
【リーク】VILTROXがソニーE向けフロントテレコンを準備中 1.4倍テレコン&0.8倍ワイコンの正体とは
サードパーティレンズで勢いのあるVILTROXが、新たに「前玉側に装着するフロントコンバーター」を準備しているという情報が海外で話題になっています。この記事では、そのフロントテレコン&ワイドコンバーターの情報概要と、掲載されているソニーEマウント用の焦点距離変換例を整理しつつ、「これって実際どう使えそう?」という視点で解説していきます。
この記事のサマリー

VILTROXがレンズ前玉側に装着する1.4倍テレコン&0.8倍ワイドコンバーターを準備中で、ソニーEマウント用レンズを中心に対応予定というリーク情報

FE 200-600mm Gならフロントテレコンで280-840mm相当、FE 12-24mm F2.8 GMならワイコンで10-19mm相当になるなど、手持ちレンズのまま超望遠・超広角側を広げられるのが特徴

構造上AFや手ブレ補正などレンズとボディ間の電子制御はそのまま使える一方、周辺画質やフレアの影響などは実機レビュー待ちの段階で、まだ詳細スペックや発売時期は公表されていません
VILTROXからそもそも何が出るの? 1.4×テレコン&0.8×ワイコン

Sony Alpha Rumorsが「VILTROXのフロントテレコン」のリーク画像を掲載し、Reddit上でのVILTROX公式アカウントのコメントも紹介しています。Reddit上でVILTROX公式が明かした内容を要約すると、以下の2種類のフロントコンバーターを準備しているとのことです。
- フロントテレコンバーター:焦点距離を1.4倍にする
- ワイドコンバーター:焦点距離を0.8倍にする
どちらもレンズの前玉側に装着するタイプで、「カメラ本体を取り替えなくても、瞬時に別の焦点域が手に入る」というコンセプトが強調されています。リアテレコン(ボディ側/マウント側に挟み込むタイプ)と違い、レンズとカメラの間に電子接点をはさまないため、AFや絞り制御の互換性面では有利になりやすい構造です。その代わり、画質や周辺像の流れなどは、光学設計の善し悪しがダイレクトに出ます。
まだ公式サイトでの詳細発表やスペック表は出ておらず、「リーク画像+Redditでのコメント」という段階なので、現時点では“開発中/準備中”レベルの情報と考えておくのが安全です。
ソニーEマウントでの焦点距離変換例を整理
Sony Alpha Rumorsの同記事では、ソニーEマウントの代表的なレンズにこのコンバーターを付けた場合の「焦点距離換算例」がずらっと載っています。以下はその一部を抜粋・整理したものです。
レンズ名 | 1.4×テレコン装着後 | 0.8×ワイコン装着後 |
|---|---|---|
FE 12–24mm F2.8 GM | 17–34mm | 10–19mm |
FE 16–35mm F2.8 GM | 22–49mm | 13–28mm |
FE 24–70mm F2.8 GM | 34–98mm | 19–56mm |
FE 70–200mm F2.8 GM OSS | 98–280mm | 56–160mm |
FE 200–600mm F5.6–6.3 G OSS | 280–840mm | 160–480mm |
FE 50mm F1.2 GM | 70mm | 40mm |
FE 14mm F1.8 GM | 20mm | 11mm |
E 16–55mm F2.8 G(APS-C) | 22–77mm | 13–44mm |
見てのとおり、「超広角ズームをさらに広角寄りに」「望遠ズームをさらにテレ端寄りに」といった使い方を想定した組み合わせが多く挙げられています。特に200–600mmに1.4×を付けて“280–840mm相当”というのは、野鳥・航空機・モータースポーツ撮影が好きな人にはかなりそそられる数字でしょう。
一方で、14mm F1.8や24mm F1.4といった単焦点に0.8×ワイコンを付けて「11mm相当」「19mm相当」という世界を狙う提案も含まれており、天の川や星景、室内不動産など「とにかく広く写したい」シーンにも向けていることがわかります。
フロントコンバーターならではのメリット・注意点
メリットとしてまず大きいのは、「電気的には何も挟まない」構造である点です。AFや手ブレ補正、絞り制御などは基本的にそのままレンズとボディ間で完結するので、リアテレコンでありがちな「対応レンズが少ない」「一部機能が制限される」といった問題を避けやすくなります。
ただし、フロントコンバーターは画質面での影響が出やすく、
- 周辺解像の低下
- 周辺の色にじみ(色収差)
- 周辺の像の流れや湾曲
- 逆光時のフレア・ゴースト増加
といったリスクはどうしても付きまといます。これはVILTROXに限らず、各社のワイコン・テレコン共通の宿命です。富士フイルムの放送用1.5×フロントテレコンのようなプロ向け製品は非常に高価ですが、それだけシビアなクオリティが求められる世界という裏返しでもあります。
今回のVILTROX製コンバーターが、どこまで周辺画質を維持できるのか、ズーム全域でAFや手ブレ補正がどの程度安定するのかは、実機レビューが出てみないと何とも言えません。「数字上の焦点距離だけ見ると激アツだけど、画質はケースバイケース」と考えておくのが現実的です。
どういう人に刺さりそう?
現時点の情報から逆算すると、以下のような人にとっては要チェックのアイテムになりそうです。
- FE 200–600mmや100–400mmで、もう一歩寄りたい野鳥・航空機・モータースポーツ撮影勢
- 12–24mmや14mm F1.8など、すでに超広角を持っていて「さらに一段だけ広くしたい」ユーザー
- レンズを増やしすぎずに、旅先で焦点距離のバリエーションを確保したいミニマル派
- E 16–55mm F2.8 GなどAPS-Cレンズも使い回しながら、柔軟に画角を変えたいα6000シリーズユーザー
一方で、「最高の画質」を最優先したい人にとっては、フロントコンバーターは基本的に“妥協を伴う選択”になりがちです。画質を犠牲にせず焦点距離を伸ばしたい場合は、やはり専用の長玉や超広角レンズを追加した方が確実です。
まとめ
まだVILTROX公式サイトでの正式アナウンスや国内価格の情報は出ていないため、現時点では「リーク画像+海外サイト経由の情報」に基づいた段階です。それでも、「前玉側に付ける1.4×テレコン&0.8×ワイコンで、ソニーEの人気レンズ群を一気にカバーしよう」という発想自体はかなりおもしろい試みです。
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