
EF-M22mm F2 STMのレビュー比較まとめ。約105gの軽量パンケーキレンズ






EF-M22mm F2 STMは、EOS Mシリーズに装着すると35mm判換算で約35mm相当の画角になる薄型パンケーキ単焦点レンズです。全長約23.7mm、質量約105gと小型・軽量で、開放F2の明るさも備えているため、日常のスナップや旅行、室内撮影など幅広い場面で使いやすいのが特徴です。一方、レンズ内手ブレ補正や防塵・防滴構造はなく、開放付近では周辺減光も目立ちます。この記事では複数メディアのレビューをもとに、解像性能やボケ、AF(オートフォーカス)、逆光耐性、動画撮影での使いやすさを確認し、どのような人や撮影シーンに向いているのかを解説します。
この記事のサマリー

約35mm相当の画角と約105gの軽さ、開放F2の明るさを両立しており、EOS Mシリーズの常用レンズとして使いやすい

画面中央は開放F2から良好な解像力を発揮する一方、周辺部は甘さや周辺減光が目立ちやすい傾向もある

最短撮影距離0.15m、最大撮影倍率0.21倍で、テーブルフォトにも使いやすい。ただし、近づきすぎるとレンズやカメラの影が入りやすい

STM(ステッピングモーター)を採用し、AF作動音は比較的小さい。AF速度や合焦の安定性は組み合わせるEOS Mボディによって変わる

防塵・防滴や操作性、より広い画角を重視する場合は他機種も候補になる
EF-M22mm F2 STMのレビュー要点

EF-M22mm F2 STMは、35mm判換算で約35mm相当の使いやすい画角と、開放F2の明るさを小型・軽量なボディにまとめた単焦点レンズです。街歩きのスナップから室内撮影、被写体に近づいて撮るテーブルフォトまで、幅広い場面で使いやすいのが特徴です。
おすすめな人
EF-M22mm F2 STMは、バッグに入れて日常的に持ち歩き、街中のスナップや家族の写真を気軽に撮りたい人に向いています。35mm判換算で約35mm相当の画角は、広角レンズほど遠近感が強調されにくく、50mm相当前後の標準レンズほど画角が狭くないため、散歩や旅行先でも幅広い場面に対応しやすいのが特徴です。
また、開放F2の明るさを活かせば、夜の飲食店や室内でもシャッタースピードを確保しやすく、被写体に近づけば背景を適度にぼかした撮影もできます。最短撮影距離は0.15m、最大撮影倍率は0.21倍で、料理や小物を周囲の雰囲気と一緒に写すテーブルフォトにも使いやすいでしょう。ただし、料理や雑貨の形をできるだけ自然に見せたい物撮りでは、より遠近感が付きにくい50mm相当前後以上のレンズのほうが扱いやすい場合があります。
不向きな人
画面の四隅まで均一な解像感を求め、風景や建築を開放付近で撮影したい人にはあまり向いていません。中心部は開放F2から良好な描写が期待できますが、周辺部は絞ることで改善する傾向があります。また、開放付近では周辺減光も目立ちやすいため、画面全体の明るさや解像感を揃えたい場合は、絞り込みやレンズ補正を活用する必要があります。
レンズ内手ブレ補正を搭載していない点も、夜景や屋内イベントを手持ちで撮る人には注意が必要です。EOS Mシリーズはボディ内手ブレ補正を搭載していない機種が中心のため、暗所ではシャッタースピードを確保し、必要に応じてISO感度を上げるなどの対策が必要になります。
要素別レビュー早見表
要素 | 評価まとめ |
|---|---|
携帯性・取り回し | 全長約23.7mm・約105gと小型・軽量。EOS Mシリーズの小型ボディと組み合わせて持ち歩きやすい |
解像力(中心) | 開放F2から良好。スナップや人物撮影では被写体の細部を十分に描写できる |
解像力(周辺) | 開放付近では中心部より解像力が低下しやすい。風景や建築で画面全体を鮮明に写すなら絞ったほうがよい |
ボケ描写 | 大きなボケを作るレンズではないが、被写体に近づけば背景を適度にぼかせる |
周辺減光 | 開放付近では目立ちやすい。均一な明るさを求める場合はレンズ補正や現像での調整が必要 |
