
【リーク】パナソニックLumix 28mm F8の発売日はいつ?価格予想・比較・予約まとめ
パナソニックが出願した「28mm F8」「22mm F5.6」「24mm F8」などの特許情報が公開され、Lマウントユーザーの間で静かな話題になっています。特許段階とはいえ、フルサイズ対応の超コンパクト広角レンズが増えるかもしれないとなれば、スナップ好きとしては放っておけません。この記事では、公開された特許情報をもとに「28mm F8」のスペックや特徴、発売日・価格の予想、既存のLUMIX S 26mm F8や他社パンケーキレンズとの違い、そして実際に発売された場合の活用シーンまでをまとめていきます。
この記事のサマリー

特許情報2025-167371で公開された「28mm F8」を中心に、特許で示された光学スペックと設計意図を整理。

LUMIX S 26mm F8やキヤノンRF 28mm、ニコンZ 26mmなど、主要なパンケーキレンズとの違いと立ち位置を比較。

過去の発表サイクルや価格帯から、現実的な発売時期と予想価格レンジをシミュレーション。

28mm F8が得意とするスナップ・旅行シーンやおすすめ設定、注意点を具体的に解説。
パナソニック「28mm F8」リークの全体像

まずは今回話題になっているパナソニック「28mm F8」がどんな位置づけなのかを整理しておきましょう。根拠となっているのは、2025年11月7日付で公開されたレンズ光学系の特許情報で、「28mm F8」「22mm F5.6」「24mm F8」など複数の広角単焦点がまとめて開示されています。公開番号はP2025-167371で、出願日は2024年4月25日。小口径でコンパクトな広角レンズを想定した光学設計と解釈されています。
特許出願で見えるレンズの狙い
特許の概要には「諸収差を良好に補正できる撮像光学系を提供すること」が目的として掲げられています。言い換えると、極端に薄いだけでなく、広角ながら一定の画質を確保することを目指した設計です。記載されている複数の実施例のうち、実施例2が焦点距離約28.4mm、開放F値8.0前後という数値で、今回話題の「28mm F8」に相当すると考えられる構成になっています。
像高は約21mmで、35mmフルサイズセンサーの有効イメージサークル(半径約21.6mm)に近い数値となっており、フルサイズ向けの設計である可能性が高いと考えられます。また全長がおよそ34mmと短く、いわゆるパンケーキレンズ的なプロポーションになることがうかがえます。Lマウント用として製品化されれば、LUMIX S9のような小型フルサイズ機と組み合わせたコンパクトなスナップ用セットとしての運用が想定しやすい設計と言えるでしょう。
Lマウント用パンケーキとしてのポジション
Lマウント陣営は高性能な大口径単焦点やズームが充実している一方で、「パンケーキレンズ」として明確に打ち出された純正レンズはLUMIX S 26mm F8のみです。そのほかにシグマやライカから比較的コンパクトな広角レンズはいくつか登場していますが、極薄タイプは多くありません。そこに28mm F8や22mm F5.6、24mm F8といった小口径の広角単焦点が加われば、Lマウントの選択肢がさらに広がることになります。
特許から読み解く28mm F8のスペック
公開公報には4つの実施例が記載されており、そのうち実施例2が焦点距離28.3752mm、F値8.01107、半画角37.3度、像高21.195mm、全長34.0002mmという数値になっています。これが「28mm F8」の有力候補です。数値だけ見ると地味に感じるかもしれませんが、フルサイズ対応の広角をここまで薄く収めている点がポイントと言えます。他の実施例も21mm F2.9、22.7mm F5.8、24.7mm F8とバリエーションがあり、同じコンセプトで複数のレンズ案が検討されていることが分かります。
フルサイズ対応かどうかのチェックポイント
フルサイズ対応かどうかを判断する際に注目したいのが「像高」です。35mmフルサイズセンサーの半径は約21.6mmなので、像高21mm前後があれば四隅までほぼカバーできる計算になります。実施例2の像高21.195mmという値はこのラインにかなり近く、幾何学的にはフルサイズ用として設計された光学系と考えられます。
また、半画角が37度台という点も、フルサイズ用 28mmレンズの一般的な値と整合しています。APS-C用 28mmであれば半画角はさらに狭くなるため、この点からもフルサイズ対応の想定と見ることができます。LUMIX Sシリーズはフルサイズ路線が主力であることから、実際に製品化される場合は「S 26mm F8と同じくLマウントフルサイズ用のパンケーキレンズ」になる可能性がある、という程度の整理にとどめておくのが適切でしょう。
