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ニコンZR・Z9に最新ファームウェア(Ver1.10・Ver5.31)が公開



撮影現場で地味に困るのは、派手な新機能がないことではなく、小さな引っかかりが積み重なることです。USB配信の音がときどきザラつく、RAW運用時にハイライトの危険域が直感的に掴みにくい、複数カメラのタイムコード同期が面倒、そして追従AFが開始直後に一瞬迷子になる。2026年1月、ニコンはZR用ファームウェア Ver.1.10 と、Z9用 Ver.5.31 を公開しました。ZRは動画制作の実務に直結する改善がまとまって入り、Z9は一見小粒ながら信頼性に効く修正。
この記事のサマリー

ニコンがZR用ファーム1.10とZ9用5.31を公開。ZRは収録時間延長やLTCタイムコード同期など動画向け強化、Z9は3D追従の挙動修正。更新ポイントを解説。

ZRの1.10はR3D NE運用がより現場向きに。ハイライト警告、ファイル命名、LUT読込上限拡大、USB配信の音声ノイズ修正までまとめてチェック。

Z9は5.31で追従開始直後に測距点が外れることがある不具合を修正。スポーツや野鳥で3Dトラッキングを多用する人はアップデート推奨。
今回のアップデート概要:対象はZRとZ9、公開は1月下旬
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今回公開されたのは、ニコン ZR(Cファーム)Ver.1.10 と、ニコン Z9(Cファーム)Ver.5.31。ダウンロードセンター上の公開日はどちらも2026年1月27日として表示されています。
ZR Ver.1.10とZ9 Ver.5.31のアップデート内容を解説していきます。
ZR Ver.1.10の本命はここ:動画の運用が楽になる5つの改善
ZRはZ CINEMAシリーズとして、RED由来のR3D NEなど“撮れる絵”に注目が集まりがちですが、現場で効くのは運用面の詰めです。Ver.1.10で、特にインパクトが大きいのは次の5点。
1 1回の撮影で記録できる最大収録時間を延長
長回しが必要なインタビュー、イベント、ライブ撮影で「気持ちの余裕」が増えます。収録時間の上限は運用に直結するので、まずここが改善されたのは大きい。
2 R3D NE撮影時のハイライト警告が、ヒストグラム/波形に出る
R3D NE 12-bit選択時、明るさ情報にハイライト側の警告表示が追加されました。露出を攻める撮影で「どこから先が危ないか」を即座に判断しやすくなります。
3 AUTOモードでもR3D NEが選択可能に
AUTOモードでも動画ファイル形式をR3D NEに設定できるようになりました。ただし自動で撮影モードがMに切り替わるため、完全オートで何でも済ませたい人向けというより、素早くRAW収録に入るための導線強化と捉えるのが自然です
4 動画ファイル命名に、リール番号やクリップ番号などの情報を付与
編集工程で地味に効くアップデートです。ファイル名にリール番号、クリップ番号、撮影日などの情報が含まれるようになり、複数日にまたがる案件や素材共有で整理が楽になります。
5 LTC信号入力でタイムコード同期が可能に
タイムコードにLTC信号入力が追加され、外部マイク/ライン入力端子にタイムコードジェネレーターをつないで同期できるようになりました。複数カメラ運用や別録音との同期が当たり前の現場ほど、これが効きます。
まだあるZR Ver.1.10:LUTと表示、クラウド、USB配信の“困りごと”を潰す
ZR Ver.1.10は、派手さはないのに、困っていた人にはまさに救済という改善も入っています。
LUTのCUBEファイル読み込みで表示できる上限が50に増加
LUTを複数運用する人ほど助かります。さらにドット始まりのファイルが表示されない仕様になり、管理用ファイルが紛れにくくなりました。
電源ランプ省エネの追加
セットアップメニューに項目が追加され、電源ランプの挙動を調整できます。現場での視認性やバッテリー運用に関わるため、地味でも触っておく価値があります。
Nikon Imaging Cloud接続時の案内文を更新
接続手順は変えず、表示上のガイダンスを整理。初心者がつまずきやすいポイントの摩擦を減らす方向です。
USBストリーミング時の音声ノイズ問題を修正
配信やオンライン講義、イベント中継でUSB配信を使う人は、まずアップデート優先度が高い項目です。
Z9 Ver.5.31は一行だけ。でもスポーツ/野鳥の人ほど重要
Z9のVer.5.31は修正が1点に絞られています。3D-トラッキング(静止画)または被写体追従AF(動画)で追従を開始した直後、フォーカスポイントが被写体から外れることがある問題を修正。これ、発生頻度が低くても撮影ジャンルによっては致命的です。
スポーツや野鳥は「最初の一瞬」が勝負。追従開始の瞬間に外れると、その後に戻っても“欲しいコマ”は消えています。小さな更新ほど、現場の信頼性に直結する。Ver.5.31はその典型だと思います。
更新前のチェックリスト:カードリーダー、レンズ、そして設定の扱い
ニコンの案内では、ZRもZ9も基本的にカードリーダーとPCを使う更新が前提です。またZマウント以外のレンズやFTZ/FTZ II以外のアダプターを付けた状態での更新は避けるよう注意喚起があります。
Z9は、過去のバージョンから一気に上げる場合に注意点が増えます。IPTCプリセットや一部設定の扱いなど、使い方によっては事前バックアップ推奨の項目があるため、現場前日に慌てて更新するより、余裕のあるタイミングでの作業が安心です。
ZR | |
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まとめ
ZRは、RED由来のRAWや色の話が主役になりがちですが、ファーム更新で詰めるべきは運用の小さな段差です。今回の1.10は、まさにその段差をまとめて均したアップデートでした。
Z9の5.31も同様で、目立たないけれどプロの現場で一番ありがたい「安心」を積み上げる更新。ニコンが動画と静止画の両輪で、撮影後の工程まで見据え始めた流れが、ここにも見えます。
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