
5月発売 フォクトレンダー APO-SKOPAR 75mm F2.8 VM発表 全長44mmのAPO中望遠が登場
コシナがVMマウント用の新レンズ、フォクトレンダー APO-SKOPAR 75mm F2.8 VMを公式公開しました。全長44mm・191gという携帯性に、アポクロマート設計による色収差補正を組み合わせたのが要点です。発売は5月予定で、現時点では未発売ですが、仕様と発売予告が確定している段階です。
この記事のサマリー

公式ページで仕様が公開され、発売は5月予定

全長44mm・φ54mm・191gで、レンジファインダーの見えを意識した小型設計

APO(アポクロマート)+異常部分分散ガラス4枚で軸上色収差を強く抑える狙い

最短撮影距離0.7m、10枚絞り、付属フード突出3mmなど実用の作り込みが細かい

VM(ライカM互換)に加え、マウントアダプター経由の他マウント運用も想定されている
APO-SKOPAR 75mm F2.8 VMが正式発表

APO-SKOPAR 75mm F2.8 VMがコシナ公式から正式に発表され、発売時期は5月予定と案内されました。
商品名 | APO-SKOPAR 75mm F2.8 VM |
|---|---|
希望小売価格 | 90,000円(税別) |
発売時期 | 5月発売予定 |
公式発表URL |
仕様の一次情報は、コシナ(Voigtlander)の製品ページにまとまっており、焦点距離75mm、開放F2.8、最短0.7m、6群7枚、異常部分分散ガラス4枚、そして全長44mmというコンセプトが、文章と数値で明確に示されています
注目スペック:全長44mmのAPO中望遠という個性
このレンズの読みどころは、75mmという中望遠の画角を、標準域レンズのようなサイズ感で持ち歩けることです。レンジファインダー機で問題になりやすいファインダーのケラレにも配慮した作りで、「小さいのに考え抜かれている」方向性がはっきりしています。
主要仕様(公式発表の数値)
数値だけを眺めると地味に見えますが、組み合わせが独特です。F2.8に抑えたことで鏡筒を短くでき、APO設計と特殊ガラスで画質面の不満を潰しにいく、という設計意図が読み取れます。
項目 | メーカー発表の仕様 |
|---|---|
製品名 | APO-SKOPAR 75mm F2.8 VM |
マウント | VMマウント(ライカM互換) |
対応フォーマット | 35mm判フルサイズ |
焦点距離 / 開放絞り | 75mm / F2.8 |
レンズ構成 | 6群7枚(異常部分分散ガラス4枚) |
最短撮影距離 | 0.7m |
絞り羽根 | 10枚 |
外形寸法 / 重量 | φ54.0×44.0mm / 191g |
フィルター径 | φ43mm |
付属フード | 専用金属フード(突出部3mm) |
希望小売価格 | 90,000円(税別) |
発売時期 | 5月発売予定 |
小型化が効く場面:レンジファインダーの視界と携帯性
VM(ライカM互換)では、レンズが太い・長いとファインダーの右下が欠けたり、フレーミングがしづらくなったりします。APO-SKOPAR 75mm F2.8 VMは、フード突出を3mmに抑えるなど、視界の邪魔を減らす方に明確に振っています。
旅行や街歩きの撮影で「標準域+中望遠」を2本だけ持つ人には、レンズ1本の体積がそのまま快適さに直結します。191gという軽さは、肩掛けや小型バッグ運用のストレスを減らす数字です。
画質面の狙い:APO設計と特殊ガラス4枚の意味
APO(アポクロマート)設計は、色収差、特にピント面前後で出やすい軸上色収差(前ボケ・後ボケが色づく原因になりやすい収差)を抑えるための設計思想です。公式はRGBの軸上色収差を「ほぼゼロに」と表現し、ここを製品の核に置いています。
F2.8という選択:明るさより“破綻しにくさ”を取りにいく
75mmでF1.5やF2を求めると、ボケ量は増えますが、サイズや収差補正の難易度も一気に上がります。今回F2.8にしたのは、軽量・短全長を守りつつ、色収差の見えやすさを徹底的に潰すための現実的な落としどころに見えます。
ポートレートでも、背景を完全に溶かすというより、目やまつ毛、髪の質感をきっちり出して“透明感で勝負”したい人には、この方向性が刺さるはずです。
異常部分分散ガラス4枚:色にじみを減らすためのコスト配分
6群7枚のうち異常部分分散ガラスを4枚入れるのは、構成比としてかなり攻めています。一般に特殊ガラスはコスト面でも製造面でも負担が増えがちで、そこを投入してでも色収差を抑える、というメッセージが読み取れます。
デジタルでは高画素化に伴い、輪郭の色づきが拡大表示で目立ちやすくなりました。等倍で追い込む撮り方をする人ほど、こうした“地味だけど効く”補正に価値を感じやすいでしょう。
使いどころ:75mm F2.8をどう楽しむか(VMとアダプター運用)
75mmは、標準より一歩寄れる中望遠で、人物・静物・風景の切り取りに幅広く使える焦点距離です。32.7°の画角は、50mmより背景整理がしやすく、90mmほど距離が必要になりにくい中間点として機能します。
レンジファインダー連動:∞〜0.7mの実用域を狙う
距離計連動範囲が∞〜0.7mと明記されているため、VM機での通常撮影はこの範囲が主戦場になります。0.7mはテーブル上の小物、料理、人物の上半身などで「もう少し寄りたい」を叶えやすい距離です。
開放付近のピント合わせに触れている点も注目で、F2.8でも距離が近づけば被写界深度は浅くなります。ピントの山が掴みやすい操作感を重視する人には相性が良いはずです。
マウントアダプター運用:ミラーレスで“軽い中望遠MF”に
VMマウント(ライカM互換)レンズとして発表されています。コシナはVM用のE/X/Z向けアダプターも展開していますが、他マウント運用はアダプター側の対応や描写傾向を確認したうえで判断したいところです。
レンジファインダー連動の美点とは別に、ミラーレスでは拡大表示やピーキングなど、ボディ側の支援機能を使って詰める運用が現実的です。
Voigtlander (フォクトレンダー) APO-SKOPAR 75mm F2.8 VMの最新情報まとめ
APO-SKOPAR 75mm F2.8 VMは、公式発表で仕様が確定している一方、発売は5月予定で現時点は未発売です。全長44mm・191gの小型設計に、APO設計と特殊ガラス4枚を組み合わせ、携帯性と色収差の少なさを両立させる狙いが明確です。VM(ライカM互換)でのレンジファインダー視界を意識したフード設計も含め、普段使いの中望遠を軽くしたい人は発売タイミングに合わせて検討してみると良いでしょう。
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