
【リーク】Canon RF 24-400mm F3.5-6.3Lの発売日はいつ?価格予想・比較・予約まとめ
キヤノンRFマウントに超高倍率ズームレンズが登場するというリーク情報がでてきました。その名も「RF24-400mm F3.5-6.3L」。24mmの超広角から400mmの超望遠まで一本でカバーするという前代未聞の高倍率ズーム設計です。発売時期の予想や競合製品との比較を事実と予想に分けながらまとめていきます。

この記事のサマリー

特許リークされたRF24-400mm F3.5-6.3Lの基本スペックは24-400mmカバー・16.7倍ズーム(設計例の事実ベース)

キヤノン高倍率ズームの戦略と背景として、EF28-300mmから続く系譜やRFシステムでの位置付けが予想される。

発売時期は未定。特許情報から製品化に進み、早ければ2026年頃に何らかの公式アナウンスの可能性もあり。

価格は過去モデルから予想すると、35~45万円(税込)と強気の価格設定も十分考えられる。
リークされたRF24-400mm F3.5-6.3Lとは何か?

Canon Rumors で取り上げられた「RF24-400mm F3.5-6.3L」は、24mmの超広角から400mmの超望遠までを1本でカバーするという前代未聞の高倍率ズームの設計内容が確認されており、カメラファンを驚かせる内容となっています。
特許に現れた驚異のスペック
このリークの情報源は、2025年に公開されたキヤノンの公開公報(2025-142268)です。そこには「小型かつ高倍率で優れた光学特性を有するズームレンズ」という発明目的が掲げられており、フルサイズ対応のオールインワン高性能レンズを目指した内容だと分かります。設計例として挙げられたスペックは24-400mm F3.5-6.5(特許公報の数値)。超広角24mmから超望遠400mmまで実に16.7倍ものズーム比を誇ります。開放F値は広角端F3.5、望遠端F6.3で、400mmでF6.3という明るさは旧EFマウントの高倍率ズーム(300mm時F5.6)と比べても約1/3段程度しか暗くならず、100mm望遠側が伸びたことを考えると非常に効率的といえます。
コンパクトな設計とLレンズならではの高品質
さらに特許データによれば、物理的なサイズも比較的コンパクトです。収納状態での全長は約171.7mm(マウント部除く実質15cm強)と、フルサイズ対応400mmズームとしては意外に長くありません。ズームを望遠端まで繰り出すと最大で約283.4mmに達しますが、それでも同時に出願された「24-300mm F3.5-5.6」の設計案より収納時全長が短いという記述もあり、高倍率化によるサイズ増をうまく抑えていることが確認できます。
重量に関して正式な記載はないものの、数多くのレンズエレメントを含むLレンズだけに1.5〜2kg前後と予想されます(参考: EF28-300mmは約1.67kg)。また手ブレ補正機構(IS)の有無も特許上では明記されていませんが、400mmもの超望遠域を実用とする以上、製品化される際には強力なISが搭載される可能性が高いでしょう。なお、以上の情報はあくまで特許上の設計例であり、このレンズが実際に発売されるかは現時点で未定です。
キヤノン超高倍率ズームの狙いと背景
RF24-400mmが実現すれば、キヤノンにとっては久々のプロ向け超高倍率ズームの復活となります。実は一眼レフ(EFマウント)の時代、キヤノンはかつて似たコンセプトのレンズを発売していました。その系譜を振り返りつつ、RFマウントでこのレンズが持つ意味を解説します。
EF28-300mm:過去の高倍率Lズームの系譜
キヤノンは1993年にEF35-350mm F3.5-5.6L USMという初のL級高倍率ズームを投入しました。その後継として2004年に発売されたEF28-300mm F3.5-5.6L IS USMは、当時“一歩も動かずに広角から超望遠まで撮れる”と話題になった白レンズです。全長約184mm・重量1.67kgにも及ぶ巨体で、独特の直進(プッシュプル)ズーム式を採用していました。
その巨大さから発売当初は「なぜこんなレンズを?」と驚かれましたが、一方で報道や旅行撮影の現場ではレンズ交換せずに済む利点が支持され、画質や重量のハンデを負ってでも“一本で済ませたい”プロ向けのニッチ製品でした。しかしミラーレス移行期に入り、このEF28-300mmも事実上後継なく終息しつつある状況です。
参考までに、過去のキヤノン高倍率Lズームと今回のRF24-400mm特許設計の主な仕様を比較すると以下の通りです。
レンズ名 | 焦点距離 | 開放F値 | 手ブレ補正 | 全長 | 重量 |
---|---|---|---|---|---|
EF35-350mm F3.5-5.6L USM (1993) | 35-350mm | F3.5-5.6 | なし | 約167mm | 約1.38kg |
EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM (2004) | 28-300mm | F3.5-5.6 | あり (IS) | 約184mm | 約1.67kg |
