
【2026年版】Nikon D7000のレビュー比較まとめ 画質・AF・動画性能や競合機を検証




Nikon D7000 は、有効1,620万画素のDXフォーマットCMOSセンサー、39点のオートフォーカス(AF)、最高約6コマ/秒の連写、視野率約100%の光学ファインダー、2基のSDカードスロットを備えた中級一眼レフです。静止画の画質と操作性、記録時の安心感をバランスよく備えています。
この記事のサマリー

Nikon D7000は、有効1,620万画素のDXセンサー、39点AF、最高約6コマ/秒の連写を備えた中級一眼レフです

視野率約100%の光学ファインダーと2基のSDカードスロットを搭載し、風景や旅行、家族行事の静止画撮影に適しています

同世代の機種として高感度画質やRAWデータの調整しやすさ、操作性の高さが評価されています

固定式モニター、フルHD・24p中心の動画機能、遅めのライブビューAF、ボディー内手ブレ補正の非搭載には注意が必要です

EOS 60DやD90、D300S、後継のD7100と比較しながら、中古購入時に確認したいボタンやカードスロット、センサーの状態も解説します
ボディー内手ブレ補正は搭載されておらず、ライブビュー撮影や動画撮影時のAFにも世代相応の遅さがあります。この記事では、レビューをもとに、向いている撮影と不満を感じやすい場面、競合機などを紹介します。
Nikon D7000 のレビュー要点

(Via:TechRadar)
中古でD7000を選ぶ際は、スペックだけでなく、普段の撮り方に合っているかを確認することが大切です。光学ファインダーをのぞいて静止画を撮る人には扱いやすい一方、背面モニターを見ながら撮影する人や、動画を中心に撮りたい人には不便な部分があります。
Imaging Resourceは、18-105mmレンズを組み合わせた家族撮影から、望遠レンズを使ったレースや航空ショーまで対応できる機種と紹介しています。小型の中級一眼レフでありながら、日常撮影と動体撮影の両方に使える点を評価した内容です。
Nikon D7000がおすすめな人
エントリークラスの一眼レフから買い替え、前後のダイヤルを使ってシャッタースピードや絞りを調整したい人に向いています。風景、旅行、街中のスナップなど、光学ファインダーを使ってじっくり構図を決める撮影と相性のよいカメラです。
視野率約100%の光学ファインダーでは、実際に写る範囲を画面の端まで確認しやすくなっています。建物や風景を撮るときも、意図しない看板や電柱などが入り込んでいないか、シャッターを切る前に確認できます。
2基のSDカードスロットは、同じ写真を2枚のカードに記録する同時記録に対応しています。RAWとJPEGを別々のカードに保存することもできるため、家族行事や小規模なイベントなど、撮り直せない場面での記録にも適しています。
同世代のAPS-C一眼レフとしては、高感度撮影やRAWデータの調整しやすさも高く評価されました。DPReviewは、低いISO感度で発生する読み出しノイズが少なく、RAW現像時に暗部を明るく調整しやすいセンサーだと説明しています。現在のカメラと比べると高ISO時の画質には世代差がありますが、室内や夕景にも対応できる性能です。
Nikon D7000が向いていない人
背面モニターをタッチしてピントを合わせたい人や、人物の顔や瞳を自動で追い続ける撮影を求める人には向いていません。D7000のモニターにはタッチ操作機能がなく、ライブビュー撮影ではコントラストAFを使用します。現在のミラーレスカメラと比べると、ピント合わせに時間がかかる場面があります。
動画を中心に撮りたい場合も、仕様を確認しておきましょう。フルHDの1920×1080は24pに限られ、連続記録時間は約20分です。動画撮影中のAFには対応していますが、レンズによってはピントを合わせる音が録音される可能性もあります。
ボディー内手ブレ補正も搭載されていません。手持ちで遅いシャッタースピードを使う場合は、手ブレ補正機構を備えたVRレンズが役立ちます。ただし、VRはカメラの揺れを補正する機能であり、動いている被写体のブレを防ぐものではありません。被写体が動く場面では、シャッタースピードやISO感度の調整も必要です。
