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10月下旬発売 FUJIFILM GFX ETERNA(エターナ) 55の予約開始日・発売日・価格・比較最新情報まとめ



2025年のフォト・ビデオ業界をもっとも揺さぶっている噂―それが中判シネマカメラ「Fujifilm GFX Eterna(エターナ)」です。今回流出したスペックや実機画像を手がかりに、発売時期の予測からライバル機種とのガチ比較までを一気に深掘りします。読めば来るべき正式発表の日に備えた準備が整うはず。さあ、新世代ムービーカメラの全貌を体感しましょう。

この記事のサマリー

中判×シネマ、43.8 × 32.9 mmセンサーで8Kクラスの高解像度映像(最大60 P対応とも噂される)を実現する“唯一無二”のムービーカメラ。

可変電子ND0.6‑2.4&アクティブ冷却で炎天下も夜景もワンオペOK。

Eterna Vivid&F‑Log3が肌色と階調を両取り、RAW+ProRes同時記録で編集フローも激速。

FX6/C70/BMPCC6K Proをぶっちぎる解像感と立体感で、映画監督からYouTuberまで導入ラッシュ。
【9/11追記】FUJIFILM GFX ETERNA 55が2025年10月下旬発売と正式発表
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FUJIFILMが、初の動画専用機となる映像制作用カメラ「FUJIFILM GFX ETERNA 55」を正式発表しました。価格はオープンプライス、発売日は10月下旬発売です。B&Hでの価格は$16,499、日本円換算で2,432,076円となっています。
商品名 | FUJIFILM GFX ETERNA 55 |
---|---|
価格 | オープンプライス |
価格(B&H) | $16,499(=2,432,076円) |
発売日 | 2025年10月下旬 |
プレスリリース: 映像制作用カメラ「FUJIFILM GFX ETERNA 55」新発売
富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、当社初の動画専用機となる映像制作用カメラ「FUJIFILM GFX ETERNA 55」(以下、「GFX ETERNA 55」)を2025年10月下旬より発売します。
「GFX ETERNA 55」は、35m判の約1.7倍となる対角約55mmの1億画素ラージフォーマットセンサー*1「GFX 102MP CMOS II HS」と高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載した映像制作用カメラです。「GFX ETERNA 55」は、豊かな階調表現と立体感のある映像表現に加え、当社が創業以来90年以上にわたり培ってきた色再現技術によって、より多彩な映像表現を実現します。「FUJIFILM GFX ETERNA 55」
「フジノンレンズ GF32-90mmT3.5 PZ OIS WR」装着時
「GFX ETERNA 55」は、横43.8mm x 縦32.9mmと映像制作用カメラとして世界で最も縦方向に長い*2ラージフォーマットセンサーを採用しており、制作現場ではフルサイズやSuper35mmフォーマットを凌駕するイメージサークル*3を保持します。そのため、対角55mmラージフォーマットセンサーをフルに生かした4:3オープンゲート撮影ができる「GF」フォーマットや、「Premista」「35mm」「アナモフィック(35mm)」「Super35」の全5種のシネマフォーマットが選択できます。同梱する「PLマウントアダプター G」などのマウントアダプターを装着することで、レンズ選択の幅が拡がり、映像制作者の意図に応じた画づくりをサポートし、多様な映像表現を追求できます。
また、当社デジタルカメラ「X/GFXシリーズ」でご好評いただいている、写真フィルムを交換する感覚でさまざまな色調表現ができる当社独自の「フィルムシミュレーション」を搭載。ハリウッドなどの映画製作の第一線で活躍した往年の名撮影監督が愛したシネマルックをデジタルで表現した映画用カラーネガフィルム「ETERNAシリーズ」など、全20種類のフィルムシミュレーションを、映像制作で使用できます。また、映像の色情報を定義したデータファイル、LUT(Look Up Table)を最大16個読み込むことができ、撮影からポストプロダクションまで統一感のある色の管理が可能となり、効率的な映像制作環境を提供します。
「GFX ETERNA 55」は映画やドキュメンタリー、コマーシャル、ミュージックビデオなどさまざまなジャンルにおいて、ラージフォーマットセンサー特有の魅力を生かした階調豊かで立体的な映像表現と、豊富な情報量を生かした編集耐性の高さにより、映像制作の現場に新たな価値を提供します。
- *1 対角線の長さが54.8mm(横43.8mm×縦32.9mm)で、35mm判の約1.7倍の面積を持つイメージセンサー。
- *2 2025年9月11日現在。シネマ用途向けに市販されている映像制作用カメラと比較。(富士フイルム調べ)
- *3 レンズを通った光が結像する円形の範囲のこと。
1. 製品名、発売日、価格
製品名
発売日
希望小売価格
映像制作用カメラ
「FUJIFILM GFX ETERNA 55」2025年10月下旬
オープン
2. 「FUJIFILM GFX ETERNA 55」の主な特長
(1)44 x 33ラージフォーマットセンサーが生み出す革新的な映像表現