歪曲・色収差 | 日常撮影では目立ちにくい範囲。必要に応じてレンズ補正を利用すると整えやすい |
AF(静止画) | STM(ステッピングモーター)を採用。AF速度や合焦の安定性は使用するEOS Mボディによって変わる |
逆光耐性 | 強い光源を画面内に入れるとフレアやゴーストが発生することがある。構図の変更やフードの使用が有効 |
手ブレ対策 | レンズ内手ブレ補正は非搭載。暗所ではシャッタースピードやISO感度の調整が必要 |
EF-M22mm F2 STMの基本情報
EF-M22mm F2 STMは、2012年に登場したEF-Mマウント用の薄型単焦点レンズです。EOS Mシリーズとの組み合わせでは、小型・軽量なボディの特徴を活かしやすく、日常撮影用のパンケーキレンズとして長く使われてきました。
すでにEOS Mシリーズを所有している人にとっては、携帯性と開放F2の明るさを両立した使いやすい選択肢です。一方、EF-Mレンズはキヤノン公式の生産終了品一覧に掲載されているため、これからEOS Mシステムを新たに揃える場合は、中古での入手性に加えて、将来的にレンズやボディを追加しづらくなる点も考慮する必要があります。
主なスペック要点
項目 | 値 |
|---|---|
対応マウント | Canon EF-M |
焦点距離 | 22mm(APS-Cで約35mm相当) |
開放F値 | F2 |
最小絞り | F22 |
レンズ構成 | 6群7枚(非球面レンズ1枚) |
絞り羽根 | 7枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 0.15m |
最大撮影倍率 | 0.21倍 |
フィルター径 | 43mm |
最大径×全長 | 約60.9mm × 約23.7mm |
質量 | 約105g |
公式情報から見る特徴と注意点
EF-M22mm F2 STMは6群7枚のレンズ構成で、非球面レンズを1枚採用しています。最短撮影距離は0.15m、最大撮影倍率は0.21倍で、被写体に近づいた撮影にも対応します。また、ピント位置に応じてレンズ群を動かすフローティングフォーカス機構を採用し、近距離撮影時の画質にも配慮されています。
一方、レンズ内手ブレ補正は搭載しておらず、防塵・防滴にも対応していません。そのため、暗所での手持ち撮影ではシャッタースピードやISO感度の調整が必要です。開放付近で目立ちやすい周辺減光についても、必要に応じてカメラ側のレンズ補正やRAW現像で調整すると扱いやすくなります。
35mm相当の画角がスナップで使いやすい理由
EF-M22mm F2 STMは、APS-CのEOS Mシリーズに装着すると35mm判換算で約35mm相当の画角になります。街中では人物だけでなく周囲の建物や風景も適度に入れやすく、旅行や日常のスナップで使いやすい画角です。室内でも50mm相当前後のレンズより広く写せるため、撮影距離を十分に取れない場面で使いやすいでしょう。
28mm相当のレンズより広角特有の遠近感が強調されにくく、50mm相当のレンズより広い範囲を写せる点も特徴です。被写体に近づけば主題を大きく写し、少し離れれば周囲の状況まで含められるため、1本で人物、街並み、旅行の記録など幅広い撮影に対応できます。
EF-M22mm F2 STMのデザインと操作性のレビュー

パンケーキレンズの強みは、単にレンズ本体が小さいことだけではありません。カメラ全体をコンパクトにまとめられるため、日常的に持ち歩きやすくなる点も大きな特徴です。EOS Mシリーズの小型ボディと組み合わせると、携帯性を重視した軽量な撮影スタイルにも使いやすくなります。
パンケーキならではの携帯性と操作性
EF-M22mm F2 STMは全長約23.7mmの薄型設計により、カメラを首から下げたときもレンズが大きく前へ張り出さず、バッグにも収納しやすくなっています。EOS M6 Mark IIやEOS M200などの小型ボディと組み合わせれば、カメラ全体をコンパクトにまとめられるため、日常の持ち歩きや旅行にも適しています。
