
デジカメの電源がつかない原因まとめ 知っておきたい対処方法と修理の目安
デジカメの電源がつかないというトラブルは、充電不足や端子の汚れ、フタの閉め忘れなど、ちょっとした要因が重なって起きることがあります。一方でバッテリーの劣化や内部回路の不具合が関係していると、自己対処を続けるほど状況が悪化する場合もあります。ここでは症状の見分け方から、対処方法、修理に出す判断基準を分かりやすく解説します。修理を依頼する際のポイントも紹介しているので、チェックしてみてください。
この記事のサマリー

電源がつかないときはまず「反応の有無」と「フタ・カード・バッテリー」を確認

発生頻度が高いのは、長期保管の自然放電、端子の汚れ、バッテリー劣化

バッテリー抜去のリセットや放電で復帰する例もある

デジカメの電源がつかない理由のひとつに充電できていないということもある

膨張・腐食・異臭・複数バッテリーでも起動しない場合は修理判断が妥当
まずは症状を観察:どこまで動いているかを確認する

電源がつかないときは、いきなり原因を決めつけず、カメラがまったく無反応なのか、ランプや液晶に一瞬でも反応があるのかを見ましょう。反応の出方で「カメラに電力が届いていない」のか「起動途中で止まっている」のかが分かれ、チェックする順番が変わります。
まずは症状別に、優先して確認したい部分を見ていきましょう。
症状 | 優先して確認したいところ | 確認のポイント |
|---|---|---|
完全に無反応(ランプも液晶も点かない) | 充電、バッテリー装着向き、端子の汚れ、充電器の動作 | 電源が供給されているかを確認 |
一瞬だけ点いて落ちる | 別バッテリー、低温の影響、端子接触、USB給電の相性 | 電圧不足か保護動作かを推定 |
起動画面は出るが操作できない | メモリーカード抜去、カードスロット周り、リセット | 起動途中のエラー要因をチェック |
フタを閉め直すと変化する | 電池ぶた・カードぶたの閉まり、ロック、異物噛み込み | 安全スイッチ・接点不良の可能性 |
完全に無反応(ランプも液晶も点かない)
電源ボタンを押してもランプや液晶がまったく反応しない場合は、まず電力がカメラに届いていない可能性を疑います。バッテリー残量ゼロ、バッテリーの装着ミス、端子の汚れ、電池ぶたの閉まり不良など、充電器やケーブル側の不具合などを優先して確認しましょう。
中でもまず最初に試したいのは、バッテリーを充電し直すことです。充電済みのつもりでも、長期保管後は自然放電で残量がなくなり電源が入らない状態になっているケースもあります。可能であれば別のバッテリーでも起動するか確認すると、本体側の問題かバッテリー側の問題かを切り分けやすくなります。
一瞬だけ点いて落ちる
電源ランプが一瞬点く、液晶が点いてすぐ消える、レンズが少しだけ動いて止まる場合は、電力がまったく届いていないというより、起動に必要な電圧が足りていない可能性があります。バッテリー劣化、低温による一時的な性能低下、端子の接触不良などが考えられます。
寒い場所で使った直後なら、バッテリーを室温に戻してから再度試してみましょう。また、端子に汚れがある場合は、乾いた柔らかい布で軽く拭きます。なお無理にレンズやズーム部を押し戻すと内部部品を傷めるおそれがあるため、物理的に動かすことは避けてください。
起動画面は出るが操作できない
メーカー名や起動画面は表示されるのにその先へ進まない場合は、カメラ本体の電源だけでなく、メモリーカードや起動時の読み込みエラーも疑います。まずは電源を切り、メモリーカードを抜いた状態で起動するか確認しましょう。
