ヒカキン カメラとレンズ一覧2025|最新機材と色・音・OBS徹底検証

ヒカキン カメラとレンズ一覧2025|最新機材と色・音・OBS徹底検証

「ヒカキンみたいな“抜けの良い画”と“聞きやすい音”を、今日の自宅環境で再現したい」ーそんなあなたへ。ヒカキンさんの最新メイン機材・レンズ構成・アクション/360度の使い分け、部屋撮りの画角や色づくり、配信の安定運用まで、根拠付きでヒカキンさんの利用している機材の解説をし、再現しやすい実戦レシピを一気にまとめました。

Author
筆者
みんカメ編集部
みんなのカメラ編集部によるカメラに関する最新情報・レビューなどを毎日配信しています!ためになるプロのテクニックもご紹介。

この記事のサマリー

チェックアイコン

最新メイン機はSONY FX3。YouTuber用途で強いAF・4K120p・S‑Cinetoneが鍵

チェックアイコン

標準はFE24‑105mm F4、配信は超広角(12‑24mm GM/16‑35mm GM II)が効く

チェックアイコン

VlogはDJI Osmo Action 5 Pro、360度はInsta360 X5で演出幅を拡張

チェックアイコン

色はS‑Cinetone基調、作品志向はS‑Log3+LUTで仕上げる

チェックアイコン

代替プランはFX30/ZV‑E10 II/ZV‑1 IIで段階的に寄せる

結論:ヒカキンのカメラ・レンズ遍歴まとめ

ヒカキンさんはYouTube黎明期から一貫して「画質」と「撮りやすさ」の両立を追求してきました。最初は家庭用ビデオカメラからスタートし、やがて一眼画質、そして動画特化のシネマカメラへ。配信・収録・Vlogすべてを1人で回せる体制を整えながら、機材を段階的にアップデートしてきました。

ヒカキンさんがこれまで使ってきたと想定されるカメラとレンズを時系列でまとめました。

時期

カメラ本体

主なレンズ構成

特徴・用途

2010年前後

SONY HDR-CX550V

内蔵ズーム(約29.8–298 mm相当)

初期YouTube動画で使用。家庭用ながら高画質フルHDと強力手ブレ補正が特徴。

2013〜2015年

SONY NEX-VG30H

E 18–200 mm F3.5–6.3 OSS

レンズ交換式ビデオカメラ。浅い被写界深度と高音質マイクで映像品質を強化。

2017年〜

Panasonic LUMIX GH5

12–35 mm F2.8 ほか単焦点

世界初のミラーレス4K60p機。長年メインとして活躍し、ボディ内手ブレ補正も強力。

2020年頃

SONY VLOGCAM ZV-1

固定レンズ 24–70 mm F1.8–2.8

Vlog・ペット撮影用サブ機。「5年ぶりに感動した」と本人が紹介。

2024年〜現在(メイン機)

SONY Cinema Line FX3

FE 24-105 mm F4 G OSS/FE 12-24 mm F2.8 GM

フルサイズ4K120p対応。Twitch配信やメインチャンネルで使用が確認されるメイン機。

2024年〜(サブ機)

DJI Osmo Action 5 Pro

内蔵レンズ(広角・電子補正対応)

屋外ロケや動きの多い企画に使用。被写体トラッキングと強力な手ブレ補正を備えるVlog用アクションカメラ。

2024年〜(サブ機)

Insta360 X5

交換式360°レンズ/8K撮影対応

SNS・ショート動画演出で活用。全方位映像を1台で撮り、後編集で多角的に再構成可能。

こうして見ると、ヒカキンさんは“ハンディカム→一眼ビデオ→ミラーレス→シネマカメラ”と、段階的に機材を発展させています。

特に最新のFX3は、過去に使ってきたGH5やZVシリーズの「軽快さ」と「高画質」を兼ね備えた一台。撮影環境の変化やコンテンツの多様化に合わせて、常に最適な機材へ進化してきたことが分かります。

ヒカキン 最新メイン機材はSONY FX3

まず深掘りたいのはヒカキンさんの最新のメインの「一台」です。現在の主力はSONYのシネマラインFX3と判断するのが妥当です。フルサイズで高感度に強く、4K120p、実戦的なAF、長時間収録に配慮した放熱設計は、日常~大型企画までを一機材で支える要素が揃っています。

メインカメラがFX3である判断理由

ヒカキンさんが現在メイン機材としてFX3を使っていると判断できる理由は大きく三つあります。まず第一に、2025年1月12日のTwitch配信において使用カメラに関する言及があったという複数の情報が挙がっていることにくわえ、別のYoutube配信映像にてカメラボディの写り込みが実際に確認できます。※当時のTwitch配信のアーカイブは現在削除済み