一方、鏡筒が短いためフォーカスリングも細く、手袋を着けた状態では操作しにくい場合があります。そのため、マニュアルフォーカスを頻繁に使う人よりも、AF(オートフォーカス)を中心に素早く撮影したい人に向いています。
43mm径フィルターとレンズフードの使い方
EF-M22mm F2 STMのフィルター径は43mmです。小径のため、保護フィルターやNDフィルターを装着してもレンズ全体が大きくなりにくく、パンケーキレンズの携帯性を保ちやすいのが特徴です。一方、67mmや77mm径のフィルターを流用する場合はステップアップリングが必要になり、組み合わせによってはレンズフードと併用しにくくなります。
画面外から入る不要な光を抑えたい場合は、純正レンズフードEW-43の使用が有効です。ただし、太陽など強い光源を画面内に入れた場合は、フードだけではフレアやゴーストを防ぎきれないことがあります。また、装着するとレンズ前方への張り出しが増えるため、携帯性を最優先する場合は外して使う選択肢もあります。屋外で逆光撮影が多い日はフードを装着し、屋内中心の日は外すなど、撮影環境に応じて使い分けるとよいでしょう。
EF-M22mm F2 STMの画質レビュー
EF-M22mm F2 STMは、小型・軽量なパンケーキレンズでありながら、画面中央では開放F2から良好な解像性能を発揮します。一方、周辺部は開放付近では解像力が低下しやすく、絞ることで改善する傾向があります。スナップや人物撮影では中心部の描写を活かしやすく、風景や建築など画面全体の解像感を重視する場合は絞って撮影するのが適しています。
開放F2から良好な解像力を発揮
EF-M22mm F2 STMは、開放F2でも画面の大部分で良好な解像力を発揮します。周辺部にはやや甘さが残りますが、F2.8まで絞ると改善し、画面全体の解像感が揃いやすくなります。風景や建築など、四隅まで鮮明に写したい場合は、F2.8〜F4程度まで絞って撮影するのが適しています。
Imaging Resourceのテストでも、開放F2では周辺部に若干の甘さがあるものの、画面の大部分は非常にシャープと評価されています。また、F2.8では実用上ほぼ画面全体がシャープになり、数値上はF4付近で最も高い解像性能を示したとしています。
発色とコントラストはボディ設定の影響も受ける
EF-M22mm F2 STMの発色やコントラストは、装着するEOS Mシリーズの画像処理やピクチャースタイル(色やコントラストを調整する設定)の影響も受けます。そのため、レンズ単体の特徴として「肌を自然に描く」「食事の光沢を抑える」といった傾向を断定するのは避けたほうがよいでしょう。
また、暗所では使用するボディによって高感度画質に違いがあります。ISO感度を上げるほどノイズが増え、細部の描写も低下しやすくなるため、夜間や室内で撮影する機会が多い場合は、EF-M22mm F2 STMの開放F2の明るさだけでなく、組み合わせるEOS Mボディの高感度性能も確認しておくことが重要です。
EF-M22mm F2 STMのボケ味と近接撮影のレビュー

EF-M22mm F2 STMは、35mm判換算で約35mm相当の画角になるため、中望遠レンズほど大きなボケは作りにくいレンズです。一方、最短撮影距離は0.15mと短く、被写体に近づくことで背景をぼかしやすくなります。料理や小物、花などを近距離で撮影し、背景を適度に整理したい場面では使いやすいでしょう。
7枚羽根の円形絞りによる自然なボケ
EF-M22mm F2 STMは7枚羽根の円形絞りを採用しており、開放付近で被写体に近づくと、背景を適度にぼかした撮影ができます。点光源の形は画面内の位置や絞り値によって変化しますが、日常のスナップやテーブルフォトでは、主題を背景から分離する用途に使いやすいでしょう。
ただし、35mm判換算で約35mm相当の画角なので、中望遠の大口径レンズのように背景を大きくぼかす用途には向いていません。背景を完全に消すよりも、周囲の雰囲気を残しながら被写体を目立たせる撮り方に適しています。たとえばカフェで料理や飲み物を撮る場合は、店内の様子を適度に残しつつ、主題に視線を集める構図を作りやすいレンズです。