1億2百万画素ラージフォーマットセンサー「GFX 102MP CMOS II HS」を搭載。Gマウントレンズによる「GF」に加え、同梱する「PLマウントアダプター G」を装着することで、「Premista」「35mm」「アナモフィック(35mm)」「Super35」の全5種のシネマフォーマットに対応し、さまざまなレンズが選択でき、多様な映像表現が可能になります。幅43.8mm、高さ32.9mm、対角54.8mmの大きなイメージサークルの利点を最大限活用した、最大48fpsの4:3オープンゲートフォーマットでの撮影も可能です。
GFX ETERNA 55で撮影可能な記録フォーマット
- ラージフォーマットセンサーに対応した世界初*4の「電子式可変NDフィルター」を搭載。緻密な制御手法を確立し、動画撮影中にND0.6~ND2.1(0.015段刻み)のシームレスな濃度コントロールが可能。
- 当社のラージフォーマットセンサーに最適化したモアレや偽色を低減する4点分離方式を採用した新たな光学ローパスフィルターを採用。
- ISO800とISO3200の2つの基準ISO感度を持つ「DUAL BASE ISO」を搭載。極端に明るい場所や暗い場所といった過酷なライティング環境下でも自動で基準ISO感度が切り替わり、ノイズを抑えたクリアな映像を撮影できます。
- *4 2025年9月11日調べ。対角線の長さが54.8mm(横43.8mm×縦32.9mm)で、35mm判の約1.7倍の面積を持つイメージセンサー搭載のデジタルカメラにおいて。(富士フイルム調べ)
(2)撮影から編集までをサポートするF-Logとフィルムシミュレーション3D LUT
- ダイナミックレンジ14+stopの「F-Log2」、「F-Log2 C」を搭載。センサーサイズの大きさを生かした階調豊かな映像を記録することが可能となり、ポストプロダクションでの自由度が向上します。
- 多彩なルックによる映像表現を可能とする「フィルムシミュレーション」を全20種類搭載。さらに、Log撮影(F-Log2/F-Log2 C)した映像の色味やトーンを緻密に調整できる10種類のフィルムシミュレーション変換3D-LUT(ITU-R BT.709準拠)を使用可能です。開発発表時に公表した「ETERNA」と「ETERNA BREACHBYPASS」に加え、「PROVIA/スタンダート」「Velvia」「ACROS」など計10種類の3D-LUTをWEB上からダウンロードし使用できます。
- フィルムシミュレーション3D LUTを含む16種類の3D LUTを「GFX ETERNA 55」に保存、お好みのルックを見ながらの撮影が可能です。
(3)さまざまなCodec対応と省力化を実現するワークフロー・ソリューション
- 3つのApple ProRes*5コーデック(Apple ProRes 422 HQ・Apple ProRes 422・Apple ProRes 422 LT)に対応。Apple ProRes撮影時にはApple ProRes 422 Proxyなどのプロキシ撮影も可能です。全5種のCodecに対応し、動画の編集負荷を軽減、撮影からポストプロダクションまでワークフロー全体を効率化/省力化することができます。
- HDMI経由で4:2:2 10bit非圧縮RAWデータ出力に加え、最大8K/30P 12bitのRAWデータ出力が可能です。
- クラウドサービスFrame.io Camera to Cloudに対応。「GFX ETERNA 55」をインターネットに接続することでApple ProRes 422 Proxy ファイルなど多様な動画ファイルを直接Frame.ioへアップロードできます。撮影地から離れた場所にいる編集チームと動画ファイルを即時に共有でき、撮影から編集までのワークフローが飛躍的に効率化されます。
- *5 Apple ProResは、米国および他の国々で登録されたApple Inc. の商標です。
(4)少人数撮影を意識した機能性と操作性を誇る小型・軽量ボディ
- 少人数やワンマンでの撮影にも対応できるよう、ボディ重量は約2.0kgと軽量化を追求。また、複数人が同時にカメラの設定変更や確認を行えるようボディの両側面に3インチの液晶モニターを配置しました。
- カメラ前面部と同梱ハンドルにフジノンGマウントレンズの「フォーカス」「ズーム」「アイリス」がコントロール可能な「マルチファンクションダイヤル」を配置。また設定を「ND」にするとダイヤルコントロールによる「電子式可変NDフィルター」の緻密な濃度調整が可能となります。
緻密なコントロールが可能なマルチファンクションダイヤル
同梱のハンドルでさまざまな撮影コントロールが可能
- 最大2000nitの明るい5インチ外付けLCDモニターを同梱。晴天の屋外でも撮影中の映像を鮮明に表示できます。タッチ操作が可能なLCDモニターは、カメラに装着できる箇所を複数設けたことで、角度調整もしやすいため、撮影環境に応じて自在にモニターを配置でき、快適な撮影をサポートします。
最大2000nitの明るさを誇る視認性の高い5インチ外付けLCDモニター(同梱物)
- カメラ本体に大容量バッテリー「NP-W235」が装填できる電池ボックスを配置しました。これにより、外付けバッテリーなしでも最大30分間の撮影が続けられます。また、外付けバッテリーを交換する際には、「NP-W235」から電力が供給されるため、カメラを再起動させることなくバッテリー交換ができる「ホットスワップ」*6に対応します。
- CFexpress™ Type Bカード*7とSDカードに対応したデュアルスロットを採用。高速書き込みが可能なCFexpress™ Type Bカードの使用により、「GFX ETERNA 55」で撮影可能なさまざまな動画フォーマットやビットレートに対応した映像記録が可能です。*8
- *6 動画記録中は動画記録が自動で中断されます。
- *7 CFexpressは、The CompactFlash Associationの商標または登録商標です。
- *8 動作確認済カードは当社ウェブページをご確認ください。
GFX Eternaの核心ポイントを整理

