
12月発売 コシナ APO-LANTHAR 28mm F2 Aspherical E/Z版の予約開始日・発売日・価格・比較最新情報まとめ
フォクトレンダーの「APO-LANTHAR 28mm F2 Aspherical」は、2025年に登場したフルサイズ対応の広角単焦点レンズです。「リーク情報は本当だった?」「発売日はいつ?」「価格はどのくらい?」「Eマウント版とZマウント版はどこが違う?」といった疑問を、まとめて解消したい方も多いはずです。この記事では公式発表と各種レビュー情報をもとに、発売スケジュールや予約価格、スペックの要点、競合レンズとの比較、向いている撮影シーンまで、購入前に押さえておきたいポイントを整理していきます。
この記事のサマリー

APO-LANTHAR 28mm F2 Asphericalは、ソニーEマウント用とニコンZマウント用の高性能な広角MFレンズで、発売時期は公式発表でEマウント版が2025年12月予定、Zマウント版が2026年1月予定と案内されています。

希望小売価格はいずれのマウントも税別140,000円(税込154,000円)で、市場での予約価格はおおむね税込13万円前後に設定されています。

8群12枚構成・12枚絞り・最短0.28mといったスペックに加え、高画素機も見据えたアポクロマート設計が大きな特徴です。

Eマウント版とZマウント版は、フィルター径・重量・MFアシストの挙動・絞りクリック切り替え機構などに違いがあり、使い勝手にもそれぞれの個性があります。

描写は開放から高い解像力とコントラストを示し、アポクロマート設計による色収差の少なさや周辺部までの安定した描写が各種レビューで評価されています。
コシナ APO-LANTHAR 28mm F2 AsphericalがE・Zマウント版も正式発売

Mマウント版に続き、コシナがAPO-LANTHAR 28mm F2 AsphericalのE・Zマウント版もそれぞれ25年12月・26年1月に発売開始することを正式発表しました。各予約サイトからの予約受付も11/14から開始しております。発売日の正式な日程はおって公式からアナウンスされる予定です。
商品名 | APO-LANTHAR 28mm F2 Aspherical |
|---|---|
対応マウント | ソニー Eマウント ニコンZマウント |
希望小売価格 | 154,000円(税込) |
販売価格 | 131,220円(税込)~ |
発売日 | E:2025年12月発売予定 Z:2026年1月発売予定 |
予約開始日 | 2025年11月14日 |
予約・販売URL | |
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公式発表ページURL |
コシナ APO-LANTHAR 28mm F2 Asphericalの特徴
APO-LANTHAR 28mm F2 Asphericalは、COSINAがフォクトレンダーブランドで展開するアポクロマート設計の広角単焦点レンズです。フルサイズ対応の28mm・F2という使いやすいスペックに、色収差を徹底的に抑えた光学設計を組み合わせた一本で、「フォクトレンダー史上最高性能の広角レンズ」として位置づけられています。
アポクロマート設計で色収差を徹底的に抑える
最大のポイントは、レンズ名にも入っている「APO(アポクロマート)設計」です。RGBそれぞれのピント位置を揃えることで、軸上色収差を限りなくゼロに近づける思想で設計されており、高画素センサーと組み合わせたときでも輪郭がにじみにくいことが特徴です。等倍で見たときにも、線がスッと揃った印象になりやすい設計と言えます。
広角レンズは周辺部で倍率色収差が目立ちやすいジャンルですが、このレンズではその点も強く意識されています。既に発売されているVMマウント版などの実写レビューを見ても、背景の点光源やハイライト部に現れやすい色ズレがよく抑えられており、色収差補正に頼らなくても素直な描写が得られる傾向です。後処理の負担を減らしたい人にとっても、アポクロマート設計のメリットは大きいでしょう。
「小型・高性能・MF」の三拍子を狙ったコンセプト
もうひとつの軸は、取り回しの良さとの両立です。大口径で高性能なレンズは大型・重量級になりがちですが、APO-LANTHAR 28mm F2 AsphericalはソニーEマウント版で325g、ニコンZマウント版で350gに抑えられています。全長もEマウントで58.8mm、Zマウントで60.0mmと比較的コンパクトです。
金属鏡胴でこの重量・サイズに収めている点は、携帯性を重視するユーザーにとって大きな利点です。AFを搭載しないぶん、ヘリコイドの精度やトルク感に注力しており、ピントリングの操作感を重視するユーザーに向けたキャラクターになっています。
