11/24発売 VILTROX 2倍テレコンバージョンレンズ(Eマウント版)の予約開始日・発売日・価格・比較最新情報まとめ

11/24発売 VILTROX 2倍テレコンバージョンレンズ(Eマウント版)の予約開始日・発売日・価格・比較最新情報まとめ

ソニーEマウントで「あともう一歩、望遠が欲しい」と感じたことはないでしょうか。純正2倍テレコンSEL20TCは優秀な一方で高価で、対応レンズも限られていました。そこに登場したのが、サードパーティ製の2倍テレコン「Viltrox 2x E-mount teleconverter(TC-2.0X)」。価格を抑えながらAFやEXIF連動にも対応した注目の一本です。本記事では発売日・価格・スペックから純正との違い、具体的な活用シーンまで一気にまとめていきます。

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筆者
みんカメ編集部
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この記事のサマリー

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VILTROX 2x Eマウントテレコンバーターは、ソニーEマウント用の2倍テレコンで、焦点距離を2倍にしつつAFやEXIF連動にも対応した新モデルです。

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中国では2025年11月24日に発売され、1,499元(約33,000円)という攻めた価格設定になっています。

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光学構成は5群9枚で3枚の高屈折レンズを採用し、防塵防滴シールやUSB-Cによるファームアップにも対応するなど、実用装備が充実しています。

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ソニー純正SEL20TCに比べて価格は約3分の1程度とされ、画質と信頼性をどこまで許容できるかが選択の分かれ目になります。

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スポーツ・野鳥・鉄道など望遠撮影が多いユーザーには強力な選択肢になり得る一方、最高画質を最優先する用途では純正や別のアプローチも候補になります。

VILTROX 2x Eマウントテレコンバーターが11月24日発売と正式発表

VILTROXが2x EマウントテレコンバーターのEマウント対応版を中国で11月24日に正式発売しました。VILTROX公式や日本正規代理店からの「日本国内での正規販売情報」のアナウンスはまだ確認できていません。

商品名

VILTROX 2x E-mount teleconverter(型番TC-2.0X)

対応マウント

ソニーEマウント

販売価格

1,499元(約33,000円)
308ユーロ(約55,600円)

発売日

2025年11月24日

予約開始日

2025年11月24日
※日本国内販売は未発表

予約・販売URL

JD.com(中国国内)

Syntex(欧州)

※予約・販売URLは随時更新していきます(11/25更新済)

VILTROX 2x Eマウントテレコンバーターの概要

VILTROX 2x E-mount teleconverter(型番TC-2.0X)は、ソニーEマウントボディと望遠レンズの間に挟んで使う2倍テレコンです。焦点距離を2倍に引き伸ばしつつ、自動露出やAF、Exif情報の伝達も維持することを目指した設計になっています。サードパーティ製としては世界初クラスのEマウント用2倍テレコンという位置づけで、純正だけではカバーし切れなかったニーズに踏み込んだアイテムと言えます。

レンズとボディの間に挟む“増距鏡”という発想

テレコンバーター自体は昔からあるアクセサリーで、レンズの後ろに光学系を追加して焦点距離を伸ばす仕組みです。VILTROX 2x Eマウントテレコンバーターも同じ発想で、例えば200mmレンズに装着すると画角は400mm相当になり、300mmなら600mm相当まで伸ばせます。

その代わり、光を途中で拡大するためレンズの明るさは2段分暗くなります。F2.8のレンズならF5.6、F5.6のレンズならF11相当になるイメージです。シャッター速度の確保やISO感度とのバランスを考えて使う必要があるものの、機材を買い増しせずに望遠域を稼げる点が大きなメリットです。

超望遠レンズは一本増やすだけで数十万円コースになりがちです。それに比べ、テレコンを組み合わせるアプローチは「いま持っているレンズの延長線上でできる望遠強化」として、コストを抑えたいユーザーにとって現実的な選択肢になっています。

サードパーティ製としての大きな意味

ソニーEマウントでは、これまで2倍テレコンといえば純正のSEL20TCが事実上の一択でした。VILTROX 2x Eマウントテレコンバーターは、その状況に初めて風穴を開けたサードパーティ製2倍テレコンとされています。

選択肢が増えることの恩恵は単純な価格面だけではありません。純正とは異なる設計思想や対応レンズの幅が生まれることで、「このレンズでもテレコンを試したい」といったニッチな要望に応えられる可能性も出てきます。