Nikon D7000のレビュー早見表
主な仕様を、撮影への影響が分かりやすい形に整理しました。
要素 | 評価まとめ |
|---|---|
画質 | 有効1,620万画素。同世代のAPS-C一眼レフとして高感度画質の評価が高く、ISO 12800・25600相当の増感設定は補助的な使用に向いています。 |
ダイナミックレンジ | 明るい部分から暗い部分まで記録できる幅が広く、RAW現像では暗部を調整しやすい傾向があります。 |
AF(ファインダー撮影) | 39点のうち中央部9点がクロスタイプです。子どもやペット、運動会などの撮影にも対応できます。 |
連写・反応速度 | 最高約6コマ/秒。短時間の動体撮影には使いやすいものの、RAWでは連続して撮影できる枚数が少なくなります。 |
操作性 | 前後2つのダイヤルと複数の専用ボタンを備え、露出補正やISO感度を変更しやすい設計です。 |
ファインダー・モニター | 視野率約100%、倍率約0.94倍の光学ファインダーを搭載。背面モニターは固定式です。 |
動画 | 1920×1080/24pに対応し、外部ステレオマイクも使用できます。動画AFの速さや滑らかさは現在の機種に及びません。 |
記録メディア | 2基のSDカードスロットで、順次記録、同時記録、RAWとJPEGの振り分けができます。 |
ボディー・電池 | 上面と背面にマグネシウム合金を使用し、接合部にはシーリングが施されています。防水ではないため、雨天ではカバーなどによる保護が必要です。 |
中古購入時の注意 | 年式が古いため、シャッター回数だけでなく、各ボタンやダイヤル、カードスロット、センサーの状態も確認しましょう。 |
Nikon D7000 の基本情報

D7000は、2010年10月29日に発売されたニコンDXフォーマットの中級一眼レフです。現在は旧製品に分類されており、購入する場合は中古品が中心となります。後継機と比べる際は、画素数やAF性能だけでなく、モニターの構造や動画機能の違いも確認しましょう。
CameraLabsは、前モデルのD90と比べ、画素数が1,230万画素から1,620万画素に増え、連写速度は約4.5コマ/秒から約6コマ/秒、ファインダーの視野率は約96%から約100%に向上したと紹介しています。AFも11点から39点へ増え、2基のSDカードスロットが追加された点を大きな進化として挙げています。
Nikon D7000の主なスペック
下表では、撮影時に確認しておきたい主な仕様をまとめています。動画のフレームレートは、カメラのビデオ出力設定がNTSCかPALかによって異なります。
項目 | 値 |
|---|---|
センサー | DXフォーマットCMOSセンサー(約23.6×15.6mm)、有効1,620万画素 |
ISO感度 | ISO 100~6400。増感設定でISO 25600相当まで |
AF | 39点。中央部9点はクロスタイプ |
連写 | 高速連続撮影時に最高約6コマ/秒 |
動画 | 1920×1080/24p。1280×720はNTSC設定時が30p・24p、PAL設定時が25p・24p |
動画記録時間 | 1回の撮影につき最長約20分 |
手ブレ補正 | ボディー内手ブレ補正なし。対応するVRレンズで補正 |
ファインダー | ペンタプリズム使用の光学ファインダー、視野率約100%、倍率約0.94倍 |
モニター | 3.0型、約92万ドット、固定式 |
記録メディア | SD・SDHC・SDXCカード対応、ダブルスロット |
バッテリー | EN-EL15、CIPA基準で約1,050枚 |
質量 | 約780g(バッテリーとSDカードを含む) |
発売時期と後継機との違い
D7000は、視野率約100%の光学ファインダーや39点AF、2基のSDカードスロットなど、それまで上位機に採用されることが多かった装備を比較的小型のボディーにまとめた機種です。静止画を光学ファインダーで撮る人にとっては、現在でも基本的な操作を学びやすい構成になっています。
後継世代のD7100では、有効2,410万画素のセンサーと51点AFが採用され、解像力と動く被写体への対応が強化されました。さらにD7500では、最高約8コマ/秒の連写、チルト式タッチパネル、より広い常用ISO感度などが加わりました。
