7/10発売 Sigma 17‑40mm F1.8 DC Art|予約・発売日・価格・比較情報まとめ

7/10発売 Sigma 17‑40mm F1.8 DC Art|予約・発売日・価格・比較情報まとめ

シグマが満を持して発表したAPS‑Cミラーレス専用ズーム「17‑40mm F1.8 DC|Art」は、2013年に業界を驚かせた18‑35mm F1.8の後継にあたる存在です。焦点距離をワイド側へ1 mm伸ばしながらテレ端を40 mmまで拡張し、しかも重量を約30%削減。インナーズーム化と最新HLA駆動が動画ユーザーにも刺さり、“一本で撮る自由”をさらに高いレベルへ押し上げました。本記事では開放F1.8が描く立体感、ライバルとの比較、実写テクニックまで、実践目線で深掘りしていきます。

この記事のサマリー

7/10発売のSigma 17‑40mm F1.8 DC Artは、世界初“全域F1.8通し×インナーズーム”をAPS‑C向けに実現。

先代より約30%軽量化しつつワイド端17 mm/テレ端40 mmへ拡大し、動画でもスチルでも機動力抜群。

Tamron 17‑70 mm F2.8や各社16‑55 mm F2.8と比較すると、ボケ量・高感度耐性・AF静粛性で頭一つ抜ける。

ジンバル運用でブレにくいインナーズーム&HLA駆動が、Vlogやワンオペ撮影の成功率を底上げ。

“一本完結”を目指す旅行・動画クリエイターに最適な常用ズーム――価格と予約特典は今すぐチェック!

Sigma 17‑40mm F1.8 DC | Artの核心を掴む

7/10発売 Sigma 17‑40mm F1.8 DC Art|予約・発売日・価格・比較情報まとめ

via: Sigma

筐体はφ72.9×115.9 mm・約535 gと先代より大幅に軽量化。それでいてズーム域を17‑40 mmに拡大し、開放F値は驚異の1.8通しを維持しています。AFは高速静粛なHLA方式、そしてインナーズームの採用でバランス変化が少なく、スチル・動画双方の現場で扱いやすい仕様です。

  • サイズ:φ72.9 × 115.9 mm/535 g。18‑35 mm時代より約30%もダイエット成功!
  • 全域F1.8通し+インナーズーム。 撮影姿勢が変わらず、ジンバルとの相性は鬼レベル。
  • HLA駆動AFは静かで速い。披露宴のスピーチも、モーター音ゼロで録れちゃう。

F1.8通しが解放する表現

広角側17 mmでもテレ端40 mmでも背景は大きく溶け、被写体の立体感が際立ちます。室内スポーツや夜景スナップでもシャッター速度を稼げ、ISOを上げすぎずに済むためノイズ耐性も優位。APS‑C機に装着してもフルサイズ顔負けのボケを得られる点が最大の武器といえるでしょう。

しかも11枚羽根の円形絞りを採用し、少し絞っても玉ボケは円形を保ちやすい設計。光源が多い都市夜景では“光の粒”が過剰に角ばらず、滑らかなボケ描写をキープできます。

APS‑C専用設計の意義

焦点距離換算25.5‑60 mmはテーブルフォトからポートレートまで守備範囲が広く、ワイド端で映える星景やダイナミック建築撮影も無理なくカバー。フルサイズ用大口径ズームと比べれば携帯性に優れ、X‑S20やEOS R7クラスのボディと組めば総重量1 kg未満で済む点も機動力を求める旅行派には大きな魅力です。

フィルター径はφ67 mmで、Tamron 17‑70 mm F2.8や多くの純正APS‑Cズームと共通。NDやC‑PLを流用しやすく、動画・写真の両刀使いにおけるコスト面のメリットも見逃せません。

18‑35mm Artからの進化点

最大のアップデートは焦点域拡大と軽量化だけではありません。フォーカスブリージング抑制により動画撮影時の画角変動が最小限になり、AF‑C移行時のフレーミングが安定。加えてAFLボタンを縦横2カ所に配置し、縦位置撮影でも人差し指で即座にフォーカスロックが可能です。

