撮影で、撮影当日にノートPCのLightroomでセレクトと軽い現像をしたいケースがあります。RAWが未対応だとJPEG撮って出し前提になり、露出やホワイトバランスの追い込みが難しくなりがちです。
もう1つはスタジオ撮影や商品撮影で、撮影→アシスタントが現像→クライアント確認という流れを組んでいる場合です。RAWが開けないだけで確認が遅れ、撮り直し判断も後手に回ります。対応が明文化されると、作業停止のリスクを事前に潰しやすくなります。
対応するRAW形式と注意点:圧縮RAWは全対応、ただしプロファイルは別問題
Camera Raw 18.2.2で大きいのは、Sony α7 VのRAWについて「圧縮RAW」「画質優先圧縮RAW(Compressed HQ)」「ロスレス圧縮RAW」まで含めて扱える点です。容量や書き込み速度の都合で圧縮系を常用している人ほど、恩恵が分かりやすいでしょう。一方で、色作りの入口となるプロファイル周りには注意点が残ります。
対応範囲を整理:RAW形式と現像ルート
RAWの種類が増えるほど、ソフト側の対応は「カメラ対応」だけでなく「そのRAW圧縮方式まで読めるか」が効いてきます。今回の追加は、日常的に使われやすい圧縮系まで一気にカバーしたのがポイントです。たとえば連写や長時間イベントで容量を抑えたい人、バックアップ回線が細い環境で納品前に共有したい人ほど助かります。
運用イメージをまとめると、Camera Rawを使うPhotoshop/Bridge系はCamera Raw本体の更新が直結し、Lightroom系は同時期のアップデート、またはDNG Converterでの変換が安全策になります。
項目 | 今回のアップデートで分かること |
|---|---|
対応開始 | Adobe Camera Raw 18.2.2以降でSony α7 V(ILCE-7M5)を標準サポート |
ARWの圧縮RAW | 対応 |
画質優先圧縮RAW(Compressed HQ) | 対応 |
ロスレス圧縮RAW | 対応 |
カメラマッチングプロファイル | 用意されない(Adobe側の一覧に「なし」として掲載) |
カメラマッチングがないと何が困る?回避の考え方
カメラマッチングプロファイルがないと、現像のスタート地点が「Adobe Color」などの汎用プロファイル中心になります。たとえば肌色や製品色を、カメラ内のクリエイティブルックに近い方向へ素早く寄せたい人にとっては、初期の色合わせに一手間増えることがあります。
回避策としては、(1) カメラ内で同時記録したJPEGを色の基準として参照し、RAW側を追い込む、(2) よく使う照明条件(タングステン、LED混在など)ごとに自分の現像プリセットを作り、初期のズレを短縮する、といった実務的な手が有効です。特に混色環境では、ホワイトバランスとHSLを固定したプリセットが時間短縮に直結します。
Lightroom運用はどうなる?DNG Converter経由も含めた現実的な着地点
Camera Raw対応は、PhotoshopのCamera Rawダイアログだけでなく、Lightroom系ユーザーにも重要です。というのも、撮影後の導線がLightroom中心の人ほど「読み込み→プレビュー生成→選別→現像→書き出し」が一体化しており、RAWが開けない瞬間にワークフロー全体が崩れるからです。今回はDNG Converter経由での運用も整理しておくと、環境差の吸収に役立ちます。
Lightroomは「更新で解決」が基本、古い環境は変換が保険
同じPCを長く使っていると、OSやGPUの都合でLightroomを最新版に上げにくいケースがあります。その場合でも、Adobe DNG ConverterでARWをDNGに変換してから取り込めば、現像工程を継続できることがあります。複数台運用(デスクトップ+ノート)や、撮影者と編集者でPCが別のときほど、この迂回路が効きます。
もう1つの例として、学校行事や地域イベントの撮影で、ボランティアの複数人が別々のPCで編集することがあります。全員のソフト更新タイミングが揃わない状況では、DNGに統一して受け渡すだけでトラブルが減り、作業の引き継ぎもスムーズになります。
更新手順は最短でよい:確認ポイントだけ押さえる
作業としては、Adobe Creative Cloud側でCamera Raw(またはPhotoshop/Bridge)を更新し、Camera Rawのバージョン表示が18.2.2以降になっているかを確認するのが第一歩です。Lightroom系を使う場合も、同様にアップデートを適用したうえで、α7 VのARWが読み込めるか、既存カタログでプレビュー生成が止まらないかを軽くチェックすると安心です。
特に気をつけたいのは、チームでプリセットやプロファイルを共有しているケースです。今回カメラマッチングがないため、他機種向けのプロファイル指定が残っていると意図せず見え方が変わることがあります。納品前の色確認だけは、いつもより丁寧に行うのが安全でしょう。
なぜ今この対応が重要?α7 Vの圧縮RAWが「標準の道具」になった意味
RAW対応の追加は地味に見えますが、実際にはカメラ選びや運用設計に影響します。Sony α7 Vはフルサイズ機で、データ量が増えやすいシーン(高解像の素材管理、長時間のイベント、動画と静止画の混在)ほど、圧縮RAWの選択が現実的になります。そこにAdobeが追随したことで、撮影後の標準ツールチェーンに素直に乗せられる状態になりました。
たとえば出張撮影で、宿に戻ってからノートPCでバックアップしつつ現像まで進めたい場合、ロスレス圧縮RAWで容量を抑えられると、ストレージや転送のストレスが軽くなります。もう1つは、結婚式や発表会のように枚数が多い撮影です。圧縮系を使っても現像の互換性が担保されるなら、撮影側は記録設定を攻めやすくなります。
一方で、カメラマッチングがないことから、カメラ内JPEGの色に厳密に寄せたい人は「色合わせの手作業」を見込んでおく必要があります。逆にいえば、色の基準を自分のプリセットに置いている人や、Adobe Color起点で作り込む人にとっては、今回の追加はほぼストレートな朗報になりやすいでしょう。
Adobe Camera RAWがSony α7 Vへ追加対応の最新情報まとめ
Adobe公式の対応カメラ一覧で、Sony α7 V(ILCE-7M5)はCamera Raw 18.2.2以降の標準サポートとして掲載されました。圧縮RAW、画質優先圧縮RAW(Compressed HQ)、ロスレス圧縮RAWまで含めてARWを扱える一方、カメラマッチングプロファイルは用意されません。Lightroom系はアップデート適用を基本に、環境差がある場合はDNG Converter経由も選択肢に入れると運用が安定します。
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