
【2026年版】Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDレビュー比較まとめ 中古で選ぶ価値とVR版・Z版との違い





Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDは、2007年に登場したニコンFマウント用の大口径標準ズームです。24-70mmの焦点距離とズーム全域F2.8の明るさを備え、人物やイベント、取材など幅広い場面で使われてきました。一方で、約900gの重さや手ブレ補正機構のVRを搭載していない点は、現在の基準では気になるところです。この記事では、解像力やボケ、AF性能、逆光耐性、近接撮影の使いやすさを詳しく確認し、中古で購入するときの注意点や、後継のVR版・Zマウント版との違いまで紹介します。
この記事のサマリー

中央部はF2.8から高い解像力を得やすく、人物やイベント、取材などの撮影に適しています

AFは素早く正確ですが、追従性能や暗所での精度は、組み合わせるカメラによって変わります

約900gの重さとVR非搭載が注意点で、夜景や静物の手持ち撮影ではISO感度や三脚による対策が必要です

24mm側では四隅の解像力や歪曲、周辺減光が目立つ場合があり、絞りや現像時の補正が役立ちます

中古購入時は光学系と動作を確認し、手ブレ補正が必要ならVR版、軽さや動画性能を重視するならZ版も比較しましょう
Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDのレビュー要点

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDのレンズの特徴は、24mmの広角から70mmの中望遠までをカバーし、ズーム全域でF2.8を使えることです。フォーカスモードはM/Aに対応しており、AFでピントを合わせたあと、フォーカスリングを回して手動で調整できます。
CameraLabsでは、24-70mmとF2.8の組み合わせを、結婚式やポートレートなどに使いやすい定番の構成と評価しています。一方、VRを搭載していないことは明確な弱点として挙げられました。
向いている人
ニコンのFXフォーマット一眼レフを使い、人物やイベントを1本のレンズで撮影したい人に向いています。24mmでは会場全体を写しやすく、35〜50mmでは周囲の様子を含めたスナップ、70mmでは人物の表情を大きく撮影できます。
焦点距離をすばやく変えられるため、レンズ交換の回数を抑えながら撮影を続けられる点も長所です。ePHOTOzineでも、AFの速さと中央部の高い解像力、コントラストの良さが評価されています。結婚式や取材など、撮影状況が短時間で変わる場面にも使いやすいレンズといえるでしょう。
向いていない人
散歩や旅行で一日中持ち歩くレンズを探している場合、約900gの重さが負担になる可能性があります。小型の一眼レフと組み合わせるとレンズ側が重くなりやすいため、購入前に実際の持ちやすさを確かめておきたいところです。
VRを搭載していないため、夜景や室内の静物を低速シャッターで撮る機会が多い人にも適しているとはいえません。ISO感度を上げる、三脚や一脚を使うなどの対策が必要になります。
なお、VRで軽減できるのは撮影者の手ブレです。人物や動物などが動くことで起きる被写体ブレは防げないため、動く被写体を撮影するときはシャッタースピードを十分に確保してください。
24mm側の四隅も、開放では中央部より解像力が低くなります。建築や風景を画面の端まで細かく写したい人は、絞りを調整したり、撮影後に歪曲や周辺減光を補正したりする場面が増えるでしょう。
要素別レビュー早見表
良い点と注意点が同居するレンズなので、購入前に「どの不満なら許容できるか」を決めておくと選びやすくなります。以下はレビューで論点になりやすい要素を、用途ベースでまとめた早見表です。
要素 | 評価まとめ |
|---|---|
中央部の解像力 | ズーム全域で中央部は高い解像力を得やすく、人物やイベントの細部を写しやすい傾向があります。 |
周辺画質(特に24mm) | 24mmの開放では四隅が中央部より甘くなります。絞ると改善するため、風景や建築では撮影条件に応じて調整が必要です。 |
ボケ | 70mm・F2.8では背景をぼかしやすく、人物を背景から分けて見せられます。画面周辺の点光源は、口径食によってレモン形になることがあります。 |
AF(静止画) | 超音波モーターのSWMを搭載し、すばやいAFとM/Aによる手動調整に対応します。AF性能は組み合わせるカメラにも左右されます。 |
手ブレ補正 | VRは非搭載です。暗い場所ではISO感度やシャッタースピードを調整し、必要に応じて三脚や一脚を使用します。 |
逆光耐性 | ナノクリスタルコートを採用しています。フレアやゴーストは比較的抑えられていますが、強い光源の位置によっては発生します。 |
近接撮影 | 最短撮影距離は焦点距離によって0.38〜0.41m、最大撮影倍率は0.26倍です。料理や小物を大きく写せますが、等倍マクロの代用にはなりません。 |
携帯性・バランス | 約900gあるため、長時間の持ち歩きでは負担になりやすい重さです。大型の一眼レフとは比較的バランスを取りやすくなっています。 |
中古購入時の確認点 | 前玉と後玉の傷、内部のカビや曇り、AFと絞りの動作、ズームリングの重さや引っ掛かりを確認しましょう。 |
Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDの基本情報