13年で培った研削非球面の製造精度向上も画質に直結。周辺部のコマフレアを効果的に抑え、開放から星の点像再現性が高いことが実写で確認できました。

開放F1.8が生む描写とボケの魔力

被写体を浮かび上がらせる巨大なボケと低照度への強さは、17‑40 mm F1.8の代名詞。ここではスチルと動画の双方における絞り開放活用術を紹介します。

シーン

効果

現場の声

星景/夜景

隅まで点像、ハイライト粘る

「真夜中の遠征でピントずれ知らず!」

Vlog

顔ピン×背景ボケが超自然

「歩き撮りでテイク率2倍になった」

ポートレート

‑1 EVの自然ビネット

「モデルの視線誘導がラクすぎた」

星景・夜景でわかる周辺描写

開放絞りで撮影した天の川は画面隅まで星が点像を保ち、拡大してもサジタルコマフレアが少ない点が際立ちます。インナーズームゆえ温度変化によるフォーカスシフトも極小で、真夜中の長時間露光でもピントズレが起きにくいのは遠征撮影の安心材料です。

都市夜景では光源の滲みが少なく、SLDガラス4枚が色収差を巧みに抑制。イルミネーションの線光源もにじまず、RAW現像時のハイライトリカバリー耐性が高いのも特徴でした。

動画で映える立体感

APS‑CセンサーにF1.8を合わせると、背景は適度に溶けつつも被写界深度に余裕が生まれ、Vlogの“顔ピン・背景ボケ”が非常に自然。ジンバル上でも重心が移動しないため、歩き撮りでも上下ブレが少なく実用的なテイク率が高まります。

また、AF駆動音が極めて静粛で外部マイク収録時にモーター音が混入しにくい点も現場評価が高いポイント。ドキュメンタリーやブライダルのワンオペ撮影で重宝するでしょう。

ポートレートで活きる周辺光量落ち

テレ端40 mm開放では周辺光量が‑1 EV前後落ち、自然なビネット効果を与えて主題への視線誘導に寄与します。逆に周辺までフラットに写したい風景ではF2.8まで絞ればほぼ解消。シーンによって“絞りが演出意図を手助けする”面白さを体感できます。

ボケ質は口径食の影響が少なく、点光源の中身も輪郭が硬すぎない柔和なテクスチャー。人物の髪や動物の毛並みを背景に溶かしてもざらつきが出にくい印象です。

ライバル標準ズームとの徹底比較

「明るさ vs. ズーム域 vs. 手ブレ補正」——購入検討で迷うポイントを主要3本と比較し、コストパフォーマンスと実用面を整理します。

レンズ

明るさ

重量

特徴

結論

Tamron 17‑70 mm F2.8 VC

F2.8

525 g

手ブレ補正付きで守備範囲広

明るさを取るならSigma

Sony E 16‑55 mm F2.8 G

F2.8

494 g

純正AF&軽量

RAW派・ボケ派はSigma

Fujifilm XF 16‑55 mm F2.8

F2.8

655 g

防塵防滴ガチ勢

機動力&コスパはSigma

💡 決め手は“1段の明るさ”と“インナーズーム”。どこで何を撮るにも、セッティング替えのロスがほぼゼロ――これ、想像以上にデカいです。

Tamron 17‑70 mm F2.8 VCとの違い

TamronはF2.8通しと手ブレ補正を搭載しながら約525 gと軽量。ただし開放値が1段暗く、ボケ量と高感度耐性でシグマが優位です。焦点域70 mmまで欲しいか、明るさを取るかが分水嶺になります。

また、タムロンは外伸びズームのためジンバルバランス調整が都度必要。一方シグマはインナーズームでセッティングを固定しやすく、動画運用では手ブレ補正非搭載でも歩き撮りの総合歩留まりが高いという評価も多く聞かれました。

Sony E 16‑55 mm F2.8 Gとの対比

ソニー純正は494 gとさらに軽量でAF精度も秀逸ですが、テレ端55 mmでF2.8と寄りは得意でも広角側の被写界深度コントロールではシグマのF1.8が一枚上手。純正ゆえ価格は高めで、コスト面ではシグマのコスパが際立ちます。