D7000を選ぶ理由は、最新のAFや動画機能ではなく、光学ファインダーと充実した操作ボタンを備えた一眼レフを中古で選べる点にあります。動画やライブビュー撮影の割合が高い場合は、後継機やミラーレスカメラも含めて比較したほうがよいでしょう。
Nikon D7000デザインと操作性レビュー
D7000は前後にコマンドダイヤルを備え、シャッタースピードや絞り、露出補正などを撮影中に変更しやすい一眼レフです。ボタンの数は多いため、初めて使うときは戸惑うかもしれませんが、よく使う設定をメニュー画面から探す手間を減らせます。ここでは、ダイヤルやボタンの使いやすさ、持ち運ぶ際に気になる重さについて紹介します。
ePHOTOzineは、D90から一部の操作部が見直され、より直接的に操作できるようになったと評価しています。光学ファインダーについても、明るく見やすいうえ、メガネをかけた状態でも使いにくさは感じなかったと述べています。
2つのダイヤルで露出を調整しやすい
前面と背面にコマンドダイヤルがあるため、Mモードではシャッタースピードと絞りをそれぞれ変更できます。Aモードでは絞りを調整しながら、露出補正ボタンとダイヤルを使って写真の明るさを変えられます。
例えば、旅行先の路地で日なたと日陰を交互に撮る場面でも、ファインダーをのぞいたまま設定を変更しやすいでしょう。ボタンとダイヤルの組み合わせに慣れる必要はありますが、撮影のたびにメニュー画面を開く回数は少なくなります。
Imaging Resourceも、D7000の操作部は扱いやすく、グリップと比較的小型のボディーによって持ち運びやすいと評価しています。一方で、設定できる項目が多いため、使い始めは説明書を読みながら覚える必要があるとも指摘しました。
丈夫さに配慮したボディーだが防水ではない
D7000の上面と背面にはマグネシウム合金が使われ、ボディーの接合部には水滴やほこりの侵入を抑えるためのシーリングが施されています。エントリークラスの一眼レフよりも耐久性を重視した構造ですが、防水・完全防塵ではありません。雨天や砂ぼこりの多い場所では、レインカバーを使い、濡れた場合は早めに水分を拭き取ってください。
ePHOTOzineのレビューでは、D7000はプロ向け機種の丈夫さと、一般向け一眼レフの軽さを両立したボディーと評価されています。同サイトは、マグネシウム合金を上面と背面に採用しながら、前面をポリカーボネート製にすることで、耐久性と重さのバランスを取っていると説明しています。
バッテリーとSDカードを含む質量は約780gです。標準ズームとの組み合わせなら極端に重い機種ではありませんが、望遠ズームを装着すると持ち運ぶ重量は増えます。長時間歩いて撮影する場合は、肩や首に負担が集中しにくいストラップを選ぶとよいでしょう。
ある程度の重さがあるため、両手で構えたときに安定しやすいと感じる人もいます。ただし、カメラが重ければ手ブレが必ず減るわけではありません。実際の持ちやすさは手の大きさや使用するレンズによって変わるため、可能であれば購入前に実機を持って確認するのがおすすめです。
Nikon D7000画質レビュー
D7000は、有効1,620万画素のDXフォーマットCMOSセンサーを搭載しています。現在のAPS-Cカメラと比べると画素数は控えめですが、発売当時のレビューでは、高感度画質や明暗差の大きい場面での描写が高く評価されました。
ここでは、JPEGで記録したときの画質と、RAWデータを現像する場合の調整しやすさを分けて解説します。RAWとは、カメラ内での加工を抑え、センサーが記録した情報を多く残す保存形式です。
同世代の一眼レフとして良好な高感度画質
DPReviewは、D7000のセンサーは基準感度で発生する読み出しノイズが非常に少なく、RAWデータから広い範囲の階調を引き出せると評価しています。特に、暗い部分を撮影後に明るく調整する場面で、ノイズが目立ちにくい点を取り上げました。
室内の自然光で撮る人物写真や、日没前後の街並みなど、明るさが不足しやすい場面にも対応できます。ただし、「暗所に強い」という評価は、主に2010年前後の機種と比較したものです。現在のミラーレスカメラと同等の高感度画質を期待すると、ノイズ処理や細部の再現性に世代差を感じる可能性があります。