パンケーキ設計とF8のバランス
F8という開放値は、最近の明るいレンズに慣れていると物足りなく感じるかもしれません。ただしパンケーキレンズでは、開放F値をあえて暗くすることでレンズ径を小さく抑え、全長も短くできるというメリットがあります。今回の28mm F8の実施例でも、全長が約34mmと非常に薄く設計されており、F8固定とした設計上の割り切りが小型化に大きく寄与していると考えられます。
さらに、F8固定かつ広角という条件では被写界深度が非常に深くなり、ゾーンフォーカスと組み合わせることで、ピント合わせの手間を減らしたスナップ撮影がしやすくなります。この点は、同じくF8固定のLUMIX S 26mm F8についても、メーカーの資料やレビューで「パンフォーカスの街頭スナップに適した仕様」として繰り返し触れられている特徴です。明るさよりも身軽さと構図・タイミング重視の撮り方を優先するユーザーを想定した設計と言えます。
LUMIX S 26mm F8との違いと進化の方向性
すでに発売されているLUMIX S 26mm F8は、LUMIX S9とほぼ同時期に発表された固定F8・マニュアルフォーカス専用のパンケーキレンズです。焦点距離26mm・F8固定・完全マニュアルフォーカスという仕様で、全長約18.1mm・質量約58gというコンパクトさを実現し、フルサイズ機との組み合わせでも携帯性の高さが話題になりました。一方でAF非対応や暗所での使いづらさを指摘するレビューもありました。では、28mm F8がもし登場するとしたら、どのあたりが変わり得るのでしょうか。
画角と携帯性のイメージの違い
26mmと28mmは一見近い数字ですが、実際の写り方には一定の差があります。26mmはやや広めで、被写体との距離感を詰めるとダイナミックなパースが出やすい画角です。一方28mmは、ストリートフォトでよく用いられる焦点距離の一つで、自然な遠近感を保ちつつ、少し広めの範囲を写し込むことができます。
特許上の全長は26mm F8よりわずかに厚くなる可能性もありますが、それでも「パンケーキ」と呼べる薄さであることは変わらないでしょう。もし製品版で26mm F8より少し厚くなっても、AF対応や絞り搭載などの機能が追加されるなら、多くのユーザーにとっては許容しやすいトレードオフになり得ます。
ユーザーの声から見える改善の余地
LUMIX S 26mm F8に対しては、レビューやSNS上で「コンセプトはユニークだが、仕様の割り切りが大きい」といった声が見られます。具体的には、AFが使えないことや一部MFアシストが無効になる点、絞り固定による表現の制約などが指摘されることがあります。一方で、LUMIX S9との組み合わせによるコンパクトさや、気軽にスナップを楽しめる点を評価するユーザーもおり、コンセプトそのものへの支持も一定数ある印象です。
仮に28mm F8が第二世代的な位置づけで登場するとすれば、こうしたフィードバックを踏まえ、絞り機構や電子接点を備えた仕様にする可能性も考えられます。ただし、実際にどこまで機能を盛り込むかはパナソニックの製品企画次第であり、現時点で具体的な仕様は一切公表されていません。
発売日はいつになりそうか?タイミングを予想する
現時点で「28mm F8」はあくまで特許情報として存在しているだけで、パナソニックから公式な製品発表や開発表明は出ていません。光学系の特許が製品化につながるケースもあれば、そのまま採用されないケースもあります。過去の例を見ても、公開から数年以内に製品が登場する場合もあれば、まったく動きがないまま終わる場合もあり、具体的な時期を断定する根拠は現状ありません。
特許公開から製品化までの流れを押さえる
今回の特許は2024年4月25日に出願され、2025年11月7日に公開されています。なお、似たコンセプトの実製品としてLUMIX S 26mm F8(品番S-R26)が2024年5月23日に発表され、同年6月20日に発売されました。28mm F8の光学系がこのレンズの開発過程と関係しているのか、今後の別製品向けなのかについては、公表されておらず不明です。
LUMIX S9・26mm F8の事例から逆算する
LUMIX S9とLUMIX S 26mm F8は、いずれも2024年5月に発表され、日本市場では同年6月20日前後から店頭に並び始めました。パナソニックのプレスリリースや各種レビューでは、「フルサイズ機としては非常にコンパクトで軽量な組み合わせ」である点が強調され、SNS上でも携帯性を評価する投稿が多く見られました。