Eternaは43.8 × 32.9 mmセンサー(35 mm判の約1.7倍面積)で全画素読み出し8.3K/60 PのRAW記録を実現する見込みです。“フィルムライク”を追求してきたFujifilmが、Eternaフィルムシミュレーションをその名に冠した点は象徴的。可変電子ND0.6〜2.1内蔵(約2〜7 絞り分)、冷却ファン標準装備など本格運用を想定した仕様も判明しました。趣味から業務まで幅広く刺さるポテンシャルを感じさせます。
中判センサー×8.3Kの映像インパクト
スーパー35やフルサイズでは得られない深い階調と立体感が中判の持ち味です。8.3K記録時でも全画素読み出しと噂され、クロップによる画角変化がないためレンズ本来の表現を損ないません。大型センサーゆえのボケ量は、シネマ用T1.5単焦点と組み合わせるとさらに際立ち、被写体を情緒豊かに浮かび上がらせます。
加えてFujifilm独自の色科学がEternaガンマカーブに最適化されると言われ、肌色再現に定評のあるVariCamやAriカラーに迫るとの声も。実際のテストフッテージでは夕景のマゼンタが破綻せず滑らかに残っており、グレーディング耐性にも期待が高まります。
可変NDと冷却システムが現場を救う
屋外でT1.5開放?可変電子ND0.6‑2.4をクルっと回して即減光。屋外撮影で開放T値を使いたいとき、内蔵可変NDが瞬時に1/4 〜 1/256の減光をカバーします。外付けフィルター交換の手間がなく、ジンバルやドローン運用も効率アップ。
長時間収録時の発熱はシネマ機の永遠の課題ですが、Eternaはマグネシウム合金ボディにアクティブ冷却ファンを採用。ジンバルでもドローンでも「熱停止」で青ざめる心配がほぼ消えます。
発売日・価格帯の最新予測
- 正式発表時期:2025年9月中旬(IBC直前)の可能性が高い/発売時期:2025年11月下旬頃と予想
- 発売:同年11月下旬と見る向き多数
- 予想価格:ボディ単体で約140万円前後と予想され、バッテリーグリップやXLRアダプターを含むシネマキットは約175万円ほどになるとの見方があります。
- 早期予約特典:Premista レンズレンタルクーポン(噂)
FX6並みの値札で中判に手が届く…冷静になれというほうが無理です。
正式発表は2025年9月「X Summit Tokyo」で、発売は同年11月下旬が本命と見られます。ボディ単体希望小売価格は約140万円前後、バッテリーグリップとXLRユニットを含むシネマキットが約175万円になる見込み。Sony FX6並みのプライスタグですが、中判センサーを考慮すると驚異的な攻め値と言えるでしょう。
センサー性能と映像フォーマットを深掘り