(1:25:40辺りでカメラ機材の映り込み)

次に、機材のレンズ構成にも注目です。検証記事では、ヒカキンさんが“置き撮り用”として24-105mmのズームレンズを用いており、“配信用”には超広角レンズ12-24mmを組み合わせていることが報じられています。こうしたレンズ構成は、FX3という撮影用途を想定したボディと組み合わせた場合に合理的であり、他社機への完全な置き換えでは説明しづらい整合性を示しています。

最後に、FX3本体のスペックが「一台で何でも回す」というまさにYouTuber用途に適しているという点です。フルサイズ裏面照射センサー、高感度耐性、4K120fps撮影、Fast Hybrid AFという仕様は、動きの多い企画、室内撮影、配信まで幅広く対応可能です。この仕様が公的にも明記されており、ヒカキンさんが求める映像クオリティと運用の安定性という条件と一致します。

YouTuber用途で刺さるFX3の要点

またフルサイズ裏面照射センサーとFast Hybrid AFで自撮り~動体まで合焦が安定。4K120p、S‑Cinetone、15+stop相当の広いラチチュードにより、即出しの肌色からグレーディング前提のワークまで幅広く対応します。

FX3(ILME-FX3A)の実際の主要スペック値です。4K120p/S-Cinetone/ファン内蔵による長時間収録は、撮影→編集→配信を1人でこなすクリエイターにとって重要な要素です。

項目

内容

センサー

フルサイズ 裏面照射型 CMOS(Exmor R™)有効約10.2MP(動画時)

プロセッサー

BIONZ XR イメージプロセッサー

動画解像度

4K(3840×2160)最大120fps、10bit 4:2:2 内部記録対応

ISO感度

標準 ISO 80–102,400(拡張 ISO 40–409,600)

オートフォーカス

Fast Hybrid AF (759点像面位相差+コントラスト検出)、リアルタイム瞳AF

手ブレ補正

電子式アクティブモード(光学補正対応レンズ併用可)

メディアスロット

CFexpress Type A / SDXC UHS-II デュアルスロット

入出力端子

HDMI Type A、USB-C(PD給電対応)、マイク/ヘッドホン端子

質量

約715 g(バッテリー・メディア含む)

本体は小型・軽量ながらリグ前提のねじ穴や、長時間に耐える放熱設計を搭載。日常ネタから長尺企画まで、ワンオペを助ける「小型の現場機材」として成立しています。小売価格581,900円(税込)で販売されていましたが、25年11月現在はメーカーからの生産は終了しております。

レンズの選び方:標準24‑105mm+超広角で固める

ここからはレンズ、サブ機やその他周辺設定の詳細も深掘り、ヒカキンさんの画作りを再現していくための戦略も見ていきましょう。

まずレンズから。日々の置き撮りは24‑105mm F4で画角運用、配信や部屋の全景を見せたい場面は超広角で抜け感を作っていると考えることが妥当です。標準で「困らない」を作り、広角で世界観を足す、という考え方でセットアップがブレません。

置き撮り・企画撮影の軸はFE 24‑105mm F4 G OSS

FX3との組み合わせとしてFE 24‑105mm F4 G OSSを用いた例が確認されています。光学手ブレ補正と通しF4は、人物・物撮り・室内の引きまで一本で対応でき、テンポよく収録を回せます。

可変NDと併用すれば、シャッター速度と絞りを固定したまま露出のみを滑らかに追い込めます。編集時の色合わせも安定し、撮影〜投稿までの一貫性が高まります。

配信は超広角で抜け感を作る:12‑24mm GM/16‑35mm GM II

配信映像では超広角G Masterを使うケースが見られ、当初は16‑35mm GM IIが候補でしたが、その後の更新で12‑24mm GMの採用が示される事例も確認できます。机・モニター・照明を広く入れても歪みが少なく、画面情報を整理しやすい選択です。

被写体距離が近い配信は広角端で顔の歪みが出やすいのが難点。12~16mm帯を使う場合は一歩引けるレイアウトに調整し、必要ならカメラ位置をわずかに上げて目線を整えると自然に映ります。

Vlog・アクションは2刀流:DJI Osmo Action 5 Pro/Insta360 X5

外に出る企画や移動収録では、軽量・強力な手ブレ補正・追従性能が効きます。被写体追尾と水平維持に強いアクションカムと、没入感を生む360度カメラを使い分けると、同じ現場で異なる画角の素材を量産でき、合理的な使い分け方です。