Imaging Resourceは、ISO 100から800までは細部を保ったきれいな画像が得られ、ISO 1600でも細部の低下は少ないと評価しています。ISO 3200ではノイズと細部のぼやけが増え、ISO 6400では暗部の色ノイズが目立ち始めるという結果でした。
ISO 12800相当のHi 1とISO 25600相当のHi 2は、通常のISO感度を超えて増感する設定です。画質よりもシャッタースピードを優先したい場合には使えますが、色ノイズや細部の低下が大きくなります。使用できるISO感度をあらかじめ固定するのではなく、写真の用途や撮影時の明るさに応じて判断してください。
RAW現像で暗い部分を調整しやすい
逆光の風景や、明るい窓を含む室内などでは、明るい部分と暗い部分をどこまで同時に記録できるかが重要です。この記録できる明るさの範囲を、ダイナミックレンジと呼びます。
DPReviewは、標準設定で撮影したJPEGのダイナミックレンジを約9.2EVと測定し、当時の直接的な競合機よりわずかに良好だったと報告しています。この数値はカメラ内で仕上げたJPEGの測定結果であり、RAWデータの性能をそのまま表したものではありません。
RAWデータについては、基準感度での読み出しノイズが少なく、暗い部分を明るく調整しやすい点が評価されています。ただし、大幅に明るくするとノイズや色の乱れが現れるため、白飛びを防げば暗部をどこまでも復元できるわけではありません。
Imaging Resourceも、D7000のダイナミックレンジについて、JPEGでは非常に良好、RAWではさらに優れているとまとめています。空と地面の明るさが大きく異なる風景や、窓から光が差し込む室内などでは、RAWで撮影しておくと明るさを調整できる余地が広がります。
Nikon D7000AF性能と連写をレビュー
D7000は39点のAFシステムを搭載し、そのうち中央部の9点が縦線と横線の両方を検出できるクロスタイプです。最高約6コマ/秒の連写にも対応しており、子どもやペット、運動会などの動く被写体を撮影できます。
ただし、現在のミラーレスカメラのような人物・動物の瞳認識や、画面の広い範囲を使った被写体認識には対応していません。被写体を測距点の範囲内に収めながら撮る必要があります。
39点AFは中央付近の動体撮影に使いやすい
ePHOTOzineは、D7000の39点AFについて、同じレンズを装着したD700やD300と比べても良好に動作したと評価しています。測距点が画面の比較的広い範囲に配置され、中央部には9点のクロスタイプセンサーを備えているため、動く被写体にも対応しやすいと述べました。
運動会の徒競走や走り回るペットを撮る場合は、被写体を中央付近の測距点で捉え、コンティニュアスAFを使ってピントを合わせ続ける方法が基本です。被写体の動きがある程度予測できる場面なら、連写と組み合わせて複数枚を撮影できます。
一方、測距点は画面の端までは配置されていません。被写体を端に置いた構図や、背景と被写体の色が似ている場面、小さな野鳥が複雑に動く状況では、狙った場所にピントが合わないこともあります。撮影結果を確認しながら、AFエリアや測距点の選び方を調整しましょう。
最高約6コマ/秒だがRAW連写は短め
D7000の高速連続撮影は、最高約6コマ/秒です。短時間に表情が変わる場面や、ジャンプ、ボールを打つ瞬間など、動きの一部分を連続して記録したいときに使えます。
ePHOTOzineは、Class 10のSDHCカードを使用したテストで、JPEGを平均約6.02コマ/秒で撮影したと報告しています。一方、RAWではカメラ内に一時保存できる容量が約10枚分と小さく、同サイトのテストでは13枚を撮影した時点で連写速度が低下しました。長時間連続するスポーツをRAWで撮る場合は、この制限が気になる可能性があります。
Imaging Resourceも、RAWではファイル形式や画像内容によって連続撮影枚数が少なくなると説明しています。短い動きを狙って連写を開始し、必要のない場面ではシャッターボタンを離す使い方が適しています。JPEGで撮影すれば連続撮影できる枚数は増えますが、RAWほど撮影後の明るさや色を調整できません。撮影する場面と仕上げ方に合わせて記録形式を選びましょう。