最短0.15mを活かしたテーブルフォト
EF-M22mm F2 STMは、最短撮影距離0.15m、最大撮影倍率0.21倍と、被写体にかなり近づいて撮影できます。料理や小物を大きく写しながら、周囲の器やテーブルまで適度に画面へ入れやすいため、テーブルフォトとの相性は良好です。
一方、被写体に近づきすぎると、カメラやレンズの影が入りやすくなります。また、画面周辺では描写が低下しやすいため、主題を中央寄りに配置すると安定した結果を得やすいでしょう。背景を少し離して被写体との距離差を作れば、開放F2を活かして背景をぼかしやすくなります。
EF-M22mm F2 STMの収差・歪曲・周辺減光のレビュー
EF-M22mm F2 STMは、歪曲収差(直線が曲がって写る現象)は比較的目立ちにくい一方、色収差(輪郭に色のにじみが出る現象)は撮影条件によって画面周辺に現れることがあります。一方、開放F2では周辺減光が目立ちやすく、画面の四隅が中央より暗く写る点には注意が必要です。均一な明るさを重視する場合は、絞り込みやカメラ側・現像ソフトのレンズ補正を利用すると改善しやすくなります。
歪曲収差は少なめだが、色収差は条件によって目立つ
EF-M22mm F2 STMは歪曲収差が比較的少なく、建物や街並みを撮影しても直線の歪みは目立ちにくい傾向があります。一方、色収差についてはレビューによって評価が分かれており、開放F2では画面周辺の高コントラスト部分に色にじみが確認されることがあります。白い建物の輪郭や逆光時の枝などでは、撮影後に確認して必要に応じて補正するとよいでしょう。
周辺減光は開放付近で目立ちやすい
EF-M22mm F2 STMは、開放F2付近では画面の四隅が暗くなる周辺減光が目立ちやすく、青空や白い壁など明るさが均一な被写体では特に確認しやすくなります。均一な明るさに仕上げたい場合は、カメラ側のレンズ補正やRAW現像ソフトで補正すると扱いやすくなります。ただし、補正量が大きい場合は周辺部のノイズが目立ちやすくなることがあります。
一方、人物スナップや夜の街では、周辺が暗くなることで画面中央の被写体が目立ちやすくなる場合があります。そのため、周辺減光を常に補正するのではなく、風景や建築では補正し、スナップでは表現として残すなど、撮影内容に応じて使い分けるのが適しています。
EF-M22mm F2 STMのAF性能とフォーカスのレビュー
EF-M22mm F2 STMは、AF駆動にSTM(ステッピングモーター)を採用しています。AF作動音が比較的小さく、静止画だけでなく動画撮影でも使いやすい設計です。
ただし、AF速度や被写体への追従性能はレンズだけで決まるものではありません。組み合わせるEOS MシリーズのAF性能にも左右されるため、新しい世代のボディほど快適に撮影しやすく、初期のEOS Mシリーズでは暗所やコントラストの低い被写体で合焦に時間がかかる場合があります。
AF性能は組み合わせるEOS Mボディによって変わる
明るい屋外では実用的なAF速度が得られますが、最新のミラーレス用レンズと比べて特別に高速なAFではありません。また、合焦速度や安定性は使用するEOS Mボディによっても変わります。特に初期世代のEOS Mでは、こうした条件でピント合わせに時間がかかる場合があります。
また、最短撮影距離0.15m、質量約105gという仕様は、近距離撮影や持ち歩きのしやすさにつながっています。AF性能そのものはレンズだけでなくボディ側のAFシステムにも左右されるため、快適さを重視する場合は、使用するEOS Mボディとの組み合わせも確認しておきたいポイントです。
マニュアルフォーカスは補助機能との併用が便利
EF-M22mm F2 STMは鏡筒が短く、フォーカスリングも細めです。そのため、マニュアルフォーカスを頻繁に使って細かくピントを追い込む用途より、AFを基本にしつつ必要な場面だけ手動で調整する使い方に向いています。近接撮影でピント位置を厳密に合わせたい場合は、カメラ側の拡大表示などを併用すると確認しやすくなります。