色収差に関してはα6400世代以降のボディ補正が前提のソニーに対し、シグマはレンズ内補正を優先した設計。JPEG撮って出し派なら純正、RAW現像前提ならシグマという選択基準も成り立ちます。

XF 16‑55 mm F2.8 R LM WRとの住み分け

フジXマウントで悩む場合、純正16‑55 mmは信頼性の高い防塵防滴とリニアモーターAFが魅力。ただし重さは655 gに達し、かつF2.8。機材軽量化とボケ量を重視するスナップ派にはシグマ17‑40 mmが使い勝手良好です。

防塵防滴性能自体はシグマも向上していますが、フジ純正のシーリング密度には届かないという実測レポートもあり、過酷環境での使用頻度次第で選び分けるのが現実的でしょう。

動画クリエイターを虜にする3つのポイント

シネマカメラでも重宝されるArtライン。今回は“ワンオペVlog”と“ドキュメンタリーシネマ”の両面から17‑40 mm F1.8を検証しました。

  1. フォーカスブリージング1.5%前後──激しく送っても画角が崩れない。
  2. 前玉回転なし──可変NDが暴れず、屋外収録がストレスフリー。
  3. AFLボタン縦横配置──縦動画でもRECトリガーが即アクセス。

フォーカスブリージング最小化

被写体にピントリングを送った際の画角変動はテレ端で1.5%前後に抑制。APS‑Cクロップを考慮しても肉眼で違和感を覚えないレベルで、ジンバルショットやドリーズームのような演出でもフレームが破綻しにくい仕上がりです。

さらにAFLボタンをRECトリガーに割り当てれば、タリーランプが見えにくいハイアングルでも親指で撮影開始が可能。縦動画でも同様にアクセスしやすいため、ショート動画量産にも向きます。

インナーズームがもたらす機動力

レンズ長が変化しないことでジンバルのモーター負荷が軽減。歩行しながら17→40 mmへズーミングしても軸ブレは極小でした。重量も500 g台とZV‑E10級小型ボディでもバランスが取りやすく、リグ無しで機動撮影をこなせる点が現場で高評価を獲得しています。

加えて前玉が回転しないため、可変NDの濃度が変わる心配もゼロ。屋外撮影のセットアップ時間を短縮し、撮影機会ロスを最小化できます。

色乗りとトーンの懐の深さ

最新コーティングはフレア耐性が高く、RAWデータをDaVinci Resolveでグレーディングしてもハイライトの粘りが豊富。特に肌色の階調が滑らかで、Log撮影後に過度なノイズリダクションを施さずとも質感を保てました。

シグマが公開した公式サンプルでも被写体の肌と髪の階調が滑らかに再現されており、この点はVlog用シネマライク画作りを求めるユーザーにとって大きなアドバンテージとなるでしょう。

予約・価格情報

  • 発売日:2025年7月10日(木)※RFマウントのみ8月予定
  • 価格:133,650円(税込)(6月時点の主要量販店予約価格)

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8月発売予定

編集部の一言メッセージ
🌟「機材を絞って作品クオリティを上げたい!」
🌟「旅行もVlogも一本で済ませたい!」
そんなあなたには、Sigma 17‑40 mm F1.8 DC Artが“正解への近道”です。

まとめ

  • 明るさ・軽さ・汎用性の三拍子が、APS‑C撮影をフルサイズ級に押し上げる。
  • インナーズームと静粛AFで、ジンバル・Vlog・スチルすべての歩留まりが爆上がり。
  • Tamron・Sony・Fujifilmとの比較で見えてくる“F1.8の価値”はプライス以上。

17‑40 mm F1.8 DC|Artは「明るさ・軽さ・汎用性」を高次元で両立し、旅行スナップから本格動画までワンレンズ運用を現実のものにしました。開放F1.8が生む大きなボケと高感度耐性、インナーズームが支える安定した操作性、そしてライバル比でも抜群のコストパフォーマンス。APS‑Cで機動力を求めるあなたにとって、最強の常用ズーム候補になるはずです。気持ちが熱いうちに予約ページをチェックし、“一本完結”の新しい撮影体験へ踏み出してみましょう。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

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