スペック徹底チェック:光学設計と操作性
ここからはスペックを細かく見ていきます。数字の羅列に見えてしまいがちな項目ですが、「撮影でどう効いてくるか」という視点で見ると、このレンズのキャラクターが見えてきます。Eマウント版とZマウント版はいずれも下記が主要スペックの値となります。
項目 | 仕様 |
|---|---|
焦点距離 | 28mm |
最大口径比 | F2 |
最小絞り | F16 |
レンズ構成 | 8群12枚 |
絞り羽根 | 12枚 |
最短撮影距離 | 0.28m |
最大撮影倍率 | 1:6.9 |
数値だけ見ても、かなり贅沢に作られた一本であることが伝わります。
8群12枚構成とアポクロマートの関係
8群12枚という構成は、広角単焦点としてはかなり凝ったものです。E/Zマウント版はいずれも異常部分分散ガラスを6枚、両面非球面レンズを2枚組み合わせた構成とされており、軸上色収差と倍率色収差の両方を高いレベルで抑える設計になっています。
アポクロマート設計は単に色収差を減らすだけでなく、コントラストや階調再現にも効いてきます。光が揃った状態でセンサーに届きやすくなることで、細部のディテールがしっかりと立ち上がり、ハイライトからシャドウまで粘りのあるトーンになりやすいのが特徴です。VM版のレビューでも開放から高い解像力とコントラストが報告されており、E/Z版でも同系統の描写が期待できます。
最短0.28mと12枚絞りがつくるボケ表現
広角28mmとはいえ、最短撮影距離0.28m・開放F2・12枚絞りの組み合わせにより、ボケを活かした撮影も行いやすいスペックです。テーブルフォトで料理や小物にぐっと寄ったり、街角スナップで被写体に少し近づいて背景を柔らかくぼかしたりといった撮り方にも対応できます。
12枚の絞り羽根は、ボケの輪郭を円形に近づけるための設計です。ある程度絞り込んだ場合でも角張りにくく、点光源が比較的素直な丸ボケになりやすいため、夜景のイルミネーションなどを撮ったときにも自然な印象に仕上がります。パンフォーカス気味に全体をシャープに写すのか、開放寄りで主題だけを浮かび上がらせるのか、幅広い表現が狙えるスペックと言えるでしょう。
Eマウント版とZマウント版の違いを整理
光学仕様は共通のコンセプトですが、鏡胴設計やボディとの連携部分にはマウントごとのチューニングが入っています。「どちらを選んでも基本的な写りは同じ」と言いつつも、細かな違いを理解しておくとボディ選びやシステム構成が決めやすくなります。ここでは、実際の使用感に影響しやすいポイントをピックアップして整理します。
主な違いは、フィルター径・外形サイズ・重量、MFアシストの挙動、絞りクリック切り替え機構の有無などです。いずれも一見細かな差ですが、動画撮影の有無や既存レンズとの組み合わせによっては、選び方に直結する要素になります。
フィルター径とサイズ・重量の違い
Zマウントの大口径に合わせた設計のため、一回り太く・わずかに重いというイメージで捉えると分かりやすいでしょう。
項目 | Eマウント版 | Zマウント版 |
|---|---|---|
最大径 | 62.6mm | 68.8mm |
全長 | 58.8mm | 60.0mm |
重量 | 325g | 350g |
フィルター径 | 49mm | 58mm |
絞りクリック | ON/OFF切替可 | 固定(切替不可) |
MFアシスト | リング連動で自動拡大 | 枠色変化+ピーキング+ボタン拡大 |
フィルター径は手持ちのレンズとの兼ね合いで重要になるポイントです。ソニーEマウントのAPO-LANTHAR 35mm F2や50mm F2とフィルター径49mmで揃えたいならEマウント版、ニコンZ用のAPO-LANTHAR 35mm F2や50mm F2と58mmで揃えたいならZマウント版、といった選び方もできます。
MFアシストと絞りクリック機構
ソニーEマウント版は、フォーカスリングを回すと自動で拡大表示になるMFアシストに対応しています。さらに絞りリングにはクリック音の有無を切り替えるスイッチがあり、動画撮影時にはスムーズかつ無音で絞り操作を行うことが可能です。
ニコンZマウント版は絞りクリック切り替えこそありませんが、ボディとの電気通信によりフォーカスポイント枠の色変化・ピーキング・拡大ボタンによる拡大表示といった3種類のMFサポートに対応します。Eマウントは「フォーカスリング操作と連動するアシスト」、Zマウントは「ボディ側機能との連携」が特徴と捉えると、違いがイメージしやすいでしょう。
価格とコスパ:APO-LANTHAR 28mm F2はいくらで買える?