Nikon D7000のファインダーとモニターレビュー
D7000は、視野率約100%の光学ファインダーと、3.0型・約92万ドットの背面モニターを搭載しています。ファインダーをのぞいて撮る場合は構図を確認しやすい一方、モニターは固定式のため、低い位置や頭上からの撮影には不向きです。ここでは、それぞれの使いやすさと注意点を紹介します。
Imaging Resourceでは、上面表示パネルやファインダー内の表示を見ながら、多くの設定を変更できる点を評価しています。背面モニターにも撮影情報を表示できますが、上面表示パネルを使うほうが消費電力を抑えやすいと説明しています。
視野率約100%で画面の端まで確認しやすい
視野率約100%の光学ファインダーでは、実際に撮影される範囲を画面の端まで確認しやすくなっています。風景や建物を撮る際も、電柱や看板などが意図せず入り込んでいないか、撮影前に気付きやすいでしょう。
CameraLabsのレビューでも、前モデルのD90では約96%だったファインダー視野率が、D7000では約100%に向上した点を主な改良として挙げています。ファインダー倍率は約0.94倍で、撮影情報はファインダー下部に表示されます。
光学ファインダーは、レンズを通った像を光学的に確認する仕組みです。電子ファインダーのような表示の遅れがなく、動く被写体を目で追いやすい特徴があります。ただし、シャッターを切った瞬間はミラーが上がるため、ファインダー像が一時的に見えなくなります。
D7000には、カメラの左右の傾きを確認できる水準器も搭載されています。建物や水平線をまっすぐ写したい場合は、視野率だけでなく、この水準器も併用すると構図を整えやすくなります。
固定式モニターはローアングル撮影に不向き
背面モニターは3.0型・約92万ドットで、撮影した写真を拡大してピントや細部を確認できます。ただし、角度を変えられない固定式です。地面に近い位置から花やペットを撮る場合は、撮影者自身がかがんで画面を確認しなければなりません。
三脚を高い位置に設置して撮る場合も、モニターを見上げにくくなります。ローアングルや頭上から撮る機会が多い人は、チルト式やバリアングル式モニターを備えた後継機、またはミラーレスカメラのほうが扱いやすいでしょう。
ライブビュー撮影時は、撮像センサーを使ったコントラストAFでピントを合わせます。ePHOTOzineのレビューでは、ライブビューAFは問題なく動作するものの、ファインダー撮影時より明らかに遅く、不規則に動く被写体には使いにくいと評価しています。
撮影後の写真確認や、三脚に固定した静物・風景撮影では背面モニターを活用できます。子どもやペットなど、動きのある被写体を撮る場合は、光学ファインダーを使ったほうが素早くピントを合わせやすくなります。
Nikon D7000の動画性能レビュー
D7000は、1920×1080のフルHD動画を24pで記録できます。24pとは、1秒間に24コマを記録する方式です。動画撮影中のAF、露出の手動調整、外部ステレオマイクの接続にも対応しており、発売当時の一眼レフとしては動画機能が充実していました。
フルHD動画と外部ステレオマイクに対応
1920×1080で記録できるフレームレートは24pです。1280×720では、NTSC設定時に30pまたは24p、PAL設定時に25pまたは24pを選択できます。現在のカメラで一般的なフルHDの60pには対応していません。
家族行事や旅行の様子を短い動画で残す用途なら、フルHDで記録できます。一方、動きの速いスポーツを滑らかに撮ったり、60p以上で撮影してスローモーションに編集したりする用途には不向きです。
外部ステレオマイク入力を備えているため、内蔵モノラルマイクよりも音の左右の広がりを記録しやすくなります。カメラから離れた位置にマイクを設置すれば、話し声や演奏を聞き取りやすくできる場合もあります。ただし、会場で使用する際は撮影や録音のルールを確認し、ケーブルが通行の妨げにならないよう注意が必要です。
動画AFと録画時間には制限がある
D7000は動画撮影中もピントを合わせ続けられますが、現在のミラーレスカメラほど滑らかには動作しません。ピントが外れると、合焦位置を探すためにレンズが前後へ動き、その様子が映像に残ることがあります。
