11月発表予定 Light Lens Lab 35mm f/1.4 Aspherical“11873”の予約開始日・発売日・価格・比較最新情報まとめ

11月発表予定 Light Lens Lab 35mm f/1.4 Aspherical“11873”の予約開始日・発売日・価格・比較最新情報まとめ

Light Lens Lab(LLL)が「35mm f/1.4 Aspherical “11873”」の生産開始を正式発表しました。Mマウントユーザーにとって注目度の高い1本です。予約開始日、発売日、価格、スペック、競合比較まで、現時点で確定している事実を軸にまとめます。

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みんカメ編集部
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この記事のサマリー

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注文受付は2025年Q4中、価格と注文詳細は2025年11月に告知予定。出荷は素材・仕上げにより11〜翌1月の見込み。

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仕上げはブラックペイント/クローム/チタングレー(限定300)。標準は7075アルミ、限定はチタン合金を採用。

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光学は「成形+研磨」ASPHへ移行し、ED+アクロマートを追加。後玉微延長、組立精度向上、フォーカスシフト最小の説明あり。

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比較の目安:Summilux-M 35 F1.4 ASPH(FLE II)は近接安定/11枚羽根/0.4m、Voigtländer 35/1.5は0.5m対応、Artizlab 35/1.4は157g。

予約開始日・発売時期:注文は2025年Q4、出荷は11〜1月予定

LLL公式ブログにて、35mm f/1.4 Aspherical “11873”は生産開始済みで「2025年のQ4(10-12月)に注文受付」予定と正式にアナウンスされています。価格や受付方法は11月に告知され、11月〜26年1月の出荷スケジュールになる見込みです。

公式発表から読み解くスケジュール

LLLの開発ブログには「Q4(10-12月)にオーダー開始」「価格と注文詳細は11月告知」「素材・仕上げ別に11〜1月出荷」と記載。発売日(出荷開始日)はバリエーションにより前後する可能性があります。またLeica Rumorsの配信でも生産開始とQ4受注の同内容の旨が報道されています。

価格・バリエーション:ブラック/クローム/チタングレー(限定300)

仕上げはブラックペイント、クローム、そしてチタングレーの限定版。チタングレーは世界限定300本で、ブラックとクロームは7075の航空機用アルミ合金、限定版はチタン合金で外装・付属品が作られます。価格は11月に公表予定とされています。

仕上げと素材の違いを押さえる

標準のブラック/クロームは軽量高剛性の7075アルミを採用。一方、チタングレーはチタン合金で耐久性と外観質感に配慮されています。実用携行性を重視するか、所有性と希少性を重視するかで選択の軸が明確になります。

プロトタイプ写真は最終仕上げとフォントが変更予定と明記されています。

限定300本のリアル

チタングレーの限定数は世界で300。初回受注で完売する可能性があります。再生産については告知されていません。確実に入手したい場合は、標準仕上げの確保と限定版の入荷通知を併用する方法が有効です。

公開スペック速報:ED/アクロマート+成形非球面で最適化

今回の“11873”は、研磨非球面ベースから「成形+研磨」方式を取り入れつつ、ED(高屈折・低分散)およびアクロマート要素を追加。高画素センサーに合わせた収差低減と整像力の向上を狙う設計です。最新プロトタイプではフォーカスシフトが最小との説明があります。

光学アップデートの狙い

成形非球面の導入は、量産時の精度と一貫性の確保が目的。さらにED+アクロマートの組み合わせで色収差や歪曲、回折の抑制を図りつつ、Lanthanide系要素により“AAの特性”を維持するとしています。ビンテージ寄りの描写特性と現代機適性の両立を狙う設計です。

また、球面群との間隔や組立精度の向上、後玉の微延長にも言及。レンジファインダー連動域を維持しつつ、アダプト撮影や高画素ボディでの周辺描写安定を意図した最適化と読み取れます。

フォーカスシフトと品管の手当て

試作段階の公式動画では「フォーカスシフトの兆候は最小」とされています。量産ではさらに仕上げが詰められる予定とされ、レンジ連動での実用域拡大が期待されます。

ただし、量産個体の検証は必要です。到着後は無限遠および近距離の確認を推奨します。個体調整により本来の描写性能を引き出しやすくなります。

対応ボディと運用:Mデジ/フィルム/アダプターで活きる一本

LLLは「Mマウントおよびアダプト運用で互換性を維持」と記載。後玉の設計見直しとアセンブリ精度の向上により、高画素デジタルでも解像・コントラストを取りやすい方向へ最適化していると説明されています。

Mボディでの実戦ポイント

M型では0.7mの連動範囲を基準に、開放〜F2のピント合わせに慣れると歩留まりが上がります。視差を見越したフレーミングを体で覚えると、外しの低減に寄与します。微ズレが気になる場合は調整の相談も検討してください。

EVFやライブビュー対応のMボディでは、極薄被写界深度の撮影で拡大確認を併用すると精度を確保しやすくなります。逆光や夜間はレンジ連動とEVFの使い分けが有効です。

比較① Leica Summilux-M 35mm F1.4 ASPH FLEとどう違う?