もしパナソニックが同様のコンセプトを継続するのであれば、新ボディと薄型広角レンズをセットで訴求する戦略を再び採用する可能性も考えられます。28mm F8の光学系が製品化された場合、「26mmよりわずかに狭い画角」「スナップ用途への特化」といった特徴は、LUMIX S9系の後継機と組み合わせた提案とも相性が良いと考えられます。ただし、これはあくまで市場動向からの予想であり、具体的な開発計画が示されているわけではありません。
価格レンジの予想と想定ユーザー
想定される価格帯を考えるうえでは、すでに発売済みのLUMIX S 26mm F8や他社パンケーキレンズの価格が参考になります。LUMIX S 26mm F8は31,900円(税込)で販売開始しました。その後、量販店や通販サイトではおおむね2万円台後半〜3万円前後の販売価格で推移しており、Lマウントレンズとしては比較的手頃なクラスに位置付けられます。
既存パンケーキの価格を基準にする
キヤノンのRF 28mm F2.8 STMは、明るいF2.8とAFを備えたフルサイズ用パンケーキで、販売価格は48,400円(税込)です。ニコンのNIKKOR Z 26mm f/2.8もAF対応の薄型広角で、販売価格は72,600円(税込)となっています。
これらと比べると、F8固定かつMF前提と想定される28mm F8が同じ価格帯に設定される可能性は高くありません。仕様が近いLUMIX S 26mm F8と同等か、やや低めの価格帯に収まると予想する向きが多いでしょうが、最終的な価格設定は仕様や位置付け次第で大きく変わります。いずれにしても、「気軽に試しやすい価格」であるかどうかが、この種のレンズにとって重要な要素となりそうです。
AF対応かどうかで大きく変わる
もし28mm F8がAF非搭載・F8固定というシンプルな仕様で登場する場合、想定ターゲットはLUMIX S9ユーザーやスナップ用途のサブレンズを求めるユーザーになり、価格はLUMIX S 26mm F8と同等かやや下の2〜3万円台が一つの目安と考えられます。逆に、可変絞りとAFを備えたパンケーキとして設計された場合は、キヤノンRF 28mm F2.8 STMやNIKKOR Z 26mm f/2.8と同じクラス、すなわち4〜7万円前後が予想レンジになります。
パナソニックはすでにLUMIX S 26mm F8で「超割り切り仕様のパンケーキ」を市場投入しているため、28mm F8がもし製品化される場合、同じコンセプトを踏襲するのか、ある程度の実用性を追加するのかが注目点になります。MF主体のシンプルさを維持しつつ、電子接点や絞り機構を搭載した仕様であれば、3万〜4万円前後の価格帯に収まる構成も考えられますが、具体的な方針は現時点で不明です。
他社パンケーキレンズとの比較
28mmクラスのパンケーキレンズは、すでにキヤノンやサードパーティからも複数登場しています。現時点でパナソニックの28mm F8は特許情報のみですが、スペックやコンセプトを既存製品と照らし合わせることで、市場の中でどのあたりに位置付けられ得るかをおおまかにイメージできます。ここでは、キヤノンRF 28mm F2.8 STMやNIKKOR Z 26mm f/2.8、TTArtisan 28mm F5.6などとの違いをざっくり整理しておきましょう。
キヤノン・ニコンのAFパンケーキとの違い
キヤノンRF 28mm F2.8 STMは、AF対応・F2.8という実用性の高い仕様を持ちながら、小型軽量なパンケーキとして設計されたレンズです。旅行から日常スナップまで幅広く使える汎用的な広角として位置付けられており、レビューサイトでも携帯性と画質のバランスが評価されています。NIKKOR Z 26mm f/2.8も同様にAF対応の薄型広角で、Zマウントレンズの中でも最薄クラスの一本として紹介されており、スナップ用途の常用レンズとして支持されています。
これらと比較すると、28mm F8はF値の面でどうしても不利です。その代わり、「より薄く・より軽く・よりシンプルなスナップ専用レンズ」という方向に振り切れば、差別化は十分可能です。AFや高い開放描写を求めるならキヤノンやニコン、身軽さを最優先したいならパナソニック、といった棲み分けになれば、ユーザーにとっても選びやすくなるでしょう。
TTArtisanやVoigtländerなどMFレンズとの距離感
MF専用のパンケーキという意味では、TTArtisan 28mm F5.6やVoigtländer Color-Skopar 28mm F2.8など、ライカMマウント系のレンズが良い比較対象になります。これらは金属鏡筒のクラシカルなデザインと独特の描写が特徴で、レンジファインダー機やミラーレスカメラにアダプター経由で装着して楽しむユーザーが多いレンズです。