手ブレと追従で撮れ高を稼ぐ:Osmo Action 5 Pro

Osmo Action 5 Proは4K/120fps、強力なスタビライズ、被写体センタリング/トラッキングを備える現行機。発売は2024年9月で、入手性と価格のバランスも良好です。走り撮りや屋外Vlogで“使える”画を安定供給できます。

自撮り棒+磁気マウントを常備すると、手持ちから固定への切り替えが俊敏。テンポを崩さずに構図バリエーションを増やせるため、突発企画への対応力が上がります。

演出幅を最大化:8K対応のInsta360 X5

Insta360 X5は8K/30pの360度撮影、PureVideoによる低照度強化、交換式レンズ構造などを搭載。一本の素材から複数の画角を切り出せるため、短時間で多視点の編集構成を組み立てられます。

耐水性や内蔵ウィンドガードといった装備も実用的。耐久・運用の両面が強化され、360度撮影を日常運用に組み込みやすくなりました。

部屋撮りを“映え”に変える:距離・画角・明るさの設計

「同じ部屋なのに画が違う」正体は、カメラ位置・焦点距離・照明の三点セットです。FX3+標準ズームがあれば、家具の奥行きと顔の立体感を同時に作れます。無理なく再現する手順を押さえておくと、毎回同じクオリティで収録できます。

カメラ距離と焦点距離で“奥行き”を出す

机端からカメラまで100~140cmを目安に後ろへ引き、焦点距離は35~50mm付近。背景に適度な余白を残し、主役は胸上でフレーミング。被写界深度はF2.8~F4で顔を確保します。

広角側で窮屈なら、机を10cm動かすだけでも顔の歪みは緩和。画角はズームで合わせる前に、まずは距離を整えるのが近道です。位置にテープでマークを残すと再現性が高まります。

明るさは「一定運用」:ISOを上げない工夫

キーライトは45度上から。露出はシャッター1/50(24p時)、絞りは前述のF値を固定、ISOは上限を決め、明るさはライト側で調整。ノイズと色ズレを抑えられます。

FX3は高感度に強いものの、基本は「明るさは照明で作る」。時間帯で環境光が変わる場合は外光を遮り、ホワイトバランスを固定して色ブレを防ぎましょう。

色づくりの起点:S‑Cinetone/S‑Log3の使い分け

編集の有無と撮影環境で選び分けるのがコツ。即時公開で整った肌色とコントラストが欲しいならS‑Cinetone、ダイナミックレンジを優先して作品志向ならS‑Log3+LUT。

FX3がYouTuberに刺さる理由のひとつに、S-CinetoneとS-Log3を瞬時に使い分けられる柔軟性もあります。日常系の動画ではS-Cinetoneで撮って出しを完成させ、短時間編集でも“整った画”を実現。一方で、プロモーションや特別企画など作品性を高めたい場合はS-Log3+LUTでグレーディングを施し、印象的なトーンに仕上げています。こうした「即納+作品」の両立こそ、ヒカキンさんがFX3をメインに据える最大の理由と言えるでしょう。

時短重視はS‑Cinetone

開封やリアクションなど即日公開の企画はS‑Cinetoneが便利。カメラ内で素直なスキントーンとハイライトの粘りを得やすく、編集の追い込みを最小化できます。

露出はゼブラ60〜65%前後を顔に合わせると安定。室内で混光がある場合はWBを一つに決め、フィルライトで影を薄く。色は触りすぎず「照明で仕上げる」方針が破綻を防ぎます。

作品志向はS‑Log3+LUT

広いレンジが必要な現場はS‑Log3で収録。ベースISOを守り、メーカー推奨LUT適用→微調整の順で進めると破綻しにくい運用になります。

露出は+1.0EV寄りでキャプチャして後で締める手法が定番。ノイズを抑えつつ階調を確保できます。YouTube配信のビットレートを想定し、書き出し前プレビューで最終の粒度を確認しましょう。

音は“画の半分”:SM7B+オーディオIFで近接&静音

映像が良くても音が荒いと視聴維持率は伸びません。ダイナミック型の代表格SM7Bを近接で使い、シンプルなオーディオIFでノイズ経路を最小化するのが王道です。導入の難易度も高くありません。

ダイナミックマイクの定番:SHURE SM7B

配信・ナレーションの定番SM7Bは環境ノイズに強く、近接で艶が乗ります。機材まとめページでも使用例として掲載があり、配信者の実運用と相性が良い選択肢です。ブースター(Cloudlifter等)やゲイン余裕のあるIFを併用し、口元15~20cm・わずかにオフ気味で破裂音を回避すると扱いやすくなります。