(Via:Photography Life作例)
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDは、ニコンD3と同じ2007年に登場しました。フィルム時代から続くAF-S Zoom-Nikkor 28-70mm f/2.8D IF-EDの後継にあたり、Fマウントのプロ向け標準ズームとして長く使われてきたレンズです。
OpticalLimitsでは、フォトジャーナリストやプロの撮影で定番となる焦点距離を備え、丈夫な鏡筒と滑らかな操作リングを持つ業務向けのズームレンズと評価しています。
2007年に登場したFマウントの標準ズーム
FXフォーマットとDXフォーマットの両方に対応しています。DXフォーマットの一眼レフに装着した場合は、35mm判換算で36〜105mm相当の画角です。発売当時は、中央部の解像力、すばやいAF、F2.8の明るさを備えたプロ向けの標準ズームとして位置づけられていました。現在でも、Fマウントの一眼レフを使い続ける人にとっては、中古購入の候補に入るレンズです。
フィルター径は77mmなので、同じ径の保護フィルターやPLフィルター、NDフィルターを所有している場合はそのまま使用できます。ただし中古品では、付属フードのHB-40や前後キャップがそろっているかも確認しておきましょう。
後継のVR版・Zマウント版との違い
Fマウントの後継機は、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRです。VRを搭載し、画面周辺の描写も見直されています。その代わり、フィルター径は82mmとなり、G型より大きく重くなりました。
静止した被写体を低速シャッターで撮る機会が多い人や、風景・建築で周辺部の画質を重視する人は、VR版を検討する価値があります。一方、77mmのフィルターをすでに所有している人や、機材をこれ以上重くしたくない人にはG型が選びやすいでしょう。
Zマウントでは、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sと、後継のNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIが用意されています。S IIはインターナルズームを採用しており、ズーム操作をしてもレンズの全長が変わりません。AFの高速化については、EXPEED 7を搭載した対応ボディーとの組み合わせが前提です。
Fマウント一眼レフを今後も使うならG型またはVR版、軽量化や動画撮影への対応を重視してミラーレスへ移行するならZマウント版が候補になります。
主なスペック
本レンズはF2.8の明るさ、77mmのフィルター径、M/A対応のAFを備えています。一方、VRを搭載していないことと、約900gの重さは購入前に確認しておきたい点です。
項目 | 値 |
|---|---|
マウント | ニコンFマウントCPU内蔵Gタイプ |
対応フォーマット | FX / DX |
焦点距離 | 24-70mm |
開放F値 | F2.8(ズーム全域) |
最小絞り | F22 |
レンズ構成 | 11群15枚(EDレンズ3枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコート1面) |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 0.41m(24mm)、0.39m(28mm)、0.38m(35〜50mm)、0.40m(70mm) |
最大撮影倍率 | 0.26倍 |
フィルター径 | 77mm |
サイズ | 約83mm×133mm |
質量 | 約900g |
手ブレ補正 | 非搭載(VRなし) |
Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDのデザインと操作性のレビュー
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDは、業務での使用も想定した丈夫な鏡筒と、ズームリング、フォーカスリングを備えています。リングは滑らかに動かせますが、約900gの重さがあるため、長時間持ち歩く用途では負担を感じる可能性があります。
約900gと重いが、しっかりとした作り
CameraLabsでは、全長133mmの鏡筒について、最大焦点距離が70mmの標準ズームとしては長いと指摘しています。付属のフードを装着すると全長は約185mmとなり、カメラに取り付けた状態では存在感のある大きさです。質量も約900gあるため、カメラとの組み合わせによっては総重量が1.5kgを超えます。
一方、同レビューでは鏡筒の作りや付属するフード、ケースなどが高く評価されています。マウント部分にはほこりや水滴の侵入を抑えるためのゴムリングもありますが、防水を保証するレンズではありません。雨天時や砂ぼこりの多い場所では、レインカバーなどで機材を保護してください。
M/AモードでAF後のピント調整ができる
フォーカスモードはM/AとMに対応しています。M/Aでは、AFでピントを合わせたあとにフォーカスリングを回すと、スイッチを切り替えずにMFへ移行できます。被写体の前に柵や草がある場面や、暗い場所でAFが意図した位置に合わない場合に便利です。
ズームリングは不用意に回りにくい操作感ですが、感じ方には個人差があります。素早く焦点距離を変えたい人には重く感じられる可能性もあるため、中古品を購入するときはリングを実際に回し、引っ掛かりや極端な重さがないか確認しましょう。
Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDの解像力・画質のレビュー