ePHOTOzineのレビューでも、動画AFはピントを探す動きが目立ちやすく、フォーカスモーターの作動音も録音されると指摘しています。一方、記録した映像については、細部が鮮明で、不自然な乱れや動きの引っ掛かりが少ないと評価しました。
AFの作動音を抑えたい場合は、外部マイクをカメラやレンズから離して設置するか、撮影前にピントを合わせてマニュアルフォーカスへ切り替える方法があります。ただし、被写体が前後に動く場面でマニュアルフォーカスを使うには、撮影者自身でピントを調整し続けなければなりません。
1回の動画撮影時間は最長約20分です。発表会や講演会などを長時間記録する場合は、途中で録画を止めて新しいファイルとして撮り直す必要があります。動画撮影を主な目的にするなら、長時間記録や高いフレームレート、被写体認識AFに対応した新しい機種も比較しましょう。
Nikon D7000のバッテリーと中古購入時の注意点

(Via:Imaging Resource)
D7000はEN-EL15バッテリーを使用し、CIPA基準では1回の充電で約1,050枚を撮影できます。光学ファインダーを中心に使う場合は長時間撮影しやすいものの、ライブビューや動画の使用頻度によって撮影可能枚数は変わります。中古品では、ボディーだけでなく付属バッテリーの劣化状態も確認が必要です。
TechRadarでも、D7000で採用されたEN-EL15は従来のEN-EL3eより電池持ちが改善されたと評価しています。一方、形状が変わったため、EN-EL3eを使用する旧機種とはバッテリーを共用できない点を注意点として挙げました。
CIPA基準で約1,050枚撮影できる
約1,050枚という撮影可能枚数は、決められた条件で測定した目安です。実際の電池持ちは、ライブビュー、動画、内蔵フラッシュ、画像再生、メニュー操作などの使用状況によって変わります。
ePHOTOzineの実機レビューでは、ライブビューを多く使い、約30分の動画撮影やカメラ内編集を行いながら543枚を撮影した後も、バッテリー残量が68%と表示されていました。同サイトは、一般的な1日の撮影には十分な電池持ちだと評価しています。ただし、これは1台を使ったテスト結果であり、すべての個体で同じ結果になるとは限りません。
上面表示パネルや光学ファインダーを使えば、背面モニターを表示する回数を減らせます。Imaging Resourceも、上面表示パネルを使うほうが背面モニターより消費電力を抑えやすいと説明しています。ライブビューや動画を長時間使用する予定がある場合は、充電済みの予備バッテリーを用意しておくと安心です。
中古のバッテリーは、外観に問題がなくても充電できる容量が減っている場合があります。充電後に残量が急激に減る、撮影中に突然電源が切れる、外装が膨らんでいるといった状態が見られるものは使用を避けてください。
シャッター回数だけでなく全体の状態を確認する
D7000のシャッターユニットは、15万回のレリーズテストを通過しています。ただし、15万回まで故障しないことを保証する数値ではなく、中古個体に残された使用回数を示すものでもありません。使用回数が少なくても、保管環境や扱い方によって状態は変わります。
中古品を確認するときは、シャッター回数に加えて、前後のダイヤルや各ボタンが正しく反応するかを確かめましょう。2基のSDカードスロットで読み書きできるか、端子部分に腐食がないか、ファインダー内に大きなごみや曇りがないかも確認したい項目です。
センサーの状態は、明るく均一な壁や空などを撮影し、同じ場所に黒い点が写り続けないかを見ると判断しやすくなります。ただし、ファインダー内のごみは写真には写らないため、撮影画像とファインダー像を分けて確認してください。
元の文章にあった「一部個体で油状の付着が話題になった」という記述は、D7000固有の問題として裏付けられる資料が十分ではないため削除します。センサーに汚れが見つかった場合は、撮像面を指や一般的な清掃用品で触らず、カメラ専門店や修理業者へ相談するほうが安全です。
Nikon D7000デュアルSDカード運用をレビュー
