カメラに黒い点が写る原因は?センサーのホコリ確認と対処方法を解説

カメラに黒い点が写る原因は?センサーのホコリ確認と対処方法を解説

空や白い壁を撮ったときに黒い点が出る、レンズを拭いても同じ場所に残る、以前より黒い点が増えた気がする――このような症状は、黒点の出方を確認すると原因を絞り込みやすくなります。この記事では、レンズ交換式カメラ(ミラーレス・一眼レフ)とスマホ(iPhoneを含む)で起きる「黒い点」の主な原因を整理します。確認撮影の方法、自分で試せる清掃、避けたい作業、取れない場合の対処まで順番に解説します。

みんカメ編集部
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この記事のサマリー

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レンズ交換式カメラで同じ位置にぼんやりした黒点が出る場合は、センサー面のホコリや汚れが主な原因です

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白い壁や空を撮影すると、センサー・レンズ・スマホのカメラユニットなど原因を絞り込みやすくなります

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一眼はセンサークリーニング機能を試し、必要に応じて手動のブロアーを使います

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スマホは外側のレンズを清掃し、カメラの切り替えや再起動でも症状を確認します

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清掃しても残る点は、無理に触らず点検・修理や画像編集を検討しましょう

目次

黒い点が写る原因は大きく4系統に分けられる

カメラに黒い点が写る原因は?センサーのホコリ確認と対処方法を解説

カメラに写る黒い点には、センサーのホコリ、レンズやスマホのカメラ部分の汚れ、結露、撮像素子の不具合などがあります。見た目だけでは原因を断定できません。黒点が同じ位置にあるか、絞りを変えると見え方が変わるか、レンズや使用するカメラを切り替えると症状も変わるかを確認することが大切です。

写真の同じ位置に出る黒い点はセンサーの汚れを疑う

レンズ交換式カメラで、複数の写真に同じ位置のぼんやりした黒点が写る場合は、イメージセンサー周辺に付着したホコリやゴミが考えられます。イメージセンサーとは、レンズから入った光を受けて画像に変換する部分です。実際にはセンサー前面のフィルターやガラス部分に付いた汚れが写り込んでいる場合もあります。

センサーのゴミは、空や白い壁など模様の少ない場所で目立ちやすくなります。また、F値を大きくして絞り込むと影の輪郭が見えやすくなるため、風景などで絞って撮影したときに初めて気づくケースもあります。

黒い点々が増えた場合は複数のホコリも考えられる

黒い点が一つではなく複数見えるなら、センサー面に複数のホコリが付着している可能性があります。屋外でレンズ交換をする機会が多い場合や、砂ぼこりの多い場所で機材を扱った場合は注意が必要です。

一方、レンズ表面の指紋や油分、水滴などは、くっきりした黒い点よりも、にじみやコントラスト低下として現れることがあります。レンズの傷も、その形がそのまま黒い点として写るとは限りません。

交換レンズ式カメラなら、別のレンズに交換しても同じ位置に黒点が出るか確認すると判断材料になります。どのレンズでも同じ場所に出るならカメラ側、特定のレンズでだけ症状が出るならレンズ側も確認しましょう。

まずは症状から原因の見当を付ける

黒点の出方によって、確認する場所は変わります。次の表は原因を断定するためのものではなく、最初にどこを調べるかを決めるための目安です。

症状の出方

考えられる原因

最初に確認すること

複数の写真で同じ位置にぼんやりした黒点が出る

センサー面のホコリ・汚れ

白い壁などを確認撮影する

F値を大きくすると黒点が目立つ

センサー面のホコリ・汚れ

センサークリーニング機能を試す

特定のレンズでだけ症状が出る

レンズ側の汚れ・異常

レンズ交換で比較する

曇りやにじみが時間や環境によって変化する

水滴・結露など

外観を確認し、乾燥させる

1画素程度の極小の点が常に同じ位置に出る

撮像素子の画素不良など

取扱説明書を確認し、点検を検討する

まずは清掃を始めるのではなく、確認撮影で症状を見てから対処方法を選びましょう。

まずは確認撮影で切り分ける:白い壁・空テストのやり方

原因が分からないままセンサーやレンズを触ると、必要のない清掃まで行ってしまうことがあります。レンズ交換式カメラでは、模様の少ない被写体を撮影するとセンサーのゴミを確認しやすくなります。

絞り込むと黒点が見えやすくなる理由

センサー付近にあるホコリは、レンズのF値を大きくして絞り込むほど影の輪郭がはっきりしやすくなります。F値とは、レンズを通る光の量を調整する「絞り」の大きさを示す数字です。F値を大きくすると絞りが小さくなり、センサー上のホコリによる影を確認しやすくなります。