編集では軽いディエッサー、ローカットの組み合わせが定番。近接配置と合わせれば、部屋鳴りが強い空間でも明瞭度を確保できます。

IFは“必要十分”でOK:Roland UA‑4FX2など

多機能ミキサー型は直感操作に優れる反面、ノイズ源が増えがち。USB接続の小型IFにマイクを集約し、PCへデジタル伝送するほうがトラブルに強いです。過去の使用報告があるRoland UA‑4FX2のようなIFは配信向け機能も備え、運用の癖が少ない点が利点です。

FX3を併用する場合、カメラ内リミッターは基本OFFで、ラインレベル管理はIF側に一元化。配信時のラウドネスは、声を−14 LUFS前後、BGMはそれより抑えめにすると聴感の明瞭度を保てます。

ライブ配信の安定セットアップ:カメラ→キャプチャ→OBS

配信は「配線のシンプルさ=安定性」。FX3はHDMIクリーン出力→キャプチャ→OBS、音はIFからUSBでPCに直挿し。映像と音を別系統にしておくと、どちらかに障害が出ても復旧が速いです。

画のチューニング:解像・色・フレーム

OBSのレート制御はCBRが基本。YouTube Liveは1080p/60fpsで8~12Mbps程度、Twitchは1080p/60fpsで約4.5~6Mbps(環境により〜8.5Mbps上限のケースも)を目安に設定します。色はS‑CinetoneでWB固定、彩度とコントラストは軽微に調整。超広角は歪曲補正とシャープ過多に注意しましょう。

シャッターは1/60(60fps時)。逆光はフィルライトを薄く足し、長時間配信は放熱確保と給電の冗長化(USB‑PD+AC)でドロップ回避に寄与します。マクロ的な自動露出は避け、露出は固定運用が安定です。

音のチューニング:モニタリングと遅延

OBSのオーディオ遅延を0→10ms刻みで詰め、手叩きで映像と合わせます。コンプレッサー比率は約3:1、スレッショルドは声のピークに合わせ、リミッターで−1dBを天井に。

環境ノイズはゲートより設置対策が有効。PCファンは机下へ、床の反射音はラグで抑えると、ゲート最小でも静かに保てます。笑い声や歓声など瞬発ピークのみリミッターで受けると自然です。

予算別で“ヒカキン カメラ”に寄せる:代替3プラン

いきなりFX3は難しくても、画の方向性は寄せられます。用途に合わせてセンサーサイズとAF・色の傾向を最優先に選ぶと、費用対効果が高いです。扱いやすい3ルートを提示します。

ミドル:FX30(Super35)でシネマラインに入門

6Kオーバーサンプリングの4K、S‑Cinetone、120fps、位相差AFに対応。操作感と色設計がFX3と近く、編集フローをそのまま活かせます。標準はタムロン28‑75 G2のような軽量ズームが好相性です。

広角はソニーE 11‑20mm F2.8やシグマ10‑18mm。配信はAPS‑C換算を踏まえ、12~16mm相当を確保すると、机やモニターが気持ちよく収まります。

ライト:ZV‑E10 II/ZV‑1 IIで“まず始める”

交換レンズ派はZV‑E10 II(26MP、AF強化、可動液晶)。固定レンズ派はZV‑1 II(1型センサー、18‑50mm相当)。いずれもVlog向けUIで、配信~短編に強い構成です。

色はクリエイティブルックでS‑Cinetone風に寄せ、照明で整えるのが近道。収録負荷を抑えるなら1080/60p基調が扱いやすく、編集・配信とも安定します。

まとめ

ヒカキンさんのカメラを現行基準で再現するなら、メインはSONY FX3、標準のFE24‑105mmと配信向け超広角を軸に、外ではOsmo Action 5 ProとInsta360 X5で撮れ高を稼ぐのが近道です。室内はS‑Cinetoneで時短、作品志向はS‑Log3とLUT。フルセットが難しければ、FX30やZV‑E10 II/ZV‑1 IIで段階的に寄せつつ、まずは部屋の寸法と画角要件を指標に機材を固めていきましょう。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

撮影テクから最新ギア情報まで、“次のステップ”を後押しするネタをみんなのカメラSNS公式アカウント(X /Threads / Instagram / TikTok / YouTube )で毎日発信中。

あなたの作品がタイムラインに流れる日を、編集部一同楽しみにしています📷✨

みんなのカメラのアプリでは、最新のリーク情報や人気商品の予約・在庫情報をプッシュ通知でお届け!無料ダウンロードはこちら

ヒカキン カメラとレンズ一覧2025|最新機材と色・音・OBS徹底検証に関連する投稿

投稿はありません