D7000はSDカードスロットを2基搭載しています。2枚目のカードは、1枚目の容量がなくなった後に記録する方法、同じ写真を2枚のカードへ保存する方法、RAWとJPEGを分けて保存する方法から選択できます。
Imaging Resourceでも、スロット2を容量追加、バックアップ、RAWとJPEGの振り分けに使える点を紹介しています。撮影枚数を増やすだけでなく、撮影後の写真整理に合わせて記録方法を選べるのが特徴です。
同時記録は撮り直せない場面の備えになる
子どもの入学式や発表会など、同じ瞬間を撮り直せない場面では、2枚のカードへの同時記録が役立ちます。片方のカードに不具合が起きても、もう一方に同じ写真が残っている可能性があるためです。
ただし、同時記録だけですべてのデータ消失を防げるわけではありません。カメラ本体の紛失や水没、2枚のカードを同時に取り出した後の管理ミスには対応できないため、撮影後はパソコンや外付けストレージなどにも保存しましょう。
スロット2を容量追加用に設定すると、スロット1のカードがいっぱいになった後、自動的にスロット2へ記録されます。旅行やイベントで撮影枚数が増えたときも、途中でカードを交換する回数を減らせます。
なお、元の文章にあった「カード交換が減るとゴミの混入リスクも下がる」という説明は削除します。SDカードの交換ではレンズやミラーボックスを取り外さないため、センサー周辺へのゴミの入りやすさとは基本的に関係ありません。
RAWとJPEGを分けて保存できる
RAWとJPEGの両方を記録する場合は、RAWをスロット1、JPEGをスロット2へ分けて保存できます。JPEGは撮影後すぐに選別や共有を行い、RAWはパソコンへ取り込んで現像するといった使い分けが可能です。
例えば、家族や参加者へ早めに写真を渡したい場合は、JPEGが入ったカードだけをカードリーダーへ挿せます。RAWデータを別のカードに残しておけば、明るさや色を後から細かく調整するときもファイルを探しやすくなります。
CameraLabsも、2基のSDカードスロットについて、RAWとJPEGを別々に保存できるほか、同じ画像を両方のカードへ記録できると説明しています。同サイトの連写テストでは、1枚への記録と2枚への同時記録のどちらでも、RAWの連写速度は約6コマ/秒だったと報告しました。
D7000はスマートフォンへの直接転送を前提とした世代のカメラではないため、カードリーダーやUSB接続による取り込みが中心です。撮影後にどのカードをどこへ保存するかをあらかじめ決めておくと、写真の取り違えや保存漏れを防ぎやすくなります。
Nikon D7000と競合機を比較
D7000を選ぶ際は、同時期に発売されたCanon EOS 60D、前モデルのNikon D90、上位に位置していたNikon D300Sが主な比較対象になります。後継機のNikon D7100も、中古で一眼レフを探す場合は確認しておきたい機種です。
CameraLabsでは、D7000とEOS 60Dは当初のスペック差ほど一方的な比較ではないと評価しています。D7000はAF測距点、ファインダー視野率、2基のカードスロットなどで上回る一方、EOS 60Dは可動式モニターと動画のフレームレートで優位とまとめています。
各機種の主な違いは次のとおりです。
機種 | 主な特徴 |
|---|---|
Nikon D7000 | 有効1,620万画素、39点AF、最高約6コマ/秒、視野率約100%の光学ファインダー、SDカードスロット2基を搭載。モニターは固定式。 |
Canon EOS 60D | 有効約1,800万画素、9点AF、最高約5.3コマ/秒。角度を変えられるバリアングルモニターを備え、動画のフレームレートもD7000より多い。 |
Nikon D90 | 有効1,230万画素、11点AF、最高約4.5コマ/秒、ファインダー視野率約96%。動画は1280×720/24p。 |
Nikon D300S | 有効1,230万画素、51点AF、丈夫なボディーと動く被写体への対応を重視。連写は最高約7コマ/秒だが、14bit RAWでは速度が低下する。 |
Nikon D7100 | D7000の後継機。有効2,410万画素、51点AFを採用し、解像力とAF性能が強化されている。 |