どんなユーザーが候補にすべきか

最も恩恵を受けやすいのは、ソニーの70-200mmや200-600mmといった望遠ズームをすでに所有していて、「あと一歩寄りたい」場面が多い人です。運動会やスポーツ観戦、野鳥、鉄道、航空機など、被写体に近づきにくいジャンルでは、テレコンの有無で撮れる画が大きく変わります。

一方で、最高画質やAFの安定性を最優先する仕事用途であれば、純正SEL20TCを軸に考えたほうが安心というケースもあります。VILTROX 2xは「機動力とコストを重視しつつ、望遠側のバリエーションを増やしたい人」に向いた製品というイメージです。

ボディ側もα7 IVやα7R V、α9シリーズ、α1など最新世代のAF性能を持つモデルと組み合わせることで、テレコン装着時のAF低下をカバーしやすくなります。まずは自分の被写体と使用ボディを整理し、テレコン運用と相性が良いかどうかをイメージしてみると判断しやすくなります。

VILTROX 2x E-mount teleconverterのスペック一覧

TC-2.0Xのスペックをざっと眺めるだけでも、単なる低価格モデルではなく実用性を意識した設計になっていることが見えてきます。光学構成や重量、電子接点まわりの仕様、防塵防滴やファームウェア更新への対応など、購入前に押さえておきたいポイントを順番に確認していきましょう。

光学構成・サイズ・重量

VILTROX 2x Eマウントテレコンバーターの光学構成は5群9枚で、そのうち3枚が高屈折率レンズとされています。高屈折率のガラスを使うことで、コンパクトさと収差補正のバランスを取っているイメージです。中国メディアの情報では、画質の維持と小型軽量化の両立をうたい、多層コートによりゴーストやフレアの発生を抑える設計として紹介されています。

外形寸法はおおよそ66.3×66.3×29mmで、それほど出っ張りが大きいタイプではありません。重量は約229gという情報があり、フルサイズ用望遠ズームとの組み合わせで考えると、バランスを大きく崩さない範囲に収まっています。望遠側で手持ち撮影を続ける場合でも、許容できる重さと感じるユーザーが多いでしょう。

電子接点・EXIF・手ブレ補正との連携

テレコンの使い勝手を左右するのが、カメラ・レンズ間の電子制御をどこまで維持できるかという点です。TC-2.0Xには電子接点が備わっており、自動露出、AF、Exif情報の伝達に対応していると報じられています。

Exifについては、焦点距離やF値をテレコン適用後の値として記録するのか、元レンズの値のままになるのかが気になるところです。実際の挙動はレビュー待ちですが、「Exif情報の伝送に対応」と明記されていることから、少なくとも何らかの形で情報が反映されることがわかります。

ボディ側の5軸手ブレ補正(IBIS)や、レンズ側の光学式手ブレ補正(OSS)との連携についても、基本的にはテレコンを挟んだ状態で動作する前提の設計です。実効焦点距離が2倍になるぶん、補正の恩恵も相対的に重要度が増すため、撮影時はシャッター速度と補正量のバランスを意識したいところです。

防塵防滴とUSB-Cファームウェア更新

マウント部にはゴムシーリングが仕込まれており、防塵防滴に配慮した構造になっています。ソニーのG・GMクラスの望遠レンズはもともと防塵防滴仕様が多いため、接続部にシールがあることでシステム全体としての安心感が高まります。砂埃が舞う運動会や雨天のスポーツ撮影など、ハードな条件での利用を想定しているユーザーにとってはメリットが大きいポイントです。

さらに、筐体にはUSB-C端子が備わっており、ファームウェアのアップデートに対応していることも大きな特徴です。今後、対応レンズの追加やAFアルゴリズムの改善が行われた場合でも、ユーザー側でアップデートできる余地があるのはサードパーティ製ならではのメリットと言えます。

対応レンズとAF・連写性能の実力

どのレンズで使えるのか、AFや連写性能はどこまで保てるのかは、テレコン導入を検討するうえで最重要ポイントです。VILTROX 2x Eマウントテレコンバーターは、ソニー純正の一部望遠レンズとの併用を前提に設計されており、AFや高速連写にも対応するとされています。対応範囲と想定される使い心地を整理してみましょう。

公式で挙げられている対応レンズ

FE 70-200mm F2.8 GM、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM、FE 200-600mm F5.6-6.3 Gといった望遠ズームに対応するとされています。これらはいずれもSEL20TC純正テレコンの対応レンズと重なるラインナップで、鏡筒の後端形状にテレコン側の突出部を受けるスペースが確保されているのが共通点です。いわゆる「テレコン対応レンズ」と考えてよさそうです。