動画撮影では、近距離から遠距離へ大きくピントを移動させる場合、AFの追従速度やピント移動の滑らかさを実際に使用するEOS Mボディとの組み合わせで確認しておくとよいでしょう。
EF-M22mm F2 STMの逆光耐性・フレア耐性のレビュー

EF-M22mm F2 STMはレンズコーティングによってフレアやゴーストの発生を抑える設計ですが、太陽や強い照明を画面内に入れると、コントラストの低下やゴーストが発生することがあります。そのため、逆光耐性を特に重視するレンズではなく、強い光源が入る場面では構図の調整やレンズフードの使用で対処するのが基本です。
日中の逆光では構図とフードで対策
太陽が画面の端付近に入ると、フレアによって黒が締まりにくくなったり、画面全体のコントラストが低下したりすることがあります。こうした場合は、構図を少し変えて強い光源を画面外に外すだけでも改善しやすくなります。
また、レンズフードを使用すると、画面外から入る不要な光を遮りやすくなります。一方で、フードを装着するとパンケーキレンズ本来の薄さは損なわれるため、逆光撮影が多い屋外では装着し、屋内中心では外すなど、撮影環境に応じて使い分けるとよいでしょう。
夜景では点光源の位置に注意
イルミネーションや街灯などの強い点光源を画面内に入れると、ゴーストが発生することがあります。ゴーストの位置や大きさは光源との角度によって変わるため、撮影位置や構図を少し変えるだけでも目立ちにくくできる場合があります。夜景では同じ構図を数枚撮り比べておくと、ゴーストの少ないカットを選びやすくなります。
また、開放付近では周辺減光が目立ちやすいため、夜のスナップでは画面中央の被写体が強調されることがあります。均一な明るさを重視する場合は補正し、周辺の暗さを表現として活かしたい場合はそのまま残すなど、仕上がりに応じて使い分けるとよいでしょう。
EF-M22mm F2 STMの動画撮影でのレビュー
EF-M22mm F2 STMは、約105gの軽さと開放F2の明るさを備えており、EOS Mシリーズで動画を撮影する際にも使いやすいレンズです。35mm判換算で約35mm相当の画角は、人物や街中の記録、室内撮影など幅広い場面に対応しやすいでしょう。
一方、レンズ内手ブレ補正は搭載していません。そのため、歩きながらの撮影ではブレが目立ちやすく、手持ち中心か、三脚やジンバルを使うかによって使いやすさが変わります。
約35mm相当は使いやすいが、自撮りではやや狭い
35mm判換算で約35mm相当の画角は、人物や店内の様子などを自然な距離感で撮影しやすい一方、腕を伸ばして撮るVlogの自撮りでは画角がやや狭く感じられます。自分と背景を広く入れたい用途では、より広角のレンズのほうが適しています。また、電子手ブレ補正を使用すると画角が狭くなる場合があるため、使用するEOS Mボディの仕様も確認しておきましょう。
EF-M22mm F2 STMにはレンズ内手ブレ補正がないため、手持ち動画では撮影姿勢が重要です。肘を体に寄せてカメラを安定させたり、壁や柱を利用したりすることでブレを抑えやすくなります。約105gと軽量なのでジンバルにも載せやすく、歩き撮りでブレを抑えたい場合は有効な選択肢です。
STMは比較的静かだが、収録環境には注意
EF-M22mm F2 STMはSTM(ステッピングモーター)を採用しており、AF作動音は比較的小さく抑えられています。そのため、動画撮影でも使いやすいレンズですが、完全な無音ではありません。静かな室内で会話や環境音を収録する場合は、内蔵マイクがAF作動音を拾う可能性があります。音声を重視する場合は、使用するEOS Mボディが外部マイク入力に対応しているかも確認しておくとよいでしょう。
また、オート露出では明るい場所から暗い場所へ移動した際などに、カメラが自動で露出を調整するため、映像の明るさが途中で変化することがあります。明るさを一定に保ちたい場合は、露出補正やAEロック(自動露出を固定する機能)を使うほか、必要に応じてマニュアル露出を利用すると安定しやすくなります。
EF-M22mm F2 STMと競合機の比較