EOS 60DとD7000はモニターと動画機能に差がある

EOS 60Dは、上下左右に角度を変えられるバリアングルモニターを搭載しています。三脚を使った動画撮影、地面に近い位置からの撮影、頭上へカメラを持ち上げる撮影では、固定式モニターのD7000より画面を確認しやすい機種です。
フルHD動画についても、EOS 60Dは24p、25p、30pから選択できます。D7000のフルHDは24pのみなので、動画の撮り方に合わせてフレームレートを選びたい人にはEOS 60Dが向いています。
一方、D7000は視野率約100%の光学ファインダー、39点AF、2基のSDカードスロットを備えています。光学ファインダーを使った静止画撮影や、2枚のカードへの同時記録を重視する場合は、D7000の仕様が使いやすいでしょう。
CameraLabsは、可動式モニターと動画機能ではEOS 60D、従来の一眼レフらしい静止画機能ではD7000に利点があると評価しています。ただし、EOS 60DはRAWで連続撮影できる枚数が多く、明るい場面での測光も安定していたと報告しており、D7000がすべての静止画性能で上回るわけではありません。
D90からはAF・連写・ファインダーが進化

D90からD7000へ替える場合は、AF測距点が11点から39点に増え、連写速度は最高約4.5コマ/秒から最高約6コマ/秒へ上がります。ファインダー視野率も約96%から約100%になり、実際に写る範囲を画面の端まで確認しやすくなりました。
動画はD90の1280×720/24pから、D7000では1920×1080/24pへ高解像度化しています。D90では動画撮影中にAFを使えませんが、D7000はコントラストAFによるピント合わせに対応しました。ただし、現在のミラーレスカメラほど速く滑らかには動作しません。
CameraLabsは、D90からD7000への変更点として、画素数、連写速度、ファインダー視野率、AF測距点、2基のSDカードスロットを挙げています。D90から買い替える場合は、画質だけでなく、動く被写体の撮りやすさや記録方法にも違いを感じやすいでしょう。
D300Sは動体撮影、D7100は解像力とAFを重視する人向け

D300Sは51点AFを搭載し、15点がクロスタイプです。CameraLabsは、不規則に動く被写体を追う性能や丈夫なボディー、ボタン類の操作性を評価し、スポーツや動体撮影に適した機種とまとめています。
一方、D300Sの有効画素数は1,230万画素で、動画は1280×720/24pです。D7000は有効1,620万画素でフルHD動画に対応するため、静止画の解像度や動画の記録サイズを重視する人には選びやすいでしょう。
連写速度だけで単純に比べられない点にも注意が必要です。D300Sは最高約7コマ/秒ですが、14bit RAWでは約2.5コマ/秒まで低下します。D7000はCameraLabsのテストで14bit RAWでも約6コマ/秒を維持した一方、一度に連写できるRAWの枚数は多くありません。
後継のD7100は、有効2,410万画素のセンサーと51点AFを搭載し、中央部15点がクロスタイプです。細部の描写やAF測距点の多さを重視する場合は、D7000とあわせて状態を確認しましょう。
Nikon D7000 のレビューまとめ
D7000 ボディは、光学ファインダーをのぞいて静止画を撮りたい人に向いている中級DX一眼レフです。視野率約100%のファインダー、39点AF、最高約6コマ/秒の連写、2基のSDカードスロットを備え、風景や旅行、家族行事、短時間の動体撮影に対応できます。
ボディー内手ブレ補正は搭載されておらず、背面モニターは固定式です。ライブビューAFや動画AFも現在のミラーレスカメラほど速くないため、背面モニターを中心に撮影する人や、動画を主な用途にする人には不便が残ります。
中古で選ぶ場合は、シャッター回数だけでなく、ダイヤルやボタン、2基のカードスロット、センサー、ファインダー、付属バッテリーの状態も確認しましょう。静止画を中心に撮り、D7000の操作方法や機能上の制限を理解して使う人に適した一眼レフです。
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