他のGM超望遠単焦点(400mm F2.8 GMや600mm F4 GMなど)への対応も期待されますが、現時点では公式の対応リスト全体は公開されていません。購入前に実機情報を確認するか、販売店・メーカーからの続報を待つのが安全です。

AF性能と120fps連写対応

VILTROX 2x Eマウントテレコンバーターのトピックとしてよく取り上げられるのが、「120fps連写対応」というフレーズです。ソニーα9 IIIのように毎秒120コマの高速連写に対応したEマウント機もすでに登場しており、VILTROX側はこうしたハイフレームレート撮影でも使用できることを仕様としてアピールしています。

VILTROXが「原レンズのAF精度・速度をできるだけ維持し、性能劣化を最小限に抑える」とうたっているとも伝えられています。もちろん、実際の追従性能は組み合わせるボディとレンズ、被写体の動きによって大きく変わります。高速で横切るスポーツや野鳥撮影では、純正テレコンと比べて歩留まりに差が出る可能性もありますが、価格差を踏まえて許容できると感じるユーザーも多いはずです。導入後は、自分の撮影スタイルに合わせたAFエリア設定や連写設定を詰めていくことが重要になります。

VILTROXレンズや他社レンズでの利用可能性

VILTROXはもともとキヤノンEFマウント向けのAF対応2倍テレコン「C-AF 2X TELEPLUS」などをリリースしてきたメーカーで、サードパーティ製レンズとの電子制御を扱った実績があります。ただし、TC-2.0X Eマウント版については、タムロンやシグマを含む他社製Eマウントレンズや、自社製Eマウントレンズへの公式対応は本稿執筆時点でアナウンスされていません。物理的に装着できたとしても、AF挙動や絞り制御が予想どおりに動作するかは保証されない点に注意が必要です。

「どうしてもサードパーティ望遠ズームで試したい」という場合は、実際に試したユーザーの作例やレビューを待ったうえで判断するのが現実的です。少なくとも発売初期の段階では、まずソニー純正望遠レンズとの組み合わせを軸に考えるのが安全と言えるでしょう。

ソニー純正2倍テレコンSEL20TCとの違い

VILTROX 2x Eマウントテレコンバーターを検討している人の多くは、「純正SEL20TCとどちらが自分に合うか」を知りたいはずです。光学設計やサイズ、価格帯を比較すると、それぞれの立ち位置が見えてきます。ここではスペック面から両者の違いを整理していきましょう。

光学設計とサイズの比較

ソニー純正のFE 2x Teleconverter SEL20TCは、光学設計が5群8枚で、重量は約207gとされています。一方、VILTROX 2xは5群9枚・約229gと、レンズ枚数が1枚多くやや重くなっています。光学設計の違いそのものが画質に直結するわけではありませんが、VILTROXのほうが収差補正のために1枚追加している構成と見ることもできます。

サイズ感はどちらも直径6cm台・全長3〜4cm台と大きくは変わりません。ただ、純正SEL20TCはソニーのレンズデザインと完全に揃った外観・質感になっているのに対し、VILTROXはやや独自デザインで、白レンズとの見た目の一体感をどこまで重視するかは好みが分かれるところです。

どちらを選ぶべきかを整理

純正SEL20TCの強みは、ソニー公式の組み合わせとして動作検証が徹底されている点にあります。AF挙動や画質、ファームウェアアップデート時の互換性など、長期的な安心感ではやはり純正に分があります。仕事で確実な結果を求めるフォトグラファーや、サポート体制を重視するユーザーには大きな魅力です。

一方で、VILTROX 2xは「価格・機能・拡張性」のバランスに優れたチャレンジングな選択肢です。趣味での撮影が中心で、多少の歩留まり低下よりも撮影機会の広がりを重視するなら、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。

最終的には、予算と用途、求める信頼性のレベルをどこに置くかが判断基準になります。すでにソニーのGやGM望遠レンズを複数所有しているなら、まずVILTROXを試し、必要に応じて純正にステップアップするという順番も現実的な選択肢です。

2倍テレコン使用時の画質・露出の変化を理解する

VILTROX 2x Eマウントテレコンバーターに限らず、2倍テレコンを使うときに避けて通れないのが「露出2段分のロス」と「画質低下」です。ここを理解せずに導入すると、「思ったより暗い」「解像感が足りない」と感じてしまうかもしれません。メリットとトレードオフを冷静に把握しておきましょう。