反対に、F値が小さい状態ではホコリの影がぼやけて目立たないことがあります。そのため、普段の写真で気にならなくても、確認撮影では黒点が見つかる場合があります。

交換レンズ式カメラの確認撮影:均一な背景を撮る

ソニーは、センサーの汚れを確認するときに、白い壁や紙、快晴の空などを撮影し、F11程度に設定する方法を紹介しています。複数枚撮り、毎回同じ場所にぼんやりしたシミが出るか確認すると分かりやすいでしょう。

F11はあくまで確認撮影の目安です。設定方法は機種によって異なります。撮影後は写真を拡大し、黒点の位置を見比べます。同じ位置に繰り返し現れるなら、被写体そのものの模様ではないと判断しやすくなります。

スマホ(iPhone含む)の確認撮影:カメラを切り替えて確認する

スマホでは、一眼のように物理的な絞りを自由に変更できない機種が一般的です。そのため、白い紙や明るい壁を撮り、黒点が同じ位置に出るか確認します。

ケースやカメラ部分を覆うフィルム、後付けレンズなどを使っている場合は、一度外して撮影してください。iPhoneでは、前面カメラと背面カメラを切り替え、片方だけに症状が出るかを調べる方法もあります。再起動やiOSの更新後にも再度確認すると、ソフトウェア側の問題かどうかを調べる材料になります。

複数の背面カメラを搭載したスマホでは、広角・超広角・望遠などを切り替えたときに症状が変わるかも確認してみてください。ただし、機種によってカメラの切り替え方法は異なります。

一眼(ミラーレス・一眼レフ)で黒い点が写るときの安全手順

一眼(ミラーレス・一眼レフ)で黒い点が写るときの安全手順

レンズ交換式カメラでセンサーのホコリが疑われても、いきなりセンサーを拭く必要はありません。まずカメラに搭載されているクリーニング機能を試し、それでも残るホコリに対してブロアーを使う順番が適しています。

最初にセンサークリーニング機能を確認する

センサークリーニング機能を搭載したカメラでは、メニューから実行できる場合があります。機種によっては電源のオン・オフ時に自動で清掃する設定も用意されています。キヤノンやソニーでも、センサーにゴミが疑われる場合の対処として、カメラのクリーニング機能を案内しています。

クリーニングを実行したら、もう一度白い壁などを撮影して変化を確認してください。黒点が消えていれば、それ以上センサー周辺を触る必要はありません。

なお、クリーニング機能の名称や操作方法は機種によって違います。搭載されていないカメラもあるため、メニューに見当たらない場合は取扱説明書を確認しましょう。

ブロアーを使うときはセンサーに触れない

クリーニング機能で取れないホコリは、手でポンプを押して空気を送るカメラ用ブロアーで除去できる場合があります。カメラのレンズ取り付け部分をやや下向きにし、ブロアーの先端がセンサーや内部部品に触れないように作業してください。また、スプレー式のエアダスターや圧縮ガス式の製品は使用せず、口で息を吹きかけることも避けましょう。

ブロアーでも黒点が残る場合は、それ以上無理に清掃せず、メーカーや専門店への相談を検討してください。

一眼レフはミラーアップなど機種ごとの操作を確認する

一眼レフでは、通常はミラーがセンサーの前にあるため、清掃時にミラーを上げる操作が必要な機種があります。ミラーレスと同じ感覚でレンズを外して作業しないようにしましょう。

清掃中に電源が切れないよう、十分に充電したバッテリーを用意することも重要です。ミラーアップやクリーニングモードの動作はカメラによって異なるので、作業前にその機種の取扱説明書を確認してください。

センサーは傷を付けると修理が必要になる部分です。操作に不安がある場合や、ブロアーで改善しない場合は、メーカーやカメラ店のクリーニングサービスへ依頼する方法があります。

スマホ(iPhoneなど)で黒い点が写るときに多い原因

スマホはレンズ交換式カメラと構造が異なり、ユーザーが内部のセンサーを清掃することは想定されていません。まず外側のカメラレンズを確認し、それでも直らなければカメラごとの再現性を調べます。

最初は外側の汚れ・皮脂を確認する

スマホのカメラ部分には、指紋や皮脂、化粧品、ポケット内のホコリなどが付きやすくなっています。汚れによって写真がかすんだり、光がにじんだりすることもあるため、最初に外側を清掃しましょう。

iPhoneの場合、Appleは糸くずの出ない柔らかい布を使うよう案内しています。汚れが落ちにくい場合は、布を少量の水で湿らせて使用できますが、開口部に水分を入れないよう注意が必要です。エアダスターや研磨剤、通常の洗浄用品は避けてください。