(Via:Photography Life作例)
中央部はズーム全域で高い解像力を得やすく、人物やイベントなど、主な被写体を画面中央付近に配置する撮影に適しています。一方、24mm側の四隅は、開放では中央部より解像力が下がるため、風景や建築では絞りや撮影後の補正を活用したほうがよいでしょう。
中央部はF2.8から高い解像力
OpticalLimitsでは、ニコンD3Xを使った測定で、中央部はすべての焦点距離においてF2.8から高い解像力を記録したと評価しています。特に人物やイベントでは、開放から被写体の目元や髪の毛などを細かく写しやすいレンズです。
F2.8を使用すると、F4のレンズより多くの光を取り込めるため、同じISO感度ならシャッタースピードを速くできます。背景をぼかして被写体を目立たせやすいことも利点です。ただし、暗い場所でどの程度のシャッタースピードを確保できるかは、周囲の明るさやカメラのISO感度によって変わります。
24mm側の四隅は絞ると改善する
OpticalLimitsの測定では、24mmと40mmの四隅はF2.8で中央部より解像力が低く、F5.6まで絞ると改善しています。また24mmでは、ピントが合う位置が画面全体で平面にならない「像面湾曲」の影響により、中央にピントを合わせたときに四隅がぼけて見える場合があると指摘されました。
24mm側では樽型歪曲も見られ、直線が画面の外側に向かって膨らんで写ることがあります。建築物など直線の多い被写体を撮影するときは、構図に少し余裕を持たせ、RAW現像ソフトのレンズ補正を利用すると整えやすくなります。
風景で画面の端まで細かく写したい場合は、F5.6〜F8がひとつの目安です。ただし、適した絞り値は被写体までの距離や必要なピントの範囲によって異なります。シャッタースピードが遅くなるときは、ISO感度を調整するか、三脚を使用してください。
Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDのボケのレビュー

(Via:Photography Life作例)
9枚の円形絞りを採用しており、70mm側では人物や小物の背景をぼかしやすくなっています。単焦点レンズほど大きなボケを得られるわけではありませんが、撮影距離や背景との距離を調整すれば、被写体を目立たせた写真を撮影できます。
70mm F2.8は人物撮影で背景をぼかしやすい
OpticalLimitsのレビューでは、70mmで撮影したボケについて、非球面レンズを使用したズームレンズとしては滑らかだと評価しています。明るい点の縁に輪郭が見える場合はあるものの、背景全体は比較的自然にぼけるという結果でした。
人物撮影では70mm・F2.8を選び、被写体と背景の距離を取るほど背景を大きくぼかしやすくなります。一方、撮影者と被写体の距離が離れている場合や、背景が被写体のすぐ近くにある場合は、F2.8でも大きなボケを得られないことがあります。
24mm側では背景を広く写し込めるため、周囲の様子も見せたい人物写真やスナップに向いています。ただし、人物に近づきすぎると遠近感が強調され、画面の端にある顔や体が実際より伸びて見える場合があります。人物の形を自然に見せたいときは、35〜70mmを選び、少し距離を取って撮影するとよいでしょう。
玉ボケの形は画面内の位置と絞りで変わる
イルミネーションなどの点光源をぼかすと、画面中央では比較的丸い玉ボケになります。画面周辺では、レンズ内部で光が遮られる「口径食」によって、玉ボケが楕円形やレモン形に変わる場合があります。
周辺の玉ボケの形が気になるときは、点光源を画面中央に近づけるか、絞りを少し絞って撮影してみましょう。ただし、絞るほど背景のボケは小さくなります。玉ボケを大きく見せたい場合はF2.8付近、光源から伸びる光の筋を写したい場合は絞り込むなど、表現に合わせて調整してください。
Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDのAF性能のレビュー(静止画中心)
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDは、超音波モーターのSWMを搭載しています。静止画では素早くピントを合わせやすく、人物やイベントなど、撮影のタイミングを逃したくない場面にも使いやすいレンズです。ただし、AFの追従性能や暗所での精度は、組み合わせるカメラによっても変わります。
素早く正確なAFで人物やイベントを撮りやすい
Photography Lifeでは、AFは素早く静かに作動し、D810のような高画素の一眼レフでも精度が高いと評価しています。人物が動くイベントや結婚式、取材など、短時間で構図や焦点距離を変える撮影にも対応しやすいでしょう。
ただし、人物や動物を自動で見つける被写体認識機能は、主にカメラ側の性能です。このレンズを装着しただけで、現在のミラーレスカメラと同じAF追従性能が得られるわけではありません。使用するカメラのAFエリアやAFモードを、被写体の動きに合わせて設定する必要があります。
暗い場所ではコントラストのある部分に合わせる
暗い室内や逆光では、被写体の明暗差が小さくなり、AFが迷う場合があります。人物なら目元や髪の輪郭、物なら模様や境界線など、明るさの差がはっきりした部分にAFポイントを合わせると、ピントを合わせやすくなります。
AFが意図した位置に合わないときは、M/Aモードを使い、AF後にフォーカスリングを回して手動で調整できます。中古で購入したあとは、24mm、50mm、70mmで撮影距離を変えながら試写し、ピント位置に偏りがないか確認しましょう。
ピントが常に前後へずれる場合は、対応するカメラのAF微調節機能で補正できることがあります。ただし、焦点距離や撮影距離によってずれ方が大きく変わる場合は、レンズの点検も検討してください。
Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDの逆光耐性・収差のレビュー