APO-LANTHAR 28mm F2 Asphericalのメーカー希望小売価格は、ソニーEマウント版・ニコンZマウント版ともに154,000円(税込)です。コシナ公式や報道各社でも同額が案内されており、APO-LANTHARシリーズの中でもハイエンド寄りのポジションにあることがわかります。
予約開始日の11/14時点では、国内量販店や専門店で税込131,220円(税込)の販売価格から確認ができます。
VM版との価格差と、その意味
既に発売済みのAPO-LANTHAR 28mm F2 VM版は、希望小売価格が148,500円(税込)に設定されています。VM版は電子接点を持たないレンジファインダー用MFレンズであるのに対し、E/Z版は電子接点を備え、Exif情報やボディ側の手ブレ補正・MFアシスト機能と連携できる点が大きな違いです。
定価ベースの差額は約5,500円で、おおむね数千円程度の差に収まっており、追加された電子連携機能を考えると妥当な価格差と言えます。
競合レンズと比べたときの立ち位置
同じ28mm前後の焦点距離で見ていくと、SIGMA 28mm F1.4 DG HSM | ArtやSony FE 28mm F2、Zeiss Batis 25mm F2あたりが価格帯・用途的に比較対象になります。SigmaはF1.4の明るさとAFが強みですが重量は約925gで、現在のメーカー販売価格は140,250円(税込)です。Sony FE 28mm F2は約200gと軽量で、価格は81,400(円)と10万円以内に収まっています。
APO-LANTHAR 28mm F2 Asphericalは、その中で「軽量コンパクト・アポクロマート設計・MF専用」という特徴を持つレンズです。AFの利便性よりも、色収差の少なさや解像力を重視して撮影したいユーザー向けの選択肢と言えるでしょう。
競合レンズとの比較:どれを選ぶ?