RF24-400mm (特許の設計例, 2025公開) | 24-400mm | F3.5-6.3 | 不明 (製品化時に搭載予想) | 約172〜283mm | 約1.5〜2.0kg※推定 |
RFマウントで埋めたいラインナップの空白
では現在のRFマウントではどうでしょうか。一般ユーザー向けにはRF24-240mm F4-6.3 IS USMという10倍ズームがありますが、ビルド品質や光学性能の面でLレンズ級とは言えないコンシューマー向けモデルです。EF28-300mmの代替を求めるプロにとってはRF24-240mmでは力不足というのが正直なところでしょう。
またプロ仕様の望遠ズームとしてRF100-500mm F4.5-7.1L IS USMがありますが、広角側は100mmスタートで汎用性という点では別物です。つまり現状のRFシステムには、フルサイズ対応で24mmから超望遠まで一本で賄えるレンズが存在しないのです。
なお現状では、旧EF28-300mmをマウントアダプター経由でEOS Rシリーズ機に装着することも可能ですが、AFの速度や重量バランスの面で快適とは言えず、やはりネイティブRFレンズによる解決が望まれます。
こうした空白を埋める存在として浮上したのが今回のRF24-400mmの特許情報と言えます。キヤノンはRFマウントで他社にないユニークなレンズを次々投入する戦略を取っており(例:RF28-70mm F2L、RF800mm F11など)、この24-400mm超ズームもその一環でしょう。
事実、キヤノンはプロユーザーのEF→RF移行を促すため、EFに存在したレンズカテゴリーを順次RFで揃えている最中です。「RFにはまだない種類のレンズだから、いずれ出てくるだろう」という予想は以前からありましたが、今回のリークによってその現実味が一気に高まったと言えます。
他社製品との比較:唯一無二のスペック
もしRF24-400mm F3.5-6.3Lが発売されれば、そのスペックは他社に類を見ないものとなりそうです。他のフルサイズ対応レンズラインナップと照らし合わせ、このレンズがいかにユニークな存在かを確認してみましょう。
ソニーEマウントの場合
ソニーのフルサイズEマウントには、高倍率ズームとしてFE 24-240mm F3.5-6.3 OSSがあります。しかし望遠側は240mm止まりで、プロ仕様のLレンズ級とは位置付けられていません。ソニーはこのクラスのプロ用超ズームをラインナップしておらず、ユーザーは24-105mmと200-600mmを併用するなど複数レンズで代替するのが一般的です。つまりソニーでは、RF24-400mmのような一本完結の選択肢は存在しない状況です。
ニコンZマウントの場合
ニコンのフルサイズZマウントでも、NIKKOR Z 24-200mm F4-6.3 VRが便利ズームとして用意されていますが、こちらも望遠200mmまでの一般向けモデルです。かつてデジタル一眼レフ時代にはAF-S 28-300mm F3.5-5.6G ED VRがあり旅行用に人気を博しました。しかしプロ志向の「28-300mmクラスLレンズ」に相当するモデルはニコンにも存在せず、Zマウントでもまだ登場していません。
サードパーティやその他の高倍率レンズ
タムロンやシグマといったサードパーティも、一眼レフ時代には28-300mmや50-500mmといった超高倍率ズームを発売していました。ただし現時点でミラーレス用にそれらは投入されておらず、例えばタムロンがソニーEマウント用に出した28-200mm F2.8-5.6など望遠200mm級止まりです。サードパーティではタムロン50-400mm F4.5-6.3(ソニーE/ニコンZ用)が市販済み。ただし24mm始まりで400mmまでを一本で網羅するフルサイズ用レンズは依然として稀少。
以上のように、RF24-400mm F3.5-6.3Lが実現すればフルサイズ市場で唯一無二の存在となる可能性が高いでしょう。競合他社が用意していないスペックゆえ直接のライバルは存在せず、ユーザーの選択肢としては「複数本のレンズを組み合わせる」か「一本で済ませる代わりに画質や明るさを多少妥協する」かというトレードオフになると考えられます。例えばソニーのプロが似た画角をカバーしようとすれば、24-70mm F2.8と100-400mm F4.5-5.6を2台のボディに装着する、といった運用が必要です。
Canon RF24-400mmがもたらすメリット
超高倍率ズームを使う最大の魅力は、何と言ってもレンズ交換なしで広角から超望遠まで撮影が完結する点です。RF24-400mm F3.5-6.3Lが実現すれば、プロ・アマ問わず撮影スタイルに大きな利便性をもたらします。
レンズ交換不要でシャッターチャンスを逃さない
広角24mmから超望遠400mmまでレンズ交換せず瞬時に対応できることは、報道・スポーツ・野生動物・航空機撮影など一瞬が勝負の現場で大きな強みです。ズームリングを回すだけで遠近自在に構図を変えられるため、「望遠レンズに付け替えている間に決定的瞬間を逃した」という事態を防げます。