強くこすると、表面のコーティングやガラスを傷める可能性があります。汚れを落とすときも、力を入れずに柔らかい布で拭き取る程度にとどめましょう。

黒点が固定で取れないなら、カメラごとに症状を確認する

外側を清掃しても黒点が同じ位置に残る場合は、カメラ部分の傷や内部の異物、カメラユニットの異常なども考えられます。

複数のカメラを搭載したスマホなら、前面・背面の切り替えや、可能な範囲で広角・超広角・望遠を切り替えて比較してください。特定のカメラを使ったときだけ同じ位置に黒点が出るなら、そのカメラ側に原因がある可能性が高くなります。

落下した直後から症状が出た場合は、カメラ周辺のガラスに欠けやひびがないかも確認しましょう。内部の清掃を目的にスマホを分解するのは避け、清掃や再起動でも改善しなければ修理を検討してください。

結露・水滴が疑われる場合は自然乾燥させる

寒い屋外から暖かい室内へ移動したときなど、急な温度変化によってカメラ部分が曇ることがあります。結露の場合は固定された小さな黒点より、ぼんやりした曇りやにじみとして見えることが多いため、症状の変化も確認してください。

水分が付着しているときは、熱風を当てて急速に乾燥させるのは避けます。乾燥後に同じ条件で撮影し、症状が消えたか確認しましょう。曇りや水分が内部に残る場合は、使用を続けず修理相談をおすすめします。

「黒い点が取れない」場合に残る3つの対処:清掃依頼・補正・レタッチ

「黒い点が取れない」場合に残る3つの対処:清掃依頼・補正・レタッチ

センサークリーニング機能やブロアーを使っても黒点が残る場合は、無理に清掃を続けないことも大切です。付着した汚れ以外が原因なら、何度ブロアーを使っても改善しません。

取れない汚れはメーカーや専門店の清掃も検討する

ブロアーで除去できない汚れには、油分などが付着している場合があります。ニコンは、一部のカメラについてシルボン紙や無水エタノールを使ったイメージセンサーの清掃方法を紹介しています。ただし、センサーを直接拭く方法はメーカーや機種によって案内が異なるため、別メーカーの清掃方法をそのまま使わないようにしてください。

センサーを拭く作業に慣れていない場合は、自分で作業せず、メーカーや専門店の清掃サービスへ依頼する方法があります。

画素の異常なら清掃しても改善しない

黒点や明るい点が1画素程度の大きさで、F値やレンズを変えても毎回まったく同じ位置に現れる場合は、撮像素子の画素に原因がある可能性もあります。画素の異常には、暗く写る画素だけでなく、明るい点として現れるものもあります。長時間露光や高いISO感度で撮影したときに目立つ明点は、ホットピクセルなど別の現象も考えられるため、「固定された点=センサーのホコリ」とは限りません。

機種によっては、撮像素子の状態を確認して補正する「ピクセルマッピング」機能が用意されています。該当する機能があるか取扱説明書で確認し、改善しなければメーカーへ相談してください。

撮影を続ける必要がある場合は画像編集で消す方法もある

修理や清掃にすぐ出せない場合は、画像編集ソフトの修復機能を使って黒点を目立たなくする方法があります。センサーのゴミは同じ位置に写り続けることが多いため、空や壁など模様の少ない部分なら比較的修正しやすいでしょう。ただし、これは撮影済みの写真に対する処理であり、カメラ側の原因が解消するわけではありません。

仕事や旅行などで撮影を中断できない場合の一時的な方法として使い、時間が取れた段階で清掃や点検を行うのがおすすめです。

レタッチで黒い点を消す:撮影後にできる対処

センサーのゴミが写った写真でも、黒点が小さければ画像編集で目立たなくできる場合があります。特に空や無地の背景では、周囲の色や模様を利用して修復しやすくなります。

スポット修正は空・壁など単調な背景で使いやすい

LightroomやPhotoshopをはじめ、多くの画像編集ソフトには、周囲の画像を利用して小さなゴミや汚れを消す修復機能があります。黒点を修正するときは、必要以上に広い範囲を指定しないほうが自然に仕上げやすくなります。黒点より少し大きい程度から試し、不自然になった場合は範囲や位置を調整してください。

人物の輪郭や建物の細かな模様に黒点が重なっている場合は、背景が単純な場所より修正に時間がかかります。重要な写真が多いなら、撮影後の作業を増やさないためにもカメラ側の清掃を検討しましょう。

