10月発売予定 毒鏡 DULENS APO Cambrianの予約開始日・発売日・価格・比較最新情報まとめ

10月発売予定 毒鏡 DULENS APO Cambrianの予約開始日・発売日・価格・比較最新情報まとめ

毒鏡 DULENSの新レンズであるAPO Cambrianシリーズがいよいよ登場間近です。この記事では、APO Cambrianシリーズの発売日・価格・スペック・競合比較までをまとめました。正式な出荷時期など予定に留まる内容と確定情報を分けて解説していきます。

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みんカメ編集部
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この記事のサマリー

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予約はDULENS公式で先行受付、出荷目安は10〜11月

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価格は1本$1,699(約256,100円)、6本セットは約$10,000(約1,507,700円)の提示

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全6本(24/32/40/55/77/105mm)は大型センサーをカバー、T2設計を基本とする

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PLマウント先行、後日EF対応予定。フロント80mm・フィルター72mmで統一

最新情報の全体像:予約開始日・発売日・価格をまず把握

25/10発売予定 DuLens APO Cambrianの予約開始日・発売日・価格・比較最新情報まとめ

DULENS公式は10月時点で在庫限定の事前予約を受け付ており、出荷時期は明確ではないものの目安を10〜11月と案内しています。News Shooterの9月掲載記事でも来月出荷予想と報道されています。Photo Rumorsは10/17公開記事で「新しいDULENSレンズがまもなく登場」と記載しており、時系列に矛盾はありません。

予約と発売スケジュールの把握

DULENS 公式ページには「在庫限定 事前予約」と「出荷見込み:10〜11月」の明記があり、事前予約が事実として動いています。本格的な予約は即出荷が可能になったタイミングとされており、10〜11月が見込まれています。

価格レンジと為替の見立て

価格は1本$1,699(約256,100円)、6本セット約$10,000(約1,507,700円)の記載。ラージフォーマット対応の本格シネプライムとしては攻めた設定です。必要本数が2〜3本なら単品購入、セット運用なら予備も含めて6本まとめ購入が現実解になってきます。

なお過去作の国内販売価格としてはMini Prime T2.4が19万8,000円(税込)での事例があり、DULENSの価格は一貫して“プロ品質を可能な範囲で低コスト”に寄せる傾向です。

主役はAPO Cambrian 24mm T2、ラージフォーマットで攻める広角の本命

6本のシリーズの看板は24mm T2。ラージフォーマットでの超広角にT2の明るさを持ち込める選択肢は貴重で、狭所のセットやインテリア、ダイナミックなトラベリングで威力を発揮します。GFXで約19mm、ALEXA 65で約17mm相当まで視界が広がり、被写界深度コントロールにも余裕が生まれます。

画角・最短距離・ワーキングの余白

24mmはこのような値でかなり寄れる設計になっています。

項目

焦点距離換算(GFX)

約19mm

焦点距離換算(ALEXA 65)

約17mm

最短撮影距離(前玉基準)

0.19m

最短撮影距離(イメージ面基準)

0.35m

机上の小道具と人物を同時に入れる実景でも、引き代の少ない現場で“寄って広く”を両立できます。

広角で寄れると遠近感の演出幅が一段広がります。被写界深度はT2の恩恵で、広角でも背景の整理がしやすいのが美点。空間の広がりを保ちつつ、要素の優先順位をボケ量で調整できます。結果として編集時のセレクトがラクになり、テンポ良くカットを繋げられます。

光学構成と重量バランス

項目

光学構成

14群10枚

フロント径

80mm

フィルター径

72mm

フォーカス回転角

約270度

絞り羽根枚数

11枚

上記のシリーズ共通の仕様を維持しつつ、24mmは約850gに収まります。シネ用としては軽量で、ジンバル/小型ドリー運用も現実的です。

ラインナップと表記差:24/32/40/55/77/105mmで大型センサーをカバー

APO Cambrianは24/32/40/55/77/105mmの6本構成です。DULENS公式は“いずれもT2クラス”と明言し、ALEXA 65/GFX 44×33/VistaVisionもカバーするとしています。

公式スペックの読みどころ

最大開放はT2〜T16、イメージサークルはS35/FF/VistaVision/GFX4433/ALEXA65対応。各焦点距離でレンズ構成・重量・近接距離が明示され、機材プランに落とし込みやすい情報設計です。色再現やセット内での色一致にも配慮したAPO設計が全モデルで採用されています。

現場計画では“どのカメラでも画角と明るさが揃う”ことが効いてきます。混在運用でのルック差を抑えたい場合も、シリーズで統一すると色乗りやコントラストの整合がとりやすく、グレーディング工程の負担を軽減できます。

マウント・センサー対応・運用性:PL先行、EF後日。前玉80mm・フィルター72mmで統一

発売初期はPLマウント固定。メーカーはEF対応を後日予定と公表しています。全レンズで下記の仕様を共通化し、物理仕様の“揃え”で負荷を下げる思想です。ALEXA 65までカバーするイメージサークルが強み。