パナソニック28mm F8が実現すれば、Lマウントボディにネイティブで装着できるMF寄りのパンケーキとして、これらとはまた違った「純正ならではの安心感」を打ち出せます。電子接点によるExifの記録やボディ側での周辺光量補正など、純正ならではの連携が期待できるため、「古典レンズの雰囲気を楽しむ」というより、「軽くて気楽な道具」としての価値が高くなりそうです。
28mm F8と相性の良いLUMIXボディ
どんなレンズもボディとの組み合わせで使い勝手が大きく変わります。28mm F8が実現した場合、現行のLUMIXボディの中で特に相性が良さそうなのは、小型のS9系とスタンダードなS5II系です。ここでは、それぞれの組み合わせで得られそうなメリットをイメージしてみましょう。
LUMIX S9と組み合わせた「ポケットフルサイズ」
LUMIX S9はフルサイズながら小型・軽量なボディで、LUMIX S 26mm F8との組み合わせではコンパクトカメラに近いサイズ感になります。28mm F8が同等クラスの薄さで実現すれば、同様にジャケットのポケットや小さめのバッグに収まりやすいセットになることが想像できます。
動画メインで使うユーザーであれば、別途ズームレンズを用意しておき、静止画スナップ用として28mm F8を常時装着しておくという運用も考えられます。どんなシーンでもまずは28mmで一枚押さえておき、必要に応じてレンズを付け替えるスタイルは、撮影の歩留まりを上げるうえでも効果的です。
LUMIX S5II/S1シリーズでの使い勝手
S5IIやS1シリーズのようなやや大きめのボディに28mm F8を付けると、バランス的には「ボディが主役、レンズはアクセサリー」という見た目になります。とはいえ、軽いレンズを付けることでトータルの重量はしっかり抑えられ、普段使いや散歩カメラとしての扱いやすさはむしろ向上します。
特にS5II系は動画・静止画どちらもこなせるオールラウンダーなので、メインはズームや大口径単焦点で撮りつつ、「今日は軽く行きたい」という日だけ28mm F8に付け替えるといった使い分けがしやすいでしょう。既にLマウントの重めのレンズを揃えているユーザーにとっては、「肩の力を抜いて撮りたい日用の一本」として活躍しそうです。
こんな人にパナソニック「28mm F8」をすすめたい
28mm F8は、スペックだけ見るとかなり尖ったレンズです。しかし、使い方さえ合えば、手持ちのシステムをぐっと楽しくしてくれる一本になる可能性があります。どんなユーザーと相性が良さそうか、イメージを具体的にしておきましょう。
軽快なスナップを楽しみたい初心者〜中級者
フルサイズデビューしたばかりのユーザーが陥りがちなのが、「ボケさせなきゃ」「明るいレンズじゃないと」といった思い込みです。28mm F8は、そうした固定観念をいい意味で崩してくれる存在になるでしょう。ボケよりも「瞬間を逃さないこと」「画面全体をしっかり見せること」に意識が向くため、スナップの基礎練習にも向いています。
また、絞りやピントの操作をシンプルにしておけるので、カメラ操作にまだ自信がない人ほど恩恵を感じやすいはずです。「細かいことは後回しにして、とにかく枚数を撮りたい」というフェーズでは、こうした割り切りレンズが想像以上に役立ちます。
サブ機・サブレンズとして「気楽な一本」が欲しい人
すでに明るい単焦点や高級ズームを揃えているユーザーにとっても、28mm F8のようなパンケーキは魅力的なサブレンズ候補です。撮影仕事や本気の作品作りとは別に、「今日は機材を軽くして、純粋に撮ることを楽しみたい」という日が誰にでもあるはずです。そんなとき、重たいレンズを置いて代わりにバッグへ放り込める一本があると、カメラを持ち出すハードルがぐっと下がります。
特にLUMIX Sシリーズはボディのラインナップが広く、サブ機としてS9、メイン機としてS5IIという組み合わせも現実的です。メイン機にはしっかりしたレンズを付けておき、サブ機には28mm F8を付けっぱなしにしておく。そんな運用をイメージすると、システム全体の機動力が一段上がるでしょう。
パナソニックLumix 28mm F8のまとめ
パナソニック「28mm F8」は、現時点では特許情報のみの存在ですが、数値や設計意図を丁寧に追っていくと、LUMIX S 26mm F8の路線をさらに押し広げる可能性を秘めた一本だと分かります。フルサイズ対応の超コンパクト広角という個性は、ストリートスナップや旅行でこそ真価を発揮するでしょう。F8固定ゆえに万能とは言えないものの、用途を割り切って使えば、撮影スタイルそのものを軽やかにしてくれる相棒になり得ます。
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