同じ位置に出る場合は複数枚へ修正を反映できることもある

同じカメラで連続して撮影した写真なら、黒点がほぼ同じ位置に残る場合があります。画像編集ソフトによっては、一枚に行った修復をほかの写真へコピーしたり同期したりできます。

ただし、同期方法や修復位置の扱いはソフトによって違います。写真を回転・トリミングしている場合や、撮影条件が異なる写真へ反映するときは、修正後の画像を一枚ずつ確認してください。

黒点の位置が撮影するたびに変わる場合は、センサー上のホコリが移動している可能性もあります。レタッチだけを続けず、改めて確認撮影を行いましょう。

動画の黒点は静止画より修正に手間がかかる

動画で同じ位置に黒点が出続けると、静止画より目につきやすくなります。一本の動画には多数のフレームが含まれるため、写真一枚を修正するような方法では済まない場合があります。

編集ソフトのマスクや修復機能を使える場合もありますが、被写体が黒点の位置を横切ると処理が複雑になります。動画を頻繁に撮影する人は、黒点を見つけた段階で早めに清掃や点検を検討したほうがよいでしょう。特に仕事で動画を撮る場合は、撮影後に修正する時間まで含めて考える必要があります。

再発防止:黒い点を増やさない日常メンテと保管のコツ

レンズ交換式カメラでは、完全にホコリの侵入を防ぐことはできません。ただし、レンズ交換の場所や手順に気を付けることで、センサー周辺へホコリが入り込む機会を減らせます。

レンズ交換はホコリの少ない場所で短時間に行う

レンズを外している時間が長いほど、カメラ内部へホコリが入り込む機会は増えます。交換するレンズを先に用意し、できるだけ短時間で付け替えるようにしましょう。

屋外では、強い風が吹いている場所や砂ぼこりが舞っている場所での交換を避けます。カメラのレンズ取り付け部分をやや下向きにして作業する方法も、ホコリが内部へ落ち込むのを防ぐために使われています。

取り外したレンズには早めにリアキャップを付けてください。キャップやレンズ後部に大きなゴミが付いている場合は、それを取り除いてから装着します。

センサークリーニング機能は取扱説明書に沿って使う

センサークリーニング機能を搭載している機種なら、日常的なホコリ対策として利用できます。ただし、機能の名称や動作するタイミングはメーカーや機種によって異なります。

黒点が気になったときは、クリーニング機能を実行したあとに確認撮影を行い、変化を見るようにしてください。何度実行しても同じ黒点が残るなら、次の方法を検討します。自動機能だけで取れない汚れもあるため、クリーニング機能を何度も繰り返すより、ブロアーや点検へ切り替えたほうがよい場合もあります。

機材タイプごとに自分でできる範囲を確認する

カメラの種類によって、ユーザーが清掃できる場所は異なります。分解を伴う作業は避け、外から確認できる範囲を中心に対処してください。

機材タイプ

自分で確認・清掃しやすい範囲

避けたい作業

ミラーレス/一眼レフ

確認撮影、センサークリーニング機能、取扱説明書で認められたブロアー清掃

センサーの不用意な乾拭き、機種で案内されていない液体清掃

レンズ一体型カメラ

外装・レンズ表面の清掃、確認撮影

分解して内部を清掃する

スマホ(iPhoneなど)

外側のカメラレンズ清掃、ケース類の取り外し、再起動、乾燥

カメラユニットを開けて内部のゴミを取る

自分で清掃できる範囲を超えていると感じたら、そこで作業を止めることも大切です。黒点を消そうとして別の傷や故障を増やさないようにしましょう。

カメラに黒い点が写る原因のまとめ

カメラに黒い点が写る原因には、センサー面のホコリや汚れ、レンズやスマホのカメラ部分の汚れ、結露、撮像素子の画素異常などがあります。レンズ交換式カメラでは、白い壁や紙、空などを撮影し、黒点が毎回同じ位置に出るかを確認してください。F値を大きくしたときに同じ位置へぼんやりした点が現れるなら、センサー周辺のホコリが疑われます。

清掃するときは、センサークリーニング機能を先に試し、必要に応じて手動のカメラ用ブロアーを使います。スプレー式のエアダスターや、不用意にセンサーをこする方法は避けましょう。

スマホでは、外側のカメラレンズを柔らかい布で清掃し、ケースやアクセサリを外した状態でも確認します。カメラを切り替えても症状が続く場合や、落下後に黒点が出るようになった場合は、分解せず修理を検討してください。

清掃しても取れない黒点は、無理に触り続ける必要はありません。点検・修理と画像編集を使い分け、自分の撮影に支障が出るかを基準に対応しましょう。


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