(Via:Photography Life作例)
ナノクリスタルコートを採用しており、レンズ内部の反射によって起こるフレアやゴーストを抑える設計です。ただし、太陽や強い照明を画面内に入れた場合は、光の位置や絞り値によって写り込みが発生します。
歪曲や周辺減光も完全になくなるわけではありません。直線の多い建築物や、画面全体を均一な明るさで写したい場面では、撮影時と現像時の両方で調整が必要です。
強い光源を入れるときはフードを使用する
Imaging Resourceでは、付属の花形フードはフレアを抑えるのに役立ち、同じ焦点距離のズームレンズと比べても内部反射は少ないと評価しています。一方、太陽などの強い光源を画面の隅に入れると、光の筋やゴーストが現れる場合があるとも指摘されました。
逆光で撮影するときはフードを装着し、光源の位置を少し変えながら写りを確認しましょう。太陽を画面内に入れない構図でも、レンズ面に強い光が当たるとコントラストが低下することがあります。立ち位置やカメラの角度をわずかに変えるだけでも、フレアの出方は変わります。
24mmでは歪曲と周辺減光が目立ちやすい
OpticalLimitsでは、24mmで直線が外側へ膨らんで写る樽型歪曲が確認されています。40mm付近からは、直線が内側へ曲がる糸巻き型歪曲に変わります。建築物や室内を撮影するときは、画面の端に重要な直線を置きすぎないほうが調整しやすいでしょう。
周辺減光はF2.8で目立ちやすく、絞ると徐々に改善します。色収差も24mmや40mmでは、明暗差の大きい輪郭に色のにじみが見られる場合があります。70mmでは色収差が少ないという測定結果でした。
歪曲や周辺減光、輪郭の色にじみは、対応するカメラの補正機能やRAW現像ソフトのレンズプロファイルで軽減できます。利用できる補正項目はカメラやソフトによって異なるため、補正後に画面の端が不自然に伸びていないかも確認してください。
Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDの近接撮影のレビュー
このレンズの最短撮影距離は、焦点距離によって0.38〜0.41mです。最大撮影倍率は0.26倍で、料理や花、小物などを画面内に大きく写せます。ただし、被写体を実物と同じ大きさで写せる等倍マクロレンズほどの拡大率はありません。
料理や小物を大きく写せる
CameraLabsでは、このレンズの近接性能について、花や植物などを大きく撮影する際に便利だと評価しています。専用のマクロレンズを用意できない場面でも、被写体の細部を撮影しやすい点は長所です。
料理や小物の形を自然に見せたい場合は、50〜70mmを選び、少し距離を取って撮影すると整いやすくなります。背景も含めて状況を見せたいときは24〜35mmを利用できますが、被写体に近づくほど遠近感が強調されます。
70mm・F2.8で被写体に近づくと、背景をぼかしながら主な被写体を目立たせやすくなります。ただし、近距離ではピントが合って見える範囲が狭くなるため、料理全体や商品の前後まで鮮明に写したい場合は、絞り値を調整してください。
広角側では形の変化や撮影者の影に注意する
24mm側で被写体に近づくと、手前が大きく、奥が小さく写ります。丸い皿が楕円形に見えたり、商品の手前側が実際より大きく見えたりする場合があるため、形を正確に伝えたい商品撮影には50〜70mmが使いやすいでしょう。
近接撮影ではレンズと被写体の距離が短くなり、カメラや撮影者の影が入りやすくなります。被写体と照明の角度を変えるか、少し離れて撮影したあとに必要な部分を切り取る方法もあります。
ガラスや光沢のある非金属素材では、照明や周囲の景色が映り込むこともあります。撮影位置や光の向きを調整し、必要に応じてPLフィルターを使用してください。ただし、金属面の反射など、PLフィルターでは抑えられない映り込みもあります。
Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDの動画適性のレビュー(現代基準)
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDは2007年に登場したレンズで、操作やAFは静止画撮影を中心に設計されています。動画にも使用できますが、手ブレ補正機構のVRを搭載していないため、手持ち撮影ではカメラの構え方や三脚などによる対策が必要です。
また、動画撮影時のAF性能はレンズだけでなく、組み合わせるカメラのライブビューAFにも左右されます。現在のミラーレス用レンズと比べると、動画向けの操作性やAF制御には違いがあります。
動画でも使えるが、AF音やピント移動は事前に確認したい
AFには超音波モーターのSWMを採用しており、静止画では比較的静かにピントを合わせられます。ただし、動画撮影中のAF駆動音がカメラの内蔵マイクに入るかどうかは、撮影環境やカメラ、マイクの位置によって異なります。音声も収録する場合は、使用する機材で事前に確認しておきましょう。
インタビューなど、撮影中に被写体との距離が大きく変わらない場面では、MFでピントを固定する方法もあります。AFを使う場合でも、M/Aモードを利用すれば、AFで合わせたあとにフォーカスリングを回して手動で調整できます。
ピント位置を変えたときに画角が変化して見える現象を、フォーカスブリージングと呼びます。このレンズでどの程度目立つかは焦点距離や撮影距離によって変わるため、画角の変化を避けたい撮影では、使用する設定で試写しておくとよいでしょう。
動画撮影を重視するならZマウント版が使いやすい
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIは、動画撮影も考慮した機能を備えています。TechRadarでは、フォーカスブリージングが抑えられていることや、絞りを滑らかに変更できるクリックレス対応のコントロールリングを評価しています。ズーム操作で全長が変わらないインターナルズームも、ジンバルや三脚使用時に重心が変化しにくい点が利点です。
質量は約675gで、G型より約225g軽くなっています。ニコンの測定では、初代NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sと比べてAF速度が約5倍、ズーム中のAF追従性能が約60%向上しています。ただし、「ニコン史上最速」という案内は、EXPEED 7を搭載したカメラとの組み合わせによるニコンの測定基準が前提です。
Fマウント一眼レフで静止画を中心に撮り、ときどき固定カメラで動画も撮る程度ならG型にも用途はあります。一方、動画AFを多用する人や、ジンバルを使って長時間撮影する人は、Zマウント版のほうが扱いやすいでしょう。
Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDと競合レンズの比較
24-70mm F2.8クラスでは、手ブレ補正の有無、重量、フィルター径、使用するカメラのマウントによって選ぶレンズが変わります。Fマウント一眼レフを使い続けるのか、Zマウントへ移行するのかを先に決めると、候補を整理しやすくなります。
機種 | 主な特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED | 約900g、77mmフィルター、VR非搭載。中央部の解像力と素早いAFが長所 | Fマウント一眼レフで人物やイベントを撮りたい人 |
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR | 約1,070g、82mmフィルター、4.0段のVRを搭載 | 静止した被写体を低速シャッターで撮る機会が多い人 |
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II | 約675g、77mmフィルター、インターナルズームを採用 | 軽さや動画撮影時の操作性を重視するZシリーズ利用者 |
Tamron SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A032) | ニコン用は約900g、82mmフィルター、5段のVCを搭載 | Fマウントで手ブレ補正付きの中古レンズを探している人 |
後継VR版は静止した被写体の手持ち撮影に向く