EF-M22mm F2 STMと同じように、小型・軽量で日常的に持ち歩きやすい単焦点レンズは、ほかのマウントにもあります。ただし、焦点距離や開放F値、防塵・防滴性能などは製品ごとに異なります。ここでは、EF-M22mm F2 STMを基準に、画角や携帯性が近い代表的なレンズと比較します。
機種 | 立ち位置 |
|---|---|
EF-M22mm F2 STM | 約35mm相当・F2の明るさ・約105gの軽さを両立。EOS Mシリーズで携帯性と明るさを重視する人に向く |
Canon EF-S24mm F2.8 STM(マウントアダプターEF-EOS M使用) | EOS Mでは約38mm相当。レンズ自体は薄型だが、アダプターが必要なためEF-M22mm F2 STMより大きく重くなる |
FUJIFILM XF 27mm F2.8 R WR | 約41mm相当の薄型単焦点。F2.8とEF-M22mmより暗い一方、防塵・防滴構造と絞りリングを備える |
Sony E 20mm F2.8 | 約30mm相当の薄型単焦点。EF-M22mmより広い範囲を写しやすく、街歩きや旅行のスナップに向く |
EF-S24mm F2.8 STMとの違い:携帯性はEF-M22mm F2 STMが有利
EF-S24mm F2.8 STMは薄型のパンケーキレンズですが、EOS Mシリーズで使用するにはマウントアダプターEF-EOS Mが必要です。そのため、レンズ単体ではコンパクトでも、装着時の全長と重量は増えます。カメラ全体をできるだけ小さくまとめたい場合は、アダプター不要のEF-M22mm F2 STMのほうが適しています。
一方、すでにEF/EF-Sレンズとマウントアダプターを所有している人であれば、EF-S24mm F2.8 STMも使いやすい選択肢です。EOS Mシリーズでは35mm判換算で約38mm相当となり、約35mm相当のEF-M22mm F2 STMより少し狭い範囲を写します。また、開放F値はF2.8なので、暗所での撮影や背景をぼかしたい場面ではF2のEF-M22mm F2 STMが有利です。
XF 27mm F2.8 R WR・Sony E 20mm F2.8との違い
XF 27mm F2.8 R WRは、APS-C機で35mm判換算約41mm相当となる薄型単焦点レンズです。EF-M22mm F2 STMより画角が狭く、被写体をやや大きく捉えやすいのが特徴です。また、防塵・防滴構造と絞りリングを備えているため、屋外での使いやすさや操作性を重視するならXF 27mm F2.8 R WRが有利です。一方、開放F値はF2.8なので、暗所での撮影や背景をぼかしたい場面ではF2のEF-M22mm F2 STMが有利です。
Sony E 20mm F2.8は、APS-C機で35mm判換算約30mm相当となり、EF-M22mm F2 STMより広い範囲を写せます。街並みや室内など、周囲の状況まで広く入れたいスナップではSony E 20mm F2.8のほうが使いやすいでしょう。一方、被写体を適度に大きく見せながら背景も残したい場合は、約35mm相当のEF-M22mm F2 STMのほうがバランスを取りやすい画角です。
EF-M22mm F2 STMのレビュー比較まとめ
EF-M22mm F2 STMは、EOS Mシリーズを小型・軽量な日常用カメラとして使いたい人に適したパンケーキ単焦点レンズです。35mm判換算で約35mm相当の使いやすい画角と開放F2の明るさを備え、最短撮影距離0.15mまで寄れるため、スナップや旅行、テーブルフォトまで幅広く対応できます。
一方、レンズ内手ブレ補正はなく、開放付近では周辺減光や周辺部の解像力低下が目立ちやすい点には注意が必要です。暗所ではシャッタースピードやISO感度を調整し、画面全体の均一な描写を重視する場合は絞り込みやレンズ補正を活用するとよいでしょう。すでにEOS Mシリーズを所有している人にとっては、携帯性と明るさを重視した常用レンズとして選びやすい一本です。
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