2段分暗くなることの意味

2倍テレコンを挟むと、レンズの明るさは2段分暗くなります。F2.8のレンズはF5.6、F4はF8、F5.6はF11相当になるイメージです。これは光学的な仕組み上避けられないポイントで、VILTROX 2x Eマウントテレコンバーターも例外ではありません。

晴天屋外のスポーツや野鳥撮影では、ISOをある程度上げれば実用的なシャッター速度を確保しやすいものの、夕方や屋内競技場のような暗い環境では一気に厳しくなります。被写体ブレを防ぎたい場合は、ISO感度の上限をどこまで許容できるか、事前にイメージしておくと安心です。

ボディ側の高感度耐性が高い最新フルサイズ機であれば、ISO6400〜12800相当まで日常的に使えるケースも増えています。こうしたボディと組み合わせることで、2倍テレコンの「暗くなる」という弱点をある程度カバーできます。

解像力・コントラストの落ち方

どんなテレコンでも、光学系を追加する以上、元レンズ単体とまったく同じ解像力を維持することはできません。周辺部の解像感やコントラスト、逆光耐性など、何らかの部分で妥協が必要になります。

VILTROX 2x Eマウントテレコンバーターは、高屈折率レンズと多層コートを採用し、「性能劣化を抑える」とうたわれていますが、これはあくまで「2倍テレコンとして見れば健闘している」というニュアンスで捉えるのが妥当です。

実戦では、開放絞りではやや甘く、中〜1段絞ると描写が安定する、といった傾向が想定されます。シャープネスやコントラストを仕上げで少し盛る前提で使うか、用途によってはRAW現像時に部分的なシャープ処理を組み合わせると、バランスを取りやすくなります。

テレコンとクロップのどちらを選ぶか

近年の高画素機では、テレコンを使わずに撮影し、後からトリミングで画角を稼ぐという選択肢も現実的になってきました。例えばα7R Vのような高画素ボディなら、APS-Cクロップでも十分な画素数を維持できます。

テレコンを使うかクロップで済ませるかは、「被写体までの距離」「最終出力サイズ」「ISO感度の許容度」の三つを軸に考えると整理しやすくなります。暗い場所で高感度にしたくない場合や、大きくトリミングするとどうしても解像感が足りない場合には、テレコン側に軍配が上がるでしょう。

逆に、被写体までそこそこ近づけるシーンや、仕上がりサイズがSNSメインであれば、クロップ主体でも問題ありません。VILTROX 2x Eマウントテレコンバーターを導入する前に、自分の作品の最終アウトプットをイメージしておくと、機材投資の優先順位が明確になります。

VILTROX 2xを買うべき人/見送るべき人

VILTROX 2x Eマウントテレコンバーターを積極的におすすめしやすいのは、すでにソニー純正の望遠ズームを持っていて、野鳥やスポーツ、鉄道など望遠系の被写体を継続的に撮っているユーザーです。純正テレコンに手が出しづらかった人にとって、現実的な価格で焦点距離を伸ばせるのは大きな魅力になります。

逆に、一度の撮影機会で絶対に失敗できない案件や、ピクセル等倍でのチェックを前提とした商業撮影などでは、まだ様子見を推奨したくなります。テレコンを使わずに済む撮影スタイルを模索したり、純正テレコンや別のレンズ構成を検討する余地もあるでしょう。

自分の撮影スタイルや機材の組み合わせを振り返り、「VILTROX 2xがあれば撮れるようになる画」がどれだけあるのかをイメージしてみてください。そのイメージが具体的に思い浮かぶのであれば、導入する価値は十分にあるはずです。

VILTROX 2x Eマウントテレコンバーターのまとめ

VILTROX 2x Eマウントテレコンバーター(TC-2.0X)は、ソニーEマウント向けサードパーティ製2倍テレコンとして、価格と機能のバランスに優れた選択肢になっています。11月24日から中国で発売開始され、5群9枚構成・防塵防滴・USB-Cファームアップ対応など、実用的な仕様も充実しています。

露出2段分のロスや画質低下といったテレコン共通のトレードオフはあるものの、200-600mmや70-200mmなどの望遠レンズと組み合わせれば、野鳥やスポーツ、鉄道、月など幅広いジャンルで撮影の自由度が大きく広がります。手持ちのレンズと撮影スタイルを一度整理し、「あともう少し寄れたら撮れるはずだった一枚」を思い浮かべながら、VILTROX 2xを導入するかどうか検討してみてください。


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