最後に、同じ28mm前後の焦点距離を持つ他社レンズと比べたときに、APO-LANTHAR 28mm F2 Asphericalがどのあたりのポジションに立つのかを整理してみます。ここでは代表的な3本として、SIGMA 28mm F1.4 DG HSM | Art、Sony FE 28mm F2、Zeiss Batis 25mm F2を例に挙げます。それぞれ得意分野が異なるため、「どれが優れているか」ではなく「自分の撮り方に合うのはどれか」という視点で比較すると選びやすくなります。
大まかにまとめると、このような棲み分けになります。
レンズ | 特徴まとめ |
|---|---|
SIGMA 28mm F1.4 Art | 大口径F1.4 + AF の高性能広角 |
Sony FE 28mm F2 | 軽量・比較的手頃な純正AF広角 |
Zeiss Batis 25mm F2 | AF・防塵防滴・中量級の高性能広角 |
Voigtländer 28mm F2 APO | 軽量MF + アポクロマート設計の高精度描写レンズ |
SIGMA 28mm F1.4 DG HSM | Artとの比較
SIGMAの28mm F1.4 DG HSM | Artは、開放F1.4という明るさが最大の強みです。暗所や星空、室内ポートレートでは一段分の明るさが効いてきますし、AF対応のため動きのある被写体にも対応しやすいレンズです。その代わり重量は約925gとかなり重く、長時間の持ち歩きでは負担が大きくなります。
APO-LANTHAR 28mm F2 AsphericalはF2スタートなので暗所性能では不利な場面もありますが、重量はEマウント版で325gと約3分の1程度に収まっています。色収差や周辺描写の安定性を重視しつつ、身軽に歩き回りながら撮影したい場合にはAPO-LANTHAR側がフィットしやすいでしょう。
Sony FE 28mm F2 / Zeiss Batis 25mm F2との比較
Sony FE 28mm F2は、とにかく軽量であることと純正AFレンズであることが大きな魅力です。重量約200g・フィルター径49mmというコンパクトさで、価格も新品で6万円前後とフルサイズ用の単焦点としては比較的手を出しやすい水準にあります。開放時の周辺画質や歪曲は必要十分レベルで、汎用的な広角単焦点として活躍します。
Zeiss Batis 25mm F2はAF対応・防塵防滴構造・重量約335gという仕様で、広角寄りの画角と携帯性を両立したレンズです。焦点距離は28mmよりやや広い25mmで、風景や建築を広く写し込みたい用途に向きます。発売当初は高価なレンズでしたが、現在は中古相場が下がっており、新品より手の届きやすい価格帯で流通しています。
購入前にチェックしたいポイントとおすすめボディ
ここまで読んで「自分に合うかもしれない」と感じた方に向けて、最後に購入前のチェックポイントを整理しておきます。APO-LANTHAR 28mm F2 Asphericalはクセの強いレンズではありませんが、「AFがない」「価格が高め」といった特徴があるため、人を選ぶ部分があるのも事実です。自分の撮影スタイルと照らし合わせながら検討することが大切です。
ボディとの相性について触れておくと、ソニーならα7 Rシリーズやα7 IV、ニコンならZ7/Z8/Zfといった高画素機と組み合わせると、レンズの解像力をより活かしやすくなります。もちろん2,400万画素クラスでも十分に恩恵はありますが、「高解像域までしっかり描き切るレンズ」であることを考えると、高画素ボディとの組み合わせは一度試してみる価値があります。
こんな人におすすめ・こんな人には向かない
おすすめしやすいのは、MF操作に抵抗がなく、構図やピント合わせを落ち着いて行う撮影スタイルの人です。風景・スナップ・ポートレートなど、撮影対象との距離をある程度コントロールしながら撮ることが多い人にとっては、アポクロマート設計のメリットを実感しやすいでしょう。
一方で、子どもの運動会やスポーツ撮影のようにAF前提で瞬間を追いかける撮影が中心の人には、MF専用レンズという性格上どうしても不利になります。また、レンズに対してある程度の予算を投じる意思があることも前提になってきます。とはいえ、APO-LANTHARシリーズは需要が高く、中古市場での流通も比較的安定しているため、もし合わなければ売却という選択肢も取りやすいレンズと言えます。
まとめ
APO-LANTHAR 28mm F2 Asphericalは、ソニーEマウントとニコンZマウント向けに用意された、高性能かつ比較的コンパクトな広角単焦点レンズです。発売時期はEマウントが2025年12月予定、Zマウントが2026年1月予定で、販売価格は154,000円(税込)とプレミアムクラスに属しますが、アポクロマート設計や8群12枚構成といったスペックから見ても、その位置づけは明確です。MF専用というポイントを受け入れられるなら、街歩きスナップや風景撮影で「軽さと高い描写性能」を両立できる一本として強力な選択肢になります。気になっている方は、自分の撮影スタイルや手持ちボディとの相性をイメージしつつ、店頭での試写やレンタル、作例チェックを通じて、自分のシステムに組み込むかどうか検討してみてください。
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