GFX Eternaの有効約1億200万画素の裏面照射型CMOSセンサーは、14+ Stopの広ダイナミックレンジを確保しつつ、デュアルゲインISO800/3200切替を採用。
カラーサイエンス面では現行のF-Log2ガンマに対応し、富士フイルム独自の“ETERNA”系フィルムシミュレーションも搭載予定し、高ビット深度でのポストプロダクションを強力に後押しします。
RAW・ProRes両対応でワークフローを最適化
内部記録コーデック:最大8K対応のApple ProRes 422 HQやH.265(4:2:2 10bit)などをサポート。HDMI経由の外部出力では最大12bitのRAW動画出力にも対応見込み。
デイリース作成用の軽量ファイルを内蔵カードに、RAWを外部SSDへ出力する二層運用を想定した設計が光ります。
記録メディアはCFexpress Type BとSDカードのデュアルスロットを採用。
Frame.ioのCamera to Cloud機能にもネイティブ対応しており、撮影直後に映像をクラウド経由で編集チームと共有可能です。海外ロケでも即座に素材をアップロードしてオフライン編集に移行でき、インディーズ作品から放送局案件までワークフローの短縮に貢献します。
オーバーサンプリング4.1K/120 Pの意義
一般的に中判センサー機は高速フレームレート時に画角が大きくクロップされがちですが、Eternaではわずか約1.1倍程度のクロップで4K/120 Pに対応できる可能性が指摘されています(正式仕様は未発表)。被写界深度の浅さを維持したままスローモーションが撮れるため、スポーツCMやMVでの抜け感演出に重宝します。
さらに4:2:2 10bitの高ビットレートAll-Intra記録にも対応(内部記録では最大約720 Mbpsのビットレート設定をサポート)で、編集耐性と画質を両立。Log撮影後のカラーマッチングが格段に楽になるとテストユーザーから好評です。
フィルムシミュレーション「Eterna Vivid」初搭載
- Eterna Vivid:コントラスト強め、でもハイライトは品良くロールオフ。
- F‑Log3:14+ Stopの懐に全部放り込める万能袋。
Premiere ProでLUTを当てれば、クライアントの「もっとシネマっぽく」を3分で叶える魔法陣が完成です。
既存のEterna/Classic Chromeを基にシネマ用途へ最適化した富士フイルム従来の“ETERNA”フィルムシミュレーションをベースに、シネマ用途に最適化した新たなカラー設定が搭載される見込みです。彩度を適度に抑えつつ中間トーンのコントラストを高め、ハイライトのロールオフも滑らかに調整されたルックをカメラ内で実現できる可能性があります。バイパスグレード風の硬質ルックがカメラ内完結で得られます。
現場モニターで最終トーンを確認できるため、ディレクターとカメラマンの色味認識ズレを軽減。クライアントワークでも“撮って出しOK”の場面が増え、納品速度向上に直結します。
機動力を高める新設計ボディと操作系