また砂埃舞うラリー競技や急な雨天でもレンズを外さずに済むため、防塵防滴構造の効果と相まってセンサーへのゴミ混入リスクや機材濡損を大幅に減らせます。EF28-300mmがかつてイベント現場で重宝されたように、RF24-400mmでも「交換の暇がない撮影シーン」で真価を発揮するでしょう。
機材を一本に集約、身軽に機動力アップ
複数のレンズを持ち歩かずに済むのも大きな利点です。「今日はこの一本だけ持って行けばOK」という割り切りができれば、撮影機材の重量・嵩を大幅に削減できます。例えば24-70mmと100-400mmの2本を持つ代わりにRF24-400mm一本で済ませれば、カメラバッグも軽くなり移動が快適です。
実際、本レンズは収納時全長が約15cm台とスペックの割にコンパクトなので、バッグへの収まりも良好でしょう。登山や旅行など機動性重視の場面では、交換レンズを何本も持っていく煩わしさから解放され、撮影に集中できます。また被写体を選ばない画角の自由度は創造力を刺激してくれる点も見逃せません。
RF24-400mmのデメリット(弱点)
便利な反面、このような超高倍率ズームには避けられないデメリットも存在します。RF24-400mm F3.5-6.3Lにも予想される弱点を整理してみましょう。
サイズ・重量の負担は避けられない
光学性能を追求したLレンズで望遠400mmまでカバーする以上、どうしても大型・重量級の機材になります。先述の通りEF28-300mmは約1.7kgでしたが、本レンズも同程度かそれ以上になる可能性が高いでしょう。長時間の手持ち撮影には相応の体力が要求され、実際EF28-300mmには三脚座が標準付属していました。
RF24-400mmも製品化されれば三脚座付きとなるはずですが、装着して運ぶにしてもバッグ内で場所を取り、気軽に持ち出せる重量ではないと予想されます。またレンズ一本に頼るとはいえ、その一本自体が大きくかさばるため、携行性では小型レンズの組み合わせに劣る点は割り切りが必要です。
暗い開放F値と画質面のトレードオフ
望遠端F6.3という開放F値の暗さも制約となります。屋内や夕暮れのような低照度環境ではシャッター速度を稼ぐためISO感度を上げざるを得ず、ノイズ増加は避けられません。またボケ表現の面でも、同じ400mmでもF2.8など大口径レンズには及ばず、背景を大きくぼかす撮影には不向きです。ただし最新のカメラは高ISO耐性が向上しており、この点は以前ほど致命的ではなくなっています。加えて開放F値が暗め=被写界深度が深めになることでピントを外しにくいという副次的なメリットもあります。
発売時期の予想:登場はいつになる?
現時点ではあくまで特許情報に基づくリーク段階で、具体的な発売日は未定です。ただキヤノンの戦略や開発状況を踏まえ、可能性のありそうなタイミングを予想します。
特許出願から見える開発状況
今回の特許が出願されたのは2020年6月と報じられており、少なくとも5年近く開発検討が続けられている計算です。この間に光学系のブラッシュアップや市場調査が行われ、社内では製品化に向けた準備が進んでいる可能性があります。また2023年時点でRFマウント用レンズは一般的な焦点域の製品がほぼ出揃ってきました。今後はニッチなカテゴリーにも注力すると考えられ、タイミング的にも超高倍率Lズームに着手していて不思議ではありません。
価格予想:いくらになる?
最後に気になる価格設定です。超望遠域を含むLレンズということもあり、相応のプレミアムになると考えられます。具体的にどの程度になるのか、過去の類似製品を参考に予想してみましょう。
過去モデルから読む予想価格
旧型にあたるEF28-300mm F3.5-5.6L IS USMは米国発売時約2,500ドル(日本では25〜30万円前後)でした。また現行のRF100-500mm F4.5-7.1L IS USMは発売時で約2,700ドル(40万円前後)の価格設定です。RF24-400mm F3.5-6.3Lはこれらに匹敵する、あるいはそれ以上の高度な光学設計を要することから、価格は35〜45万円(税込)程度になると予想されます。キヤノンがこのレンズを「究極の一本」と位置づけるなら強気の価格設定も十分考えられるでしょう。
まとめ
この情報は特許出願から浮上した技術的可能性であり、現時点で製品発売が確定したものではありません。しかしキヤノンの動向を見る限り、近い将来製品化される可能性は十分あるでしょう。もし実現すれば、プロ写真家の機材体系や撮影スタイルに一石を投じる革命的な一本となることが期待されます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
撮影テクから最新ギア情報まで、“次のステップ”を後押しするネタをみんなのカメラSNS公式アカウント( X / Threads / Instagram / TikTok / YouTube )で毎日発信中。
あなたの作品がタイムラインに流れる日を、編集部一同楽しみにしています📷✨
みんなのカメラのアプリでは、最新のリーク情報や人気商品の予約・在庫情報をプッシュ通知でお届け!無料ダウンロードはこちら!