
【リーク】Canon小型 35mm F1.8の発売日はいつ?価格予想・比較・予約まとめ
特許公開でキヤノンの「35mm F1.8」相当とみられる小型光学系(実施例:焦点距離35.00、開放F1.84)が登場しました。この記事では、公開情報に基づく“事実”を軸に、サイズ感や使い勝手の読み解き、既存RF35mmとの違い、競合比較までをまとめました。

この記事のサマリー

特許は35mm F1.8級の小型設計を示し、全長約60.67mm・BF約22.20mmの設計値が掲示

短いバックフォーカスからミラーレス向けの設計であることが読み取れる

既存のRF35mm F1.8 MACRO IS STMと用途・機構で棲み分けの可能性

ソニーFE35/1.8・ニコンZ35/1.8S・SIGMA 35/2 DNと携行性・価格感で比較しやすい

製品化が確約されているわけではなく、発売日・価格は未定
特許が示す「35mm F1.8」のコア事実

2025年10月8日公開のキヤノンの特許出願情報(公開番号P2025149754)に、焦点距離35.00/開放F1.84/全長60.67mmなどの数値を持つ実施例が記載されています。同公開には50mm F1.2相当や65mm F1.8相当の実施例も併載されており、小型かつ高性能を狙う設計群であることが分かります。
公開情報の骨子を押さえる
課題は「小型で高い光学性能の実現」で、背景技術では半画角20〜30度程度の撮影光学系に言及があります。該当実施例の35mm級の数値は明記されています。
項目 | 値 |
---|---|
焦点距離 | 35.00mm |
F値 | F1.84 |
半画角 | 31.72° |
全長 | 60.67mm |
像高 | 21.64mm |
バックフォーカス | 22.20mm |
これらは製品仕様そのものではなく実施例であり、実際の量産時には変更され得る値です。実施例は複数あり、同公開には50mm F1.24や65mm F1.85なども併記。現代的で比較的シンプルな大口径構成が例示されています。
設計から読み取れるポイント
短いバックフォーカスは、フランジバックの短いミラーレス向け設計の典型です。ミラーレス機での後群設計の自由度が高まり、センサー近傍の収差補正や周辺光量の確保に有利となる場合があります。一方、AF駆動方式や速度などの運用特性は公報から特定できず、性能を断定することはできません。
サイズと取り回し:全長・バックフォーカスから読む携行性
実施例に示された全長約60.67mmという数値は光学設計上の全長であり、製品の外形長と同義ではありません。参考として、既存のRF35mm F1.8 MACRO IS STMは製品仕様で長さ約62.8mmです。二つの数値は定義が異なるため、単純比較で実機の短さを断定しないよう注意が必要です。
全長60.67mmという設計値の位置づけ
光学「全長」は前玉から像面までの系全体の厚みを示す設計パラメータです。製品化時にはマウント、機構部品、防塵防滴などの要件が加わり、外形寸法は変動します。したがって、この60.67mmは携行性の傾向を推し量る参考値に留まります。
新設計が量産化される場合でも、鏡筒材質、フォーカスユニット、フード形状、耐候シールといった要素で重量・重心が変わるため、「扱いやすさ」は総合設計で決まります。
バックフォーカス22.20mmの意味
短いBFは、センサー近傍での光束制御の自由度を確保し、周辺のコマ収差や色ずれ抑制、周辺光量確保に寄与し得ます。ただし、AFの駆動方式や群移動量、ブリージング特性などは特許情報からは特定できません。最終的な挙動は鏡筒設計や制御アルゴリズムによって大きく左右されます。
特許段階では、静粛性・追従性・温度ドリフトといった運用上のチューニングは未確定です。完成品の評価はあくまで実機検証で行う必要があります。
RF35mm F1.8 MACRO IS STMと“どう違う”?
純正の現行定番は「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」。最短0.17m・最大撮影倍率0.5倍、長さ約62.8mm、質量約305g、フィルター径52mmという実用寄り設計です。対して特許の35mm級について、公開要点からはマクロ倍率などの近接仕様は確認できません。小型大口径を志向した設計例として、棲み分けの可能性が見えてきます。