カードなしで起動する場合は、カードの不良や記録情報のトラブルが関係している可能性があります。大切な写真が入っている場合は初期化を急がず、先にパソコンなどでバックアップできるか確認してください。待っても反応が変わらない場合はバッテリーを外して時間を置き、再装着する方法も試してみて下さい。
フタを閉め直すと変化する
電池ぶたやカードぶたを閉め直したときに反応が変わる場合は、フタの閉まり不良や安全スイッチ周りの接触不良が考えられます。カメラによっては、フタが確実に閉まっていないと電源が入らない設計になっています。
ロックが浅くないか、ストラップやゴミ、砂などが噛んでいないかを確認し、強く押し込むのではなく、いったん開けてから正しい位置で閉め直します。何度閉め直しても反応が不安定な場合は、フタ側の接点や内部スイッチに問題がある可能性もあるため、無理に使い続けず修理相談を検討しましょう。
「バッテリー」まわりの原因:充電不足、自然放電など
デジカメの電源がつかない原因で最も多いのは、バッテリー周りです。充電不足はもちろん、久しぶりに使うと自然放電(使っていなくても、時間とともにバッテリーの電気が少しずつ減ること)で空になっている、劣化して電圧が保てない、寒さで一時的に性能が落ちる、といったパターンがあります。ひとつずつ、状況を見ながら対処していきましょう。
長期保管後は自然放電を前提に「まずフル充電」
長期間使っていないデジカメは、フル充電をしていたとしても自然放電で残量が下がっていることがあります。充電器の表示が「完了」になるまで待つのが基本ですが、古いバッテリーだと満充電のつもりでも電圧が立ち上がらず、電源が入らないことがあります。可能なら、いったん充電→少し放置→もう一度充電のように、再チェックすると判断しやすいでしょう。
劣化・内部抵抗・寒暖差で「残量があっても起動しない」ことがある
バッテリーは使用年数や充放電の回数によって劣化し、容量だけでなく電力を安定して供給する力も落ちていきます。そのため、残量表示が残っていても電源が入らないことがあります。まずは別のバッテリーで起動するか確認し、改善した場合は交換を検討してみましょう。
また、バッテリー内部の抵抗が大きくなると、起動時のように一気に電力が必要な場面で十分な電流を流せなくなります。その結果、一瞬だけ点いて落ちるなど不安定な動作につながります。この場合は満充電して再試行し、それでも不安定なら別バッテリーで確認するのがおすすめです。
さらに、寒い環境ではバッテリーの性能が一時的に低下し、いつもより電力を出しにくくなります。特に屋外で冷えた直後は、残量があっても電源が入らないことがあります。バッテリーを室温に戻してから再度起動すると、上手くいくケースもあるでしょう。
予備バッテリーがあるなら「代替で起動するか」も確認
同じ型番のバッテリーが複数ある場合は、予備のバッテリーに入れ替えて起動するか試すと、原因の切り分けがしやすくなります。片方で起動して片方で起動しないなら、原因はほぼバッテリー側になります。逆に、どちらでも起動しない場合は、カメラ本体側(接点、フタ、安全スイッチ、回路)に原因があるケースが多いでしょう。
予備がないときは、充電器に装着したときの反応(充電ランプの点灯や点滅)も判断材料になります。ただし充電器側の故障もあり得るため、一概には言えません。また、互換バッテリーや非純正充電器は正常動作が保証されない場合があります。症状を確認する際は、純正または対応が明記された製品で行いましょう。
「接触」の問題の対応方法:端子の汚れ・フタの閉まり・カード不良など