項目

光学構成

14群10枚

フロント径

80mm

フィルター径

72mm

フォーカス回転角

約270度

絞り羽根枚数

11枚

対応と互換性の勘所

カバレッジはS35/FF/VistaVision/GFX4433/ALEXA65。PL→E/L/RF/Zのアダプター運用で主要ミラーレスへ展開しやすく、同一レンズを複数機材で跨いで使う構成に向きます。将来的なEF対応がアナウンスされているため、社内機材の標準化にも繋げやすい設計です。

撮影シーンで効く“筐体の統一”

80mmフロントは軽量マットボックスと相性が良く、72mmねじを使ったND/ブラックミストのねじ込みも可能。ギア位置の統一は、交換時にフォーカスモーターの再調整を減らし、短時間のリグ組み替えを助けます。重量は約750〜850gの範囲で運搬負担も軽めです。

購入判断の軸:どのカメラでどう使う?(適正フォーマットと相性)

大型センサーを余裕でカバーしつつ、FFやS35でも破綻しないのが本シリーズの魅力。PLネイティブをベースに、必要に応じてE/L/RF/Zへ変換して使う構成が現実的です。撮影比率の高いカメラ側から“基幹マウント”を決めておくと、投資効率が上がります。

大判〜フルサイズの最適化

GFXや大型シネ機では広角側の恩恵が顕著。FFやS35で使っても、イメージサークルに余裕があるため周辺特性が安定しやすく、絵作りの再現性が高まります。セットで色の統一が取りやすい点も、複数カメラの編集で効いてきます。

ルックの芯を“レンズ側”で作れるため、ボディを跨いでも作品トーンを守りやすいのが利点。機材が混在するマルチチームの案件でも、意図した世界観を保ちやすくなります。

アダプター運用の注意点

PL→各ミラーレスマウントの変換では、フランジバックとバックフォーカスの追い込みが最重要。NDや拡張フィルターの重ね付けも想定し、ケラレや色被りを事前検証しましょう。現場で使う“いつものアダプター”を固定化するとトラブルが減ります。

加えて、リグ構成と重量配分のテンプレートを用意しておくと、カットに応じた組み替えが短時間で回ります。PLクランプのトルク管理やシャフトの芯出しも、習慣化しておきたいポイントです。

競合比較でDULENSの立ち位置を整理

APS-Cシネの超低価格帯から、ラージフォーマットの高価格帯まで選択肢は広がっています。DULENSは“ラージフォーマット×T2×統一設計”を維持しながら価格を下げ、プロ現場の実用と投資効率を両立するポジションにいます。

APS-C:7Artisans HOPE Primeの位置づけ

七工匠HOPE PrimeはS35対応・1本68,400円(税込)クラスの“破格”が武器。ただしフォーマットはAPS-C止まりで、ラージフォーマットの表現余地や色統一の思想は異なります。用途がハッキリ分かれるため、混在運用の主力に据えるより“サブ用途”が得策でしょう。

低予算案件の中で、特定カットのみを狙う差し込み用途には強いカード。対してDULENSは主戦力としての総合力があり、同一ルックで揃える前提の案件に向きます。

ハイエンド:VILTROX EPICとの対比

VILTROX EPICはPL/E/Lのアナモフィックで税込約54.8万円。特殊表現・電子接点レス・大型運用での強さが光ります。一方でDULENSは球面プライムの統一セットを価格1/3以下に抑え、汎用実装性と軽量性を押し出すスタンスです。

“毎日現場で回し続ける”ための総合解としてはDULENS、特定の絵作りに振り切るならアナモフィック、と棲み分けるのが合理的です。

用途別おすすめ焦点距離:広角・標準・中望遠の使い分け

セットの広さ・動線・照明強度で選ぶのが近道です。広角(24/32/40)は空間のサイズ感を活かし、標準〜中望遠(55/77/105)は人物や物撮りの立体感を強調。近接距離の短さも活用し、寄り/引きの二極を素早く切り替えましょう。

広角運用(24/32/40)の狙い所

セット全景と人物を同時に描くシーンや、逆光を入れてフレアを積極活用するカットに有効。近接0.19〜0.27m域を積極的に使うと、手前の質感と奥行きを両立しやすく、T2で背景の整理もしやすいバランスです。

移動撮影では軽量・統一筐体の恩恵で交換が素早く、ルックの変化も最小限。ワンオペ現場や機材持ち出し制限のあるロケでも、3本構成で多くの画を成立させられます。

標準〜中望遠(55/77/105)の強み

ポートレートやインタビューで被写体を引き立てたいときは55/77/105が鉄板。圧縮効果で背景ノイズを抑え、肌のトーンを柔らかく見せます。近接0.36〜0.7m域の設計も使いやすく、テーブル上の製品や手元のディテールも綺麗に拾えます。

ショルダー運用でも重量レンジが近いのでバランスが崩れにくく、三脚と手持ちの切り替えでもストレスが少なめ。レンズ交換の段取りがシンプルになり、撮影リズムが保てます。

まとめ

毒鏡 DULENSの「APO Cambrian」シリーズは、ラージフォーマット×T2×統一筐体で“撮影シーンでの速さ”を支える実戦的な新レンズです。在庫限定での事前予約は開始しており、本格予約と出荷は10〜11月目安、価格は1本$1,699(約256,100円)、6本セットは約$10,000(約1,507,700円)。なかでも主役候補は24mm T2。PL先行・EF後日、80mmフロント&72mmねじで運用が軽いのも魅力です。


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