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRは、G型にはないVRを搭載しています。夕景や室内の静物、夜景など、被写体が動かない場面では、G型より遅いシャッタースピードを選びやすくなります。
ただし、VRで軽減できるのは撮影者の手ブレです。人物や動物が動くことで起きる被写体ブレは防げないため、イベント撮影ではVRの有無だけでなく、被写体の動きに合ったシャッタースピードを確保する必要があります。
Digital Camera Worldでは、VR版の丈夫な作りと高い解像力を評価する一方、全長155mm、質量1,070gという大きさと重さを注意点に挙げています。測定では色収差や歪曲、周辺減光も確認されており、すべての面でZマウント版を上回るわけではありません。
フィルター径もG型の77mmから82mmへ変更されています。77mmのPLフィルターやNDフィルターを所有していても、そのままでは装着できないため、フィルターを含めた機材全体の見直しが必要です。
軽さや動画撮影を重視するならZマウント版

NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIは、G型より軽いうえ、ズーム操作で全長が変わりません。カメラを構えたときの重心が変化しにくいため、手持ち動画やジンバル撮影にも適しています。
TechRadarのレビューでは、画面中央から周辺までの高い解像力、歪曲の少なさ、滑らかなボケを評価しています。その一方で、初代NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sも十分に高性能なため、すでに初代を所有している人が必ず買い替えるべきとはしていません。
Fマウント一眼レフから移行する場合は、レンズだけでなくZマウントのカメラも必要です。現在の一眼レフや光学ファインダーの操作感を気に入っている人はG型やVR版、機材を軽くして静止画と動画の両方を撮りたい人はZマウント版が選択肢になります。
Fマウントではタムロンやシグマも中古候補になる

Fマウントで手ブレ補正を重視する場合は、Tamron SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A032)も候補です。ニコン用の質量は約900gでG型とほぼ同じですが、5段の手ブレ補正機構VCを搭載しています。フィルター径は82mmです。
SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Artも、手ブレ補正機構のOSを搭載したFマウント用レンズです。シグマでは生産完了品として案内されているため、現在は中古品を中心に探すことになります。
Photography Lifeでは、ニコンのG型とVR版に加え、タムロン、シグマ、トキナーの24-70mm F2.8を同じ条件で比較しています。中央部と周辺部の解像力、歪曲、ボケなどを確認できるため、中古レンズを比較するときの参考になります。
サードパーティー製レンズを中古で購入する場合は、正確な型番と対応マウントを確認してください。AFや手ブレ補正が使用するカメラで正常に動くか、ファームウェア更新が必要かどうかも購入前に調べておきましょう。
Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDのレビューまとめ
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDは、約900gの重さとVR非搭載を許容でき、Fマウント一眼レフで人物やイベント、取材を撮影したい人に向いています。ズーム全域でF2.8を使えるため、レンズ交換を減らしながら、会場全体から人物の表情まで撮影できます。
夜景や静物を低速シャッターで手持ち撮影する機会が多い人には、後継のAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRが適しています。軽さや動画AF、ジンバルでの使いやすさを重視するなら、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIを検討したほうがよいでしょう。
G型を中古で購入するときは、レンズ内部のカビや曇り、前玉と後玉の傷、AFと絞りの動作、ズームリングの重さや引っ掛かりを確認してください。使用するカメラ、手ブレ補正の必要性、持ち歩く時間を整理して選ぶと、自分の撮影に合ったレンズを判断しやすくなります。
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