バッテリーが十分に充電されていても、電気が流れる経路がどこかで途切れると、電源がつかなかったり、動作が不安定になるケースがあります。典型例は端子の汚れ、電池ぶたやカードぶたの閉まり不良、メモリーカードの接触不良です。どれも見落としやすいため、一度確認してみると良いでしょう。
バッテリー端子の清掃は乾拭きが基本
指紋や皮脂は薄くても導通を邪魔することがあり、特に長期保管後や出先で何度も交換した後は、端子の接触不良が起きやすくなります。そのため、まずは清掃を行いましょう。なお、端子清掃は、乾いた柔らかい布や綿棒で軽く拭く程度に留めます。液体を使った清掃や強い力での清掃は避け、不安があればメーカーや専門店に相談してください。
電池ぶた・カードぶたは「閉まっているつもり」が落とし穴
一部のカメラは、安全のためフタが閉まり切っていないと起動しない設計になっています。そのためロックが浅い、ストラップが噛んでいる、砂が付いて密着していない、といった小さな要因でスイッチが入らない場合もあります。閉め直すときは、強く押し込むのではなく、異物が噛んでいないか見ながら確実にロックさせましょう。
特に砂が多い場所での撮影後などは、フタ周りに細かな異物が集まりやすくなります。見えにくい場合は、明るい場所で確認し、必要に応じて虫眼鏡などを使うと小さな異物にも気づきやすくなります。
メモリーカードを外して起動するか確認
電源が入らないように見えても、起動時のカードチェックで止まっているだけ、というケースがあります。カードを一度抜き、カードなしで起動を試すと、問題がカードなのか本体なのかを切り分けられます。カードの端子も汚れがあれば乾拭きし、挿し直したときの反応変化も見てください。
ここで起動するなら、カードの不良やカードの記録情報の不具合が疑われます。なお大事な写真がある場合は上書きや初期化を急がず、まずバックアップの手順を優先するのが無難です。
「保護動作」と「一時停止」を解除する:リセット・放電
バッテリーや端子に問題が見当たらないのに電源がつかない場合、内部保護が働いて止まっていることがあります。静電気や制御エラーなど一時的な不具合のケースもあるため、リセットや放電を試してみるのも良いでしょう。ポイントは、やり方を誤って余計な負荷を掛けないことです。
リセット・放電:バッテリーを外してしばらく待つ
バッテリーや端子に問題が見当たらない場合は、電源スイッチをOFFにし、バッテリー・USBケーブル・ACアダプターなどを外してしばらく待ちます。内部に残った電気が抜けたり、一時的な制御エラーが解消したりして、再装着後に起動できる場合があります。
待ち時間や手順は機種によって異なるため、取扱説明書やメーカーサポートの案内がある場合はそちらを優先してください。焦って何度も電源を入れ直すより、いったん時間を置いてから試すほうが安全です。
静電気・湿度・温度差にも要注意
冬の乾燥した室内、化繊の服、金属ドアノブなど、静電気が起きやすい条件が重なると電子機器が不安定になることがあります。繰り返す場合は保管環境や持ち運び方に原因が残っている可能性もあります。
また、結露(急な温度差で内部に水滴が生じる現象)も厄介です。電源が不安定な状態で無理に起動を繰り返すと、短絡(ショート)や腐食につながる恐れがあります。寒い屋外から暖かい室内へ入った直後などは、しばらく馴染ませてから操作するほうが安全です。
「充電できていない」場合:端子汚れ、コンセント・ケーブルの不具合など