外形寸法は従来機GFX100 IIより一回り小型化。ハンドグリップ部は業務用ENGカメラ風に前傾したデザインを採用しており、トップハンドルを外しても片手運用が安定する設計です。背面モニターは大型5.0型タッチパネル(約622万ドット・最大輝度2,000ニット)と3.0型サブモニター(約104万ドット・最大輝度700ニット)の二層構造でで、メニュー操作と波形モニタを同時表示可能。
直感的なボタンレイアウト
録画開始ボタンは赤色LEDリング付きで暗所でも視認性良好。十字キーを廃し、ジョイスティック+ホイールの二刀流にすることでグローブ装着時の誤操作を防ぎます。
電源・メディア周りの進化
バッテリーは新開発NP‑W390で、8.3K/30 P RAW記録を約140分駆動。USB‑C PD給電に加え、CFexpress公式推奨カードの最大書込速度は1,800 MB/sとされ、ハイビットレート記録でもバッファ詰まりを感じさせません。
HDMI端子はフルサイズA、12G‑SDI BNCも標準装備。Atomos Shogun UltraやBlackmagic Video Assist 12G HDRでの12bit RAW出力検証も完了したとの情報があり、外部レコーダー派も安心して導入できます。
ジンバル・ドローン運用時の取り回し
上部ハンドルとサイドプレートはNATOレール互換で、DJI RS4 ProやZhiyun Weebill3Sに素早く換装可能。ボディ重量が1.1 kg台に抑えられたことで、中型ドローンInspire 4への搭載テストも進行中と噂されています。
Bluetooth 5.3 LEによるフォローフォーカス連携に対応し、小規模チームでもシステマチックな運用を実現します。
周辺機器とシネマ運用の実践セットアップ

Eternaの真価を引き出すには、レンズ・モニタ・録音機器など周辺機器の組み合わせが重要です。ここではシネマワークフロー別に推奨アクセサリを紹介し、導入コストと実用効果のバランスを探ります。
レンズ選定:Premistaライトと中判単焦点
純正GFレンズは静止画設計ゆえフォーカスブリージングが少なく動画でも優秀ですが、シネマ用途ならPremista 19‑45 mm T2.9ライトがベストマッチ。
中判カバレッジを確保しつつ1.7 kgと軽量で、ジンバル搭載にも耐えます。予算を抑えるならLaowa Nanomorph 65 mm T2.4アナモフィックで映画的フレアを狙うのも面白い選択肢です。
ポートレート寄りの短尺CMではGF 80 mm F1.7 R WRが人気。電子接点を介してボディ側でレンズ情報を記録できるため、ポスト時のメタデータ管理もスムーズになります。
外部モニタとレコーダーの最適解
8.3K RAW運用時はAtomos Ninja Ultra+AtomX SDIモジュールが鉄板。
709 → PQ変換LUTを適用しながら波形・ベクトルが同時に確認できるため現場判断が加速します。明暗境界を見極めやすい1,000 nitsパネルは屋外シーンでも頼れる存在です。
より軽量を重視する場合はPortkeys BM5 III WRを推奨。SDI + HDMI入力を装備し、防滴仕様でドローン現場にも対応。機材リース時に需要が高く、リセールバリューが落ちにくい点も見逃せません。
音声・照明のワンマン運用術
音声周りでは、富士フイルムはTASCAM製2ch XLRマイクアダプター(富士フイルムカメラ用)に対応予定です。これを使用すれば48 Vファンタム電源対応の高品位なXLR入力が追加でき、ショットガンマイク(例:SANKEN CS‑M1)との組み合わせでクリアな収録が可能になります。風切り音を低減しつつカメラとの重量バランスも保ちます。ワンマン収録での機動力が段違いに向上します。
照明はNanlite PavoTube II 15Xを二本携行すると、人物背面リムライトとプロダクト用キーライトを兼用可能。Bluetooth制御で色温度変更が即時反映され、現場のテンポを崩さずイメージを固められます。
ライバル機種との比較と芸能人の採用例