開放・寄り・手ブレ補正の観点
現行RF35は「寄れる(0.5倍)・軽い・IS搭載(手ブレ補正効果5段)」が特徴です。テーブルフォトや日常スナップでの成功率が高い一方、特許例の35mmはF1.84級の明るさと小型化に焦点を当てた設計例に見えます。もし製品化される場合、マクロ機能やIS有無の採否は別設計判断となります。
手ブレ補正の実装有無は特許からは判断できません。IS非搭載設計が選ばれる場合は、ボディ側IBISとの併用や、シャッター速度の運用でカバーする選択肢になります。
サイズ・重量レンジの違い
実施例の全長60.67mmは設計値であり、現行RF35の外形長62.8mmと単純比較できません。重量は特許では未記載のため、部材や防塵防滴対応で差が生じ得ます。最終的な“軽快感”は光学系だけでなく鏡筒・駆動・フードまで含めた総合設計で決まります。
結論として、RF35の完全代替というより合うケースが異なります。寄りの強さや内蔵ISが必須なら現行、動画やAF応答・呼吸の抑制を重視するなら新設計の動向に注目、という基準が想定しやすいです。
競合ベンチマーク:FE35/1.8・Z35/1.8S・SIGMA 35/2 DN
35mm F1.8クラスの競合は、下記のような人気機材があり層が厚いです。
レンズ名 | 外形寸法(最大径×長さ) | 質量 |
---|---|---|
Sony FE 35mm F1.8 | 約 φ65.6 × 73 mm | 約 280 g |
Nikon NIKKOR Z 35mm f/1.8 S | 約 φ73 × 86 mm | 約 370 g |
SIGMA 35mm F2 DG DN Contemporary | 約 φ70 × 67.4 mm | 約 325 g |
サイズ・重量・携行性
絶対的軽さはソニーが優位(約280g)。収納効率はφ70×67.4mmのSIGMAがコンパクトで、金属鏡筒ながら軽量にまとまります。ニコンは長さ86mmでやや大柄ですが、S-Lineの作り込みと描写の均質性で評価の高い立ち位置です。仮にキヤノンの新小型35mmが実装されれば、短い設計全長を活かした小型志向で競争力が見込めます。
携行本数が多い撮影者は“縦方向”のスタッキング効率(鏡筒長・径)も判断材料になります。交換時の握り替えやすさなど、機械的プロポーションの差は現場の作業性に直結します。
価格の相場観
25年10月現在の販売価格は、FE35/1.8が110,000円(税込)、Z35/1.8Sが125,400円(税込)です。仮に製品化される場合は、11~13万円帯(税込)が価格の基準感となりそうです。
発売日・価格帯は?
現時点で小型35mm F1.8の発売・予約開始・価格について、キヤノンからの公式発表は確認できません。特許は製品化の保証ではなく、数値は実施例の設計値です。判断の軸は自分の用途に対し、現行RF35 MACROや競合で代替できるかということです。
“待つor買う”の基準
寄り重視・手ブレ補正必須・最短0.17mが必要なら現行RF35 MACROが即戦力です。動画重視でAF応答やブリージング抑制、小型化に魅力を感じるなら、新設計の続報を待つ選択肢も合理的です。
プロ/ハイアマの基準で見る「35mm F1.8」
業務利用ではAF安定、逆光耐性、周辺描写、ブリージングの少なさ、色収差の残り方、ハンドリングの一貫性が主な評価軸です。特許が示す小型大口径の方向性は、撮影時の機動力向上に寄与しますが、最終評価は実機の確認してからの判断になります。
セカンド35mmとしての価値
すでにRF35 MACROを所有しているユーザーが、動画特化やAF応答重視で“2本目の35mm”を使い分ける選択は合理的です。ケースに応じてマクロ重視と機動重視を切り替えれば、撮影の安定性を高められます。
機材は“1本で完璧”を求めるより、用途別最適化が近道です。コンパクト大口径のプロトタイプ方向性は、その選択肢を広げるピースになり得ます。
まとめ
特許公開が示す「35mm F1.8」級の小型設計は、全長60.67mm・BF22.20mmといった設計値から、ミラーレス最適化と携行性重視の方向性が読み取れます。発売・予約・価格は未定です。自身のケースに合わせ現行RF35 MACROや他社35mmと比較し、実機に触れて判断するのが確実です。
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