バッテリーを充電したはずなのに電源がつかない場合、実はきちんと充電できていないことがあります。充電器の端子汚れ、コンセントやケーブルの不具合、USB給電の相性など、電力供給の入口側で止まると見抜きにくいので、手順を決めて確認するとスムーズです。
充電が始まらないときは、まず電源環境を単純化する
充電が始まらないときは、まず別のコンセントや別の電源環境でも充電反応が出るか確認します。延長コードやタップは相性や接触で電圧が不安定になることもあるため、トラブル時はいったん接続を最小にするのが有効です。同じ考え方で、USB給電はハブ経由や変換アダプターを避け、ケーブルと電源を単純化して反応を見ると原因が分かりやすくなります。
端子の汚れ・ケーブルの劣化は見た目では分からない
バッテリー端子だけでなく、充電器側の端子が汚れていて充電不良になることもあります。端子は柔らかい素材で軽く拭く程度にし、金属工具などでこすらないようにしてください。また、ケーブルは断線が分かりにくく、角度によって通電したり切れたりすることがあります。別のケーブルで改善するかどうかも、可能であれば確認してみると良いでしょう。
純正以外のアクセサリーは不安定の原因になる可能性もある
純正以外のバッテリーや充電器では、動いても不安定な状態になることがあります。互換品が必ず悪いとは言い切れませんが、制御ICや安全回路、個体差の影響で「充電はできたが起動が不安定」「残量表示が乱れる」のような症状につながることがあります。とくに電源がつかないというトラブルの時は、まず純正構成に戻して症状が変わるかを確認すると良いでしょう。
修理に出す判断基準と費用目安
セルフチェックで直る範囲を越えているのに操作を続けると、端子や内部部品を傷めて修理の負担が大きくなることもあります。ここでは、メーカーや専門店へ修理に出す判断基準と費用の目安を紹介します。
膨張・腐食・異臭・発熱は即中断、無理に通電しない
バッテリーが膨らんでいる、端子が変色している、焦げ臭い、異常に熱いなどの症状がある場合は、起動確認を繰り返すより安全を優先してください。バッテリーは状態が悪いと破損リスクが上がり、カメラ本体だけでなく周囲の物も巻き込むことがあります。こうした場合は、少しでも早くメーカーや修理窓口へ相談するのが重要です。
また、落下や浸水が心当たりとしてある場合は、表面が無事でも内部で損傷している可能性があります。電源が入ったり入らなかったりを繰り返す状態は、結果的に障害を広げることもあるため、早めの判断が大切です。
「いくらで直るか」だけでなく「その費用をかける価値があるか」を考える
電源系の修理費は、部品交換の有無で上下しやすいため、幅を持って見ておくのが重要です。その際重要なのは、「いくらで直るか」だけでなく「その費用をかける価値があるか」という考え方です。電源系の故障は基板交換などに発展すると高額になりやすく、場合によっては中古相場に近い費用になることもあります。見積もりを確認してから修理するか判断する方が良いケースもあるでしょう。
費用は故障箇所や機種によって大きく変わりますが、あらかじめ目安を把握しておくと、修理に出すかどうかの判断もしやすくなります。例えば、OM SYSTEMの公式サポートでは、2026年4月現在ミラーレス一眼(OM-D / PENなど)の場合約28,600円〜52,800円前後(機種により最大約96,800円)となっています。ただしあくまで概算で実際の故障内容によって上下するうえ、落下や水濡れなどがあると修理不可の場合もある点には注意も必要です。
また、メーカーによっては「技術料+部品代」で見積もりが出る方式も多く、富士フイルムなどは個別見積もり方式を採用しています。故障内容によって金額が大きく変動するため、実際の費用は点検後に確定するケースが一般的です。
一方で、軽度のメンテナンスであれば数千円〜1万円台に収まることもあります。たとえばカメラのキタムラのサービスでは、2026年4月現在外装清掃や接点ケアなどの簡易メンテナンスが1,100円〜3,300円程度で提供されています。
依頼前に揃える物と、問い合わせのポイント
点検や修理を頼む際、付属品は一式まとめておくのがおすすめです。少なくともバッテリー、充電器、ケーブル類、メモリーカード(症状再現に必要な場合)を用意すると、点検もスムーズにできるでしょう。修理期間は内容で変動するため、急いでいる場合はメーカーや専門店にあらかじめ問い合わせるのがおすすめです。
なお、点検や修理の依頼をする際は以下のことをまとめておくと話がスムーズです。
項目 | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
症状の内容 | どこまで反応するかを具体的に伝える | 完全に電源が入らない/一瞬だけ点いて落ちる/起動画面まで表示される |
発生タイミング | いつから・どのように発生したか | 突然発生/徐々に不安定になった/充電後に発生 |
再現条件 | どの条件で症状が出るか | 毎回発生/寒い場所のみ/特定のバッテリーのみ |
バッテリー・充電器 | 使用している種類や状態 | 純正/互換、複数のうちどれで発生するか |
試した対処 | これまでに行った確認や対応 | 充電し直し/別バッテリーで確認/カード抜去/端子清掃 |
メモリーカードの有無 | カードによる影響の有無 | カードありで不具合/なしで正常起動 |
異常の有無 | 通常と異なる状態の有無 | 異音・異臭・発熱・バッテリー膨張 |
外的要因 | 故障につながる出来事の有無 | 落下/衝撃/水濡れ/結露 |
付属品の状況 | 一緒に点検できる機材 | バッテリー/充電器/ケーブル/カード |
上記の内容をあらかじめ伝えておくと、確認がスムーズにでき、見積もりも早く出やすくなります。
デジカメの電源がつかない場合の対処まとめ
デジカメの電源がつかないときは、まず「完全に無反応か」「一瞬反応するか」を観察し、充電・装着向き・端子清掃・フタの閉まり・カード抜去までを順番に試すと原因が絞れます。長期保管後の自然放電や、劣化・低温による電圧不足は特に起きやすく、予備バッテリーがあると切り分けが一気に進みます。なお、放電やバッテリー抜去のリセットで復帰する例もある一方、膨張・腐食・異臭がある場合は危険を伴うため、迅速にメーカーや専門店に相談しましょう。
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