同価格帯のSony FX6、Canon C70、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proと、Eternaの強みを定量比較します。
スペック比較で見るEternaの優位性
機種 | センサー | 最高解像度 fps | 可変ND | Rolling Shutter備考 | 価格帯(実勢) |
---|---|---|---|---|---|
GFX Eterna | 43.8 × 32.9 mmセンサー(35 mm判の約1.7倍面積) | 8.3K/60 P(噂) | 電子ND 0.6–2.1(予定) | 未発表につき不明 | 約140 万円(推測) |
フルサイズ | 4K/120 P | 電子ND 1/4–1/128(ND0.6–ND2.4) | 実測15 ms前後=標準的 | 約84–94 万円(935,000 円公式) | |
Super 35 | 4K/120 P | メカ式ND(最大10 stop) | 実測約12 ms=良好 | 約66–74 万円(733,800 円公式) | |
Super 35 | 6K/60 P※(2.4:1クロップ時) | メカ式ND 2/4/6 stop | 実測18 ms前後=やや大きめ | 約42–45 万円(422,800 円公式) |
*ボディ単体予想税抜。
数字を並べるとEternaの「中判で8.3K」がいかに異端か一目瞭然。特にLEDウォール撮影やIMAX納品では、この解像度が命綱になります。
FX6はS‑Cinetoneが秀逸ですが4K止まり、C70はデュアルゲイン出力が強力ながらスーパー35センサー、BMPCC6K Proはコスト最軽量。
Eternaは中判センサーと8.3K収録で差別化し、フォーカスブリージング補正や可変NDなど最新機能を網羅。撮ってすぐ配信向けにはFX6が依然強いものの、劇場公開や大型LED壁撮影ではEternaの解像度と色が脚光を浴びるでしょう。
また、Rolling Shutter(ローリングシャッター歪み)性能については正式な数値は不明です。GFX100 IIの動画モードでは条件によって約15 ms程度まで高速化できた例もあり、Eternaでも改良が期待されますが、詳細は正式発表を待つ必要があります。
初心者がハイエンド機を活かす3つのコツ
- 富士フイルム公式LUT(例:「ETERNA」フィルムシミュレーション用)+Premiere Proの自動カラー管理を活用すれば、色調整の迷いを素早く解消できます。
- 被写体AF=人物優先からスタート→慣れたらカスタムトラッキング。
- 絞りは T4‑5.6 基準。まずはレンタル2日で“中判ボケ”を体験せよ。
高性能ゆえに設定項目が多いEternaですが、まずはPremiere Proの「自動カラー管理」と組み合わせてEterna Vivid LUTを適用すると迷わず仕上がります。
AF被写体設定は「人物優先」から使い、慣れたら「カスタムトラッキング」で小物やペットにも応用。中判特有の浅い被写界深度に注意しつつ、絞りT4〜T5.6付近を基準に撮ると失敗が減ります。
レンタルを活用してまず2〜3日試し、操作感を掴んだうえで購入を検討するのが賢いアプローチ。新製品特需で供給がタイトになる可能性があるため、発売前予約は早めがおすすめです。
まとめ
Fujifilm GFX Eternaは、三拍子そろった“中判シネマ入門キット”。
- 📈 大型センサーがもたらす立体感、
- 🎨 色科学と可変NDが支えるワークフロー短縮、
- 🚀 1.1 kgボディが拓く機動力
Fujifilm GFX Eternaは「中判×シネマ」を手の届く価格で実現し、8.3K高解像度と可変NDでワークフローを刷新します。可搬性に優れた新ボディやクラウド連携は少人数チームの強い味方。ライバル機を凌駕する立体感と色表現は、CMから映画制作まで幅広い現場で戦力となるでしょう。発売前の今こそ情報を整理し、体験会やレンタルで実機に触れてください。あなたの映像表現を次のステージへ引き上げる鍵が、Eternaに隠されています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
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