FLE(フローティング要素)を備える現行Summiluxは、近距離での像面の安定と現代的な解像を重視。一方“11873”はAAテイスト継承を掲げつつ、ED/成形ASPHで高画素最適化を図るアプローチです。両者は狙いが異なるため、用途に応じた選択が重要です。

光学思想:FLEの安定性、“AA”のキャラクター

FLEは浮動補正により近接域での収差やフォーカスシフトを抑制し、収差補正の安定性を狙います。対して“11873”はAAの階調や立体感を維持しつつ、非球面の製法とED/アクロマートで現代センサーに最適化する方針です。

サイズや操作性はどちらもMボディで扱いやすい領域。フード形状やピントリングのトルクは個体差・好みが出やすいため、実機確認が推奨されます。なお現行Summilux(2022以降)は絞り羽根が9枚から11枚へ変更されています。

選び分けの現実解

商用など均質性重視ならFLE、スナップやポートレートでAA系の描写を求めるなら“11873”という棲み分けが考えられます。RAW耐性や後処理の余地も含め、ワークフローに合うほうを選ぶと良好です。

価格は本モデル(LLL“11873”)が未公表の段階です。確定情報が出てから比較検討してください。

比較② Voigtländer 35mm F1.5/Funleader Artizlab 35/1.4と棲み分け

同じMマウントの選択肢として、Voigtländer 35mm F1.5 VM(Type I/II)とFunleader Artizlab 35/1.4が挙げられます。前者は0.5m近接に対応し、Type I/Type IIで外装と重量が選べます。後者は軽量小型のストリート用途に適しています。

製品名

マウント

開放F値

最短撮影距離

重量

外装素材

Voigtländer Nokton 35mm F1.5 VM Type I

Leica M

F1.5

0.5 m / 0.7 m(RF連動)

約188 g

アルミ

Voigtländer Nokton 35mm F1.5 VM Type II

Leica M

F1.5

0.5 m / 0.7 m(RF連動)

約284 g

真鍮

Funleader Artizlab 35mm F1.4

Leica M

F1.4

1.0 m

約157 g

金属外装

Voigtländer 35mm F1.5 VMの要点

F1.5ながらコンパクトで、0.5mまで寄れる点が特長(レンジ連動は0.7mまで)。Type Iは約188g、Type IIは約284gで、携行性と手応えの好みに応じて選択できます。価格・サイズ・描写のバランスに優れ、最初の35mmとして有力な選択肢です。

描写は中庸で素直。F2前後のスナップでシャープとボケのバランスが取りやすく、システムの軽量化にも寄与します。

Funleader Artizlab 35/1.4の立ち位置

ArtizlabはMマウント、F1.4、重量157g、価格は約$500。最短1mでクラシカルな操作感を楽しみたいユーザーに適合します。軽量・小型の35mmとしての候補です。

“11873”のAA志向と比べると、Artizlabはより軽快な性格。高画素での端正さや開放の余裕を重視する場合は、“11873”の最適化にアドバンテージがあると考えられます。用途と作風で住み分けが可能です。

描写のヒント:AAの“味”を活かす撮り方

“11873”はAA由来の立体感や階調を尊重しつつ、現代的に整えた設計です。開放〜F2で被写体と背景の距離を適切にとると、過度なエッジ強調を抑えた自然なアウトフォーカスが得られやすくなります。柔らかな光環境では階調の繋がりも良好です。

開放域のコントロール

開放は被写界深度が極めて浅くなります。レンジ連動で合わせた後にEVF拡大で確認する二段構えが有効です。被写体と背景の距離を1.5〜2m程度確保すると、ボケの滑らかさが安定しやすく、AA系の立体感と相性が良くなります。

逆光時はハイライト管理が重要です。ED+アクロマートによりフレアは抑制される見込みですが、露出をやや明るめに設定すると、フレアの出方を表現上の要素として活用できます。

高画素時代への適応

LLLは「高画素センサー最適化」を掲げています。M11級の高画素でも芯を立てる前提で、設計・組立精度を重視している旨の説明があります。RAW現像ではシャープとノイズのトレードオフを丁寧に詰めると、周辺の粗さが出にくく、画面の品位を保ちやすくなります。

動体撮影では一段絞ってシャッター速度を確保するのが現実的です。ボディの高感度耐性を踏まえ、ISO上げを許容した運用が歩留まり向上に有効です。

まとめ

Light Lens Lab「35mm f/1.4 Aspherical “11873”」は、AA系の特性を踏まえつつ現代センサーに合わせて最適化されたMマウントレンズです。予約は2025年Q4(10-12月)、価格は11月発表、出荷は11〜1月の予定。仕上げはブラック/クロームと、限定300本のチタングレー。現行Summilux FLEやVoigtländer、Artizlabと棲み分けが可能です。


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